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人に自慢できる「原体験」なんて要らない

 原体験の話をこれから起業しようとする人に話すと、「私には人に言えるような原体験なんてない。むしろ、それがコンプレックスだ」という人が少なからずいます。  しかし、原体験とは「人に言えるようなすごい体験」という意味ではありません。  先述した通り、あるかないかではなく、ひたすら内省して掘り下げていくと浮かび上がってくるものなのです。  過去の出来事でいえば、東日本大震災の後や、新型コロナウイルスの感染拡大が起きた後に、「やっぱり自分の人生を振り返ってみるとこういうことが大事だな」とキャリアや意思決定を変えた人が非常に増えましたが、それは、そのとき初めて新しい経験をしたからではなく、改めて自身の人生に向き合ったからです。  何も、強烈な経験でなくても構わないと思います。あくまで自分の人生を通して印象深い経験であればいいのです。  幼少期の家庭環境に起因する出来事や困難、学生時代の喜びや葛藤、社会人初期のやりがいやコンプレックス……。生を受けてから、今に至るまでの年月を生きていれば、誰しもいろんな経験をしているはずです。  そのなかで「これまでの人生を紐解いて考えると、あれがきっかけだったな」「あのときにこういうことの大切さに気づいたな」など、何を感じ、何を思ったのかを振り返ってみるのです。  起業をしろと言いたいのではありません。ただ、起業が、人生のなかで一つの大きな経験になるのは間違いありません。  もし社長になるのであれば、自分の原体験と素直に向き合って、心に突き刺さったことを大切にする。社長にならない人でも、これは自分が所属する組織を選ぶうえでの拠り所にもなるはずです。

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