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五年後に株価一五〇〇円以上の上場企業を目指す

Jスポーツは、本書の第一章に登場したスポーツ用品小売店である。社長はまだ四〇代と

若く、五年後には会社を売上一〇〇億円規模、株価が一五〇〇円以上の上場企業にしたい、

しかも店頭上場ではなく二部上場を目指し、それが実現した暁には、新しいレジャーのあり

方を追求した新規事業を展開していきたいという、遠大な夢を抱いている経営者だ。

まず、Jスポーツの現状を箇条書きにして簡単に紹介しておこう。

① 売上は過去三年間順調に伸びつづけ、三年前に二九億四六〇〇万円であった年商が

現在は五七億円に上がっている。

② 人件費、先行投資、償却費は、過去三年間パーセンテージが上下しつつ金額が増え

つづけ、 一般経費と役員報酬は、パーセンテージが下がりながら金額が増えている。

一般経費の上昇は、土地や店舗のリース料の値上がりが主な原因である。

③ 経常利益も増え、現在は二億二八五九万円である。

④ 税引前利益は、三年前に比べれば増えているものの、二年前に比べるとかなり落ち

ている。店舗の賃借料の高騰が原因だろう。

⑤ 営業外損益の金融費は増えてきているが、パーセンテージからいって、さほど問題

ではない。

⑥ 内部留保は現在七・六%で、どちらかといえば低めである。

以上が、Jスポーツの現状の概略だが、過去三年間の付加価値配分比率をまとめると、第

7表のようになる。

J社長は、この過去の数字をにらみつつ、自分の夢をどのように具体化してこの表に書き

入れていくだろうか。その前に、遠大な夢を実現していくに当たって、J社長がどのような

基本ビジョンを長期計画の目標として頭に描いたか、それをまず紹介しておかなければなら

ないだろう。

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