実の子どもにしても娘婿にしても、二代目社長は古参の幹部や従業員から「お手並み拝見」という目で見られます。 その会社で頑張ってきた人ほど、「なぜ息子を支えなくてはいけないのか」「なぜ、外から来た人が、いきなり上司になるの?」という感情を抱きます。 そうした人から信頼を得るためには、入社した初期の段階で、何らかの短期的な成果を出すことが重要です。「とりあえず半年間、様子を見て馴染んでから何かやろう」とのんびりしていると、「この人、何もしない人だな」というラベリングをされてしまいます。人間関係の常で、第一印象が悪くなった後に評価をひっくり返すのは大変です。 意識としては、「 3・ 3・ 3」を頭に入れておくと良いでしょう。 これは、入社して 3日・ 30日・ 3カ月で、段階を踏んで、信頼を勝ち取っていくことが重要だ、ということです。 最初の「 3日」ではとにかく、幹部や従業員に、「どうも悪い人ではなさそうだ」という印象を抱かせる。「敵が来た」と思われると、幹部も従業員もガードしてしまい、誰も情報を共有してくれなくなります。そこで、自分がどんな目的や思想を持っている人かを発信して、理解してもらうことに努めます。 ただ、これだけだと、雪解けまではいきません。そこで次の「 30日」以内に、ちょっとしたことで良いので、良い変化をその組織にもたらすことが重要です。すると「新社長の方針はいけるかもしれない」と信頼してくれる人が少しずつ増えていきます。 さらに「 3カ月」以内で、もう少し中期的な変化の兆しをつくれると、そこから一気にうまくいきやすくなります。一定の基準を超えると、信頼されるようになり、情報が集まってくるようになります。 このように、一歩ずつ段階を踏んでいき、短期の成果を少しでも出せば、中長期的な変革に取り組むことができるでしょう(*)。 *3カ月もかけずに、もっと早く結果を出したいと思うかもしれませんが、頑張りすぎて空回りするパターンもあるので注意が必要です。前職のパターンを持ち込んで、無理やり成果を出そうとすると、失敗しがちです。
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