MENU

事業を世に出すという宿命

 ここまでお読みになって、顧客に支持される事業を構築することが並大抵ではないと理解いただけたかと思います。  一方で、事業をつくり発展させ、顧客に価値を提供し続けるというのは、他では成しえない素晴らしい営みであるという点は強調しておきたいところです。  世の中には、数多の企業やサービスがあります。そのなかで、意思を持って送り出した自社のプロダクトやサービスが、ユーザーの抱える課題を解決する。その成果として、お客様から対価をお支払いいただき喜ばれる。さらにその結果として社会に良い影響を広げていける。その事業の成長があることで、お金が回り、人も集まってくるわけです。  もちろん、目指す事業が一朝一夕でできるはずもありませんし、今順調だったとしても事業を常に進化させ続けなければ、未来の保証は何もありません。  その分、社長は常に生みの苦しみと、進化の苦しみに向き合い続けるわけですが、それは何も社長一人で行なうわけではありません。組織の中にこうした構造をつくり出し、一丸となって事業を成長させ続けることは、組織の最終責任者である社長の宿命であり、不可欠な営みでもあり、素晴らしい喜びでもあるのです。第 4章社長の心得 ●ユーザーに試してもらいながら事業(プロダクトやサービス)をつくっていく手法は大企業でも、スタートアップでも欠かせない。その際、課題(ニーズやペイン)、提供価値(競合との違い)、価格(ビジネスモデル)の三つを満たすプロダクトやサービスを目指す。 ●「課題」を見つけるにはペルソナを細かく設定して検証していくのが基本だが、スタートアップや中小企業の場合は、「熱狂的なユーザー」を見つけ出すのがより効果的。 ●「他に負けない圧倒的な価値は何か」という軸に沿ってビジネスモデルをまず決めてから、お客様に納得してもらえる価格を設定していく。この順番が逆にならないように注意する。 ●お客様の意思決定構造や外部要因によってまったく売れないこともあるし、意外な形で当たることもある。プロダクト開発に近道はなく、粘り強く改善を重ねていくしかない。 ●それでもうまくいかなかったら、顧客・提供価値・課題のいずれかをピボットして、事業を再検討する。 ●プロダクトは表面をパクるのではなく、その構造を捉え、自社の強みを活かして磨き上げる。 ●事業とは、常に進化させ続ける宿命があるものだということを社長は誰よりも強く認識する。

Column   session 4ビジョンから始めよ──起業家が最初にしなければならないこと

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次