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一人ひとりの社員の意見を聞く

 会社が大きくなると、社員を増やさなければなりません。  すると、さまざまな人が現れます。不平を言う人、文句を言う人、派閥を作る人などです。  一生懸命に仕事をしている人たちの環境を壊す人もいます。  しかし、社長としてみれば、どの社員も同じ従業員ですからあまり差別はできません。その半面、多少問題がある人であっても、会社に貢献している人を重視してしまいがちです。売り上げをちゃんと確保する人は重宝です。  また、組織というのは不自然なもので、社員は社長の前での態度と、社員同士のときの態度がまるで違うため、なかなか実態が掴めません。そのため、「社長という病」がさらに拡大してしまいます。  それは、誰を大切にしたらよいのか、誰の言葉が真実なのか、という実態が掴めないことで起こります。  社長にしてみれば日々が外との戦いですから、内部に目を向ける余裕はなくなります。だからといって放置しておくわけにはいきません。そのための副社長であり、専務取締役や部長、課長、係長のはずです。  しかし、現実はどの会社においても、人事トラブルが絶えないことは事実です。内部のトラブルによって会社の機能が停止してしまい、その会社が倒産に至るケースなどもあります。  このように社員が増えれば増えるほど、内部的な争いが絶えなくなってしまいます。  ある建設会社の社長は、このトラブルを解消するために次のようなことを考えました。「私はね、誰が悪いとか、誰が正しいとか社員から聞くのに疲れてしまいました。いつもなにかしらのトラブルが起き、なんのための幹部なのか、と怒鳴っていた時代もありました。  トラブルがあるたびに社員がやめてしまい、いつも社員を募集するはめになっていたからです。  ただ、ふと思ったのです。会社の不満はすべて私が生み出しているのではないか。  しかし、管理職を集めて何度も会議をしてきましたが、答えはありませんでした。そこで、社員の人事を人任せにしないで、直接一人ずつと話をするようにしました。アルバイト、掃除のおばちゃん、外部の取引先の方々など、とくに現場の人間たちからの意見を聞くようにしました。  すると、いままででは考えられない発言や、耳の痛い意見などをたくさん知るようになりました。私はそれらのすべてを受け入れて、会社の改善を図りました。おかげで、社内が明るくなり、いままでのようなトラブルがなくなったのです。最近では、会社経営などのことも聞くようにしています。改めて思ったことは、すべての答えは現場にあったということでした」  こうして、この会社の社長は、社員との意思疎通ができるようになり、人事の悩みがなくなりました。

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