リピート商品 VSトレンド商品 30年以上も税理士をやっていると、さまざまな会社とお仕事をさせていただく機会があります。中には、商品が大当たりしてとんでもない大儲けをするような会社も出てきたりするものです。時流に乗って、とてもいいタイミングで商品の需要が爆発的に伸び、売上が一気に何十倍にもなってしまうケースです。 ただ大抵の場合、そのような会社は一発だけ当たってその後が続かずに、そのまま消えていってしまいます。ギャグなどが大当たりして一定の期間だけとても露出が多い芸人さんを一発屋芸人と言ったりしますが、まさに一発屋の会社です。商品で言うならマリトッツォなどがいい例ですね。 どうしても、トレンド商品の売上というのは長く続かない、というのがセオリーなのです。もし経営を安定化させていきたいと考えるのであれば、リピートしてもらえるような定番の商品を販売していくほうが会社の売上は安定すると言えます。定番商品は変わらない 定番商品についてわかりやすい例を挙げるのであれば、ブランド品などが考えられます。たとえば、ルイ・ヴィトン。ヴィトンをイメージしてくださいと言えば、大抵の方が Lと Vを掛け合わせたベージュと淡いマロンカラーの濃淡色のモノグラムシリーズを想像するのではないでしょうか。 もちろん、時代の流れに合わせて少しずつデザインは変化しているものの、大きく変わるわけではなく、定番の商品として長い間ユーザーに親しまれています。ですから、使い込んで壊れたり破れたりしたとしても「ヴィトンと言えばこれだよね」とファンの方は同じ定番のシリーズを何度も買い続けてしまうのです。中古車を買うなら、絶対に白か黒 また、定番と言えばこのような話もあります。 以前、車を買い替える際にディーラーと話をしたときに、「車を買い替えるなら色は白か黒にしたほうがいいですよ」と言われました。どうしてですか? と聞くと「中古でいい値段がつくのは、白か黒だけだからです」と断言されました。 赤や青はダメなのかと聞くと「売れなくはないけど好みがあるので、売ることを考えているなら絶対に白か黒です」と強くすすめられました。 そのとき私はふと、トヨタ自動車が昔に出したピンク色のクラウンを思い出しました。当時は人気で価格も高くて、道で走っているのを見かけるたびに「派手好きな人が乗っているのだろうな」と思っていたのですが、最近は見かけなくなりました。 ついでにピンクのクラウンについてディーラーに聞いてみると、「あれは好き嫌いがはっきりするのでなかなか売れないんですよね」と苦笑いをしていました。 発売当初は珍しいカラーということもあり、人気に火がつき結構売れたようです。しかし、それは長く続かなかったそうで、今では中古車市場では見かけるものの、入荷してもなかなか売れないと困ったように話していました。 そして帰り間際にも、そのディーラーは私に言いました。「松岡さん、車を買うなら絶対に白か黒ですよ」と。 それだけ強くすすめるわけですから、定番にどれだけ力があるのかわかりますよね。
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