ポイント ❹ B/ Sを 1年基準で見る B/ Sを深く理解するための4つ目のポイントは、「 B/ Sを 1年基準で見る」です。前節で紹介した「上から下へ」ルールと2つ合わせて覚えておけば、さらに深く B/ Sの本質に迫ることができます。特に、会社の安全性など財務状況を簡単かつ感覚的につかめるようになります。 「1年基準で見る」とは、「換金」と「支払い」の期限が 1年より長いものを「流動性が低い」、 1年より短いものを「流動性が高い」とすることです。このルールを使って B/ Sを整理したものが、次ページの図になります。
1年基準で B/ Sを整理すると、 B/ Sが5つのパートから構成されていることがわかります。 たとえば、 B/ Sの左側にある「資産」は、 1年以内に換金できる「流動資産」と 1年以内では換金できない「固定資産」に分けられます。 右側の「負債」は、 1年以内に支払ったり返したりする「流動負債」と、期限 1年を超えて支払ったり返したりする「固定負債」に分かれます。流動性のあるものが固定的なものよりも上に置かれます。 これを見れば、経営者の長期目標となる指標「自己資本比率」(純資産 ÷総資産)だけでなく、会社の支払い能力の目安となる指標「流動比率」(流動資産 ÷流動負債)もすぐにわかります。 さらにくわしく見れば、現預金と信用債務の比率のように、厳密な支払い能力も計算できます。これは社長の大事な仕事である「資金繰り」を考えるうえで、頼りになる指針です。 1年基準で B/ Sを理解できるようになると、会社の財務状況や体質が今どうなっているか、簡単に把握できるようになります。
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