三つの要素のうち、まずは「課題」から見ていきましょう。 顧客のニーズやペインを明確にするうえで設定すると有効と言われるのが、「ペルソナ」です。 ペルソナの語源は、「仮面、人格」といった意味ですが、プロダクトやサービスを購入するメインの顧客像をそれこそ顔が見えるくらいに具体化するのです。 B to Cであれば、職業や役職、居住地、家族構成、趣味など、 B to Bであれば企業の特性や立場、意思決定権など事細かく想定していくことで、顧客の解像度が高くなり、ニーズやペインを精緻に考えやすくなります。 一口に「 30代男性」といっても、いろいろな方がいますし、ライフスタイルや考え方はバラバラです。「首都圏在住の 30代男性。既婚で未就学の子ども一人。 I T企業に勤めている。共働きで世帯年収は 1000万円。都内にマンションを購入している」などあたかも実在しそうなぐらいまで解像度を上げてペルソナを設定すると、検証する意義のある示唆やデータが得られ、効果的にプロジェクトを改善できます。 属性が近い人は同じようなニーズやペインを持っていることが多いです。 その人にはどういう課題があるか、何に悩んでいるか。何にだったらお金を使うのか。普段はどういうものを買っているのか、意思決定基準は何で、どんな選択肢をどのように比較して決めるのか……。これらがわかると、ペルソナに近い層に深く刺さるプロダクトがつくりやすくなるのです(*)。
こうして顧客像を描くことで、ニーズやペインをつかみやすくなるのが、ペルソナを設定する一番のメリットです。*逆にペルソナに近いユーザーに試してもらって反応がイマイチな場合に、プロダクトではなく、ペルソナの人物像を変えていくということもあります。ペルソナはいろいろなパターンに応用でき、奥が深いのです。
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