フリーキャッシュフローで財務キャッシュフローがまかなえているかを見る 資金繰りの要であるキャッシュフローは、第 4章で紹介した「キャッシュフロー計算書」( C/ F)でくわしく見ましたが、ここでも簡単に整理します。 C/ Fは、 B/ Sの中の1つの勘定科目である「現預金」に着目して、その増減を ① 事業活動によるもの(営業キャッシュフロー) ② 投資によるもの(投資キャッシュフロー) ③ 借り入れや返済によるもの(財務キャッシュフロー) に分類整理したものです。 財務キャッシュフローは、主に借金の借り入れと返済による現預金の増減です。金融機関などから借り入れをすると財務キャッシュフローはプラスになりますし、返済するとマイナスになります。 ①と ②を足したものは「フリーキャッシュフロー」と呼び、このフリーキャッシュフローはいわば本業による現預金の増減であり、極めて重要なものです。 中小企業の社長は、累計 C/ Fで、フリーキャッシュフローによって財務キャッシュフローがまかなえているかどうかを見る必要があります。 ここからは、本業で稼いだ現預金で、借金を返済できるかどうか把握することができます。 すなわち、会社本来の事業活動によって得られるキャッシュ(フリーキャッシュフロー)の増加分が、借入金の返済によるキャッシュ(財務キャッシュフロー)の減少より多いかどうかを見ることが資金繰りの本質なのです。 さて、本章では、経営をするうえでの重要な 10の経営指標について、くわしく紹介しました。 毎月、きちんと月次決算をして、3つの月次決算書を手にすることで、これらの指標をチェックすることができます。ぜひ、自社の経営に活かしていただければ幸いです。 続く第 6章では、この経営指標の中で最も重要な指標である、「自己資本比率」について、さらに詳細に見ていきます。
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