■ビジョンを提示できるのは社長だけ
前節で見てきたように、数字はすべて理念から紐付いているものでなければなりません。私たちは30年以上、中小企業の経理を見てきていますが、数字のみの経営計画は必ず計画倒れになっています。
その原因は明らかです。
数字だけでは社員は働かないからです。
会社のリーダーによって提示された明るい未来が見えなければ、社員は与えられた仕事だけをやるのは当然です。
未来のビションを示すのは社長の仕事なのです。
■ビジョンにも実はいろいろな種類がある
使命感
一番大きなビションは、先の「使命感」です。
私は経営計画書の中で以下のように定義しています(次ページ)。

使命感(志)
口舟中の中小企業を元気にすること
(単純明快でなければならないがなかなか達成しない)
私達の夢
私達の夢は、口舟で一番お客様から喜ばれる数多い会計事務所になることです。
① 私達の夢は、お客様に技術を売る前に、経営理念と一人一人の人間性を伝わるように伝え、口舟の中小企業の成長と会計事務所で働く社員が幸せになれるお手伝いをして、お客様から喜ばれることです。
② 私達の夢は、全従業員が経営理念のもとに、同じ価値観を共有し、使命感に燃えて熱き心で仕事をして、会社も社員もお客様のモデルになることです。そして、「理念の金末飾」をめざすことです。
③ 私達の夢は、心の温かい会社、心根のやさしい人間の集団になること。そして、社員とその家族に喜ばれる会社になることです。
挑戦と創造で古田田会計Gを日本で一番の会計事務所にします。
一番とは「一番お客様に喜ばれる会計事務所」ということです。決して一番優れるということではありません。生産性だの利益率だのという賢い会計事務所にならない。むしろお客様に喜ばれる商品・サービスを提供することに専念する馬鹿のような会計人になる。立派な自社ビルや広い店舗が欲しいのではなく、求めないでも、お客様に喜ばれる仕事をしていれば、必ずお客様が与えてくれる。
これが古田土会計の使命感です。役職に関係なく、すべての活動や行為は、これに背いてはならないのです。
理念
ふたつ目のビションは「理念」と呼んでいます。
どんなことを書いたらいいのかわからないという人のために、古田土会計の経営理念も紹介します。参考にしてみてください。

社長の理念を全社員で共有する
経 営 理 念(志・全社員で共有するもの)
会社は社員を守る。社員は家族を守る。
一、社員の幸せを追求し、人間性を高める。
(1) 一生あなたも家族を守る。
(会社が全従業員に約束します。)
(2) よい習慣を身につける。
(良樹細根)
(3) 常に考え行動する。
(どうしたら仲間にお客様に喜ばれ、感謝されるか自分の頭で考え行動する)
二、お客様に喜ばれ、感謝される。
(1) 原則・原則にのっとった正しい経営をするよう導く。
(2) 数字に強い経営者・幹部・社員を育てる。
人が幸せになるために会社があります。人が幸せになると、お金を稼ぐことでも、名誉を得ることでもありません。人としての「思いやり」「熱意ある誠実さ」「素直さ」「感謝する心」「心の美しさ」などの資質を高めることで、会社は人間性を高める場所です。
人間性は苦労して初めて磨かれていくものです。よって苦労することを我々は生き甲斐とする。
(1) 会社は人が幸せになるためにあるが、幸せになるためには、自分以外の多くの人を幸せにすることが必要です。人間は習慣によって行動しているから、人のためを思って自分が変わる。習慣を変えるには、経営管理が必要。具体的には、行動を変え、習慣を変えるために、何のために働く?行動を変えるためには、練り返しの力であろう挨拶と掃除。
(2) やりがいと生きがいを持つ
やりがい
— 仕事に対する情熱があるもの・・・お金のため・給与・賞与・福利厚生
生きがい
— 生きる目的・使命感・世のため人のため・幸せな人生・喜ばれる・感謝される・志の同じ仲間を持つ
きわめて根本的、理念的と思われるかもしれませんが、この大前提がなければ、会社は成り立たないと思っています。
使命感とは志
使命感とは志です。
世のため、人のためになる仕事をすること、主に外部の人に対して情報を発信するものです。名刺に使命感を書くと、共感する人がお客様になってくれる。
理念は社員を幸せにすることを書けば、社員から共感が得られるのです。
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