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ビジネスはあなた自身の姿利用したらサヨウナラ

 ある創業社長はアイデアマン。新しい事業を思いつくと、当社とアライアンスを組みませんか、一緒に儲けましょうと事業に関するスペシャリストたちを集めて何回もミーティングを重ね、アイデアを練っていきます。  さまざまな障害を乗り越えて新事業はスタートするのですが、その頃には最初に集められたスペシャリストたちは、ほとんどがいなくなっています。なぜなら社長にとってアライアンスというのは仮の姿。ノウハウや情報を無料で集めて、一番安くそれをやってくれる人を集めたいだけなのです。だから社長は、この人はコストが高いなと思うと、アライアンスをしている会社でも事業から外してしまいます。  スペシャリストたちは皆口々にハシゴを外された、情報だけ取られた、面倒な仕事をさせられて 1円にもならなかったと不満顔です。しかし社長はそれを少しも悪いと思っていません。一番安くできる方法を選んでいったら、結局彼らはいらなくなっただけだと考えているのです。  その後、事業はどうなるかというと結局失敗します。  上っ面な知識や情報だけで判断して事業がうまくいくほど、ビジネスは簡単ではありません。業界にずっといた人だけが持つ、暗黙知や隠れている情報や人脈などが必ずあるのです。  では、どうすればよかったのか。  アライアンスした会社やスペシャリストたちを切らなければよかったのです。 1円でも多くお金を自分のものにしたい、一番安い人に頼みたいと思うことが間違いなのです。もし安い業者に頼みたいなら、自身でビジネスをすべて考えて下請け先を探せばいいのです。  最初に集めたスペシャリストやアライアンス先とビジネスを行うと、利益は少なくなるかもしれません。その代わりにノウハウや情報や人脈を、自分のものとして使うことができるのです。結果的に新規ビジネスは成功する確率が高まるのです。  株式相場の格言の一つに「頭と尻尾はくれてやれ」というものがあります。全部を自分だけのものにしようとするから失敗するのです。  こういうことを繰り返していると増えていくのは恨みだけです。商売というのは恨まれるまで行ってはいけません。恨みを持つ人は必ず仕返しをしようとします。あなたのビジネスがうまくいけばいくほど、それを失敗させようという強い恨みになっていくのです。恨みはプライスレスです。いくらお金がかかっても、あなたを失敗させようと思う人もいるのです。  私が若い頃、ある社長から言われたのが「ビジネスは、たらいの中の水のようなものだ。お前はたらいの中の水を全部取ろうと手ですくうけれど、指の隙間からどんどん水がこぼれていってしまう。ビジネスを成功させるには、たらいの水を全部向こう側に流してしまうんだ。全部持っていけ ーってっね。そうするとたらいの水は跳ね返ってこっちに戻ってくるんだ」。今もこの言葉は私の胸に残っています。

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