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パートの人件費増を実証する

同じような手順で、パートの人件費についても検証してみる。

パートは原則的に定期昇給がない。しかしベースアップはある。パートのベアについて、

それほど細かいことは知らないが、どうも毎年二%程度は上がっているようだ。地域によっ

て相当に差があると思うが、たとえば時給六〇〇円が相場でも、翌年は六二〇円出さないと

いい人が集まらないのではないだろうか。バブル経済のころは一〇%上げても思うように集

まらないという状況もあったらしいが、不況期には逆に、ベースダウンしても集まる。

女性の就業率がついに五〇%を超えたが、その主な要因は家庭の主婦が積極的にパートに

行きだしたからといわれている。したがって、今後のパート市場が極端な供給不足になるこ

とは考えられない。以上のような見通しのもとに、この会社では、パートのベアを毎年二%

ずつ実施するとした。

そこで既存パート六人を毎年二%、初年度から二人ずつ追加していって、これも毎年二%

のベアをやるという計算をしてみると、五年後は総員一六人で月一八二万円となる。

そしてこのパートについても、人件費係数のアップを考えていく。

直前期の一二・三七という数字は、せいぜい使い回しのユニホームを用意しているといっ

たところであろう。ほとんど何もしていないということだ。これはおそらく労働基準法違反

すれすれのところでパートを使っているようだ。これではいけない。

継続的に雇用していれば、法律上からも有給休暇や社会保険の問題が出るし、賞与につい

ても少しは考えるべきだ。いまパートにも賞与を出す会社が増えているのだから、パートの

定着ややる気を考えて、係数を五年後に一六。○にもっていこうと、この社長は方針を決め

た。方針さえ決まると、あとの数字化は簡単である。

そして目標年度に一六となるように、初年度から適当に割り振ってみたのが、第1

3表の下

の欄だ。こうしてパートの年間人件費が二九一五万円と弾き出されたわけである。

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