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ドロナワ式開発を行なえ

ドロナワー泥棒を見てから縄をなうことだから、悪い例に引用される。しかし、中小企業

の開発のやり方は、このドロナワ式開発によるしかないと私は思う。

中小企業における開発の場合「我が社は、なぜ開発力が弱いか」というと、

●開発体制ができていない。

●人材が不足している。

●組織がない。

などといいつつ、嘆いているのみで、 一歩も前に出ていないことである。

某食品会社のように、 一定期間特定社員に自由に食べ歩かせ、食品の比較、検討をせよと

か、また、研究所とかの専門の施設でもあれば、良い商品を開発できると思い込んでいる幹

部が多いことに驚かされる。

素晴らしい商品を産むのに、まずそうした環境を与えられなければ、開発商品が出てこな

いと考えるならば、弱小企業や中小企業では、常に大企業に開発性において遅れをとること

になる。こんな負け犬的な発想では、ますます後進国の仲間入りである。

年商一、○〇〇億円以上のメーカーであればいざ知らず、 一般的に中小企業の開発は、ド

ロナワ式になる場合が多いことをはじめから覚悟すべきである。

子供の教育もそうである。勉強部屋があり時間に余裕もあり、優秀な教師があって良い教

科書とテキストがたくさん揃っていれば、 一流校へ進学できるかといえば、答えは「ノー」で

あるc

コンサルタントでも時間的に余裕があって、本や資料が十分読め、研究室があれば能力が

向上できるかというとそうではないと思う。医師と同様で重傷の患者を目の前において手術

をし、多くの診断を続け、実績を積むことによって、また目の前の諸問題をどうしても明日

までに解決せねばならないという必然に迫られて、行動するほうが実績は目に見えて上がっ

てくるし実力もついてくる。余裕時間のあるなしとは無関係である。さし迫ったときに、そ

のような悠長なことをいっておれないはずだ。

中小企業の新商品開発もこの理である。身近なモデル、実例を生かして対応してこそ、成

長が得られる。

神戸の業務用缶詰のMCC食品の創業者、水垣社長は、常に海外へ視察に出かける。見本

市や見学先では、その良さがひらめいた「商品」「機械」があれば必ず、すぐさま購入してくる。

社内で開発態勢を整え、マーケティングをしてから着手するとか、現在研究している路線の

延長上のものであるとかは関係ない。「初めに機械ありき」「あるサンプルがありき」である。

日頃何かと開発していたいという念願があり、そのときのヒラメキの「モノ」があれば、すぐ

「モノ」にしたいと行動に移す。

機械によってはニーズと合わない商品をつくり出す失敗もあるが、創造力・行動力が先行

する。

名古屋に本社をおく木材輸入の商社だが、同社も先に商品や得意先のニーズがあってそれ

に関係する者は部門をかえりみず動員して運営する、という仕組みで経営している。人数も

最少でやっているので、 一人三役でやらぎるを得ない。ドロボウのつかまえ役も、縄ない役

も、並行的にやるので即断力を生かすことになる。

メーカーでは、年商五百億円以下が基本的にドロナワ式にならぎるを得ないと思っている。

ドロボウを見てからつかまえる材料を揃えたり、要求していては逃がしてしまう。「まず揃

えよ」は正論であり常識にちがいないが、それではドロボウは捕まらない。

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