セールスマンの能力と努力だけに
期待して、自らは販売努力を
及棄しているのは誤った態度である。
どの会社でも、セールスマンに対して、過大すぎる期待と重責を負わせす
ぎている。過大すぎるが故に、その期待はいつも満たされることはない。当
たり前である。社長の期待するセールスマンなど、会社の中にいるわけがない。
もしいるとしたら直ちに大抜擢して専務にでもすべきである。さもないと、
早晩会社をとび出して独立し、わが社に弓を引くことになるからである。
社長は、まずセールスマンに過大な期待と重責をかけることをやめなけれ
ばならない。販売はセールスマンの能力と努力ではなく、自らの販売戦略に
よるものだと思うべきである。これは、セールスマンなどどうでもいいとい
う意味ではない。それどころか、セールスマンの能力と努力は販売成果を大
きく左右する。私のいいたいのは、セールスマンの能力と努力だけに期待して、
自らは販売努力を放棄しているのは誤った態度だ、ということである。
一倉定の社長学第3巻 「販売戦略・市場戦略」より
コメント