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セールスマンの適格者

セールスマンの適格者は、

頭の回転が遅く、社交性に欠け、

口が重いことである。

世に有能なセールスマンのイメージというものがある。それは、頭の回

転がよくて社交性に長け、弁舌がさわやかであること、というところが相

場である。

ところが、現実は全然逆で、右のようなセールスマンは最も不適格である。

こうしたセールスマンは個々の商談には強いかもしれない。しかしそれは、

かえってお客様に「してやられた。今度から気をつけよう」というような

警戒心を起こさせるような危険がある。だから「押し込み販売」には向く

かもしれない。しかし「押し込み販売」は販売の邪道である。

セールスマンの適格者は、頭の回転が遅く、社交性に欠け、口が重いこ

とである。そして真面目で根気強い人間である。・‥ 「陰ひなたなく根気強く」

こそ、セールスマンに要求される最も大切なものである。

一倉定の社長学第3巻 「販売戦略・市場戦略」より

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