個性化、差別化といわれて久しいが、特に一般小売業とか問屋業とかの業種においては、
その個性化がなかなか発揮されていない。
発揮されているとすれば、それは店舗デザイン、商品の外側の部分である包装紙、パッケー
ジなど、デザイナーの領域の部分だけで発揮されているだけであって、マーチャンダイジン
グ(商品開発)という分野において、叫ばれるほど個性は発揮されていない。
なぜならば、自らがメーカー発想を、自社商品開発創造行動をしないで、ただ売れなけれ
ば返品、そして売れる量しか仕入れない。危険負担を極力嫌がるというやり方を繰り返して
いるだけだからだ。
個性の発揮というのは、垂直展開のフロンティア精神の発露がなければみられないもので
ある。要は、自らがメーカー分野へ進出することが先決である。
先発企業として商品を売り出したときは、その商品が顧客にとって、奇異に思われること
がある。しかし、これが美しいのだとか、これからはこういうことなのだという主張を自ら
信ずることによって顧客に説得する。非難を浴びようと信念をもって説得し、伝道していく
ことによって、個性、それも磨き抜かれた珠玉のような個性が誕生するのである。
安易な経営形態に安住しながら、日先だけで個性、個性といってみても実の上がるもので
はない。嘲笑とか危険ヘチャレンジしているものこそ、個性があるということになる。
女子社員が、アッと驚くような発想を打ち出し、その商品化に成功した例は、私の体験で
も多くある。
これは若い女性にセンスがあってのことではなく、若い女性は、この会社に一生勤めるわ
けではない。終身雇用で長く在職せねばならないという男性サラリーマンの持っている迎合
とか、失敗したくない、笑われたくないというような保身の術はあまり必要ないからだ。だ
から思いつきも大胆に、既成の観念にとらわれなくてもよい立場からの発想の所産であり、
勤務環境のしからしむるところであって、女性が商品開発に特に優れたセンスを持っている
というわけではないと思う。
け・い
,
っよう
軽挑・
ふはく
浮薄な若者を集めて意見を聞いてみたって、しないよりした方がよいぐらいの効果
しかなく、決してそれにより新しい売れる商品開発ができるものではない。
経営陣や後継者経営陣が自分達の自社の特徴をムキだしに出して、自己主張し売れなく
なったときの不良在庫の責任は、自分がとろうとの決意で立ち向かったほうが成功の確率が
高く、オリジナリティー性も発揮される。
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