ここで私自身の話をすると、エッグフォワードを創業した想いは創業前、いや、学生時代から変わっていません。 社名の「エッグ」には二つの意味が込められています。一つは「いまだない価値」、もう一つは「人が本来持つ可能性」です。 それをフォワード(前進)させたい。つまり「いまだない価値を創り出し、人が本来持つ可能性を最大化させることで、社会を前向きに変えていきたい」。そんなミッションやビジョンを掲げています。 この「人が本来持つ可能性を最大化させて、社会が前向きに変わっていくように」の背景にあるのは、幼少時の原体験です。 私は幼少期、近しい身内が、唐突に亡くなる経験をしてきました。ついこの間まで普通に、「こんなことを実現したい」と言っていた人がある日突然この世を去るのです。「人生は有限なんだ」。そんな感覚を子どもながらに、強く持っていました。 その後も、さまざまな土地を転々として、海外で未知の体験をたくさんしました。 私の印象に強烈に残っているのは、ケニアの山奥のマハンガ村です。アジア人でその村に入ったのは私が初めてでした。徒歩 3時間以上かけて、学校に行ける人はそのエリアでも一握り。生活も非常に貧しく、教育や就業の機会はほとんどの人にはありませんでした。学校に行けない大多数の人たちは、読み書きもままならず、成功のチャンスをつかみたくても、構造的にその環境から抜け出すことが難しいのです。私は衝撃を受けました。機会が得られない人がここまでたくさんいるのだと。 かたや日本のような先進社会はすごく恵まれているのに、私たちは人の可能性も、社会の可能性も十分に活かせていない。そういう社会構造を変えなければならない、と強く思いました。 私はその使命感を捨て去ることができず、「人の可能性が最大化されない社会構造を自分が変えたい」「そういう構造を変えることに自分の人生を賭けてチャレンジしたい」と考えて、起業しました。 これまでにも少しだけ述べましたが、私も起業した後は、スタートアップらしく、さまざまな荒波にさらされてきました。しかし、こうした原体験をもとにした強い想いがあったからこそ耐えられた、と今振り返って思います。
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