ワンマン決定は権力の現れではない。責任の現れなのである。
すぐれた決定は、多数の人々の意見から出るのではなくて、すぐれた経営
者の頭から生まれるのだ。ワンマン決定は権力の現れではない。責任の現れ
なのであり、決定の大原則である。
経営者は、すべての結果について全責任を負わなければならない。何がど
うなっていようと、その責任をのがれることはできないのだ。全責任を負う
者が決定するのが当然である。
経営者の行う決定は、危険だけを伴うのではない。すべての人が喜ぶ決定
もまた現実にはないのである。当然そこにあるのは、いろいろな反対を押し
切るという、苦しい決定であるし、その苦しさは、反対を押し切られた側よ
りも、経営者のほうがはるかに大きいといえよう。その苦しさに耐えなけれ
ばならないのが、経営者の宿命なのである。
一倉定の社長学第1巻 「経営戦略」より
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