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お金を儲けることは不道徳か

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お金を儲けることは不道徳か

会社を利益体質にするには、社長が利益の大切さを繰り返し語る必要がある。社員を利益志向にするためだ。お金に関する考え方は人それぞれ違う。なかにはお金を儲けることが不道徳なことだと考えている人もいる。利益とは何か、利益を上げることにはどんな社会的意義があるのか、日常の仕事と利益はどう関係しているか、共通認識を持つ必要がある。

新卒社員、中途入社社員には私が直接研修を行っている。

稼いでいる会社は多くの人に役立っている

3つが同じ価値になった。図表8のとおり、モノやサービスの価値を置き換えたものがお金だ(ここでは兌換券)。

お金は人の役に立つともらえる。価値とは、どれだけ他者の役に立つかということだ。役に立つかどうか、価値があるかどうかは、お金を渡す側が決める。「自分は相手の役に立っている」「一所懸命に働いている」と思っても、相手がそう思わなければお金を支払ってはくれない。

私があなたに唐突に「1万円ください」と言ったら断るだろう。では、どんなケースなら1万円を私に渡すだろうか。それは1万円分、あなたの役に立ったときだ。つまり、金額分、相手の役に立たないとお金は絶対にもらえない。

では、毎日の仕事ではどうか。様々な価値のある商品・サービスを提供する。それに見合った対価をもらっている。つまり、稼いでいる会社は多くの人の役に立っている(図表10)。

会社がどれくらい世の中に役立っているかを示す指標として、次のように言われることがある。あってもなくてもいい会社(たまたま目に入ったから買っただけ)→年商5億円以下あると便利な会社→年商10億円以上なくなると困る会社→年商100億円以上

だから多くの起業家は100億円以上の会社になることを目指すのだ。

そもそも利益とは何かさて、Bさんは鍬を提供し、役立った分の対価をもらった。これが売上でお役立ち度の合計を数値化したものだ。では利益とは何か。売上の中で自分自身が生み出した付加価値分を数値化したものだ。

売上1万円(1000円×10本)-原価1万円(1000円×10本)=利益0円売上は上がったが、あなたは世の中の役に立ったか。企業の中には、売上100億円でも利益がほとんどないところもある。仮に、100億円の売上目標を立てたとする。100億円売り上げるために、図表11のように価格比較サイトの最安値で、あるメーカーの10万円のPCを、10万台仕入れた。原価は100億円かかった。

仕入れたものに付加価値が加わらなければ、売上が上がっても利益は出ない。すでに世の中に役立っている商品を、そのまま仕入れて、そのままの値段で売ると、売上は上がるが、利益は上がらない。それはあなた自身が世の中の役に立っていないことを示している。

一方で、10年保証に価値を感じない人、1万円は高いと感じる人が多ければ売上も利益も上がらない。価値があるか、利益が適正かはお客様が決めるということを忘れてはならない。

年商100億円の会社でも利益を出さなければ存在価値はない。売上に意味はない。利益こそが会社のお役立ち度を示している。利益はその会社が本当に役立っているかどうかのバロメーターなのだ。

 

利益を上げた会社は何をすべきか

目標とする利益を十分に上げた会社は次に何をすべきか。もっと世の中の人に喜んでもらうにはどうしたらいいか。

いざ寄付しようとしたら、様々な団体があることに気づいた。貧困や食料不足に苦しむ人たち、学校にいけない子どもたち、地震や豪雨で被災した人たち……世の中には困っている人がたくさんいる。たまたまニュースなどで知った人や団体に寄付をすることになるが、それでいいのか。世の中にはもっと困っている人がいるのではないか。本当はすべての困っている人を把握し、優先順位をつけて援助できればいいが、自分の力では難しい。

そのために行政と税金という仕組みがある。

不案内の分野に寄付するのではなく、本業に専念して利益を生み、納税したほうが役に立つ。日本の社会は、必要以上に利益が出た分は、税金という形で社会に還元される仕組みになっている。

多く稼いだらそれに応じて納税し、社会に還元する。だから世の中に役立つには、より多くの利益を上げることだ。

役立った分だけ利益が出る。役立っていなければ利益は出ない。

有償なら、「お金を払ってどうしてもほしい」「お金がかかるならいらない」がはっきりするが、無償だと「タダならほしい」「絶対にほしいがお金がない」の区別がつきにくい。

このような特別な場合を除くと、納税のほうが社会の役に立つ。企業が利益を出して納税していかなければ、世の中は成り立たない。なぜなら赤字企業はほとんど納税しないからだ(図表14)。

「自分がこの国を支えているという自負を持ってほしい」と伝えている。利益を上げ、支払った税金が社会のために使われる。さらに言えば、税金を有効に使ってもらうために、信用できる政治家を選ぶ必要がある。企業が利益を上げることは、お客様がお金を払いたいほど喜ぶ商品・サービスを提供し、お客様の役に立つことだ。そして利益を納税という形で社会に還元し、社会全体の役に立つ。企業はこの2つで社会に役立っている。まとめると、売上は企業のお役立ち度の合計を数値化したもの。利益とはその中で自社が生んだ付加価値分。社会貢献とは稼ぐこと。お金を稼ぐことは社会貢献。だから利益が大事なのだ。

売上OSを「利益OS」にする

売上をたくさん上げることが目的の行動と、利益をたくさん上げることが目的の行動ではまるで違う。だから、売上OSから利益OSに入れ替え、そのうえでこれまで経験してきたものをアプリとして載せてほしいと伝えている。また、日常業務で利益の大切さを忘れそうになった人がいたら、「売上は誰でも上げられるから意味ないと、最初に話しましたよね」と言っている。

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