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うまくいかなければ、「ピボット」する

 ユーザーに試してもらって改善するサイクルを繰り返したけれども、まったく売れない……。そんな事態に陥ることは高い確率でありえます。正直なところ、微修正を重ねるだけですぐに売れたら苦労はありません。その場合は、どうすれば良いでしょうか。  私は、「ピボット」をおすすめします。  もともとピボットは、バスケットボールで「軸足を残したまま、もう片方の足を動かして、体の向きを変える」ことを指す言葉です。  そこから転じて、ビジネスの場では、「事業を丸ごと変えるのではなく、今手がけている事業の方向性をズラす」ことを指します。  最初に考え出したプロダクトがうまくいかず、事業の方向性を変えたことで伸びた会社は、いくつもあります。  世の中で流行っているプロダクトを見ても、枚挙に暇がありません。たとえばチームコミュニケーションツールのスラック( Slack)を創業したスチュワート・バターフィールドは、それ以前にゲームの開発をしていましたが、成功することができず、顧客接点からの課題を踏まえて Slackを始めました。   SNSから始めた GREEや mixiも、ユーザーの課題を見るなかで、ゲーム会社に転換しましたし、ソニーですら、ウォークマンなどから、顧客の課題に応えるべくデジタル機器やゲーム機に転換した後、信用を活かした保険ビジネスなどを展開しています。  とはいえ、これはうまくいった例にすぎません。逆の失敗例は星の数ほどあるわけです。  大企業が新規事業から手を引くときは、「撤退」という言葉をよく使います。何億円まで投資し続けるか、何年でどの程度成長するのが最低ラインか、といった「撤退基準」を決めています。  ただ、大企業の場合は複数の事業がありますからスパッと撤退できても、スタートアップの場合はそうはいきません。一つの事業に賭ける〝一本足打法〟で始めていますから、撤退したら事業がなくなってしまいます。  イチから再スタートする手もありますが、それだとこれまで失敗することで蓄積した知見がムダになります。そこで、今手がけている事業から少しズラすピボットのほうが良いというわけです。

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