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銀行の支店長に、中小企業の経理部長は務まらない。
経理・総務をみていた部長が定年退職したが、かわりがいない。
困った困ったで、金融機関に相談したら、待ってましたとばかりに余剰人材を紹介してくれる。ところが高給を払って三顧の礼で迎えた人材が、職場に馴染まない。
よくあるのは、取引先の信用金庫の支店長を自社の経理部長にと迎える例だ。
しかし、銀行の支店長に帳簿つけから何から、細かい経理実務はできないため、中小企業の経理部長はとても務まらないのだ。
これは営業部長でも工場長でも同様である。大企業と中小企業とでは仕事の仕方が違うのだから、大企業をスピンアウトした人間を中小企業に迎えても、残念ながら8割方はうまくいかないのである。
ゆえに、自社に見合った働きをしてくれる幹部は、若手の頃から時間をかけて社内で育てていくことが、一見遠回りに見えるが最良の道である。
佐藤肇「決断の定石」CDより
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