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商売は常に、裏と表の両面で考えよ。
商売を平面的に、ある一面からしか見ないと、経営判断を間違えることがある。
その最たるものが、売り手と買い手、需要と供給の関係である。
リーマンショックの影響で、世界中が突然不況に陥ったときに、多くの会社で売上が急減した。わが社も例外ではなく、リーマンブラザーズ破綻のわずか2カ月後、主力の工作機械が8割減という事態となった。
しかし、需要がないにもかかわらず、ここで無理に売ろうとすれば、価格を下げなければ売れない。需要が戻ったら値戻しすればよいと考えるかもしれないが、一過性では済まず、それが市場価格になってしまう。
だから私は「作らず、売らず」で、需要が回復するまで決して無理に売ることをしなかった。
商売は需要と供給、売り手と買い手の天秤が釣り合ったときに初めて、双方の欲求が満たされる。裏と表の両面で考えなければならないのだ。
佐藤肇「社長の決断と全社統率」CDより
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