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日々の資金繰りというのは、その会社の財務体質の結果を表している。
日々の資金繰りというのは、その会社のもっている財務体質の結果を表したもので、 一朝一夕におカネが残るような会社になれるわけもない。
私はこれを人間の身体にたとえて、「P/Lは体力、B/Sは体質」と言っている。
つまり、体力が落ちたときは栄養と睡眠をたっぷりとれば1日、2日で回復する。一方、体質の改善、たとえば肥満を解消するには3カ月や半年、場合によったら1年かけて、食生活や運動で少しずつ体重を落としていかなければ成功しない。
ダイエット経験者の多くが身に染みておわかりのように、極端な食事制限をして急激に体重を減らしても、たいていはすぐにリバウンドしてしまう。
要するに、売上は体力のようなもので、小売業などは出店さえ増やせば、売上を一気に伸ばせる。
しかし、会社の財務体質というものはそう簡単には直らない。たとえば在庫の削減ひとつとっても、いままで大量に在庫を保有していた会社が、営業になんの支障もなく、来年には在庫を半分に減らせるかといえば、それはなかなか難しい。
やはり、在庫が増え続ける原因を突き止めて、全社をあげて解決していくには相応の時間が必要である。しかし、直した体質は、それ以後の会社の確実な発展のベースになってくる。
そのために社長は、常に決算書からわが社の体質を正しくつかみ、実態が効率のいい経営となるように、なおかつ同時に、万全の健康な体質となるように、必要な手を逐次打っていかなければいけないのである。
佐藤肇著「社長が絶対に守るべき経営の定石50項」より
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