企業体力にもよるが、わが社では新規事業は3年赤字で撤退と決めている。
「3年で見切りをつけるのは早すぎる」と思われるかもしれないが、3年で黒字化できなければ、利益に貢献できる期間が5年に満たなくなるからだ。
つまり、1年目と2年目は赤字で3年目にトントンにしても、4年目、5年目の利益はそれまでの累損に充てられる。そうなると、利益がプラスに転じるのは実際には6年目からとなるが、商品のライフサイクルは10年が限界で、結局は5年間しか利益に貢献できない。だから赤字は3年までなのだ。
とはいえ、「5年続けていれば、いまごろ大儲けだ」と、死んだ子の歳を数えたくなるような案件も、じつは何百件に1つか2つはある。しかし、新規事業は宝くじと同じだ。当たるか外れるかわからないのだから、カネと期限で上限を設けなければ、会社の健全性と収益性は保てないのである。
佐藤肇「決断の定石」CDより
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