自分なりの人生の「問い」を見つける
マネジメントとして成すべきことを成すためには、何をすべきかを考え、自らが先頭に立って率先して行動する。
その際に、「人間力」を発揮し、周囲を巻き込み、日標を達成することができれば、成すべきことを成すための近道となる。
人間力を高めるためには、自らの人生における「問い」は何なのか、どのような人間になりたいのか、また、人生において「何を」達成したいのかを明確にする必要がある。
昇進された直後の「管理職」の方々に、将来どのような人間になりたいのかを聞くと、左記のような意見が述べられる。
- 自らの行動と選択の結果に対して、責任を持てる「自立的」な人間になる。
- すなわち、自らの人生の責任を自分で引き受けられるような「生き方」を目指す。
- 社会。人の役に立ち、自律的に判断、行動できる人間になる。
- 周囲の人の考えや環境に左右されるのではなく、自らの「価値観」、信念に基づき決断し、「軸足」がぶれずに実行できる人間になる。
- 組織、人に対して、ポジテイブな影響を与え、主体的に動けるようにする。
- 周囲の人から尊敬、信頼され、信頼に値する人間になるために「人間力」を磨き、成長する必要がある。
- 相手のことを慮る優しさと厳しさの両面を持った人間になる。
- 相手に対し、感謝の気持ちで、謙虚、誠実に接し、より良い人間関係を創る。
- 何歳になつても、夢や希望を持って学び続けるマインドにより、自らの人格を高め続ける生き方をする。
大切なことは、自分なりの人生の「問い」を見つけることだ。
それは、自らの人生を「主体的」に生き、どうしたら社会、人のために役立つことができるのかを考え、自らの役割責任を明確にし、行動することにつながる。
そのためにも、自らの人生の「あるべき姿」は何かを自らに問いかけ、「自分との約束」の実現に向けて、左記のことに取り組むことが求められる。
人として何をすべきかという「問い」は、生涯持ち続ける。
- 自らの「軸足」(哲学)をつくる。
- より高きものを目指し、自らの「人格」を成長させ、人間的魅力をつくる。
- 社会、人のために役立つ人間になり、どうしたら周囲が幸せになれるかを考え、行動する。
- 「人格」を高め、社会、人のために役に立つ本物の人間になる。
- 現状に満足せずに、常に学ぶ心で、学び続けるマインドを持ち人格を向上する。
「人格」「品格」「器」を高める視点
次に、「人間力」を司る、本書のテーマである「人格」「品格」「器」を高める視点を列挙しておく。
一.ビジネスパーソンとして「人格」を高める視点このような「生き方をしたい」、将来このような人間になりたいという自らの「人物像」に向かって切磋琢磨努力し、成長することである。
マネジメントとして、仕事を通じて「何を」実現したいのか、自らの憲法と言える「使命」を明確にする。
人として信頼に足る人間になるために、どのように「人格」を高めるのか、日標を明確にする。
そのためにも、素直な心で自らの考えにとらわれずに、人として何が足りないのか、自らを振り返り、意識し、磨き続け、考える視野を広くする。
はマネジメントの意識と行動・思いやりを持って相手のことを理解し、人の役に立つように誠実、謙虚に感謝の気持ちで接する。
・物事の本質を見極め、自らの存在意義を掘り下げ、なによりも揺るぎない信念に基づき、決断の軸足がブレないようにする。
・部下よりも人間的に優れているのではなく、役割が異なることを認識し、行動する。
相手の期待に応えることにより、人として信頼・尊敬される人物を目指す。
・顧客、上司、部下から信頼されるように「誠実」に対応し、自らの言葉通りに約束を守り、相手の期待に応える。
・異なった価値観、文化、習慣を理解し、受容することにより、人格的にも信頼できる人物になることを目指す。
・部下の話をよく聞き、考えの背景、真意を理解する努力を行う。
・感情に流されず、騎らず、謙虚に振る舞うことができる人物を目指す。
・自分のことを中心に考えるのではなく、厳しさと優しさの両面で相手のことを慮る。
・部下が新たな気づきを発見できるように、コミュニヶlションを心掛ける。
また、相手の話をよく聞くことにより、今まで自分がわからなかった状況も把握するように努力を怠らない。
二.ビジネスパーソンとして「品格」を高める視点自らがどのような品格を有する人間を理想としているのかを明確にする。
「人品骨柄卑しからず」である。顔つきや外見から受ける上品な印象を表すことを意識する(品は、品格、気品、骨柄は、外見の体格、人相である)ことである。
人として卑しい行動を慎む、すなわち、他人に厳しく自分に甘い姿勢や、相手に対し、おべっかを使って気に入られようとしない。
マネジメントの意識と行動。
社会との関わりを通じて、経験を積み、知識、知恵、教養を学び、その人なりのものの見方、考え方、価値観を身に着ける。
・何事も謙虚な姿勢で、異なった発想、意見、切り日からも学び続ける。
・常に周囲の人に対して、怠りなく日配り、気配りの心配りが行き届くことができるのは、その人のこころのゆとり(残心)であり、品格そのものである。
・丁寧な言葉遣いでゆっくりと話し、敬語をしっかりと使うことで、言葉に「気品」を表すことを意識する。
。
その場、相手に合わせた「身だしなみ」を整え、清潔感があり、引き締まって凛々しい姿を目指す。
・立ち居振る舞いが美しいように心掛ける。
三.ビジネスパーソンとして「器」を高める視点自らの「器」を超えるために、自らの「器」がどの程度かを見極めると共に、日々精進し、「器」の大きな人から謙虚に学び、「器」を大きくする。
「目標」「志」を大きく持つために、目的意識を持って社会、人のために尽くせるように、物事を考え、視野を広げてスケールを大きくする。
短期的な視点に加え、中長期の時間軸で物事を見通す先見性を磨き、過去、現在、未来の時間軸で物事を考えることを意識する。
マネジメントの意識と行動。
多様な人的ネツトワークを構築し、何事も相談できる良きメンター、「心友」をつくる。
・先人の良書を読み、将来このようになりたいという「志」に基づき、先を見通す能力である「構想力」を磨く。
・自らの考えと異なる価値観、意見を受け入れ、相手の立場を慮る。
すなわち相手のことを理解し、誠実に倫理観を持って行動し、信頼される。
・異なる価値観、文化、慣習を受け入れ、「包容力」を高める。
・ローカルな視点に加え、グローバルな視点から課題を見据えて、各々の物事の見方のギャツプを埋める。
・自らの生き方や仕事を取り巻く状況に対し、視野を広げ、視点を高く持って、社会、
会社全体のことを考え、より大きな世界と関係させて物事を捉えるようにする。
自らの役割責任に基づき、主体的に物事を考え行動し、顧客価値を高める。
・枝葉末節にこだわらずに、物事を大局観で見るとともに、細部にも眼を向けるようにする。
・部下のミスに対し、すぐに怒ったり、相手によつて態度を変えたり、小さなことにいつまでもこだわるようであれば、自分を戒める。
・部下の失敗を許し、感情的に怒るのではなく、自らの感情をコントロールし、冷静に対処する。
細かいことをいつまでも気にしないようにする。
・地位、立場に関係なく、誰にでも公平に接するようにする。
部下の意見を頭ごなしに、意見、考えを否定せずに、相手の立場に立って話をよく聞くようにする。
・知的忍耐力を養い、困難な課題にも積極的に取り組み、経験を積み重ね、周囲の期待・責任を担える人物になる。
さらに、マネジメントとして「人間力」を高めるために、職場でどのように行動すべきか、左記の点を意識し、行動する。
・社内であっても、上司、部下、同僚に気持ちのよい「対応」を心掛ける。
・仕事だけではなく、人間として「幅」を広げ、成長するように努力する。
・自らが「人柄」の良い人になることを目指し、組織として人柄の良い人を人材として評価するようにする。
自らの仕事に「誇り」と「使命感」を持ち、社会の常識、倫理観に基づく行動により、コンプライアンスを遵守し、顧客価値を高めることに貢献する。
・目標達成に向けて「チームワーク」行動により、相互に支援、助言し、成果を出す。
「人間力」が組織にもたらす影響
マネジメントが「人間力」を高めることにより、左記のような良い影響を組織にもたらすことができるので、覚えておいてもらいたい。
一。
社内。
社外にかかわらず、相手の立場に立った丁寧な応対は、周りの人の気持ちを和らげ、好感度を高めることになる。
二。
自らの使命感に基づき、幅広い視野に立って、知識、経験の積み重ねを行い、マネジメントにふさわしいリベラルアーツ(教養)を身に着け、最適な「解」を出せるように、意思決定を行う。
三.良好な人間関係をつくり、思いやり、やさしさを持って相手に接する。
また、正直、誠実に物事に取り組み、言行一致の言動をとる。
四.自らの感情をコントロールし、相手の言葉に自動反応するのではなく、一呼吸おいて対応できる忍耐力を養い、プラスの感情で周囲に対応することができる。
五.物事に「前向き」に取り組み、仕事に対する視点を高め、行動する。
また、新しい課題に対しても覚悟を持って、ポジティブな思考で前向きに挑戦する。
六.組織目標を共有し、テームで行動基準を話し合い、相互に支援し、目標達成に向けてコミットメントを高める。
コメント