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「コロナで業績が振るわず、会社の将来が不安」製造業社長   40代  青島一平さん(仮名)

売上がなくなって、自信喪失   2020年に突然、世界を襲った新型コロナウイルス。さまざまな業種の会社が、多かれ少なかれ影響を受けました。  私のところにも、「コロナによって業績が悪化し、会社の将来に対して不安を感じている」という方が、数多く、「感情コンサル」にいらっしゃいます。  業績がよいときは、自信を持っていた社長さんも、業績がダウンすると、一気に自信を喪失してしまうことがあります。それは、自分の「自信の裏付け」がいつの間にか、業績という「目に見える数字」に置き換わってしまっているためです。そのために、売上が落ちると、心のよりどころがなくなってしまうようなのです。  私は、「会社の将来が不安」という青島社長に聞きました。「ひと言で会社の将来が不安と言っても、いろいろありますよね。もう少し具体的に言うと、どんな不安ですか?」「やはり、お金の不安です。コロナで業績が落ちて、今の事業だけでは将来がないのが見えています。それで、新規事業の立ち上げを考えているんですが、それに対する不安です」「するとお金について、なかでも新規事業に対しての不安なんですね」「そうですね」「新規事業の何が不安なんですか?  やったことがないから不安なのか?  相談相手がいないことが不安なのか?  会社にバックボーンがないことが不安なのか?  新規事業のための資金不足が不安なのか?」「そういう意味では、やったことがないことが不安です」「やったことがないから自信が持てないと」「そうです、そうです。自信が持てないんです」目に見えないものに自信を持つ  未知の新規事業に対して、青島社長のように不安を感じる社長さんもいれば、逆にワクワクする社長さんもいらっしゃいます。この違いはどこからくるのでしょう。  感情コンサルをしていて思うのは、「不安がる社長さんは、自分のなかの『ない』部分にフォーカスするタイプ。ワクワクする社長さんは、自分のなかの『ある』部分にフォーカスするタイプ」だということです。  自分のなかの「ない」部分にフォーカスするタイプの社長さんは、「経験や知識がないから不安になる」と言います。なかには、常に自分よりもスゴイ相手と自分を比較して、「あの人に比べて自分は持っていない」と、自信をなくしている社長さんもいます。  アミューズメント業界のある社長さんは、ライブドア時代の堀江貴文さんの売上と自分の会社の売上を比べて、「ホリエモンさんに比べて恥ずかしい」とおっしゃっていました。  すでに持っているものがたくさんあっても、不安になるわけです。  これが、新しいことをはじめるときに、不安になるタイプ。  いっぽう、新しいことにワクワクして挑戦できる社長さんは、「自分はこういうことができる」「自分はこういうことができた」「自分は今まで、こういうことをやってきた」など、すでにできていることに目を向けて自信を持っているように思います。  目に見える「業績の数字」ではなく、「今までずっとやってきた経験値」「社長をやってきた自分に対しての評価」「これまで世の中に生み出してきた価値」など、目に見えないものを「自信のみなもと」にしているのです。「自分の直感や感覚を信じてやってきた、だから大丈夫」という自覚があるから、いっとき、売上が落ちても、新しいことをはじめるときも不安にならないのですね。  青島社長にこの話をしたところ、憑き物が落ちたようでした。「コロナで業績が悪くなって、なにか手を打たなければと漠然と不安になっていました。でも、新規事業を進めていくうえで、今、できていること、できていないこと、わからないこと、整理すべきことなどがクリアになった気がします。心がスッキリして、不安が消えました。そうですよね、今、将来が見えないのは、どこの経営者も同じですよね。自分を信じて、どう手を打つのがいいか、計画を立てて実行していきます」  自分や自社の強みというのは、意外と、自分ではわからないものです。  自分の会社の未来にまったく自信が持てずに悩んでいた、あるシステム開発会社の社長さんは、競合他社に負けないように、懸命に新しいシステム開発に取り組んでいました。しかしながら、なかなか思うように進まず、苦しんでいました。  その会社が作るホームページの素晴らしさを知っていた私が、「依頼してきた企業の強みをうまくアピールして、『売上が上がるホームページ』を制作できるのは、御社のオンリーワンの強みではありませんか」とアドバイスしたところ、「当たり前のことだと思っていました」と、初めて自社の強みを認識されたようでした。  今では、「売上が上がるホームぺージ制作」のパイオニア企業として、他社との差別化に成功されています。今までやってきたことは、大きな宝です。自分にとっての当たり前は、他人にとってはすごいことだったりします。できていないことに取り組むより、すでにできている部分を伸ばすほうが効率的です。  信頼できる相手に「ウチの会社の強みって何?」と聞いてみると、まったく気がついていなかった自社の強みを教えてもらえるかもしれません。

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