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★アクション・マニュアル

アクションマニュアル

はじめに

ようこそ!成功と富と幸運に満ちたこの偉大な新世界に、あなたを歓迎する。あなたは今、行動の第一歩を踏み出すところだ。

大いなる富を築くために、成功を次々とものにするために、あなたの生涯の夢をかなえる黄金のゴールに向けて前進しよう!そこで、まず最初に、不滅の大ベストセラー『思考は現実化する』を読むことから始めよう。

そうすれば、なぜ七〇〇万人もの人々が、この刺激に満ちた驚異の書物を読むようになったか、納得がいくはずである。

また、アメリカのコンバイン・インシュアランス・カンパニーの総帥、W・クレメント・ストーンがこの本を評して次のような賛辞を贈っているのも頷けることだろう。

「現存する人類の手による書物の中で、『思考は現実化する』ほど、多くの人々にヤル気を起こさせ、実際に成功をもたらした例はない。

著者のナポレオン・ヒル博士のもとに、世界各地から多くの感謝状が寄せられたのも、驚くにあたらない。

この本は、底のない宝石箱のようなものである。いくらでも宝石を引き出すことができる。

しかも、すべての人に富を得るための手だてを教えてくれる」もしあなたが、『思考は現実化する』をすでに読み終わっているなら、今度は、この偉大な書物を違った角度から検討してみよう。

そうすれば、以前には見落としてしまった宝に気づくはずである。

ナポレオン・ヒル博士の富を得るための方法は、あなたの精神の力を駆使することによって、さらに奥深いものとなり、あなた独自のものとすることができる。

確かに、『思考は現実化する』は、自分の脳力を信じるすべての人を、偉大な富への道に導いてくれる本である。

そして、今あなたが手にしているこの『アクション・マニュアル』は、『思考は現実化する』のあなた向けのガイド・ブックである。

この全編を通じてナポレオン・ヒル博士の手だてを、あなた独自の希望や夢、独自の運命や高邁な理想にかなった方法に調整してくれるものである。

『思考は現実化する』は、多くの読者を得て版を重ねてきた。この『アクション・マニュアル』は、きこ書房刊の『思考は現実化する』(本書)に対応させてある。

『思考は現実化する』と、この『アクション・マニュアル』を併用して、生涯の理想を実現していただきたいと願うものである。

目次

●事前に注意すべきこと

実際に成功するか否かは、目標に向けてのあなた自身のモチベーションにかかっていることはいうまでもない。

市販の本を何冊読み漁ろうとも、それだけでは成功はおぼつかない。成功を心から願い、成功を思い巡らせることなしには、成功などあり得ない。何よりもまず、考えることが大切である。

誰に頼んでも、あなたほどにはあなたの成功を考えてくれないだろう。あなた以外には、誰もあなたのことを考えてくれないのである。

そこで、何にも増して大切なことは、読んだことに疑問を持ち、考え、反省することである。そして結論を出し、判断力を行使することである。イマジネーションや視覚化脳力を駆使しなければならない。

そして、先人の成功例を読むときには、自分自身の姿をそこに二重映しにして読むことが大切である。

つまり、これぞと決めた目標達成のための手段は、自分自身で見出さなければならないということである。

そして忘れてはならないことは、一見、現実味のなさそうなことでも、必ず可能性があるということである。

しかもあなたの望みが強ければ強いほど、その可能性も大きくなる。さらに、固く心に留めておいていただきたいことがある。それは、理性のみを拠り所にした行動に走らないことである。人には感情、本能、習慣、その他多くの考慮しなければならない内面の働きがある。

あなたのモチベーションがすべてにゴーサインを出し、ためらわせるものが何一つない状況になって初めて、目標に向けてのコントロールに全力を注ぐようにしていただきたい。

ヒル博士はかつてこう言っている。

「富は心のありようから始まる」あなたは、富に対する心の準備は整っているだろうか?心が整って初めて、成功の端緒についたということができる。

より豊かな人生、より幸福な人生、はるかに大きな成功に満たされた人生へと通じる着実な歩みが、今始まろうとしている。

そこで最初に、心の身支度をしよう。あなた自身の心に立ち入っていく大冒険、あなた自身の中に埋没している成功の原動力の大発掘に備えるのである。

『思考は現実化する』および、この『アクション・マニュアル』をそろえることはもとより、鉛筆またはペン、10×15センチほどのメモ用カードを用意していただきたい。

そして、毎日同じ時刻に『思考は現実化する』と『アクション・マニュアル』を前にして集中できる場所を確保していただきたい。

一日に三〇分、週に四日か五日で十分である。ただし、毎日同じ時刻を設定しなければならない。家族にも、このことを知らせておく必要がある。

邪魔されないためである。成功のための確固とした土台を築くために、どうしても集中しなければならないことを知らせておく。

しかもこれは、あなただけのためではなく、家族のためにも大切なことだということを納得させていただきたい。そしてあなたは、口先だけではなく、本気だということを見せなければならない。

あなたと生活をともにしている人たち全員に、あなたが真剣に取り組んでいること、成功に向かって本気で前進していることを見せなければならない。

毎日、新しいノウハウを勉強する前に、数分間だけ時間を割いて、すでに学んだことの復習をしていただきたい。問題点を詳しく反復することである。

これまでのやり方が一点の曇りもなく納得できるものかどうかを確認していただきたいのである。よい結果を手に入れることばかりに気を取られて、焦ったりしてはならないということである。目標に向けての針路設定に誤りがなかったかどうか、確認してほしい。

この手法を使うことによって、W・クレメント・ストーンが、「あなたは目標を達成したいという強い願望に身を投じることが可能になる。

その目標は富と、人生の本当の豊かさを手に入れるための助けとなろう」と述べているように、ひとたび強い願望の虜になったら、直ちに、しかも確実に、その願望と夢を見据えて、それを現実のものに変える努力を重ねてほしい。

●最初の行動

あなたに必要なのは一種の知的地図である。それは、今どこに向かっているかという見通しを持ち、途中で目標を確かめるための「道しるべ」となる。

では、『思考は現実化する』(本書)の目次の欄を開いてみよう。ペンか鉛筆を持ち、目次に目を通す。

そして、「現在のあなた」にとって最も大切だと思われる言葉や語句に、傍線を引くことにしよう。

この作業は、本書の「知的地図」をあなたの頭に入れるのに役立つばかりでなく、重要な自己洞察の手始めになる。ここであなたは、新たな発見をするだろう。

それは、あなたが心を動かされた言葉や語句は、他人のそれとはまったく違うということである。

次に示すのは、ある人が目次の第1章、「思考は現実化しようとする衝動を秘めている」の小見出しに、どのような傍線を引いたかという例である。

ある人は、次のように傍線を引いた。

●「思考」によってトーマス・エジソンとの共同事業を実現した男

●ゴールの九一センチ手前で物質化した心の壁

●五〇セントの教訓

●〝ノー〟には〝イエス〟の血が流れている

●経験の中で見出した成功の秘訣

●成功のカギを発見する余裕のない人のために……

●V8は不可能か?

●あなたは自分自身の運命の支配者である

次は、同じ部分に別の人がどのように傍線を引いたのかの例である。

●「思考」によってトーマス・エジソンとの共同事業を実現した男

●ゴールの九一センチ手前で物質化した心の壁

●五〇セントの教訓

●〝ノー〟には〝イエス〟の血が流れている

●経験の中で見出した成功の秘訣

●成功のカギを発見する余裕のない人のために……

●V8は不可能か?

●あなたは自分自身の運命の支配者である

どちらが良いとか悪いとかいうことではない。関心の持ち方が違うだけのことである。こうして傍線を引き終わったら、ページをパラパラめくる程度でよいから、本全体に目を通そう。

章ごとのタイトルと、小見出しを読む。途中、章のタイトルや小見出しに傍線を引きたくなったら、遠慮なく引いていい。

本を汚してはならないと教えられて育った人もいるかもしれないが、これは、普通の本ではない。生涯の道しるべであり、自分だけの本である。

印が多ければ多いほど、欄外の書き込みが多ければ多いほど、あなたにとって役立つ本となろう。

●二番目の行動

第1章の「成功のための基本的な考え方」を読む前に、三ページ()「ナポレオン・ヒル財団よりあなたに」から「ナポレオン・ヒル博士のメッセージ」の終わり(四一ページ)までを読み、続いて、序章の「ナポレオン・ヒル博士の『成功哲学』が完成されるまでの軌跡」をじっくり読んでいただきたい。

ここで一息いれて考えるあなたは『思考は現実化する』に関して、すでにかなり多くのことがわかったはずである。

本の題名がいかに的を射ているかもわかったことだろう。

『思考は現実化する』は、あなたに受け入れの準備ができていさえすれば、その神髄がページから飛び出して、大胆にあなたにアイデアを提供することになる。

つまり、そうした秘伝が各章の柱になっていることに気づかれると思う。

ナポレオン・ヒル博士は、富に至るステップを一七段階に分けて設定している。その各ステップは、すべて互いに関連し合っている。

ちょうど、一人の人間の人生の部分部分が、互いに関連し合っているのと同じである。これらのことも、あなたはすでに明確にとらえたはずである。

本書の購入代として多少の費用がかかったかもしれないが、本書から得られる富は、本代の何百万倍、いや何千万倍にもなる。これも納得していただけたものと思う。

●三番目の行動

いよいよ『思考は現実化する』第1章を読むことになる。ただし、通常の読み方をしてはならない。一般常識からすれば、きわめて特殊な読み方をしなければならない。

一章ごとに、『アクション・マニュアル』が、あなたのガイド役を務めることになる。それは、あなたに指針を与えてくれるものである。

この指針は、すでに効果があると証明済みのものである。数多くの成果を上げた実績を持つ指針である。

したがって、一章ごとに、『アクション・マニュアル』の指示どおりに読み進んでいってほしい。

また、ときには特別な行動をするようにとの指示もたびたび登場するが、それにも従ってもらわなければならない。

傍線を引く全編を通じて、あなたにとって特に重要と思われる語句、文節などには、すべて傍線(または印)を引いていただきたい。

紙を用意して、必要なページにテープを張ったりホチキスで綴じる人もいる。付箋を活用している人もいる。

そうしておけば、自分なりの詳しいコメントや、その箇所に関連する自分の体験など、あなたが自分にとって有益だと思うことをすべて書き留めておくことができる。

それと並行して、『アクション・マニュアル』の中にも、書き込みができるようになっている。マニュアルの中に書き込み用の余白があるので、個人的なメモを記すとよい。さて、これで猛勉強の準備ができた。十分な時間をかけて、読みながら考え、考えながら読み進んでいっていただきたい。

成功のための基本的な考え方

★第1章()「思考」を読むこの章を一〇五ページ()まで読み進もう。

ただし章末の〔エッセンス①〕はまだ読まないでほしい。そこまで読みながら傍線を引き、印をつけ、注釈を書き込んでいく。別の紙にメモしてもいい。ただ、「本に一方的に語らせる」ことだけは避けてほしい。

あなたが考えたことや、内容に関してあなたが感じたことを本の中に書き込んでもいい。いや、書き込まなければならない。読み進むうち、あらかじめ目を通したときに傍線を引いた小見出しに出会う。

これらの小見出しを再度目にすると、強調したい箇所が前と変わってしまうこともある。こうした心変わりは一向に差し支えない。あなたの物の見方が変わったということである。そこで二度目の場合は赤鉛筆で傍線を引くのもいいだろう。

その場合も、本に直接書き込むこと。あなたの胸にずしりと響く単語、語句、文節のすべてに傍線を引いてほしい。

ところで、「思考」とは、建設的な行動と密接に関連していることは理解していただけたと思う。要するに、思考はすべての行動に先立つものでなければならない。

エドウィン・C・バーンズの場合も、成功に関する思いが彼の頭の中をいっぱいにしたため、浮浪者さながらの状況にあっても、挫けることはなかったのである。

しかも、彼が興味を持った特別な領域における成功への思いであった。

また、それとは反対の思考――すなわち、失敗への思い込み――のために、ダーヴィーという男が鉱山の中の莫大な富を逃してしまったのも見てきた。

あるいは、人を上手に扱って、五〇セントを自分のものにした少女の有益な話も、十分理解することができる。

一つの目標を定めて、それに邁進することがいかに大切かを物語っている。あなたは、一〇五ページ()の終わりで読むのを休んでいるはずだ。それでいい。

次に一〇六ページを読むことになるわけだが、その前に、一〇七ページの要約シート「成功への行動指針」を使って、この章の重要ポイントを要領よくまとめて書いていただきたい。

しかし、著者の言わんとするところを先取りしようとしてはならない。この章の重要ポイントは何か?あなたが感じたことだけを書くようにする。簡潔に要約して一〇〇語程度にまとめる。それに、わかりやすい見出しを付ければなおいい。

たとえば、「私にとっての重要ポイント――○○ページ参照」といった具合である。ここで重要なことは、傍線を引くにしても独自のメモを書き込むにしても、そのことが正しいとか間違っているとかは一切考えないことである。

前出のダーヴィーの話にしても、ある人は「鉱業はリスクを伴うベンチャーだ」と書くかもしれないし、別の人は、「必要に応じて専門家のアドバイスを受けること。

そうすれば、専門的な立場から決断を下すことができる」と書くかもしれない。どちらも正しい。ただ、物の見方が違っているだけである。このことは、興味深いことである。

ダーヴィーの話に関するあなた自身の解釈を、他人の解釈と比較してみれば、いっそう興味がわくことになる。

こうして、あなた自身の重要ポイントを書き終わったら、そこで初めて一〇六ページ()のヒル博士のポイント〔エッセンス①〕を読む。

あなたは、どの点でヒル博士に同意できるか、どの点で意見が違うかを注意しながら読まなければならない。

ヒル博士が触れていない部分であなたが注目した部分、あるいはその逆の部分にも注意しよう。書かれていることに一から十まで同意できない場合は、その理由を考えてほしい。

あなたのほうがすべて間違っているわけではないが、なぜ同意できないかの検討はしなければならない。

さて、あなた自身の重要ポイントはひとまず脇に置いて、ヒル博士のポイントに注目してみよう。それらのポイントに自分自身を照らし合わせながら、次に、あることをしてもらいたい。やり甲斐のあることである。

それは、ポイントごとに自分自身へ質問することである。質問をつくる際には、昔から使われている【5W1H】の法則を活用してもらいたい。

つまり、「いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように」という疑問詞の活用である。文例を示してみよう。

「私は、いつ、どこで、目標達成の強い願望を飛躍台として大きな障害を乗り越えたか?」

「それは、どのような経過をたどったか?最終結果はどうなったか?」

「信念を他の人に伝える脳力を駆使して、私がだれかの役に立ったことがあっただろうか?」

もちろん、これらはそのままあなたに適した質問ではないかもしれない。そこで、自分に適した質問を作成してほしい。

その際には、成功に照準を合わせた質問を考え出していただきたい。まず、あなた自身の内面を調べ、過去における成功とその報酬、効果的な努力などの記憶をよみがえらせてほしい。おおかたの人は、長い人生の中で本人は忘れていても、かなりの勝利を得ているものである。

しかし、勝利というものは往々にして散り散りになってしまい、長く記憶に残らない場合が多い。自分の人生を詳しく調べてみれば、かつての成功の記憶がどっとよみがえってくるはずである。

あなたも、今まで生きてきた道程で、自分自身や自分の仕事、出来事に、さまざまな力を発揮してきたはずである。他人にも影響を与えている。

現在のあなたも、当時のあなたと同じ人間ではないか!では、次のようなヒル博士の考え方のキーポイントに注目してみよう。

「思考によって富を得たいと思うなら、障害はすでに排除されたという感覚と、自分は今、富を得る途上にいるのだという信念を持つことである。

こうして初めて、富への旅路が始まるのだということを認識しなければならない」このことが理解できたら、本文に戻ろう。

成功のための第一のステップ

★第2章()「願望」を読む一二八ページ()まで読み進むことにしよう。

〔エッセンス②〕はまだ読んではならない。そこまで読みながら傍線を引く。また、余白や本に張り付けたカードにメモをしてほしい。

今度もまた、読み進むうちに、最初に傍線を引いた小見出しが出てくるかもしれないが、強調したいポイントが変わったとしても一向にかまわない。

エドウィン・C・バーンズが、あきらめることなくひたすらに前進した話は記憶に留めておいてほしい。

そこでは願望を黄金に変える六つのステップも出てきたし、強烈な願望を抱いて、その夢を立派に実現した多くの人々の話も読んだ。

たとえ出発点で失敗しても、あきらめずに歩み続けて成功した人がいかに多かったかも、わかっていただけたと思う。

普遍的な事実を教えてくれる詩(一二〇~一二一ページ())も出てきた。それは、何回も繰り返して読み、深く味わうべき詩である。また、ナポレオン・ヒル博士の子息の話もあった。

彼は初めのうちは「聞く耳」を持たなかったが、願望と忍耐のおかげで、その障害を乗り越えることができたのである。

ところで、本書を読み返す前に、ヒル博士の「願望実現のための六カ条」についての簡単なテストをやっていただきたい。

空白の箇所に適当な文字を入れて、文を完成させるテストである。「願望実現のための六カ条」テスト

1、あなたが実現したいと思う□□を□□□□させること。単にお金がたくさん欲しいなどというような願望設定は□□□なことである。

2、実現したいと望むものを得る代わりに、何を□□□□のか決めよう。この世界は、□□を必要としない報酬など存在しない。

3、その願望をいつ実現させるか。□□□□を決めることが大切だ。

4、願望を実現するための詳細な□□をたてるとともに、まだその準備ができていなくても、すぐ□□に移ることだ。

5、実現したい具体的□□、それを手にする代わりに差し出す□□、いつ実現させるかという□□□□、そして願望を実現させるための詳細な□□、以上の四点を紙に詳しく書くこと。

6、紙に書いたこの宣言を、□日に□回、起床直後と就寝直前に大きな声で読む。このとき、もうすでにその□□を□□したものと考え、そう自分に□□□□□□ことが大切である。

六番目のポイントについては、次のような疑問が生じるかもしれない。

『アクション・マニュアル』ではなく、『思考は現実化する』の本文中に指針を見出した場合はどうすればよいかという疑問である。

そのような場合には、『アクション・マニュアル』の内容に反するものでないかぎり、ヒル博士の指示に従うとよい。

『思考は現実化する』(本書)の一一五ページ()の〔願望実現のための六カ条〕に記されている指示には、ぜひとも従ってほしいということである。

その指示こそ、あなたの人生で最も大切なことを達成させるものだからである。一二〇~一二一ページの詩を、もう一度掲載しておこう。

自分の人生を安く人生に売った者は、やがて蓄えが減ったとしても人生はまったくビタ一文も支払ってはくれない

人生は雇い主と同じだしかも欲しいだけの給料をくれるだが、ひとたび給料を決めてしまったらあとはその給料の多寡と関係なく困難な勤めに耐えていかなければならないしかし、どんなに惨めな仕事でも精いっぱい努力すれば人生は請求しただけの報酬を喜んで支払ってくれるものだ

次の段階は、前章と同じくあなたにとっての重要なポイントを考えることである。

簡潔に、しかもたっぷりと「要点」を盛り込むことができるかどうかを、試してみよう。ここで心得ておかなければならないことは、ヒル博士の選択に合わせて選んだりしないことだ。あなたにとっての大切な点を選ぶことである。それを自分の言葉で言ってほしい。それをメモ用のページに書き留める。

自分自身のポイントを書き終わったら、一二九ページ()の〔エッセンス②〕に目を通してほしい。

前にやったように、あなたはどの点に賛成するか、どの点に反対するかを見極めていただきたい。特に、ヒル博士が取り上げているのに、あなたが素通りしてしまった点をじっくり考えてみよう。これは十分検討しなければならない。

それから、質問を作る際には便利な疑問詞、「いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように」を活用してほしい。

〔エッセンス②〕を、自分向けの質問に変えるようにすればよい。答えるのにかなりの努力を必要とするような質問を考えよう。

前章のポイントと重なっている部分もあるが、あなたの認識を深め、迷路に閉じ込められた記憶や脳力や才能を引き出すための作業である。

要するに、あなた自身をはっきりさせるために、この作業が必要なのである。

「願望実現のための六カ条」については、少なくても二つは考えてほしい。前出の詩に関しては、少なくとも一つは必要である。

この詩のおかげで、どれだけ多くの人が自分に課せられた役割を評価し、決意を実現し、生き生きとした素晴らしい人生を送れるよう勇気づけられたことか、そのことを知ってほしい。

この詩に、「あなた自身を合わせる」ようにしなければならない。

これまでの人生でも、ほんの短い期間とはいえ、すべてのものが王侯貴族に仕えるようにあなたに仕えてくれたことが、たびたびあったはずである。

そういうときのことを思い出してほしい。今の状態があなたにあっても、あの当時もあなたなのだ。もう一度、あの気分に浸ることができるはずである。

初めのうちは瞬間的にその気になるだけであっても、そのうちに数時間も続くようになり、さらに数週間、数カ月、数年間も続くようになる。

そうすれば、自信を取り戻すことだってできる。キーポイントになる次の概念に、特に注目してほしい。

「富を得るための心構えは、ひとえに、自分には富を得る脳力があり、今は富を得る途上にあるという信念を持つことである。

心の状態を、単に希望とか憧れ程度のものではなく、信念を持った状態にしておかなければならない」この章を十分に消化し、この素晴らしい教えを自分のものにできたと感じたら、再び本書に戻って先へ進もう。

成功のための第二のステップ

★第3章()「信念」を読む一五一ページ()まで、あなた自身のペースで読み進むとよい。ただし、注意深く読むことと、鉛筆を持って読むこと。

章末の〔エッセンス③()〕は保留しておく。それまで、単語や語句に傍線を引いて読み進む。あなたに語りかけていると感じた箇所に出会ったら、大胆にその文節全体を括弧でくくってしまう。

もちろん、ここでも最初の強調部分と異なったとしても、気にすることはない。あなたは信念について読んできた。

信念とは、心にとっては調剤師のようなものである。信念は、あなたの思考に強力な精神的刺激剤を与え、思考に本来の力を取り戻させてくれる。

そして信念は、あなたがそれを自分のものにするまで、じっと持っている。信念は、幸運な一握りの人間だけに恵まれるものではない。

潜在意識を組み立てる方法についてはのちほど学ぶことになろうが、それは信念を強め、信念によって思考を物理的な現実に変える強力な方法である。

富という概念を現実の富に変えるためには――つまり、雇われっ放しの人生を、刺激と興奮に満ちた人生に変えるためには――運を天に任せるような生き方は捨てなければならない。

幸運をあてにしてはならない。幸運とは、苦労の報いとしてようやく手に入れることのできるものである。悪運とて同じことだ。悪運とは、消極的な思い込みによって引き起こされた貧しさであり、失敗なのである。

潜在意識が悪運を望んでいるために、本当の悪運を招いてしまうことがある。この章は、感情が持っている磁力を発見できるように構成されている。

感情がどのようにしてそれと関連ある似通った思考を招き寄せるのだろうか?思考は行動計画を立てたり、作戦を練ったりするのに大きな力を発揮する。

一三八ページ()でヒル博士は、七つの「自信を育む公式」()を提唱している。

その公式の四番目で、あなたの人生の主要目標を紙に書き記すことの大切さを再認識していただきたい。

この「自信を育む公式」は、詳細に目を通していただきたい。そして、それぞれのポイントについて自分の言葉でメモしよう。自分自身のために書く。

この『アクション・マニュアル』も、あなたの個人的な注釈を書き込んだ『思考は現実化する』も、人に見せる必要はまったくない。

この章にも、短い詩が登場する。あなたの『アクション・マニュアル』にも転載しておくとよいだろう。

負けると思ったらあなたは負ける負けてなるものかと思えば負けない勝ちたいと思っても、勝てないのではないかなと思ってしまったら、あなたは勝てない負けるのじゃないかな、と思ったらあなたはもう負けているというのも、成功は人の考えから始まるからだすべてはあなたの心の状態によって決まるのだ自信がなければあなたは負ける上に登りつめるには高揚した精神が必要だ何かに勝つためには自信が必要だ人生の闘いに勝つのは、必ずしも最も強くて、最もすばしっこい人ではない最終的に勝利を収めるのは、〝私はできる〟と思っている人なのだこの章では、エイブラハム・リンカーンの偉大さを物語る話が出てきた。

リンカーンは、「することなすこと失敗ばかり」の男だったが、のちに立派に成功を遂げた。

この本は富について述べたものではあるが、愛の力についても読み取ることができる。両者には強い関連性があることを理解していただきたい。

そして最後には、チャールズ・M・シュワッブの話と、食後のスピーチの大きな成果が述べられている。

富は思考から出発するということが示されている。さて、この章に関して、あなたにとっての重要ポイントを書き出してみよう。

チャールズ・M・シュワッブの話からはポイントを選び出さなくてもいい。簡潔にまとめることにだけ留意しよう。

自分自身のポイントを書き終わったら、一五二ページ()のヒル博士のポイント〔エッセンス③〕と比較してみよう。そして検討する。

ヒル博士のポイントから自分向けの質問を作る際には、例によって「いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように」を活用する。

「自分を育む公式」に関して、少なくとも二つ、自分向けの重要な質問を考える。誰とともにする自信か、なにゆえの自信か、いつ、どこで、どのような自信を持つのか。

次に掲げる重要な言葉に、注意を払おう。

「正しかろうと間違っていようと、自分に繰り返し言い聞かせなければならないことは、あなたが何を信じ、何になるかということである」ラルフ・W・エマーソンも、次のように述べている。

「人は、その人が常に考えているような人間になる」ここまで理解できたら、本書に戻ろう。

成功のための第三のステップ

★第4章()「深層自己説得」を読むこの章を最後まで読み進もう。ただし、一六三ページ()の〔エッセンス④〕は、しばらくお預けにしておく。

それまでに、本書を自分のものにしなければならない。

そのためには、例によって傍線を引くこと、括弧でくくること、自分自身のメモを書き込むことなどをしながら読まなければならない。

それをすることによって、あなた自身の隠された力を奮い立たせることができる。傍線も、印も、括弧も、メモも全部使ってよい。

もちろん、一部でもかまわない。また、必要なら、強調部分を変えてもよい。この章に書かれているとおり、潜在意識は肥沃な畑に似ている。

しかし、肥沃な畑は、細心の注意を払って良い作物の種子を蒔かなければ、雑草だらけになってしまうのである。

あなたも深層自己説得を行うことによって、思考の種を蒔かなければならない。潜在意識は、無条件の信念の中で形成される命令を受け、その命令に従うものである。

ただし、これらの命令は、何回も繰り返し、十分に理解させなければならない。そして、それによって、定着させなければならない。

あなたの潜在意識に、あなたが望んでいるお金が是が非でも必要なのだということを信じさせなければならない。そうすれば、あなたはすべての自意識から解放される。

お金が自分のポケットに入るという信念を潜在意識に植えつけなかったために、富を手にできなかった人もいる。

そして、お金を儲けるあなた、それに答えるあなた、お金になる商品を配達するあなたを想像することが大切である。

本章の一六〇~一六一ページ()に、深層自己説得の力を発揮させるための三つの方法が掲載されている。

それは、第2章で記された「願望実現のための六カ条」を要約したものである。内容は十分理解していただいているものと思う。そこでまず、この三つの方法を見ないで、次の質問に挑戦してもらいたい。

それぞれの質問項目の「イエス」「ノー」に印をつけていただきたい。

質問■あなたが書き記す決意には、「条件」があるか?つまり、その決意には、「すべてがうまくいけば」望みどおりの金額が手に入ると書かなければならないか?()イエス()ノー

■あなたが書き記す決意には、いつまでにお金を手に入れるという明確な期限をつけるべきか?()イエス()ノー

■望んでいるお金を手に入れるには、幸運を引き当てなければならないか?()イエス()ノー

■お金を手に入れるに当たっては、あなたの仲間にサービスや商品を提供しなければならないか?()イエス()ノー

■決意を記憶しておく自信があれば、それを書き留めておかなくてもよいか?()イエス()ノー正答は、順に、ノー……イエス……ノー……イエス……ノーである。

一つでも間違っていたら、この章と第2章をもう一度読み返していただきたい。この章には、短いながらも重要な事柄が多数述べられている。そこで、あなた自身の重要事項を書き出してみよう。

その後で、ヒル博士の重要ポイント〔エッセンス④()〕を読み、あなたが書いたものと比較してみる。そして考える時間を持つ。必要なら、読み返そう。

「いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように」という質問を作る。

もしあなたが今までに、努力を重ねたにもかかわらず、せっかくのチャンスを逃した経験があるなら、それを思い出していただきたい。

さらに大切なことは、黙々と努力を重ねて障害を乗り越えた経験を思い出すことである。

〔エッセンス④〕を注意深く読み、理解し、そして次のことを覚えていただきたい。

「人間は、神の指令を自分の意思どおりに潜在意識に伝えることができる」この章をマスターしたら、本書に戻ろう。

成功のための第四のステップ

★第5章()「専門知識」を読むここでも読むときに鉛筆を手に持ち、あなたにとって意味のありそうな事柄に目を向けながら、傍線や注釈を書き込むことにしよう。

また、あなたが選ぶ重要事項の傾向にも注意を払わなければならない。当然、そこには、ある傾向が見られる。その傾向はあなたの一部であるといってよい。この章では、大部分の人が見逃している重要ポイントをマスターしよう。

その重要ポイントとは、すべての知識は潜在脳力であること、普通の人の一般的知識は系統立てて組み立てなければならないこと、同時に専門知識や明確な行動計画に裏打ちされなければならないこと、などである。

あなたは、学校教育とは教育の一つの形態にすぎないということをはっきりと認識したはずである。ヒル博士もかつて、通信教育を申し込んだものの途中で止めてしまいたくなったと述べている。

しかし、博士はそのとき、ある教訓を得たとも言っている。そのことについては、あなたも「なるほど」と思ったのではないだろうか。

自分にふさわしい仕事が見つかったときに、初めてそれまでの苦しみから解放されるという考え方も、あなたは納得したことだろう。

次の質問を、「イエス」「ノー」で答えてほしい。

■ほとんど学校教育を受けず、独力で立身出世した人は、十分な教育を受けた人より金持ちになるものだろうか?()イエス()ノー

イエスと答えた人は、もう一度本書を読み直していただこう。この章のポイントは、教育を受けたほうがいいとか、受けないほうがいいとかを論じているのではない。

大切なのは、必要な知識は得るべきだということと、その知識を明確な指導のもとに使うべきだということである。

ずっと昔に義務教育を終わった人でも、しっかりしたプログラムのもとに、効果的に自分で自分を教育することができる。

その専門的な勉強の過程で体験する自己訓練は、今まで気にも留めなかった知識を補ってくれるはずである。

一人前の大人として勉強し、学びたいことに的を絞って勉強しているということは、あなたが立てた目標達成のための大きな力になることは間違いない。

本書の一六九~一七〇ページ()で、ヒル博士が掲げている「知識を得る方法を知ろう」を読み返していただきたい。

そのうちのいくつかを、すでにあなたが活用しているか、あるいは現在活用しているかを自問してみよう。この章で教えられる計画を実行すれば、あなたの仕事は一〇年分節約できる。

次に、あなた自身の重要ポイントを簡単に書き記してみよう。それらを、ヒル博士のポイント〔エッセンス⑤〕と比較してみよう。ヒル博士のポイントの中から、関心のある項目を自分用の質問として作っていただきたい。

たとえば、「私は経験から得た教訓のおかげで、いつ利益を得ただろうか?」というような質問が作れるはずである。

さらに、「経験から得た教訓で利益を得たことのある友人は誰か?それはどういう状況のもとで得られたのだろうか?」という質問にもなる。

あなた自身の人生経験から、さらに範囲を広げることもできる。自分以外の人々の人生の教訓を見出さなければならない。次の言葉は非常に重要である。しっかりと覚えておこう。

「しばしば教育は、知識をどのように組み立て、どのように用いるべきかを教え損なってしまうものである」

成功のための第五のステップ

★第6章()「想像力」を読む鉛筆を持って、この章を最後まで読み進もう。すでに理解していると思うが、想像力といっても単純ではない。

すでにあるものを組み合わせたり合成したりする場合もあるし、まったく新しいクリエイティブな場合もある。どちらも、あなたの役に立つものである。

したがって、人間の限界は、ひとえに想像力の開発とその利用にかかっているといってよい。

想像力を通して、また想像力によって点火された思考力を通して、私たちは自分の心と宇宙を動かすエネルギーとを関連づけている。

つまり私たちは、幸運とは切っても切れない関係にある宇宙と、努力次第で上手に付き合っていくことができるのである。コカ・コーラの話に興味を持たれたに違いない。

古びたヤカンの中でかき回してできた混合液から、全世界的規模の企業に成長した話である。これは、思いつきが願望と出会い、それに行動が伴えば、どんなことが可能になるかを教えてくれた。

一〇〇万ドルを手にしたいと考え、実際にそれを手にした哲学の先生の話は、願望を視覚化したときの力を改めて証明してくれた。

この章をはじめ他のさまざまな箇所で、次のようなことが随所に述べられている。

「幸運の背後には、幸運以上のものが存在する」「あらゆる人の心は、人間には抵抗できない力をも動かすことができる」ということである。

この章を読み終わったら、そして、特にあなたの目を引く箇所が見つかったら、それをあなた自身の重要ポイントとして書き記しておこう。

そして、あなたの重要ポイントと、ヒル博士の重要ポイント〔エッセンス⑥〕を比較してみよう。ヒル博士の意見と大きく食い違っているところがあるだろうか?もしあったら、それを必ず検討すること。

そして、その食い違いがどんなものであるかをはっきりさせること。それは、とりもなおさず、あなた自身を知ることになるからである。質問を作る際には、ヒル博士のポイントを利用してもよい。質問は答えられる範囲で幅広いものにしよう。

ポイントにかかわりを持つものはすべて網羅することにしよう。次の言葉を頭に入れておくとよい。

「人生が必要とするすべての可能性は、あなたの想像力の内側で待機している」この章は短いながらもアイデアの豊富な章である。

そこで、この章のアイデアをすべて吸収したら、また、重要な指針をメモしたら、次の章へ進む準備が完了したことになる。

成功のための第六のステップ

★第7章()「行動計画」を読むこれは長い章である。これまで述べてきたことをさらに明確に学んでもらうために、意図的に長くしてある。

「整然とした計画」に関する大切な項目であるため、これまでとは違ったやり方で進めていくことにする。

今回も鉛筆を持って、傍線を引いたり、印をつけたり、注釈を入れたりしながら、二三二~二三三ページ()の「自己分析のための質問」のところまで読んでいただきたい。

この質問表は、すでにざっと目を通しておられるだろうが、今の段階では読まずに飛ばしていただきたい。そして、最後まで読み進んでいく。

この章は、「マスターマインド」関連のノウハウの解説から始まっている。これは非常に大切なノウハウ(後の章でも再び取り上げられている)である。

ともかくここでは、「いくら経験や教育や才能があっても、他の人々との協力なしには大きな富を手にすることはできない」ということを確認していただきたい。

このことは、富を得るための最善の方法を見つけるには、まず第一に自主性が必要だとする理論と少しも矛盾するものではない。

私たちは皆、外界と密接なつながりを持って生きているということを言っているのである。さて、「失敗」とは何だろう?失敗は、より強くなるための踏み台である。

失敗とは、もう一度トライするための合図であって、あきらめろという指示ではない。もしあなたが失敗を終結のシグナルだと考えているとすれば、それは経験の活かし方に過ちを犯していることになる。

勝利者とは、決してあきらめなかった人のことだ。二〇四~二〇七ページ()に「リーダーになるための一一の重要な条件」が掲載されている。

この項ではかなりの時間を割いて、それぞれの秘訣を丁寧に読み取ってほしい。そして、十分考えよう。その一一の重要な条件を一つずつ自分に当てはめて、正しく自己評価をする。

五段階評価で自分を評価してみよう。

たとえば、「セルフ・コントロール」を例にとってみよう。あなたが実際にセルフ・コントロールがまったくできなければ、「1」という評価になる。セルフ・コントロールが完璧ならば、評価は「5」となる。

他の重要条件も、慎重に評価する。この作業は、あなたに自分自身の本当の姿を明らかにしてくれるものである。それは、あなたを成功に導くための個人的指針となることを理解していただきたい。今後もあなたのメモを取り出し、繰り返し自己評価する。

()二〇七~二一一ページ()の、「リーダーが失敗する一〇大原因」には、一〇種類の注意事項が記載されている。

これらの項目を一つひとつ復習する。各項目ごとのヒル博士のコメントをよく読んでいただきたい。そして、次のように自問する。

「これは、自分にあてはまる項目だろうか?」そして、次の項目に移る前に、答えを出そう。冷静に、正直に答えなければならない。

あなた自身による個人的な、自分一人だけの、内面からの答えでなければならない。それから、このリストを読み終わったら、もう一度最初の項目に戻る。今度は、項目ごとにすべての否定形を肯定形に変える。

たとえば、「私には細かいことを整然とまとめる脳力がない」を、「私は義務や目標や時間やその他整然とまとめる必要のあるものに対してはすべて、時間と努力を傾けて分類し、手配する脳力を持ち、現に実行している」という形にする。

二一一ページ()の「あなたに合ったビジネスがあなたを成功に導く」は、直接あなたにあてはまらないかもしれない。しかし、ざっと目を通しておく。

というのは、リーダーとして素養のある人は、たびたび他人の職探しを手伝う機会があるからである。

二一二ページから掲載されている七つのポイントについても、あなたが希望どおりの仕事を見つけるときのために読んでおくことをお勧めする。

あなたはすでに希望どおりに職についているかもしれないが、他の人の職探しを援助しなければならないことがあるからである。

また、これらの七つのポイントの基準をあてはめていけば、あなたの部下の気持ちも理解することができる。

上司が自分にふさわしい仕事をさせてくれないとか、アドヴァイスを必要としているとかの気持ちである。自分にふさわしい仕事をしているということは、その人の人生にとって非常に重要な要素である。

現に仕事をしている人、誰かを雇う立場にある人は皆、「自分にできることへの集中」という五番目のポイントに特に注意を払わなければならない。

この要素一つで、どれだけ多くの人が成功に導かれたかわからないほどである。これを、二一五ページ()の「クイック・クイック・スロー(QQS)」の公式と結びつけるとよい。

この公式のすぐ後に、アンドリュー・カーネギーが協調性に富んだ人々と一緒に仕事をした体験談が出ているが、これをまとめて書き留めておこう。

ヘンリー・フォードも多くの従業員を抱えていたが、やはり人間関係の調和の大切さを感じていた。フォードは、他のどんな脳力よりも、人を操る脳力に長けた人に、高い給料を払いたいと語っていた。

チャールズ・M・シュワッブも命令上手で知られた人物である。二一九ページ()から、「失敗を招く三〇の原因」が掲載されている。

ヒル博士は、「このリストは、あなたと成功の間に、失敗の原因がいくつあるかを見つけるつもりで使う。

ポイントごとに自分自身を検討してみよう」と指示している。このアドバイスどおりにやっていただきたい。

そしてさらに、一つひとつの項目――好ましくない遺伝的背景、人生の明確な目標の欠如――などを取り上げ、それらは次に示す二つの見出しのどちらにあてはまるかを書き込んでみよう。

リストは二段階に分けて作る。

「私にあてはまるもの」は、さらに次のような二つに細分化する。

そこで、「それに対する対策なし」の欄に何か項目を示す場合は、その前に自分自身でチャレンジしてみよう。

ともかく、次のように言ってみることだ。

「そうだ。このことに関しては、一応、ああすべきだった」――このように考えてみると、これまでのあきらめが解決に転じるはずである。

おおかたの人は、「それに対する対策なし」の欄に自分自身の特徴を書き込まなければならなくなると、「癪にさわる」ことになる。

そして突然テーブルを拳骨でどんと叩いて、「俺に無理だと誰が言った!」と叫ぶ。

ヒル博士も指摘しているように、乗り越えられないような障害というものは、ごくまれにしかないものである。

人生には、成功に通じる道がいく筋も横たわっている。障害を迂回する道、障害を飛び越える道、障害にまともにぶつかっていく道などである。

二三二~二三三ページ()の「自己分析のための質問」は、極めて個人的な二八の質問リストである。その中のあるものは、「イエス」と「ノー」だけで答えることのできるものである。

しかし、二八番目の質問は少々厄介である。

だが、この質問に答えるのに費やす時間は、あなたにとってまさに千金の価値のあるものとなるだろう。この質問はわざと広範なものにしてある。成功するための基本的なノウハウを抜き出せるからだ。

当然、あなたは自分の答えを確認するために、本書全体にもう一度目を通さなければならなくなる。こうして二八の質問のすべてに答えよう。手短に答えられるものは、余白にでも書き込んでおく。

答えが長くなる場合は、別の紙に書いて、ホチキスかテープで本書に張りつけておく。この章を読んだら、必ず内容を消化し、リストと質問を完成させてほしい。

この章の場合は、自分で重要ポイントを書き出すことになるため、特に重要ポイントとして書く必要はない。

二四〇ページ()の〔エッセンス⑦〕を読み、その意識を確認しておいていただきたい。次の重要な考え方を覚えておいてほしい。

「お金は動くことも、考えることも、話すこともできない。しかし、お金を手に入れたいと望んでいる人が呼べば、お金には聞こえるのだ!」では、本書に戻ろう。

成功のための第七のステップ

★第8章()「決断力」を読む成功に向かっての一七のステップも、半ば近くまで読んだことになるが、『思考は現実化する』のどの章の場合にも、その要点を見つけ出し、それを頭にたたき込む方法はすでにおわかりいただけたことと思う。

したがって、これからはくどく説明することは省略しよう。「整理する」ことを忘れないようにと言うにとどめておく。また、これからは、今までと違ったやり方を用いてみることにする。

この短い章の中心となるのは、米国の独立宣言の話である。注意深く読んでみてほしい。これは、想像以上に心にしみる、心理学的にも重要な実話である。

特に注意してほしいのは、この章に掲載されているエピソードである。

それは、今までに習得した原則のうち、少なくとも六つの原則がどのようにこの話の中に盛り込まれているかということである。

あなたにとって決断力とは何だろう。

自分には決断力があると思っているだろうか?自分以外の人間についてはどうか?自分自身だけでなく、他人を観察する際にも、学習内容をそこに見出し、思い出すことができるだろうか?あなたの知っている人の中で、特に決断力に富む、あるいは特に決断力に欠ける人物を一〇人ほど選び出し、次に書き出してみてほしい。

人物を選び出したら、最初の人物から順に、その人物が成功しているかいないかを記入してほしい。この場合の「成功」とは、あくまでその人物がそれぞれの生き方の中で考えることである。外見ではない。

たとえば、主婦としてうまくやっている女性は成功した人物であり、その主婦が一年間に使う以上の金額を一日に動かしている男性でも、本人がうまくやっていないなら失敗者ということになる。

こうして記入してみると、「決断力あり」と「成功」が実によく一致しているのがわかるはずである。それは否定のしようのない事実である。

それが人生というものなのだ!では、今までと同じように、あなた自身が考えたあなたの、あるいはヒル博士の疑問点を明確にするために要点を整理してみよう。

この要点をしっかりと、心に刻み込んでほしい。誰でも、自分の中に独自の力を秘めているからである。こうした準備が完了したら、本書に戻ることにしよう。

成功のための第八のステップ

★第9章()「忍耐力」を読むまず二八八ページ()の段落までの要点を整理してみよう。

ここまで読んでいただいたあなたは、忍耐力と決断力は互いに手に手を携えて歩んでいくものだということがわかったはずである。決心をした本人に忍耐力がなかったら、決断力そのものも脆弱なものとなる。

粘り強く辛抱すれば、自分が完全に間違っていると判明するかもしれないが、その場合でも挫けることはない。

決断の道は依然として明確で確固としたものであって、必ず成功の道がもう一度見つかるはずである。本の中で、読者は何度となく「蓄財意識」について考えさせられたはずである。

貧困は、貧困を求める心の人物に訪れること、富を引きつける心の準備のできている人物のもとに富が集まってくることに気づいてほしい。

貧困を好む習慣は、わざわざ身につけなくても、貧困意識は勝手に増殖していくものである。さらに、次の事実も常に思い出してほしい。

すなわち、あなたはあなたの潜在意識に支配されていること、あなたの意識は、潜在意識という「主人」の代理人にすぎないこと。

そして意図的に潜在意識に命令を送ることができるということ。その潜在意識がその命令を自分のものとして「フィードバック」するようにさせることが可能であること、などの事実を思い出してほしい。

ファニー・ハーストとケイト・スミスの話。それぞれの話は、忍耐力に関する偉大な教訓である。二七二ページ()の「忍耐力を鍛えるために」の八つの重要な秘訣に留意してほしい。

その部分を十分検討してから読み進もう。

二七四ページから始まる「このウィーク・ポイントを乗り越えよう」は、特に目新しいものではないが、この箇所は丹念に読み返してほしい。

もし知らなかったことや覚えていなかった事項があったら、1、2、6、7章に戻って再読する。本書は、一字一句自分のものにすべきであり、そのためにはチェックリストを活用することも考えていただきたい。

ムハンマド(モハメッド)の話を注意深く読んでみよう。独立宣言の場合と同様に、ここには多くの意味が隠されている。神秘的な要素をがっちり把握して、現実的な言い方に引き戻すこと。可能なら、自分の人生にも同じような事実を見つけること。

こうした事実とは、平凡なことであったり、職場での対立であったり、身近な出来事の中にあるものだ。それが見つかったら本書に戻って、こう自問してみる。

「私の人生では、どの時点で信仰が入ってきたのだろうか?」宗教を宗教だけのものとしてとらえてはならない。

総括的な意味合いで考えるべきである。

二八四ページ()「困難を克服する」の第四段落の語句に注意していただきたい。

「過去の哲人、大実業家、大芸術家、大宗教家、大政治家、大発見家などといわれている人たちを総合的に分析してみれば、忍耐力と集中力、そして目標の明確化と計画化が、彼らに成功をもたらした根本の原因であったことがよくわかる」自分が今まで、蓄財意識を示したと思う例を最低五つ書き出してみよう。

もし一つもなかったら、知っている人の例でもよい。また、これを機会に自分自身への信頼に根ざした蓄財意識の定義をしっかり把握しておく。しかし、「蓄財意識」というのは誤解されやすい言葉である。ケチになれと言っているのではない。

「吝嗇」とは、はした金を貯めるのに汲々とすることである。また、あらゆる事物や人間の価値を、すべて金額で換算せよと言っているわけでもない。

ある程度まとまった金を稼ぐことのできる人間、それだけの金を稼ぐことが予想される人間、そして実際に稼ぐことのできる人間としての自分自身への信頼感をいうのである。

望む気持ちが小さければ、得られる成果も小さいということ。そして、誰でも忍耐力を身につけることができるということ。

この二点だけは忘れないでいただきたい。このことが理解できたら、先へ進もう。

成功のための第九のステップ

★第10章()「マスターマインド」を読む鉛筆を片手に、三四一ページ()あたりまで読み進もう。この章は、人々の頭脳が互いに助け合う素晴らしい方法への知識を、新鮮で強固にするものである。

今までに実に多くの人々に利益をもたらしてきたこの原則の、無限ともいえる広がりを紹介している。

アンドリュー・カーネギーほどの人物になると、およそ五〇人ほどの相談役を抱えていたことがわかる。

あなたの場合はどうか?六人の友人、あるいは三、四人でもいいかもしれないが、その力を借りれば、人生を一変させるほどの奇跡を起こすことができるだろう。

この『アクション・マニュアル』を作成した目的の一つは、マスターマインドの原則の詳しい活用方法を紹介することである。次にそれを説明しよう。

1、最初はよく知っている二、三人で始めよう。

あなたと彼ら、そして彼ら同士がうまくやっていける確信が必要である。協力の主な目的は、互いの頭と心の成長であることを全員が合意しなければならない。

2、政治や宗教など、「扱いが微妙」な話題には立ち入らないようにする。

全員が、これまでの経験に基づいた知識を互いに提供し合うのがこの会の目的である。それぞれの人は、他人が出会ったことのない経験があるはずである。それらの経験を活用しようというのである。

しかし、やたらに物議をかもし出すような話題を持ち込んで、会全体の協力的な雰囲気を壊してはならない。

3、秘密厳守という点で一致しなければならない。

互いに話した内容については、部外秘とする。常に表現の自由を尊重し、発言に圧力を加えてはならない。

4、参加者全員の賛成で、随時メンバーを増やしていく。

しかし、コントロールが難しくなるほど増やしてはならない。新メンバーに対しては、他のメンバーとうまくやっていけるかどうかをみるため、短期間の仮参加期間を設ける。

5、マスターマインド・グループの参加者は、それぞれの経験や性格に応じてさまざまな取り組みをするだろうが、最終的には、成功への普遍的原理で合意しなければならない。

『思考は現実化する』の中の原理は、多くの人々に利益をもたらしてきた。無条件で勧めることのできる方法である。

6、ときどき議長役を交代して、全員に議長を務める機会を与える。

議長の主な仕事は、発言時間を守らせること、発言が多くなりすぎる人を抑えることである。参加者が本音で話すようにさせることも、議長の仕事である。

7、同じ会社で働く仲間で構成されたマスターマインド・グループが成功している例もある。

この場合、管理職にある人間もメンバーに加えるべきであろう。そうすることで、全員の協力と利益がもたらされる。

8、マスターマインド・グループには、当面の目的以外に何らかの目標が必要である。

グループ以外の人たちにも、特定の恩恵をもたらすものを目指してほしい。たとえば、プロブレム・クリニック(問題解決の場)を開設してもよい。若者のクラブなどのスポンサーとなってもよい。

自分の頭脳だけでなく、他の人の頭脳も利用すれば、どれだけ利益が大きくなるかをマスターマインド・グループは思い出させ、実証してくれる。

他人の頭脳を利用するだけでなく、あなたの頭脳を他の人に提供することはもちろんである。この章では、重要な点を思い出させてくれる。それは、「貧乏になるのに計画はいらない」ということである。心の目で、偉大なる「力の流れ」を見ていただきたい。

自分自身への信頼に裏打ちされた計画や、確固とした蓄財意識を持った信念が、見えざる川の岸辺にあなたを誘ってくれることを実感してほしい。

それは、目的の成就と無限の富に向かって流れる川である。

「マスターマインドに関するその他の注意事項」も、自分なりに整理してほしい。

自分のノートに丹念に書き留める習慣をつけていただければと思う。自分に問いかけるときは、ヒル博士の言い方に従うとよい。

貧乏でいるのはたやすいことである。貧しくなるのに計画はいらないからである。

このことを実証している人々に注目してみよう。ほんの少し、暮らしの水準を上げたとき、人は貧乏のままでいたいという思いにかられるものである。

そのため、あっという間に、その人は元のどん底の生活へと戻ってしまう。そして、会う人ごとに言うのである。

「ほらネ、無駄だったでしょう?」大切なことは、他人の知恵でも利用することができるということである。このことが理解できたら、次に進むことにしよう。

成功のための第一〇のステップ

★第11章()「魔法のアイデア」を読むこの章は、ヒル博士がつけた原題は、「プラスアルファの魔法」である。決められたこと、予定したことをやるのに、「一センチ余分に進む」という意味である。

あなたは、三五二ページ()に掲載されている「煉瓦運びが好きな人」の話を読んだはずである。コロニーでのどんな仕事でも長続きしなかった男が、一番つまらない仕事だと思われている煉瓦運びに、生きがいを見出したという話である。

その男は、その仕事が好きだったのだ。私たちは、大好きな仕事をしているときは、報酬以上の仕事をすることは少しも苦痛ではない。むしろ喜びを感じる。

そのためにこそ私たちは、好きな仕事を見つけようとしているのである。仕事の目的が「報酬」だけのためという意識では、その仕事は好きになれない。早く終わることを望むだけである。

好きな仕事に携わっているときは、どんなに長時間にわたっても疲れることを知らない。好きでもないものや嫌いな仕事は、時間に関係なくすぐ疲れてしまうものである。

職場では終業時刻が待ち遠しくなり、時間がくれば仕事の途中であっても投げ出してしまう。忍耐力とは、その仕事が好きか嫌いかという要素によって決まる。もう一つ、重要な要素があることを忘れてはならない。

それは、その仕事を「愛する人」のためにやっているかどうかという点である。仕事の中に、「好み」や「愛」という要素が入れば、仕事の進行も早くなり、質も向上する。

終業時刻がきても、自ら進んでその日のうちに終わらせようとする。この場合の肉体上の疲労は、「快い疲労」と表現され、仕事への大きなモチベーションとなる。

この章の目的は、「報酬以上のサービスをすることは必ず報われる」ということを証明することである。この哲学は、ヒル博士が実体験によって得たものである。このことは、現代の職場でも立派に通用する。

午後五時になった。あと三〇分あれば、その仕事が完了するかもしれない。おおかたの人はそのままにして退社してしまう。

そのときの言い訳は、「どうせ三〇分もあれば片づくものだ。明日の朝やればいい」というものである。

だが、翌朝には緊急の用件が持ち上がるかもしれない。そうなると、中途半端にしておいた仕事は手がつけられなくなる。

あるいは、緊急の用件がその仕事と関連したものであるときには、マイナスの相乗効果が働いてさらに時間がかかることになる。結局、半日ないしは一日の遅れになってしまう。前日に三〇分の労力を惜しんだ結果である。

プラスアルファの労力を惜しむ人は、「余分に仕事をしたところで、その分の報酬は保証されていないではないか」と主張するかもしれない。

これは、成功哲学に対する理解不足である。三五五ページ()の二つのポイントを再読していただきたい。念のためにここでも再録しておこう。

第一に、その仕事をすることによって幸福を得るということである。これは最高の報酬である。金では買えないものだ。

第二に、目先の収入はともかく、生涯収入では決して引けをとらないということである。おそらく、他の好きでもない仕事よりはかなり上回ることだろう。

なぜなら、愛情を持ってする仕事は、他の仕事より質・量ともに優れているからである。要するにこの章でのヒル博士の提案は、「報酬以上の仕事をせよ」ということである。

報酬以上の仕事をしてきた人は、報酬以下の仕事しかしていない人よりも高い地位につき、結局は高い報酬を得ている。

このことは数々の成功物語を読むまでもなく実証されていることである。報酬以上の仕事をすることは、決してタダ働きにならないことを肝に銘じておかなければならない。

また、この原則を守る人は、より多くの物質的報酬を得ることのほかに、幸福と満足感という報酬を得ることができる。

給料袋の中身だけが報酬のすべてだと思っている人は不幸である。給料袋の中身以外の報酬が人に幸福感と満足感を与えることを知らないからである。

それでも納得しかねるようであったら、あなたは次のような実験を試みるといい。それは、「今後六カ月の間、一日最低一人の役に立つことをすること。

そして、その奉仕に対して何の報酬も期待せず、受け取らない」という実験である。この場合の奉仕とは、特定の人や地域に対する「奉仕」でもいいし、職場での「残業」という形でもよい。

残業手当めあての残業でなければよい。

このささやかな実験について、たとえ全部が無駄に終わったとしても、あなたの持ち出しはそんなに多くはならないはずである。それよりむしろ、あなたの得るもののほうが大きい。

つまり、あなたはこの実験によって、ある法則を見出すことになろう。その法則とは……、奉仕をしてその報酬を得ないということはない。

それは、仕事をしなければ報酬を得られないのと同じくらい確かなことである。このことが理解できたら、章末の〔エッセンス⑪()〕を検討し、あなた自身の要点と比較してみよう。

成功のための第一一のステップ

★第12章()「潜在意識」を読む冒頭の「潜在意識とドッキングせよ」を注意深く読んでほしい。

あなたは、自分の潜在意識に、実現したいと思っている願望、計画、目標などを任意に植えつけることができるということを理解していただきたい。

これは決して、新しい主張でも突飛な考え方でもない。普遍的真理である。この章は、そのことを再認識していただくことが目的である。潜在意識は、日夜休むことなく働いている。

ここに願望を植えつけなかったら、潜在意識には否定的な考えだけが届いてしまうことになる。それは、あなたの怠慢となる。

そして、植えつけられた考えが大きく育ってしまう。すべては、思考のヒラメキから始まる。潜在意識は、特に感情と思考が一体となったものに影響されやすい。

そこで、あなたの感情を大まかに分析してみよう。だいたい、次に掲げる七つの感情に含まれていると思う。

◇願望◇信念◇愛情◇セックス◇情熱◇ロマンス◇希望これらは積極的、肯定的感情である。

それとは反対に消極的、否定的な感情を植えつけることによって、自分をダメにしているかもしれない。その七つの感情とは、次のとおりである。

◆恐怖◆嫉妬◆憎悪◆恨み◆貪欲◆迷信◆怒り肯定的な感情と否定的な感情が同居するのは不可能である。

そこで、積極的な感情を優先させようではないか。それによる効果は大きい。潜在意識はそれを感じ取って、あなたの人生全般に還元してくれるはずである。

また、潜在意識は仲介役を果たすこともある。あなたの祈りを、無限の知性である神に聞こえる言葉に翻訳してくれる。

この翻訳された言葉を通して、あなたの祈りにこたえる神からの計画やアイデアが、あなたに伝えられることになる。要点を繰り返そう。

あなたは、自分の潜在意識に、実現したいと思っている願望、計画、目標などを植えつけることができるのである。

そこで、自分なりのエッセンスをまとめてみよう。それと、ヒル博士の〔エッセンス⑫()〕を比較する。そして、同意できる点や差異を検討しよう。それに十分納得できたら、次に進む。

成功のための第一二のステップ

★第13章()「頭脳」を読む章末まで読み、内容を整理して考えてみよう。人間の脳には、一〇〇億から一四〇億の神経細胞がある。

それが、ほとんど無限の組み合わせによって回路を形成することができる。この脳の劇的な働きについて理解しておく必要がある。

コンピューターは万能であるといっても、しょせんは入力されたものを記憶し、処理するだけのものである。

それに比べて、あなたの頭脳は思考し、記憶し、検査し、自己改善をしていくという優れた潜在脳力を持っている。

コンピューターはあなたと違って、記憶しているデータに創造的想像力を加えることなどはできるはずがない。このことを忘れないでほしい。

コンピューターは思考や目標達成のための未知の領域に踏み込むことはできない。この特権は、人間だけに許されているものである。潜在意識は、頭脳の「発信局」である。

潜在意識は、思考の振動を創造的想像力という「受信装置」に向けて発信する。

デューク大学での研究によれば、ある人間の脳が別の脳と直接に意思の疎通を図る自然な手段さえあれば、テレパシーや千里眼が実際に存在する可能性は非常に高いという結果が出ている。

すべての人間は、見ることも触れることもできない力に左右されているように見える。そうした力は、自然に存在する力である。

この章を一読しただけでは、この内容が「富を得ること」や「裕福になること」とはあまり関係がないように思われる。

しかし、丹念に読み、内容を入念に整理すれば、ある力が存在することに気がつくはずである。それは、大地深くに含まれている無形の力であり、知性や日々の糧と身にまとう衣服、そして金を与えてくれる力である。

この考え方と、『思考は現実化する』の主題となっている考え方とは関連づけることができる。このことは、あなたもすでに気づいているはずである。それは、今までは心の中で自分の言い方で言っていたものである。

これこそが、この本の肝心かなめ、黄金の核となる考え方である。人間の頭脳は、こうしたいと思ったことは必ず実現できる。

こうして、あなたの幸福、健康、人生などのすべては、単に働き、遊び、眠るという問題ではなくなってくる。これらは常に、人間の頭脳の問題である。

そして、頭脳に宿る考えとは、通常の意識的な思考をはるかに超えた領域にまで達することができる。

また、この章の重要事項は、形式的にまとめようとしてはならない。章全体を、自分の言葉で言い直そうとするだけでよい。

一〇〇語か二〇〇語で章の核心部分を自分に言い聞かせてみよう。これができたら、次の章へ進もう。

成功のための第一三のステップ

★第14章()「第六感」を読むこの章で、いよいよ本書の核心部分に近づいたことになる。傍線を引きながら読み進もう。

四二五ページ()の「第六感、勘、インスピレーションはどこからくるのか」は、傍線を引かないで、読むだけにしていただきたい。

その次の項「偉大な人物によって自分を磨け」からは、再び傍線を引くことにする。ヒル博士が説いている「想像上の円卓会議」は、まったく創造的想像力の産物であることに注目してほしい。

博士が言っているように、この円卓会議の想像上のメンバーによって、博士は冒険旅行に出かけることができた。

そこで真の偉大さを再認識し、思ったとおりに表現する勇気を与えられたのである。想像力の乏しい人間にとっては、こうした経験は誤解されることが多い。そこが難しい点である。

しかし、『思考は現実化する』を真に読み終わった人なら、どうすれば創造的想像力に手を伸ばすことができるかを理解することができるだろう。

また、どうすればとうの昔になくなった人物の頭脳と連携を組むことができるかも理解できるだろう。

それは文字どおりの連携ではないが、その素晴らしい効果には変わりはないものである。先人たちの業績は常に私たちに感動を与えるものだが、後世に残した思想や人となりは、現代社会をも動かす力を持っている。

あなたも、あなたのもとを訪れる偉大な先人たちを集めて、想像上の会議を招集してみようと思うといい。

これは、誰にでもできる作業ではない。そこで、自分だけの想像上の会議を招集でき、実際に実行した人は、周りの人たちより一段と抜きん出ることができる。

あなたの会議のメンバーを選んでみようではないか。彼らは政治家かもしれない。金融王とか大企業家、発明家、あるいは芸術家かもしれない。人選には十分注意しよう。

常に自己を探求しながら目的を見直し、強い熱意があれば、その会議のメンバーはあなたに最大限の援助をしてくれるだろう。

五感つまり視覚、味覚、触覚、嗅覚、聴覚は限定されているため認識することができるが、第六感については同じように取り扱うことはできない。

この章のポイントは、章末の〔エッセンス⑭()〕に要約されている。いつの時代にも偉大な人物にとって不動の存在であった「未知の何か」と、あなたが今、出会う場面である。

自分自身の〔エッセンス〕をまとめる際には、導きの原則に神経を集中させてほしい。自分の人生では見えない導き、予感、第六感といったものを感じた例を思い出して欲しい。

この作業は、前にもやったはずである。現在まで、あなたの潜在意識はその作業を進行中なのだから、これは楽な作業である。次から次へと思い浮かぶはずである。

第六感が持っている根元の力を理解でき、注釈をつけることができたら、この章での作業は完了する。次に進むことにしよう。

成功のための第一四のステップ

★第15章()「本能」を読むこの章を読み、要点を整理しよう。

あなたは、「強烈な性的エネルギーを願望実現や目標達成のエネルギーに転換せよ」という大前提に同意できるだろうか?成功した人物は、周囲の人たちを引きつける性的魅力を持っていることに気づいているだろうか?そうした魅力を発散して、人生で成功した人物の例を今すぐ思い浮かべることができるだろうか?私たちの人生で、性的欲求には三つの目的があるのをご存じだろう。

すぐ思いつくのは、「種の保存」である。しかし、他にも二つ、重要な目的を持っている。テキストを見ないで、その二つをあげることができるだろうか?次の空欄に記入してから、答え合わせをしてみよう。

1、2、性的感情はきちんと管理し、方向づけるなら、それは私たちを動機づける力となるものである。

鋭い想像力や勇気、粘り強さ、独創性といったその特質を持続させてくれるものである。

性的衝動に付随したあらゆる強い力こそが、文学、ビジネス、政治、その他あらゆる仕事や職業で素晴らしい業績をつくり出すのに役立っている。

莫大な財産を築いたり、顕著な業績を上げたりしている男性は、必ず女性の影響を受けて、それを志しているのである。

人間の心が反応する刺激を書き出してみると、そのトップにあげられるのは性衝動である。ヒル博士は、その刺激を一〇項目にまとめている。そのトップが性衝動である。

また、全体のうちの八つは建設的なものであるが、二つは破壊的なものである。参考までに、頭脳へのよい刺激と悪い刺激をあげておこう。

頭脳へのよい刺激と悪い刺激よい刺激悪い刺激性的欲求の表現目標達成への熱意友情肉体的・精神的悩みがない勇気節制深層自己説得マスターマインドの協力を得る音楽愛情性的欲求不満「どうでもいい」という態度孤独被害者意識恐怖麻薬や酒潜在意識を無視他人の助言を求めない趣味なし憎悪刺激の中には、有害なものがあるということに注意していただきたい。

健全で、自分のためになる刺激をいくつ活用することができるかが肝心である。人間の頭脳は、刺激を受けると通常の思考以上の高みに上昇するものである。

創造的想像力および第六感をもってすれば、誰でも天才の持つ創造の泉を自分のものにすることができる。

方向づけられたエネルギーが無限に詰まったこの宝庫の奥には、性的魅力の魔法が潜んでいる。性的魅力で変貌を遂げるということは、性に飢えているということだろうか?決してそうではない。

セックスを濫用することではなく、正しく利用するという意味である。ほとんどの男性は、四〇歳を過ぎてから、いわゆる働き盛りを迎える。

これには経験が大きく作用してはいるが、肉体的な意味でセックスがコントロールできるようになってからのことである。セックスがコントロールできるようになって想像力も広がり、物を作り出す力も増大する。

男性を動かす最大の力は、女性を喜ばせたいという欲求にあるという事実は認めなければならないが、それをコントロールできるようになって、ようやく本来の力が発揮されるのである。

章末の〔エッセンス⑮()〕を熟読しよう。性的エネルギーの正しい活用によって、あなたも天才の源泉を活用することができるようになる。この章を完全に把握したら、次に進もう。

成功のための第一五のステップ

★第16章()「失敗」を読む失敗は、中止への信号ではない。

もしそのまま進んでしまったら取り返しのつかない事態を引き起こすかもしれない予告なのである。引き返したり、方向や方法を変えることによって、成功への道を探ることができる。

失敗には、必ず成功の種子が宿っている。失敗が人に作用するのは、二つのうちのどれかである。ヤル気をくじかれてあきらめるか、さらに大きな挑戦の機会とするか、である。

おおかたの人は、失敗の兆しが見えただけであきらめてしまう。まだ完全に失敗してもいないうちからである。

人生は失敗の連続だと言っても過言ではない。言い換えれば、人生とは失敗を克服するよう強制されていることになる。

失敗を克服し、戦いに勝利を収めた人に対して人生は豊かな恩恵と強い力で報いてくれる。

あなたが失敗をあるがままに受け入れ、再度挑戦する努力を続けるなら、宇宙の法則は寛大な態度をとることだろう、しかし、あきらめたら厳しい処罰が待っているものと思わなければならない。

「勝利者は決してあきらめない。あきらめる者に勝利はない」これが宇宙の法則であり、人生の掟である。

本書の四五八ページから四六〇ページ()に「失敗を招く五四の原因」が列挙されている。ここは軽く読み流さず、一項目ずつ思い当たるフシがないかどうかを検討していただきたい。該当する欄をチェックする。

そのことは、今後のあなたの行動の参考となるものである。そして、あなたが今までに犯した失敗の原因を改めて認識することができるだろう。その点に留意すれば、再び失敗を繰り返すことはなくなる。

自己採点が終わったら、友人か誰かに採点してもらうとよい。自己採点と他人の評価を比較するのは興味深いことである。

成功のための第一六のステップ

★第17章()「悲しみ」を読む好き好んで悲しみを招く人はいないが、人には多かれ少なかれ悲しみがある。

その悲しみの感情が人を謙虚にさせ、協調的な人間関係をつくっている。悲しみは魂にとっての薬である。魂の存在を知らせてくれる薬である。悲しみを知らない人は、魂の存在にまったく気づかないこともある。

人は悲しいときに、いっさいの虚飾をかなぐり捨てて、自分をあからさまにする。もし人間に悲しみという感情がなかったら、人間はトラ以上に狂暴な動物になってしまうだろう。

知能が備わっているだけに、始末が悪い。人生において悲しみは避けることのできない経験である。避けることができない以上、それから逃げ出してはならない。

悲しみを災いとしてではなく、神の恩恵として受け止めなければならない。悲しみという感情は、愛するという感情とともに崇高な感情である。それを体験する人の魂を高めるものである。

そして、試練と苦難に立ち向かう勇気と信念を授けてくれるものである。悲しみに出会ったら、自分を甘やかしてはならない。

周囲には、あなたより深い悲しみを持った人がいる。その人が悲しみを乗り越えられるよう、援助の手を差しのべていただきたい。そうすれば、あなたの悲しみも、自然に薄らいでいく。

他人を援助する心が、自分の悲しみを癒す特効薬として作用する。あなたが今までに味わった悲しみをどのようにして癒したか、あるいはこれから味わう悲しみをどのように癒すかは、〔エッセンス⑰()〕を熟読して対処していただきたい。

悲しみの感情を理解できたら、次へ進もう。

成功のための第一七のステップ

★第18章()「不安」を読む鉛筆を用意し、傍線を引きながら五〇二ページ()まで読もう。次の「自己分析のための質問表」にはまだ答えないでおく。自分の心の中をくまなく点検しよう。

「不安」が少しでも残っていたら、それと闘い、心をコントロールしながら、それを取り除くことだ。

自然は、人間にある一つのものを除いて、すべて自分でコントロールできる力を与えている。その一つの例外とは、思考である。思考をコントロールできる人間は少ない。

しかし練習を積み、信念さえ持っていれば、思考をコントロールすることは不可能ではない。しかもその効果は実に偉大である。七つの基本的な不安(恐怖)とは、いったいどんなものだろうか?ヒントなしで書き出してみよう。

1、2、3、4、5、6、7、きちんと思い出すことができたかどうか。四七八ページ()を見てチェックしてみよう。

自分自身の不安を分析してみると、「貧困の不安」という有害な不安に自分がとらわれていることが判明するかもしれない。

私たちは日常の経済活動においてお互いに「餌食に」し合っている。その不安は、それ自体を養分にして育ってしまうものである。貧困の不安の特徴は、どのようなものだろうか?次に列挙してみよう。

★無関心★決断力の欠如★猜疑心★苦労性★過敏症★一日延ばし

このような症状についての解説を熟読してほしい。また、人間には批判を恐れる心がある。この不安は、人間から指導力を奪ってしまうものである。

想像力をダメにし、ありとあらゆる害をもたらすものである。子どもを不必要に批判して劣等感を植えつけているのは、親の罪深い責任である。

誰もが子どものころのこうした影響で傷ついているかもしれないが、それを克服することは可能である。次に、批判を受けることへの不安の七つの兆候を書き出してみよう。それを正面から見つめることが大切である。

★臆病★落ち着きのなさ★個性の欠如★劣等感★浪費★指導性の欠如★大志の欠落次に、病気に対する不安を思い出そう。

あなたは、どのくらい思い出すことができるか?★深層自己説得★神経症★運動★感受性★自己溺愛★不摂生また、失恋に対する不安もある。

この兆候を思い出してみよう。

★嫉妬心★アラ探し★ギャンブル老いに対する不安には、次のように三つの兆候がある。

★若年寄り★年のせいにする★遠慮そして、死に対する不安がある。

★不健康★貧困★失業★失恋★精神の錯乱★特定宗教への狂信あなたの不安を一つずつカードに書き出してみていただきたい。

一枚について一項目ずつである。最低六つはあるだろうから、カードも六枚以上準備する。そして記入したカードをテーブルの上に広げて、いろいろな組み合わせを考えてみよう。

それがあなたの人生に現れている不安である。そうして現れてくる不安には、いくつかのパターンがあって、互いに重複している不安もある。

たった一つの根本的不安がいくつもの名称を持ち、姿を変えてあなたに襲いかかってくる。自分にとって、この一つの不安が何なのかを探してみよう。それが見つかるまでカードを見つめる。心配ごとも不安の一種である。不安に根ざした精神状態である。

しかし、いったん結論に達してしまえば、人間は心配から解放される。あるいは、人生で出会わなくてはならない事柄なら、わざわざ心配という代償を支払う必要はないだろう。

こうした不安に、影響を受けやすい性質かどうか。自分にそうした傾向がないかどうかを注意深く分析してみよう。

「人間として共通の弱点とは、周りの人々からの悪い影響に対して、無防備に心を開放してしまうことである」と、ヒル博士も言っている。

五〇三ページ()からの設問(自己分析のための質問表)に答える前に、あなた自身の〔エッセンス〕を書き出してみよう。

その後で、ヒル博士の〔エッセンス⑱〕()と比較する。

そして、五一八ページ()から始まる「五四の有名な言い訳」のリストをもとに、六つの質問を考えてみよう。

特に自分で傍線を引いた「口実」を中心にして考えてほしい。こうした準備が終わったら、五〇三ページからの質問に答える。この設問に対しては、次のような特殊な方法で取り組んでほしい。まず、『思考は現実化する』の本の空欄に答えを書き込む。

そして三日間だけ間をおいてから、この『アクション・マニュアル』を使って、同じ項目に答える。記入が終わったら、両者を比較する。おそらく答えが違っているはずだ。そこで、違っている理由を考えてほしい。

そのときの気持ちや心の状態が、どのような度合で答えに影響しているかを考えていただきたい。

したがって、今はこの『アクション・マニュアル』の質問表のところは飛ばしていただいて、『思考は現実化する』の空欄に記入していただきたい。そして三日たったらこのマニュアルに戻って記入する。

以上の質問に正直に答えたら、自分自身についての知識は誰よりも増えたことになる。

質問についてよく考え、数カ月間は週に一度このページに戻ってくるようにすれば、質問に正直に答えるだけで、自分についての理解が深まる。

答えに確信が持てないときは、誰かあなたをよく知っている人物に相談するのもよい。特に、あなたをからかったりせず、その人の目であなたを直視してくれる人物が望ましい。それは、実に良い経験となる。

★自己評価──

設問に答えて自画像を浮き彫りにしようここでは、あなたの「裕福になる力」がどの程度のものかを測定する。

次ページ()からの設問に答える前に、次の準備をしていただきたい。

1、この『アクション・マニュアル』の指示に従って、『思考は現実化する』をざっと下読みする。

2、この『アクション・マニュアル』の指示に従って注釈をつけたり、その他いろいろな「処理」をしながら、『思考は現実化する』を本格的に読む。以上のことをきちんとこなしてから、設問に答えていただきたい。設問への答えは、その順序に従ってこなすこと。

中には、『思考は現実化する』をそのまま引用したり、ほとんど同じ表現をしている箇所もあるが、これは意図的にそのようにしたものである。

また、このプログラムは、すでに定評のある学習方法に準拠したものである。したがって、どの設問に対しても、初めて目にしたものとして答えてほしい。

《記入の方法》表の1から3のどの段階にあてはまるかをチェックし、1の段階なら評価点は1、2の段階なら評価点は2、3の段階なら評価点は3とし、下の「評価」欄にその点数を記入する。

どうしてもあてはまらない場合、たとえば1と2の中間だと思うときは1.5とし、2と3の中間だと思うときは2.5とする。

①~⑩のすべての回答が終わったら、その合計点を末尾の「評価計」欄に記入する。

各設問の「評価計」の満点は30点となる。

【集計】それぞれ一〇項目から成る五つの設問を完了したわけだが、あなたの合計評価はどのようになったかを集計していただきたい。

それぞれの設問における最低評価は10点、最高評価は30点である。したがって平均は20点になる。五つの設問の全部では、最低評価は50点、最高評価は150点、平均は100点になる。

そこで、あなたの評価点を集計してみよう。

あなたの評価点設問1設問2設問3設問4設問5合計評価評価点がいくらになるかは重要だが、各設問の評価を見るのはもっと重要なことである。

ここでは、合格とか不合格といった判定評価は不要である。自分自身を見つめることがはるかに大切だからである。

●自己評価のグラフを作ろう

「リーダーになるための一一の重要な条件」について、さきに、五段階の自己評価を行った(五四八ページ())が、これを次の「例」にならってグラフにしていただきたい。

また、今終了したばかりの五つの設問についても同様のグラフを作成してみよう。1、2、3点についてはその数値の位置にマークする。1.5や2.5という評価はそれぞれの中間にマークすればよい。

そして、それぞれのマークを結ぶ。ギザギザの折れ線グラフができ上がるだろう。もしあなたが常に「普通」と自己評価をしていると、グラフは平坦なものになる。

そのことがむしろ重要な意味を持つことになる。なぜなのかを考えてみよう。何についても自分は平均的だと考えようとするのは、自分自身を知りたくないという意思表示になる。

これを一カ月ごとに六カ月間、六つのグラフを作成していただきたい。一カ月ごとに再評価することになる。評価点は当然変わってくることになる。

それぞれ鉛筆の色やインクの色を変えるとよい。点線や破線、一点鎖線を使ってもいいだろう。そうすれば、自分の変化をはっきり目で確かめることができる。

また、最初にきちんと得点集計を行ったなら、二回目以降の集計は不要である。グラフによって把握すればよい。そのグラフは、あなたの自画像である。次にリストを掲載しておくので、コピーして活用してほしい。

どうすればグラフは下側に移行するか?グラフはあなたの自画像である。

そして、このグラフが、下側に寄っていればいるほど、あなたは前向きで、利益が多く、健康的であることがわかる。それだけ富に近づいていることになる。

そこで、毎月グラフを描き直すたびに、グラフが下側に寄ることを願っているはずである。

では、どうすればグラフは下側に寄ることになるのか?確実に下側に移行させるには、どのような努力をしなければならないのか?それが、この『アクション・マニュアル』のポイントでもある。

あなたは、あなたに富をもたらす唯一の責任者である。あなたが自分自身を管理することによってのみ、それが可能となる。

次に、あなた自身の管理項目のリストを掲載しよう。

このリストは、何百項目の中から選んだものだが、あえて特定の性格や容姿、脳力に傾かないように配慮したものである。

一つひとつの項目で立ち止まって考えてもらうのが、このリストの狙いである。

各項目をチェックしたら、最初の□欄にチェック済みの印をつける。

後になって、そのとおりの行動に着手したら、二番目の□欄に○印をつける。

そうすれば、リストを見直す際に、○印のないものがすぐ目につくことになる。また、前記のグラフを見直す場合には、このリストも見直していただきたい。

●役に立つ一般的技能・速読のすすめ

その気になれば習得できるはずの技能がないばかりに、志半ばに挫折してしまう人が実に多い。前述のリストで、必要とされる一般的技能の種類については理解していただけたと思う。

そして、この一般的技能には速読と記憶する脳力も含まれている。知識が力である以上、この脳力の価値は計り知れないほど大きいものである。

だが、のちほど説明する一般的技能と違って、速読はすぐには応用がきかないかもしれない。

また、将来どのような状況で速読が役立ち、そのために素晴らしい進歩ができるようになるかは、予測できないことである。そこで、速読のヒントをあげてみよう。

次に掲げたものは、速読習得の講座から中心的な考え方を抜き出したものである。

【下読み】

ざっと下読みする方法については、すでにいくつかの方法を指示してきた。

そのポイントは、著者が著作中に用意した道しるべ、すなわち目次や序文、サブタイトル、索引などに目を通すことである。

【注釈をつける】

傍線(下線)を引いたりしながら読むと、読み返したときにすぐ必要な箇所を見つけることができる。また、傍線を引くことによって内容がよく頭に入る。

【読んでいる最中は頭や指や唇を動かさない】

動かすのは目だけでよい。頭や指を動かして文字を追うのではなく、目で行を追うようにする。目のスピードは考える速さについていけるが、頭や指や唇はそうはいかない。したがって、頭や指や唇の動きを伴えば、読書のスピードは落ちる。

【各行の中央部に目を通す】

内容をどの程度まで深く読み取りたいのかの程度にもよるが、行の端から端まできっちりと読むのではなく、真ん中の部分だけをざっと見ていくことも可能だ。一度試してみるといい。これだけでも十分理解できることである。

【語句の「かたまり」ごとに読む】

これには練習が必要である。しかし、文章のほとんどは、わかりやすい語句のかたまりでできていることに気づくだろう。こうしたかたまりは、全部読む必要はない。見てわかるものである。

それらをまとめて読む習慣をつければ、すぐに四、五語ずつが一単位となって目に入ってくるようになる。

【「最初」と「最後」を読む】

自分の判断に従っていただきたい。しかし、手紙でも文章でも、本当に必要な事柄は、最初と最後の段落に書かれていることが多い。

普通の新聞記事なら、最初の段落かせいぜい次の段落までで内容の骨子がわかる。お馴染みの5W1Hが記述されているからである。また、社説では、第一段階で何についての論説かがわかり、最終段落で執筆者の意見が述べられている。

【質問を考え出し、その答えを探す】

本の下読みをしたり、新聞や雑誌の記事の最初と最後の段落を読んだら、自ずと疑問が湧いてくることだろう。そのような場合、本体にあたる部分に目を通して、その答えを探す。

読みたくない部分を飛ばしてもかまわないが、疑問を解決する答えが見つかるまでは本当に読んだことにはならない。

このように、速読には練習が必要である。他のさまざまな技能と同じように、習得した技術は必ず返ってくるものである。手軽に習得できる技能として、他にどのようなものがあるかを次に記しておく。

  • ・タイプ(ワープロ)
  • ・音楽の知識
  • ・経理の知識
  • ・貿易事務の知識
  • ・基礎的な心理学
  • ・技術動向とその内容に関する知識
  • ・基礎的な金融知識
  • ・記憶術
  • ・時事問題
  • ・政治の知識
  • ・検索業務や図書館の利用法の知識
  • ・パブリック
  • ・スピーキング
  • ・外国語・美術の知識

●最後の注意・読み返すこと

あなたは、この『アクション・マニュアル』の指示に従って『思考は現実化する』を読み通してきた。すべての指示に忠実に従っていただいたものと思う。設問にもすべて回答していただいたことと思う。

そこで最後の指示。

「もう一度読み返してみよう!」

成功に大いに役立つ教訓ががっちりとその人の心に食い込んで、その人の一部となるのは、まさにこの読み直しの過程においてである。

中には、読み返しなどをせず、質問事項の再チェックもまったく行わない人もいる。そうした人々は、奇跡を起こすことにその真価を発揮しない人である。

再読の一刻一刻が何百万円もの価値を持ち、さまざまな形となって人生に返ってくることに気づかない人たちである。

●あなたの人生を決めるのは、あなた自身である

あなたの動機が、あなたを前進させていかなくてはならない。あなたの代わりに考えたり、行動できる人などはいない。代わりに成功できる人もいるはずはない。それができるのは、あなた自身だけである。

なんと素晴らしいことではないか!人間の頭脳は、こうしたいと考えたことは必ず実現できる。

このことは忘れないでほしい。『思考は現実化する』は、他のどんな本よりも多くの人々を成功に導いてきた。思考を現実化するのに必要な鍵は、いまやすべてあなたの手元に十分にそろっているのである。

●思考を現実化するため、モチベーションを持続させる

『思考は現実化する』をお読みいただくことで、「ナポレオン・ヒル博士の確立した成功哲学」を、ご理解いただけたことと思います。

しかし、本書を読み、ただ成功のためのノウハウである「成功哲学」を学ぶだけでは、やがてはモチベーションが低下し、努力をやめてしまうことでしょう。

多くの人が様々な自己啓発書から「成功哲学」といわれるものを学びながらも途中で挫折してしまう原因は、そこにあります。

本やセミナーなどで、一時的に自らを動機付けさせることは、比較的容易にできます。しかし、それを維持することは非常に困難です。

そのため、ヒル博士は常に、あきらめないことの大切さを説かれています。

また本書では、本書を読むときの留意点だけでなく、一般的な自己啓発書を読むときのコツについても述べられています(二一ページ()参照)。

思考を現実化するための最大のポイントは、モチベーションを持続させる点にあります。

そのためのシステムとして『ナポレオン・ヒル・プログラム』をお薦めします。これは、一九六〇年にヒル博士が完成させたPMAプログラムの新版(一九八八年、完成)によるものです。

約八〇年間にわたって、五〇〇人以上の成功者を取材・研究し、その成功までのプロセスを体系化した『ナポレオン・ヒル・プログラム』。

世界中で多くの成功者を輩出してきたこのプログラムは、必ずやあなたにも真の成功をもたらすでしょう。

●歴史と実績に裏付けされた成功プログラム

一九〇八年、新聞記者だったナポレオン・ヒルは、世界的に有名な鉄鋼王アンドリュー・カーネギーにインタビューする機会を得ました。

「もし私がこの『新しい哲学(成功哲学)』を一つのプログラムにする仕事を君に頼んだら、君はどうするかね。

もちろん、協力者や君がインタビューすべき人たちには、紹介の手紙を書いてあげよう。

とりあえず五〇〇名だ。

この成功プログラムの編纂には二〇年間の調査が必要だが、その間、君はこの仕事をやる気があるかね?イエスかノーで答えたまえ」このカーネギーの提案を快諾するヒル。

紹介された成功者の中には、エジソンやフォード、グラハム・ベル、ライト兄弟などといった世界の偉人と呼ばれる人たちも含まれていました。

二〇年後、ヒルはカーネギーとの約束どおり「成功哲学」をプログラムとして体系化しました。

さらに、プログラム実践者で成功者の一人でもある、W・クレメント・ストーンとともに、より現代にマッチした実践的な内容に、改訂を行っています。

『ナポレオン・ヒル・プログラム』は、今もなお、世界中で多くの成功者を輩出しつづけるとともに、ナポレオン・ヒル財団では、プログラムを実践し成功した人々にたいして、その栄誉をたたえ、ゴールドメダルを授与しています。

日本においては、「成功への行動理念」と「実践ノウハウ」をまとめた「PMA」と「HSS」からなる『ナポレオン・ヒル・プログラム』が紹介されています

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