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■ ESと CSは自転車の両輪

ご注意ご利用の前に必ずお読みください本書は紙書籍『社員 100人までの会社の「社長の仕事」』( ISBN 978-4-7612-7104-6)を元に製作した電子書籍です。紙書籍とは一部レイアウトが異なります。本書に記載された内容は、情報の提供のみを目的としています。したがって、本書を用いた運用は、必ずお客様自身の責任と判断によっておこなってください。これらの情報の運用の結果について、株式会社かんき出版および著者はいかなる責任も負いません。本書記載の情報は、特に断りのない限り、 2015年7月のものを掲載しております。ご利用時には変更されている場合もあります。ご利用時には、端末のフォントの選択を、必ず「オリジナルフォント」にしてください。以上の注意事項をご承諾いただいた上で、本書をご利用願います。これらの注意事項をお読みいただかずに、お問い合わせいただいても、株式会社かんき出版および著者は対処しかねます。あらかじめ、ご承知おきください。

はじめに前の4つの質問に、瞬時に明確に答えられた社長は、本書を読んでいただく必要はないかもしれません。しかし、ひとつでも答えられない質問があったなら、ぜひ本書を熟読してください。ここで取り上げた4つの質問は、社員数 100人程度までの会社が、将来にわたって安定的に成長していく上で、とても大切な要諦となるものばかりです。どれかひとつでも答えに窮するようであれば、社長は、社長としての仕事をきちんとやり遂げているとはいえません。でも、がっかりしないでください。実は、多くの中小企業の社長はこれらの質問にきちんと答えられないのが実情です。「答えられなくてあたりまえ」とはいいませんが、本書を読み終わった後には、これらの質問に即答することの重要性を理解し、かつ明確に答えられるようになっていただけるでしょう。ここで大切なことをひとつお伝えしておきます。それは、社員数 100人までの中小企業と、いわゆる大手企業とでは、経営の要諦は違うということです。大企業と同じ考え方で経営をしていても、中小企業の経営がうまくいくことは少ないのです。書店のビジネス書コーナーに並ぶ経営指南書の多くは、大きな会社の経営論が中心です。もちろん、そうした経営指南書の中にも役立つ知見はたくさんありますが、それをそのまま中小企業経営に活かすことができるかというと、そうではないのです。本書では、社員 100人までの会社の社長に向けて、社長として何をなすべきか、について書きました(もちろん、 100人というのは方便ですから、社員数 30人の会社でも 150人の会社でも活用していただけます)。これまで多くの会社を支援させていただいた経験からいえば、経営がうまくいっていない会社、業績が低迷している会社の多くは、社長がやるべき仕事を、社長自身がわかっていないことが、その原因となっています。逆にいえば、中小企業においては、社長がやるべき仕事を明確に理解し、その仕事を愚直に実行さえしていれば、会社は着実に成長することができるのです。では、社員数 100人までの会社の社長は何をなすべきか。答えは簡単です。ひとつには、会社の経営理念、経営ビジョンを明確にして、社長の考えを社内に浸透させること。ひとつには、社員が一丸となれるような施策を打ち出し、社長以下、全社員が気持ちをひとつにして、がんばって働ける環境を整備すること。ひとつには、会社の収益構造を社長自身が正しく認識し、事業を通じてお金を稼ぎ、会社にお金が残るようにすること。これだけです。これらの社長の仕事を着実に遂行し、成果を生み出すためのツールとして、「経営計画書」と、古田土式の「月次決算書(未来会計図表・資金別貸借対照表・古田土式キャッシュフロー計算書)」があります。この2つのツールを有効に活用できれば、経営は必ずうまくいきます。なぜ、そのようなことがいい切れるのか?それは、私たち古田土会計が実践してきたことであり、私たちがそのノウハウに基づいてこれまでご支援してきた多くの会社のほとんどが、着実に業績を伸ばしているからです。本書でご紹介するツールも、ノウハウも、すべてその効果のほどは実証ずみなのです。私は会計事務所を開業して 33年になります。この間に上場した会社もあれば、上場はしないものの毎期 3億円以上の利益を出している会社もあります。上場している会社を見ると、会社の成長に貢献した社員が今も役員、幹部として働いているのかといえば、多くの人が辞めています。反対に業績はよいのに、急成長は目指さない会社の社員は、給料・賞与も高く、役員、幹部が生き生きと働き続けています。上場していないので、株主ばかりを重視する必要がないので、配当を少なくして社員のために決算賞与として分配している社長もたくさんいます。社員を大切にしている経営者は、上場している会社よりも未上場の優良会社に多いことは間違いありません。上場企業(大企業)は株主重視の経営をせざるを得ませんが、中小企業は社員を重視した経営をすべきです。

これほどに大企業と中小企業の経営の要諦は違うものだということを理解してください。私たち古田土会計は「日本中の中小企業を元気にする」という経営ビジョンを実現するために中小企業の「お金の儲け方」と「お金の残し方」を古田土式「月次決算書」と「経営計画書」というツールを使って支援しています。支援させていただいている会社は平成 27年度では 1950社を超えています。なぜ「中小企業を元気にする」のか。それは中小企業で働いてくれている社員と家族を幸せにするためです。中小企業こそ、社員と家族を幸せにできるからです。わが社でもっとも大切しているのは、 1番目が社員と家族、 2番目がお客様の社員と家族、 3番目が地域社会と社会的弱者です。重度の知的障がい者も精神障がい者も、わが社では一般社員と一緒に同じフロアで机を並べて仕事をしています。社風がよくないと、こういう働き方はできません。私は中小企業の社長に社員を大切にする経営をし、社員に尊敬される社長になっていただき、日本を元気にしてもらいたいと思っているのです。この本を書かせていただいたのは、社長が数字に強くなり、数字を活用してもっともっと儲けて、お金を残して、財務体質を強くして社員と家族が安心して働ける会社を作っていただきたいからです。社長が「経営計画書」を作成し、わが社は何のために、誰のために存在するのかという経営理念や経営ビジョンを創り、全社員が同じ価値観を共有し、社員が夢や希望の持てる仕事をすれば必ず利益は出ます。今、本書を手にしている社長も、ぜひこのことを信じてください。さて、私たち古田土会計では、支援させていただいている会社に対して、「指導する」というスタンスはとっていません。あくまでも、私たち自身が実践してきたことを「お見せする」というスタンスです。古田土会計の「経営計画書」も、大勢の方にご覧いただいています。「経営計画書の作り方がわからない」というお客様には、「まずは古田土の経営計画書を真似てください」と申し上げています。シンプルに真似するだけでいいのです。本書では、紙幅の関係もあり、私たちの「経営計画書」をすべて掲載するわけにはいきませんので、エッセンスを解説しています。「月次決算書」についても、本来なら個々の会社ごとに私たちが作成した上で、どうやって会社を成長させていくかを社長と話し合いながら詰めていくのですが、書籍では個別対応ができませんので、「月次決算書」をどうやって作成し、どう活かすのかを解説しています。「経営計画書」も「月次決算書」も、本書に書かれていることをとにかく真似してください。きちんと真似をしていただければ、必ず結果がついてきます。最後に本書の構成をお伝えしておきます。まずはプロローグで、小さな会社の社長の仕事を概括しています。全体像を押さえてください。第 1章からは「経営計画書」の作り方と、その活用のポイントを解説しています。とくに重要なのは、それをきちんと活かす、それも全社員で机のそばにおいて、日々、使いこなしていくことにあります。そして、第 2章、第 3章では、「月次決算書」を取り上げています。第 2章が「未来会計図表」、第 3章が「資金別貸借対照表」と「キャッシュフロー計算書」を中心テーマとしています。「利益が出ているのに、お金が足りない」という中小企業は少なくありません。この2つの章では、なぜそんなことが起こるのか、そうした事態を回避するために何をしなければならないのかについても説明しています。きちんと儲けて、きちんとお金を残すための要諦です。場合によっては、これらの章は、経理の責任者の方と一緒に読んでいただいてもいいかもしれません。ぜひ本書を活用、いや真似をして、儲かって、かつお金に困らない、強い財務体質の会社になってください。必ずや、本書はその一助になるものと確信しています。 2015年7月古田圡  満*著者の名前は、「古田圡」ですが、会計事務所等の法人名称は「古田土」と表記されているので、本書はそれにしたがっています。

古田土式を実践した会社のみなさんからの声飲食業  社員 13名懇親会で笑いながら話している社員の姿を見て、私は本当の意味の「社員の幸せ」を心から感じることができるようになりました。 6年前は 7割がアルバイトスタッフだったのが、いまや 13名全員が社員。若い男性スタッフが元気に働く職場となりました。頼もしい限りです。さてこれから半年間で、 12月に今まで払えなかったボーナスを、最低でも手取り 5万円出すことを私の目標にしました。そのためには合計 135万円必要です。これから、経営幹部に数字の開示をしながら、みんなの会社であるという思いを持ってもらえるようにやります。もう、社長個人の会社ではなくなりつつあります。今回つくづく、古田圡先生のアドバイスは正しいと思わざるを得ませんでした。参りました。吉岡さん、そして久保田君、いつもいろいろありがとうな。小売業  社員 250名古田土会計の「経営計画書」をいただき、何時間も精読しました。「経営計画書」を読めば読むほど、いかに考え抜かれて作られたか、そして人としての正しい生き方と経営の正しいあり方を結びつけることの大切さがズシズシ伝わってきました。また古田圡先生のファンになりました!先生がほめてくださるような「正しい経営」を、いや「経営道」を邁進してまいります!卸売業  社員 20名数年前に古田圡所長のセミナーを受けてから、いつか業績がよくなったら、古田土会計にお願いしようと考えていました。本当は会計事務所にお願いするのに業績は関係ないのですが、なんとなく恥ずかしかったのです。半世紀以上営業して債務超過、毎年赤字という状態ではお願いできないという思いでした。業績回復の兆しが見えた 58期、ついに古田土会計にお願いしました。そこからは年計グラフでも V字を描くほどの業績回復を果たしました。長年の債務超過も 60期に至って解消、今ではもっと早く古田土会計にお願いすればよかったという思いです。産業廃棄物処理業  社員 30名数字に弱いのでもっと勉強したいと感じました。値決めをもっと大事に徹底して行うべきであると感じました。今まで社内の数字についてはなかなか身近に感じることができず、自分の部門がどのくらい会社全体の役にたっているのかもわかりませんでしたが、あらためて無関心ではいられなくなったと感じています。まだまだ勉強しなければならないと思いました。固定費を下げて粗利益を上げる。言葉では簡単ですが

実行は難しいので、今、できることから挑戦したいと思います。まずは値上げ後もそのままルート回収している客先を一刻も早く切り替えたい。「未来会計図」はとてもわかりやすい。数字で理解するよりも、図にしたほうが理解しやすいです。来期の「経営計画書」には、全社、全部門の方針とそれぞれの未来会計図をとじこむと数字が身近に感じると思います。広告業  社員 5名古田圡さんとの出会いが、出口の見えない私に光をくださいました。大袈裟なようですが、本当なんですよ。そのくらい孤独で、さ迷っていました。美容業  社員 10名古田土会計の担当者の方にご協力いただき、とても立派な「年間計画書」、「利益計画書」ができました。月次決算の大切さ、数字の見方も教えていただき、感謝いたします。本当にありがとうございました。

実行は難しいので、今、できることから挑戦したいと思います。まずは値上げ後もそのままルート回収している客先を一刻も早く切り替えたい。「未来会計図」はとてもわかりやすい。数字で理解するよりも、図にしたほうが理解しやすいです。来期の「経営計画書」には、全社、全部門の方針とそれぞれの未来会計図をとじこむと数字が身近に感じると思います。広告業  社員 5名古田圡さんとの出会いが、出口の見えない私に光をくださいました。大袈裟なようですが、本当なんですよ。そのくらい孤独で、さ迷っていました。美容業  社員 10名古田土会計の担当者の方にご協力いただき、とても立派な「年間計画書」、「利益計画書」ができました。月次決算の大切さ、数字の見方も教えていただき、感謝いたします。本当にありがとうございました。

社長以下、全社一丸となって、「お客様第一主義」「顧客満足至上主義」を掲げている会社はたくさんあります。お客様第一主義自体は正しいことです。しかし中小企業の社長が「お客様第一」を標榜することに、私は違和感があります。古田土会計では、「経営者は E S(従業員満足)を第一とし、社員は CS(顧客満足)を第一とする」という考え方が浸透しています。中小企業の社長が考えるべきは、社員の幸せであるべきです。社員とその家族が幸せになるために、社業を発展させていくのです。来期は今期よりも高い給料を社員に払いたい。そのためには売上・利益を増やさなければなりません。だから、会社は成長・発展し続けなければならないのです。第 1章で詳しく説明する「経営計画書」にも、「社員の幸せ」を経営理念に必ず盛り込んでください、と顧問先の社長にお伝えしています。しかし、社長が社員の幸せを第一に考えているからといって、社員も一緒になって自分たちの幸せだけを考えていては、社業は発展しません。社員の役割は、お客様が「ありがとう」といって、お金を払ってくれるように、付加価値の高い商品・サービスを提供することです。つまり、社員はお客様第一主義で仕事をしなければいけません。古田土会計では、これを自転車の両輪に例えています。前輪が顧客満足( CS)で、後輪が従業員満足( E S)です。自転車が進むべき方向を決めて舵取りをするのも、後輪( E S)に動力を与えるのも社長です。そして社長が後輪( E S)を回すことで、社員による前輪の CSが回っていきます。この2つの車輪が適切に連携することで、企業という自転車がどんどん目指すべき方向に走っていけるのです。顧客第一主義は社員の行動原理、社長の行動原理は、従業員満足でなければなりません。

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