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■財務体質を悪化させている4つの問題点

ここからは、「資金別貸借対照表」のどこを見れば、お金が消えていく原因がわかるか、そしてどのように解決していけばいいかについてお話ししましょう。繰り返しお話ししていますが、そもそも、会社の財務体質を悪化させる原因はそんなに多くありません。大きく4つです。ひとつは、サイト負けという問題。入金よりも支払いが先行することで資金繰りを悪化させ、結果的に財務体質を弱いものにしているという問題です。この状況は、資金別貸借対照表の「売上仕入資金の部」を見ればわかります。ここがマイナスになっている場合には、具体的な費目をチェックし、サイト負けを解消する手立てを講じる必要があります。2つ目は、借入金の状況です。会社の体力以上に、多額の借金を返済しなくてはならない状況では、やはり資金繰りを圧迫して財務体質を弱体化させる原因となります。資金別貸借対照表では、「固定資金の部」「流動資金の部」に表れます。短期借入金が増えると、「流動資金の部」はプラスになりますが、これはすでにお話しした通り、自転車操業のようなものですから、長期借入金に組み換えて、返済をできるだけ伸ばす方向を検討する必要があります。3つ目としては、製造業に顕著ですが、過剰な在庫によって、お金を寝かせてしまっている状況。これも、財務体質悪化の大きな原因となります。資金別貸借対照表では、「固定資金の部」に表れます。固定資金の部の費目を見て、在庫が増えたことで「固定資金の部」がマイナスになっていると、在庫の圧縮・削減を検討する必要があるかもしれません。そして4つ目が、支払手形の問題。これは「売上仕入資金の部」に表れます。支払手形が増えるということは、「払うべきお金を先延ばしにして、お金を調達」していることになります。性質だけでいえば買掛金と同じですが、支払手形の不渡りが倒産の危険性をはらんでいることを考えると、支払手形での資金調達は極力減らすべきだということが理解できると思います。借金が嫌な社長と借金の好きな社長がいます。借金の嫌な社長は、「儲かっているのになぜお金がないんだ」と不思議がっています。借金の好きな社長は、余分な利息を払い、手元にお金があるので経営が甘くなっています。どちらも問題です。これらの問題をどのように解決していくか、一つひとつ見ていきましょう。

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