よい貸借対照表のカタチというのは、左側(資産の部)については、上のほうが大きくて下のほうが小さく、右側(負債・純資産の部)については、上のほうが小さくて、下のほうが大きい状態です。つまり、早く現金化できる資産の割合が高く、かつ負債が少なくて、純資産がたくさんある状況ということになります。強い財務体質にする、よい貸借対照表を作るというのは、貸借対照表を理想形に近づけることに他なりません。御社の貸借対照表がどのようなカタチになっているかをよく見てください。まず左側(資産の部)を見てください。流動資産が固定資産よりも多いことがひとつの理想です。流動資産の中身も、現金預金がより多いほうが理想的です。次に右側(負債・純資産の部)。負債部分である流動負債・固定負債よりも純資産が多いほうが理想です。かつ、流動負債よりも固定負債のほうが多い状態がひとつの理想形ということができます。「現金預金」という流動資産がたくさんあって、かつ返済の必要のない「自己資本」といわれる純資産である「資本金」や「利益」などの蓄積が多い貸借対照表が、強い財務体質の証です。単純な話です。借入金を返済するのも、取引先に支払いをするのも、すべてお金です。お金がなければ、借入金の返済も取引先への支払いもできないので、会社は倒産してしまいます。そのため、現金預金がどれだけあるかが重要なのです。たとえば、現金預金 100万円と棚卸資産(在庫) 900万円の古田土機械でも、現金預金 600万円と棚卸資産(在庫) 400万円の A社であっても、ともに貸借対照表の流動資産の総額は 1000万円です。しかし、棚卸資産(在庫)の金額が、古田土機械と A社では違います。もし今月末に 500万円の取引先への支払いがあるとすれば、古田土機械は 100万円しか現金預金がないので支払うことができません。まさにこのことが、財務体質が強いか否かの分かれ目となるのです。
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