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■お金に色はないというのはウソ

よく「お金には色がない」といういい方をします。自分で稼いだ 1万円も、借金した 1万円も、 1万円は 1万円だということです。しかし実は、お金には色があります。お金に色がないというのはウソ。古田土会計では、お金の色を見ます。今、手元にあるお金が、借入金で用意されたお金(あえていえば、「借金色」でしょうか)なのか、これまでに蓄積した利益から手元に残ったお金(「利益色」ということですね)なのかがとても重要なのです。借金はいずれ返済するものですから、その分のお金しか手元にないとすれば、それは必ずしもよいお金とはいえません。たとえば、現金預金が 1000万円ある古田土機械と B社があったとします。古田土機械は借金が 200万円で、現金預金が 1000万円、 B社は借金が 1000万円あって、現金預金が 1000万円だったとします。同じ現金預金 1000万円でも、古田土機械と B社では意味合いが違ってきます。貸借対照表は左側が資産の部で、右側が負債・純資産の部で構成されていることはすでに説明しましたね。さらにいうと、貸借対照表の左側は「運用」を表し、会社の財産をどう活用しているか(使っているか)が記載されています。これに対して、右側は「調達」を表し、会社が運用している財産はどんな方法で調達されたものかが記載されています。先の例でいえば、古田土機械の現金預金 1000万円は、「借入金 200万円と内部留保された利益(これは貸借対照表の純資産の利益剰余金に出てきます)」で調達されていて、 B社の場合には、借入金に 1000万円が計上されているので、借入で調達されているとわかります。現金預金として支払いにまわせる 1000万円は、どのような方法で調達されたのかが右側を見ればわかるのです。古田土機械は、手元にある 1000万円の現金預金で借金 200万円を全額返済しても、まだ 800万円の現金が残ります。これに対して、 B社は、借金を全額返してしまうと、手元に 1円も残りません。どちらが財務的に強い会社かは、いわずもがなでしょう。 B社の現金預金はすべて借金色。お金にも色があるというのはこういうことです。ここでは、話を単純にするために、現金預金と借入金の額だけで比較しましたが、実際の会社の財務は、これほど単純でなく、一般的な貸借対照表を見ていても、なかなかお金の色を見極めるのは難しいというのが実情です。しかし、次項で説明する古田土式の「資金別貸借対照表」を活用すると、簡単にお金の色を見極めることができるようになります。次からは、「資金別貸借対照表」を使って、強い財務体質の会社にするためのポイントについて説明していくことにします。

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