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Chapter1キラーフレーズであなたは「コミュニケーションの達人」になれる

目次 [誠実系]人気ホストが教える初対面でも話が弾むキラーフレーズ 50 Prologue お客さんの笑顔で生まれたホストのキラーフレーズ Chapter 1 キラーフレーズであなたは「コミュニケーションの達人」になれる「また会いたい」と思われる会話ができていますか? Chapter 2 初対面で会話のテンションを上げるフレーズキラーフレーズ 1 ○ ○な人、はじめて会った!キラーフレーズ 2 それ、めっちゃ面白い!キラーフレーズ 3 よく ○ ○って言われない?キラーフレーズ 4 もしかして、 ○ ○してたりする?キラーフレーズ 5 ○ ○一筋って感じする!キラーフレーズ 6 新しい趣味、欲しくならない? Chapter 3 場の空気を温めるフレーズ!キラーフレーズ 7 ほかの人平気な顔してるけど、実際暑くない?キラーフレーズ 8 正直、こういう場だと、何話していいか緊張したりしない?キラーフレーズ 9 人多いけど、人混みとか大丈夫なタイプ?キラーフレーズ 10 どれも美味しそうだけど、これとこれならどっちが好き? Chapter 4 気分良く話を広げてもらうためのフレーズ!キラーフレーズ 11 それの醍醐味って何?キラーフレーズ 12 その瞬間、すごい楽しそう!キラーフレーズ 13 最近、何かいいことあった?キラーフレーズ 14 それってコツとかある?キラーフレーズ 15 一人でヒマなときって、どこか出かけたりする?キラーフレーズ 16 その瞬間、どう感じた? Chapter 5 共通点をアピールするフレーズ!キラーフレーズ 17 わかる! 俺の場合、 ○ ○するのが好きだなキラーフレーズ 18 それ、自分だけだと思ってた!キラーフレーズ 19 実は人見知りなんだけど……キラーフレーズ 20 正直、最近仕事行きたくないときあるんだよね……キラーフレーズ 21 よく悩みなさそうって言われるけど……キラーフレーズ 22 大人数よりサシとかのほうが話しやすくない? Chapter 6 上手に自己開示するフレーズ!キラーフレーズ 23 自分でも似合わないことしたけど……キラーフレーズ 24 さすがに ○ ○だと思っちゃうなキラーフレーズ 25 つい、 ○ ○しちゃうんだよねキラーフレーズ 26 ○ ○系では似たようなことあるけどキラーフレーズ 27 君ほどつらくはないけど Chapter 7 落ち込んだ気分を和らげるフレーズ!キラーフレーズ 28 普通、そこまでは頑張れないよキラーフレーズ 29 一言で言うとしたら、何が一番嫌だったの?キラーフレーズ 30 さすがにそれは我慢の限界だよねキラーフレーズ 31 逆に、続けられてることはない?

キラーフレーズ 32 それは運が悪かったとしか言いようがないねキラーフレーズ 33 そもそも、そこを振り返れるのが偉いよキラーフレーズ 34 なかなかそれは言えないよ Chapter 8 相手を上手に褒めるフレーズ!キラーフレーズ 35 実は、 O型じゃない?キラーフレーズ 36 趣味とかこだわるタイプじゃない?キラーフレーズ 37 将来、親バカになりそうキラーフレーズ 38 やっぱり黒似合うなぁキラーフレーズ 39 君のこと、 ○ ○だと思ってたけど Chapter 9 「知らない自分」を引き出すフレーズ!キラーフレーズ 40 実はかなり、まわりに気配りしてるよねキラーフレーズ 41 本当は、あんまりやりたくなかったんじゃない?キラーフレーズ 42 それがあったから、いまの君がいるんだねキラーフレーズ 43 いつも我慢してない?キラーフレーズ 44 悩みを抱えすぎて行動できなくなっちゃってない? Chapter 10 異性に使えるフレーズ!キラーフレーズ 45 家事頑張ってるの、すごいね!キラーフレーズ 46 記念日にはどんなデートしたい?キラーフレーズ 47 どんな付き合い方が理想?キラーフレーズ 48 今日ヒールなんだね、疲れてない?キラーフレーズ 49 兄弟欲しくなったりしない?キラーフレーズ 50 いい人すぎて、いつか騙されるんじゃないか心配になるおわりに 綾瀬結希おわりに 初芝賢著者紹介

心の弱さに人一倍敏感な自分だからこそできた、お客様の気持ちに寄り添う」接客スタイル引きこもりだった学生時代 歌舞伎町ホスト。 そう名乗ると「昔からモテたんでしょ?」と言われることがよくあります。 でも、まったくそんなことはありません。それどころか、実は昔の私は引きこもりでした。 中学高校の六年間は、私にとってまさに暗黒時代でした。 引っ込み思案で人の目ばかりが気になって、いつも馬鹿にされてばかり。 グループ行動のときはいつも一人。 廊下を歩いていたらズボンを下ろされる。 当時のあだ名は「 BGM」。しゃべる言葉が雑音にしか聞こえないから。 頼りにしていた先輩が私の財布からお金を盗っていることに気づいても、ほかに頼れる人がいないから、見て見ぬ振りをするしかない。 こんな最悪な日々が続き、学校を休むようになったのです。大学デビューに挑戦するも、挫折 しかし、「こんな自分を変えたい! 大学デビューをして人生を変えるんだ!」と猛勉強し、なんとか早稲田大学へ入学しました。 そして、オシャレな服を買い、髪型も変え、身なりを整えて大学デビューへと挑んだのです。 大学に入れば何かが変わるかもしれない。 今度は友達も恋人もできるかもしれない。 そんな期待は、すぐさま崩れ落ちました。 同じ講義を受けている同級生に声をかけることもできず、勇気を出して入ったサークルではハブられる。いくら身なりを整えても、多感な少年時代に人と交流する術を学ばず、人目を恐れて卑屈になっている私の内面は、何も変わっていなかったからです。「結局、何も変わらないな」と諦めた私は、大学と家を往復するだけの生活を繰り返すようになりました。突然のスカウト、そして思い知った現実 けれどそんなある日、人生の転機はふいに訪れました。 「3時間 5000円でホストの体験入店やってみない?」 ロン毛の茶髪に黒いスーツ。 新宿駅アルタ前を歩いてたある日、いかにもな格好をしたスカウトに声をかけられたのです。「お兄さん、このあと用事ある? いまからやれるんだけど、どう?」 人とまともに話せない自分がホスト!? 絶対無理! そう思い、私は即答しました。「いやいや、無理です無理です!」「大丈夫、そんな難しくないよ! 嫌だったら今日だけのバイトと思ってくれてもいいし!」 嫌がる私に、食い下がるスカウト。 押し問答を続けているうちに、私の心境は徐々に変化していきました。 この人はなんでこんなに粘るんだろう……。これだけしつこく話しかけてくるってことは、自分には秘めた才能があるのかな……? そう思い、ホストとして働く自分をイメージしました。 きらびやかな店内で、ビシッとしたスーツを着て接客をする自分。 隣には綺麗な女性がいて、自分が一言話すごとに笑ってくれる。

そんな場面を想像するだけで、体温が上がっていくのを感じました。 かっこ良く働くホストになれたら、どれだけ素敵だろう? ここで話しかけられたのも、何かの運命かも。 自分を変えられるかもしれない!「じゃあ、話だけでも聞かせてもらってもいいですか?」 スカウトはニヤリと笑い、私をホストクラブへと連れて行きました。 これが、無謀にもホストの世界に飛び込んだきっかけです。 ちなみにあとから知ったことですが、スカウトは自分に才能を見ていたわけでもなんでもありませんでした。ただ引っかかりそうな若者に、声をかけていただけだったのです。そのときも、私をホストクラブに案内するとすぐにまた外へスカウトに出て行きました。 スカウトに連れられてやってきたホストクラブ。 狭い階段を登ると、奥行きのある店内が目に入りました。派手な内装で、別世界のようにキラキラしていました。 それは、私のイメージしていた通りの煌びやかなものでした。「そうそう、こういうのがホストクラブだよな!」 そうテンションが上がったのも束の間、新人の私は店内で挨拶回りをさせられました。そこで見たのは、想像していたものとは遥かに違う泥臭い場所と、厳しい人間関係でした。 ネズミが出そうなほど汚い厨房。 鏡が一つしかない狭いロッカールーム。 ひたすら絶叫し続ける声出し。 ナンバーが神様扱いされる、売上だけが正義のヒエラルキー。 入店して数十分で、私は現実を知ったのでした。地獄を味わった入店初日 けれど、さらに地獄だったのが接客です。 開店し、賑わい始めた店内。「これからいろいろ教わってホストになっていくんだなー」と呑気に店内を眺めていた私の肩を、内勤(フロアスタッフ)が叩きました。「綾瀬さん、出番です。 B 2卓お願いします」 そう言って彼が指差した先は、ホスト二人にお客さん二人で盛り上がっているテーブルでした。 ホストの心得やマナーなどもロクに習うことないまま、突然の接客命令。「え!? 無理っすよ、そんなん!」 私がそう反論する間もなく、内勤はすぐにどこかへ行ってしまいました。 フロアにポツンと残された私。 仕方ない。こうなったらもう腹をくくるしかないか。最悪、先輩がフォローしてくれるだろう。そう思い、内勤が指差したテーブルへ私は歩いて行きました。「本日入店しました綾瀬です! よろしくお願いします!」 そう言ってお辞儀をし、チラッとお客さんの方を見ました。 反応は、なんとガン無視。 お客さんどころか先輩ホストさえ、私などいないかのように話し続けていました。「失礼します!」 そう言ってお客さんの向かいの丸イスに座るも、変わらずガン無視。 このときのことを思い出すと、今でも嫌な汗が出ます。「綾瀬さん、次は A 1卓お願いします」と肩を叩かれるまでの 10分が、永遠のように長く感じられました。 その後も案内されては座り、座っては立ってを繰り返しました。 とはいっても、やれることは特になく。 黙って先輩が話すのを聞いたり、グラスに氷を入れたり、酒を飲んだり。そんなことを繰り返してお茶を濁していました。 そうしてなんとか地獄のような初日が終了しました。「おう綾瀬! 明日も来るよな!」 先輩のこの言葉に、普通なら「いや、もう無理です!」と答えたことでしょう。けれど、手持ち無沙汰をごまかすために酒を飲みまくっていた私は、あろうことか、「来ます! いやー、ホストって最高ですね」 と、心にもないことを言ってしまったのです。 案の定、翌朝には「なんであんなことを言ってしまったんだろう……」と、猛烈に後悔しました。 でも、行くと言ってしまったし、ほかにやることもないため、結局また行くことにしました。 こうして、私のホスト生活がスタートしたのです。「もう辞めよう」と思ったときに訪れた転機 勢いと惰性で始まった私のホスト生活ですが、その後もパッとしない日々が過ぎていきました。 ホストを始めて痛感したのは、ホストはみんな昔からよくモテているということです。学生時代からモテモテで、チヤホヤされてきた。そんな彼らは強気でイケイケで、モテるオーラを自然に身につけているのです。 自分とは正反対の人種に囲まれ、自信を失う毎日。売れないホストが押し込められる狭いロッカールームで着替えているとき、いつも「やっぱり、自分には向いてないんじゃないか……」と悩んでいました。 もう、いっそのこと辞めてしまおう。そう思った私は、ある日、お世話になっていた先輩に自分の心境を打ち明けることにしました。 仕事が終わりラーメンを食べているとき、「ホストを辞めようと思ってるんですけど……」と、ふいに切り出しました。「まったく売れないし、根暗な自分はほかのホストとは全然違う。ましてやナンバーなんかは別次元の存在。自分を変えたいと思ったけど、やっぱり自分には、才能なんかなかったんです。それがもうつらいんです」

言いながら、自分の情けなさや不甲斐なさに、涙がこみ上げてきました。私がポツリポツリと語っている間、先輩は箸を置いて黙って聞いてくれていました。 でもどうせ、「あぁ、たしかに向いてないと思うし、辞めたほうがいいかもな」と思っているんだろうな……。 そんな私の想像とは裏腹に、先輩の口から出た言葉は意外なものでした。「辞めるなら止めないし、自分の人生なんだから好きにすればいいんじゃねぇかな。お前はいい大学も行ってるし。けど、お前に才能ないとは思わないな。たしかにお前は暗くて俺たちみたいのとは雰囲気も違うけど、俺たちにはないなんかいい奴って感じはスゲェあるよ。それを武器にできれば売れるんじゃね?」「俺もたいして売れてないし知らんけど……」と最後に付け足して、先輩は再びラーメンをすすり始めました。 この一言に、私はハッとしました。 そうか。たしかに自分は自信がなくて、いつも他人の目ばかり気にして生きてきた。同僚ホストみたいに自信満々のオーラも持ってない。 けど、心の弱さに人一倍敏感だった自分だからこそできる接客というのが、あるのかもしれない。 そう考えてから、必死に自分なりの営業スタイルを模索する日々が始まりました。ついに引き出せた最高の笑顔 これまでは、ただなんとなく「早く時間が過ぎればいいのに」と思いながら接客をしていました。けれど、先輩の言葉をきっかけに、同僚ホストとお客さんを徹底的に観察するようになりました。 ヘルプに入って会話に参加できなくても、ホストのトーク術とお客さんのリアクションを注意深く見るようにしたのです。 お客さんはどういう質問に喜び、どんな質問で困るのか。 楽しそうなリアクションをするのはどんなときか。 誰かに聞いて欲しいと思っているのはどんな話か。 彼女らが自分たちに何を求めていて、自分ならそれにどう応えられるのか。 相変わらず話に入れないことが多かったため、隣でひたすらお客さんの気持ちを想像していました。 すると、次第に自分に変化が訪れました。「お客さんはいま、実はこういう話をしたがっているんじゃないかな」というのが、なんとなくつかめるようになってきたのです。 そんなある日のこと、いつものように同僚ホストのヘルプで席に着きました。お客さん二人にホスト二人というよくある形です。 そのときのお客さんは、ホスト慣れしている女の子と、連れてこられたお友達という組み合わせでした。同僚ホストは盛り上げ上手だったため、場はとても盛り上がり、テーブルは笑いに包まれていました。 けれど、私にはずっと気になっていたことがありました。付き添いのお友達のほうが、愛想笑いしたり相槌を打ってはいるものの、本心から楽しんでいるように思えなかったのです。「まるで自分みたいだな」と思いながら、気づいたら私は自然と彼女に声をかけていました。「あまり言われないかもしれないけど、実はかなりまわりに気配りしてるよね」 何気なく出た言葉でしたが、その一言で彼女の表情が変わりました。 一瞬驚いた顔をしたあと、「あ、わかる?」と照れたような表情で返してくれたのです。「うん。笑ってるときも自分が楽しんでるってよりも、『連れてきた友達のために楽しんでる感を出さなきゃ』って、気を遣ってる感じがして。俺も似たような経験あるから。普段からそういうタイプ?」 そう話すと、彼女は「そうそう! 実はね……」と、これまでの接客では一度もないくらい自分のことを語り始めました。「引っ込み思案に見えた彼女にも、こんなに聞いて欲しいことがあったのか!」と、私は内心驚いていました。 その後も彼女が話しやすいように相槌を打っていたら、後ろから黒服に肩を叩かれました。 席移動の合図です。「話の途中でごめんね、席移動しなきゃいけないんだ」そう言うと彼女は、「話をたくさん聞いてくれてありがとう! 楽しかった!」と、その日一番の笑顔で返してくれたのでした。 それは、さっきまでもじもじ愛想笑いをしていた彼女とは別人のような、最高の笑顔でした。 その笑顔の前に、私は一瞬固まりました。 彼女の笑顔は、ほかの誰でもない自分が引き出したんだ。 その日ははじめての送り指名(初回のお客様が帰り際に一名指名し、見送ってもらうこと)ももらい、私はこれまで味わったことのない達成感と自信を得たのでした。 この日の出来事をきっかけに、私はどんどんお客さんと話せるようになりました。趣味の話をしたがってる子には「それ楽しそう! その趣味の醍醐味を教えて!」と話を広げたり、「また彼氏とケンカして別れちゃって、怒りっぽい自分が嫌になる」と落ち込んでいる子には、「そっか……。でもそうやって振り返れるだけでも偉いと思うよ。本当はとても素直なんだね」と慰めてみたり。 相手の感情を読み取りながら会話するテクニックが次第に磨かれていったのです。 そうしてトライ&エラーを繰り返し、ついに完成したのが相手の心に寄り添う〝誠実系〟の営業スタイルでした。たどり着いたトップクラスホスト ホストにはそれぞれスタイルがあります。 自信満々で強気に接客する〝オラ営〟や、恋人のようにいちゃいちゃする〝いちゃ営〟、病んでいる振りをして助けさせる〝病み営〟なんてのもあります。 けれど、どれも私の性格に合うスタイルではありませんでした。 私が目指していたのは「相手のよき理解者」となれるスタイルです。 引きこもったりいじめられたりしていたとき、「誰か話を聞いてくれる人がいればな……」「味方になってくれる人が欲しい」とよく思ったものです。 だからこそ、社会生活で苦しみ、ホストクラブへ癒しを求めてくるお客さんには、少しでもリラックスして欲しいと、誠実系を自分のスタンスとして接客することにしました。 自分のスタイルを確立してからは、生活が一変しました。「また話したい」と来店してくれるお客さんの数が段々と増え、指名本数も増えていく日々。 そして、ついにはトップクラスホストを意味する〝ナンバー〟にまでたどり着いたのです。大学に通っていて出勤時間が限られる中、これは異例とも言える結果でした。

また、ホスト経験で身につけたコミュニケーション能力は、日常生活にも変化を与えました。相手の気持ちを察した会話ができるようになったことで、大学でも同級生と普通に話せるようになったのです。 普通の人からすれば、あたりまえにできることかもしれません。でも、引きこもりだった私からしてみれば、これはとんでもない変化だったのです。コミュニケーションが得意になると、世界が変わる 引きこもりでまったく人と話せない自分と、人を喜ばせる会話ができるようになった自分。 そんな過去と現在を比べるたびに、「あぁ、自分は変われたんだな」 そうしみじみと感じます。 いろんな人と仲良くできるようになり、好きな人を喜ばせられるようになったことで、大嫌いだった自分を少しずつ好きになれるようになったのです。 コミュニケーションが得意になること。 それは、自分も相手も幸せにするということです。 そして、コミュニュケーション術は、誰でも身につけることができる技術です。 人と接するのが大の苦手だった私も、ホストとお客さんのやりとりから学ぶことで、次第に〝会話のツボ〟を理解していきました。 本書では、「引っ込み思案な人ほど、人を楽しませるコミュニケーションの楽しさを知って欲しい」と強く思い、執筆しました。 そのため、友達が一人もいなかった頃の自分が読んでもわかるように、 これでもかというほど徹底的にホストの思考を言語化しています。 そして、その思考を効率良く身につけていただくために、キラーフレーズという手法を採用しています。解説を読んで、実際に使うだけで「あぁ、このときホストはこういうことを考えているんだ」と、ホストの思考を追体験できるようになっています。 ぜひ、キラーフレーズを使ってコミュニュケーションを楽しんでください!

「こないだのデート盛り上がったなー。また会えないか連絡してみようっと!」 ……。 「……あれ? 既読がつかない」 ……。「やっと返信来たと思ったら、『最近忙しいから、しばらく会えないと思う! ごめんね!』だって……。あんなに楽しくしゃべってたのに、何がダメだったんだろう……?」 こんなこと、身に覚えがありませんか? ホストという職業柄、一般の友人からこの手の話を山ほど聞きました。 話も途切れず、盛り上がっていると思っていたのに、連絡が途絶えてしまう人。 しゃべっていても、上っ面の会話しかできていないと感じる人。 そもそも、初対面のときに何を話せばいいのかわからない人。 コミュニケーションに悩む人は非常に多いのです。「セオリー通りの会話」で失敗する人々 彼らのコミュニケーションの何がいけなかったのか。 それを探るため、どんな話をしていたのか、友人一人ひとりに詳しく聞いてみたことがあります。何を言って、相手はどう返してきたのか。そのときの会話を再現してもらったのです。 こうして聞き取りを続けると、意外なことがわかってきました。 みんなちゃんと「モテるセオリー」通りの会話をしたのに、失敗しているんです。 「『女性は褒めるのが一番』と聞いたから、よく褒めた」「愚痴をたくさん聞いてあげた」「自分の意見を挟まず聞き役に徹した」 これらはいろんな本やネットに載っている「会話の基本」です。 みなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。 完全なコミュ障というわけでもなく、ちまたにあふれる「モテるセオリー」もきちんと実践している。また、清潔感があって顔も整っている。 それなのに、なぜ彼らは「また会いたい」と思われなかったのでしょうか? モテる人は「会話のツボ」を知っている! 彼らの経験をさらに詳しく聞いていくうちに、私はある重大な事実に気づきました。それは、彼らが会話で一番大事な「会話のツボ」をまったく理解していなかったということです。 会話のツボとは、「どう伝えれば相手に受け入れられやすいか」「どう続ければ気分良く話してもらえるか」といった、会話を盛り上げるためのポイントのことです。 同じような話をしても、言葉の使い方一つ、話の展開の仕方一つで、相手に与える印象はまるで違ってきます。 コミュニケーションのうまい人ほど、このツボを押さえた会話ができているのです。 例えば、「モテる人」と「モテない人」の差がはっきりと現れるのが「褒め言葉」です。 同じようなことを言っているように見えて、「モテる人」の褒め言葉は「そんなこと言われたのはじめて!」 と喜んで受け取ってもらえるのに、「モテない人」の褒め言葉は「あ……うん、ありがとう……(なにこの人、下心見え見え)」 などとドン引かれてしまう。 これは非常によくある光景です。

この二人の違いは、決して顔などではありません。 伝え方に違いがあるのです。 褒め言葉一つとっても、相手が素直に喜べる褒め方と、逆に困ってしまう褒め方があります。 コミュニケーションが苦手という方ほど、相手の立場に立った伝え方ができていません。相手の心に寄り添う会話ではなく、独りよがりな会話となっているのです。 コミュニケーション強者の「あたりまえ」に大事なポイントが隠れている 相手を喜ばせ、距離を縮められるような会話ができている人は、無意識に「会話のツボ」を心得ています。人間心理を肌感覚でよく理解しているため、スベらずに相手を褒めることができるのです。 けれど、無意識でやっていることは、逆に教えづらいのです。あたりまえと思っていることは、説明しようという発想にならないからです。 巷の会話術本を見ても、その傾向はよく見られます。 私はホストを辞めた今でも、会話術の本を読むことがありますが、「天気の話をしろって書いてあるけど、そこから相手との距離を縮める会話運びについて書いてないな」「褒めろって書いてあるけど、この本の通りに真似したら、会話が浮いて続かなくなるな」 といった感想を持つことが非常に多いです。 そうです。 コミュニケーションの強者が「あたりまえ」と思って省略している箇所に、大事なポイントが隠されているのです。 いままでは「モテる人は、しゃべっているときに何を意識しているのか」という一番重要な部分が語られてきませんでした。そのため、そうしたセオリーを学んだ人ほど「スベる」会話をしてしまっているのです。 本書では、その一番大事なポイントにスポットを当てています。 それは、会話をしているときの相手の感情です。 会話で一番大切なのは感情のやりとり ホストとしてたくさんのお客さんと接してきた中で強く感じたのは、会話で一番大事なのは、話の内容よりも感情であるということです。 相手に深く共感し、感情のやりとりをすることがとても大切なのです。これは、喜びや悲しみを感情的に表現しながら会話しろと言っているのではありません。「この人はこんなことを話したいと思っているのではないか」「ここを褒められたいのではないか」「これはコンプレックスだから、触れられたくないのではないか」「実は、吐き出したい愚痴を抱えているのではないか」 など、相手の心理をつねに想像しながら会話を展開することが、何よりも大切ということです。 こう聞くと、「なんだか難しそう……」「ホストくらいにしかできないんじゃないの?」 と思うかもしれません。 ご安心ください。 誰もが相手の感情を意識した会話術を身につけられるようにする、そのために開発したのが、キラーフレーズです。 キラーフレーズは「相手の心に寄り添う会話術」を身につけるための鉄板フレーズ 冒頭でもお話ししたように、私は多くの人からコミュニケーションに関する相談を受けてきました。 そして、さまざまなアドバイスをしてきてわかったことがあります。それは、会話術を教えるときは、具体的すぎても、抽象的すぎてもダメということです。 具体的に「こんなセリフを言えばいいよ!」と教えても、言うべきタイミングや会話の展開がわからなければスベッてしまいます。セリフの狙いもわからないため、応用もできません。逆に、抽象的に、「普段、褒められ慣れてないところを褒めるといいよ!」などと教えても、いったいどこをどう褒めればいいかわからなくて、結局使えません。「ふーん」で終わってしまいます。 具体的すぎても抽象的すぎても、アドバイスとしては使えない。 そんなジレンマを抱える中で、誰もが、相手の心に寄り添う会話術ができるようにと考えたのが、本書のキラーフレーズなのです。 キラーフレーズを使ってホストの思考をインストール! なぜ会話術を教えるのにキラーフレーズという方法をとるかというと、それがもっとも効率的だと確信しているからです。 なぜなら、キラーフレーズの使い方をマスターするのは、武道における〝型〟を習得するようなものだからです。 武道の鍛錬は何よりもまず〝型〟を体得することから始まります。基本となる動きと、一つひとつの動作の意味をしっかりと会得する。そうしてはじめて自由な発想につながっていきます。 キラーフレーズも同じです。 キラーフレーズは、〝型〟となる具体的なフレーズと、〝型〟を支える論理的な説明で成り立っています。 どんなときに、何を言うかの具体的なフレーズと、そのフレーズの狙い、そして期待する会話の展開。 これを知ることで、心が寄り添う会話術とはどのようなものかを、心の底から理解できます。 そして、実際に使ってみることで、次第に「あ、こんなふうに考えて話せばいいのか」ということが身体で理解できるようになるのです。

この本では、初対面の人と盛り上がりたいときや、相手を励ましたいとき、より深くお互いを理解し合いたいときなど、9つのシチュエーションで使える、厳選した 50のフレーズを紹介しています。 各フレーズには徹底的な解説を加え、ホストが何をどう考えて、その言葉を発しているかがわかるようになっています。本書の内容を思い出しながらフレーズを使うことで、ホストの思考を追体験できます。 厳選されたキラーフレーズと理論を知って繰り返し実践する。 そうすることで、自然とホストの思考法が頭にインストールされるという構成になっているのです。 相手との距離をグッと縮める話術を身につける 本書では、さまざまなシチュエーションで使える応用性の高いフレーズを紹介しています。相手の心に寄り添い、距離をグッと縮めるような会話術を読者に身につけてもらうことが目的です。 本書で身につく会話術は、男女問わず使えます。 初対面の人と、何を話せばいいかわからない人。 上司と話すのが苦手な人。 気になるあの人と仲良くなりたい人。 恋人のことをもっと知りたいと思っている人。 夫婦間の会話を増やしたいと思っている人。 もし、あなたがどれかに当てはまるなら、、一フレーズだけでも使ってみてください。もしそれで何かがつかめたら、次は別のフレーズも。 そうして繰り返し使って会話の基本を身につけていくうちに、きっと「あなたと話したい!」と思う人が増えていくでしょう。 コミュニケーション上手になると、世界が変わります。 人と会うのが苦手だったのが、逆にワクワクするようになります。 自分の力で、好きな人の力になることができるようになります。 キラーフレーズを使って、あなたの世界を広げていきましょう!

「はじめて」は魔法の言葉「はじめて」は魔法の言葉です。人間、誰かにとっての〝特別〟になりたいものです。自分にとって大切な人の特別の存在になれたらこれ以上の喜びはありませんし、意識していない人から特別視されても悪い気はしません。 この「はじめて」という言葉は、相手との関係を特別なものにできる魔法のフレーズなのです。 相手の価値感やこだわりに使うと効果的 「○ ○な人、はじめて会った!」というフレーズは、最高の褒め言葉として使えます。「これだけこだわりがある人、はじめて会った!」「こんなに気遣いできる人、はじめて会った!」など、「そんな人、いままで見たことない!」「そんなことまでしてるんだ!」 というニュアンスで、相手に感心したかのように使うのです。 なるべく相手の価値観やこだわりについて、自分にとって「はじめて」だと関心を示すと、より効果的です。自分の持ち物や容姿といった外面的なことよりも、内面について認められるほうが、人は強い承認を得たと感じやすいからです。 自分と相手の共通点を強調するのにも使える 自分と相手の共通点を強調するのにも使えます。相手がマニアックな趣味を持っているときに、「俺もそれ大好きなんだ! それ好きな人、はじめて会った!」と共感を示すことで、まるで特別なことを共有している関係のようになれるのです。 特別な何かを共有していると、それだけで距離は縮まります。二人がお互いにほかの人が知らない何かを共有しているという認識を持つことで、両者の関係は特別なものになるのです。「はじめて」という言葉は相手を褒めるのにも、自分と相手の共通点を強調するのにも使えるまさに魔法の言葉です。ぜひ、試してみてください。

自分の話がウケているかは気になるもの「こんな面白いことあったから、誰かに話したい!」と思ったものの、話してみると反応はイマイチ。「あれ、あんまり面白くなかった……?」と落ち込んでしまうことに。そんなこと、ありませんか? 安心してください。これはあなただけではなく、多くの人が経験していることです。 芸人でもない普通の人は、すべらない話など持っていません。絶対にウケるネタなど、なかなかないものです。みんな、「ウケるかな、すべらないかな」と相手の顔色をうかがいながら話しています。 そうです。「いま話している自分の話が面白いか」は、誰もが気にしていることなのです。 楽しんでいることはオーバーに伝えよう! そこで、「私はあなたとの会話を楽しんでいますよ!」というのを伝えるのが、「それ、めっちゃ面白い!」です。とてもシンプルなフレーズですが、この一言で会話のテンションはグッと上がります。 このフレーズは相手の話が一区切りしたタイミングで使います。話の序盤や中盤で相槌を打つ場合には、「それ、めっちゃ面白い! それでどうなったの?」と、続きを促します。自分の話に関心を持ってもらえると、続きも楽しく話せますよね。 ですから、相手の話にワクワクしていることを、表情や声のトーンも使ってしっかりと伝えましょう。前のめりになっていることが伝われば伝わるほど、相手は気分良く話すことができます。 相手の話が終わったときに使うなら、「いまの話、めっちゃ面白かった!」と、話の感想として伝えましょう。「面白かった」の一言があるだけで、話し手は安心するものです。 口調は自分のキャラに合わせて ここでは「めっちゃ面白かった!」として紹介していますが、語句や声のトーンは自分のキャラに合わせて変えてください。普段「めっちゃ」のような若者言葉を使わない人が、ハイテンションでこのフレーズを使うと浮いてしまいますよね。 このフレーズはちょっと自分のキャラに合わないなと思った場合は、「その話、ほんと面白いね!」「すごく面白い、それ!」など、相手の話を面白いと思っているニュアンスだけ残して、別の言い方に直してみましょう。 そうして自分のキャラに合わせてアレンジして使っていくことで、フレーズと、その考え方が身体に染みこんでいきます。ぜひ、読むだけでなく、実際に繰り返し使ってみてください。

他人からの評価は自己評価よりも客観的な印象を与える「あなたは周囲の人に、どんな人だと言われますか?」 これは、就職活動における定番質問です。「あなたはどんな人ですか?」と聞くよりも、まわりの人からの印象を聞いたほうが、性格がよくわかるそうです。就活学生は、自己評価に関する質問への回答はあらかじめ準備しているものの、他人からの評価は準備できておらず、本当のことが聞けるというのがその理由の一つです。 そして、ここで強調したいもう一つのポイントは、自己評価よりも他者評価のほうが客観的であるという点です。 これは、相手の印象を語るときも同じです。自分が感じた相手の印象を遠回しに伝えることは、直接伝えるよりも効果的なことがあります。 相手の印象をベースに話を広げていく! 「よく ○ ○って言われない?」は、相手の印象をベースに話を広げていくフレーズです。直接「 ○ ○ですよね?」と聞くよりも口にしやすく、客観的な印象を与えられます。 このフレーズでは、「よく芸能人の ○ ○ ○ ○に似てるって言われない?」「よく、妹いそうって言われない?」など、相手の印象から思い浮かぶイメージを伝えます。特に、伝えるイメージがプラスすぎる場合、このフレーズを使うのが効果的です。 例えば、いきなり「ガッキーに似てるね!」と笑顔で言っても、相手は単なるお世辞にとり、リアクションにも困ることになります。 けれど、「よくガッキーに似てるって言われない?」としみじみとした感じで言うと、その言葉に本気度が増します。また、話す側も間接的に褒めることで、褒め言葉を口にすることへの心理的なプレッシャーが減るというメリットもあります。 マイナスに勘ぐられることは言わないように注意! このフレーズでは、必ずポジティブなイメージを与える言葉を選ぶように注意しましょう。絶対にマイナスに受け取られかねない言葉を使ってはいけません。「サバサバしてるって言われない?」「クールって言われない?」などの言葉は、人によってはマイナスに捉えかねません。「これって、遠回しに冷たい人って言われてるのかな?」と思われてしまったら、心を開くどころか、あなたに対して警戒心を持つことになってしまいます。 そのため、ネガティブ思考な人でもマイナスに受け取らないような言葉を選ぶようにしましょう。

自分がどう見られているかは誰もが気にしていること 突然ですが、あなたは人からどう見られていると思いますか? この質問にスパっと答えられる人は、なかなかいないのではないでしょうか。自分がどう見られているか、客観的に把握することはとても難しいことです。 一方で、「あなたは人からこう見られていますよ」と教えてもらえる機会があるとしたら、どんなことを言われるか気になりますよね? それは、他の人も同じです。自分が人からどう見られているかは、誰もが気にしていることなのです。 相手の第一印象を伝えよう!「もしかして、 ○ ○してたりする?」は、自分から見た相手の第一印象を伝えるフレーズです。その人の見た目や服装、口調などから、なんとなく「こんな人かな?」と思うことってありますよね。そのイメージを具体的に伝えるのです。 このとき、予想の当たり外れはどうでもいいです。むしろ、外しているほうがいいくらいです。大事なのは、相手の「なんでそう思ったんですか?」に対して、自分から見える相手のイメージを伝えることです。 例えば、私のホスト時代、初回のお客さんとこういう会話をしたことがあります。「もしかして、 C Aさんだったりしますか?」「ううん、全然そんなことないけど、なんで?」「あ、違うんですね! 言葉遣いとか仕草がすごくきっちりしてるから、そうなのかなって思ってつい聞いちゃいました(笑)」「えー、全然そんなことないよ! けど、両親がわりと言葉遣いとかにうるさかったから、それのせいかな?」と、多少照れながらも自分のことについて話し始めてくれたのです。「自分のことを話してもよい」という安心感をつくる 普通、自分自身のことは気恥ずかしくて、初対面ではなかなか話せなかったりします。けれど、なぜ彼女はすんなりと話し始めてくれたのでしょうか。 その一番の理由は、「自分のことを話してもよい」という安心感を得られたからです。もし、聞き手の私が「あなたに興味はありません」という態度をとっていたら、彼女はきっと心を開いてくれなかったでしょう。 言葉遣いや仕草がきっちりしていると褒められたこと、また相手が自分に関心を持ってくれているという安心感が、彼女を後押ししたのです。 この例のように職業を使うパターンのほかにも、「妹とかいたりする?」「厳しい部活とかやってた?」のように、家族や学校を使うパターンもあります。 相手のイメージに合わせて使い分けてください。「もしかして、 ○ ○してなかった?」「もしかして、 ○ ○してたりする?」と、相手の過去や現在についてこちらのイメージを伝えることは、人が誰しも語りたい、「自分の話」を打ち明けるきっかけになります。相手に対して関心を持ち、安心して話せるような空気づくりをぜひ意識してみてください。

一生懸命頑張っている人にどう声をかける? 初対面で話しているうちに、相手には一生懸命頑張っているものがあるとわかることがあります。 仕事や趣味や部活動など、「この目標に向けて頑張ってるんです!」と言えるものがある人はとても素敵です。 そんな人にはもっと話を聞きたくなりますよね。その人が夢中になっているものがわかれば、その人を知ることにつながるからです。 どうすれば相手に気分良く話してもらえるでしょうか?「一途に頑張っている」と思われて嫌な人はいない! 「○ ○一筋って感じする!」は、相手を〝一途に頑張っているキャラ〟とみなして話を広げるフレーズです。「何かに一途に見える」と言われて、嫌な気持ちのする人はいません。自分の好きなものがあり、それに対して一生懸命に頑張っているというイメージだからです。 そうして相手の気分を良くしてから、話を急速に広げていくのです。 例えば、「仕事一筋って感じする!」と言った場合、「その仕事の醍醐味って何?」「その仕事のコツとかあるの?」と、気分良く話を広げてもらうフレーズにつなげられます。 仕事一筋のキャラと言われてまんざらでもなさそうな場合、相手は気分良く話をしてくれるでしょう。 気分良く話してもらえばもらうほど、あなたの相手への理解は深まり、距離は縮まっていきます。 相手にキャラづけしよう! 相手にキャラづけする、というのは話を広げる際にとても効果的です。「仕事一筋なキャラ」「趣味に一筋なキャラ」のように相手のキャラを認めたら、その後もそのキャラに応じたネタ振りができるからです。「仕事一筋だと、休日はゆっくり過ごしたりするの?」「料理一筋でやってきた人からすると、この料理の中だとどれがイチオシ?」と、そのキャラに応じた質問ができるようになります。 話題に詰まったときも、「これに一筋な人の視点からだと、どう見えるだろうか?」と想像することで、思わぬ質問が出たりするものです。 相手にキャラづけして、そこからどんどん話を広げていきましょう。

「休みの日はいつも何していますか?」でスベらないために「休みの日はいつも何していますか?」は鉄板の質問である、という主張をよく聞きます。この質問で相手の趣味や人となりが見えてくるというのです。 たしかに相手の趣味を知ることは大事ですし、趣味で意気投合できれば場の空気は一瞬で温まります。 けれど、この質問は漠然としすぎてスベることも多いのです。私は飲み会や合コンで友人が次のような会話の後、沈黙に陥るのをよく見てきました。「休日ってどう過ごしたりしてますか?」「うーん、寝たり買い物したりかな」「あー、そうなんですね……」 そうです。自分の趣味についてスパッと答えられる人は、なかなかいないのです。また、そもそも初対面の場合は、相手を警戒して隠してしまうことがあります。こうなると、話を盛り上げるのは困難です。 こういった話題が広げられそうな趣味がない場合、どうすればよいのでしょうか? 相手の趣味に対する価値観を引き出す!「新しい趣味、欲しくならない?」は、相手の趣味に対する価値観を引き出すフレーズです。 人間、誰もが熱中できる趣味を持っているわけではありませんし、万人がハマる趣味というものもありません。 スポーツが好きな人もいれば、一人で本を読むのが好きな人、料理をつくって振る舞うのが好きな人もいます。趣味は十人十色で、人によって違う好みがあります。 このフレーズでは、現在持っている趣味ではなく、できることならどんな趣味が欲しいかを知ることで、その人の性格や人柄を引き出していきます。「休みの日を、ついだらだら過ごしちゃうと、もったいなかったなーって思ったりするよね。そういうとき、新しい趣味欲しくならない?」「あるある! 何かハマれるものとかあったらな、ってときどき思う」「始めるとしたら、どんな趣味がいい?」「身体動かす系がいいかな! 昔テニスやってたけど、最近運動不足で……」 このように、「新しい趣味欲しくならない?」から「どんな趣味がいい?」とつなげることで、その人がどういった趣味を求めているのかを知ることができます。 いまの趣味や休日の過ごし方だけにフォーカスすると、実際にしていること以上には話を広げられないのです。けれど、たとえ即答できる趣味を持っていなくても、求めている方向性がわかれば十分にその人を知ることができるのです。 相手に後ろめたさを感じさせないように注意! このフレーズを使うときの注意点は、相手に後ろめたさを感じさせないことです。 熱中できるものや趣味がないことに後ろめたさがあり、「自分はつまらない人間なんだ」と気にしている人はよくいます。 そうした人に、いきなり「新しい趣味、欲しくならない?」と聞くと、趣味がないことを責められているように感じてしまうおそれがあります。そこで、「自分も趣味がないので、新しい趣味が欲しい」というスタンスで語り、相手の後ろめたさを取り除きましょう。「あー、俺も一日寝ちゃったりして後悔することあるんだよね。そういうとき、新しい趣味欲しくならない?」「何か楽しいことしたいなーって思わない?」と、「自分もそうなんだけど」というスタンスで話を振るのです。この一言があるだけで、相手は格段に話しやすさを感じてくれるので、ぜひ忘れないようにしてください。 理想の趣味には理想の時間の使い方が現れます。 上手にふくらまし、相手への理解を深めていきましょう。

初対面では天気の話が鉄板? 初対面の人と会っていて、「何を話していいかわからない」となったことはありませんか? 実際に、私は友人から、「相手がどんな人で何を好きかもわからないから、話題選びに困る」と相談されることがよくあります。 そんなとき、一般的には「天気の話をするといい」と言われます。どんな人とも無難に会話できるからです。 けれど、私は天気の話をすすめません。「最近、梅雨入りしましたね」などの無難すぎる話は、会話のテンションをまったく上げないからです。 初対面で会話の共通点がない、けど会話を盛り上げる雰囲気をつくっていきたい。 そういうときに有効なのが、たったいま、目の前にある状況にツッコミをするフレーズです。 目の前にある状況へのツッコミ!「ほかの人平気な顔してるけど、実際暑くない?」は、たったいま目の前の相手と共有しているシチュエーションについて話すフレーズです。 このフレーズを応用するときの考え方は、状況へのツッコミです。「さっきから思ってたんだけど、このテーブル、クーラー直接当たって寒くない?」 また、「実はさっきから思ってたんだけど」や「さっきから気になってること言っていい?」など、いままでツッコミをしなかったけど、ついに触れるという前置きをするのも効果的です。 相手に「何を言うんだろう?」と緊張感を持たせてから、うすうすお互い気になっていたことへのツッコミをすると、その瞬間に緊張と緩和が一気に生まれて、場の空気が和みます。 トゲのあるツッコミは N G! ツッコミをする際には、一つ大きな注意点があります。 それは、絶対にトゲのあるツッコミをしないということです。 トゲのあるツッコミとは、「あの店員、歩き方変じゃない?」「このお店よく見るとボロくない?」など、ヒトやモノをあざ笑うようなツッコミです。誰かを見下してあざけるような態度は、百年の恋も冷めるほどインパクトがあります。 特に、「自分はツッコミキャラだから」「毒舌だから」「思ってることを言っちゃうタイプだから」と言っている人は要注意です。愛のあるツッコミは笑いになりますが、見下したツッコミはドン引きを生みます。 そのフレーズに見下すようなニュアンスがないか、ツッコミをする前には一呼吸置いて考えるクセをつけましょう。

知らない人と話すことはとてもハードルが高い 合コンや街コン、最近だと SNSで知り合った人同士でのオフ会など、初対面の人と会う場というのは非常に多くなっています。 けど、初対面の人と話すのって緊張しますよね?「話しかけて迷惑じゃないかな」「何を話せばいいのかな」「緊張して変に見られないかな」など、ネガティブな思いがグルグル回ることってありますよね。 知らない人と話すって、とてもハードルの高いことです。ホスト時代にも、初回のお客さんはみんな緊張していました。 楽しく話したいけど、緊張してうまく話せない。 こんなとき、どう話を切り出せばいいのでしょうか? 緊張していることを打ち明けよう!「正直、こういう場だと、何話していいか緊張したりしない?」は、自分が緊張していることを打ち明けて、空気を和らげるフレーズです。 そう。緊張しているときは、そのこと自体を話題にしてしまえばよいのです。 自分が初対面ということは、相手にとっても初対面。 自分が緊張しているように、相手もまた緊張しているのです。 そんなときは、「初対面って、何話せばいいかわからなくて緊張しますよね(笑)」といまの自分が置かれているシチュエーションを話題にすることで、あるあるネタを話しているかのように緊張を和らげることができます。 また、緊張していることを打ち明けると、多少しどろもどろになっていたとしても、「本当に緊張しているんだな」と思われて、変な空気になりづらくなります。精神的に少し余裕があれば、「ほら、こういうふうに、わけわかんない感じになっちゃう(笑)」と、ガチガチになっている自分をネタにして、笑いをとりにいくこともできます。 初対面の人と話すのは誰にとっても緊張することなので、逆にそれをネタとして利用できるのです。 下手に隠すほうがみっともない! 自分が緊張していると、それを気取られないように隠そうとする人がよくいます。 そういう人は、「自分はコミュ力高いから、初対面でも動ぜずに話せるよ!」とでも言いたげに、妙に高いテンションで人に話しかけます。 でも、そんな人は、だいたい場の空気をうまくつくれません。 緊張を隠して強がっている人は、表情がぎこちなかったり声のトーンがうわずったりと、どこかに「無理をしている」サインを出してしまいます。そして、それは必ず相手に伝わります。 無理して虚勢を張っている態度ほど、滑稽なものはありません。 緊張するのは弱みではありませんし、変に隠すべきものでもありません。「どうせ相手も緊張してるんだ!」と思えるようになれば、初対面の人と話すことも怖くなくなります。

ネガティブなシチュエーションでは自分の言葉に要注意! 人混みって、嫌ですよね。せっかくの連休で遊びに行ったのに、まわりはあふれんばかりの人、人、人……。 立っているだけでも疲れるような混雑だと、気持ちもうんざりするものです。 こういうとき、「ほんと、人多くて最悪……」「今日、出かけなければよかったな」など、ついつい愚痴をこぼしがちです。 しかし、愚痴を言うのは少し待ってください。 嫌な思いをしているのはあなただけではありません。一緒にいる人も同じです。 特に、その場所へ行こうと発案したのが相手だった場合、「私が責められてるのかな……?」と、落ち込んでしまうかもしれません。 ただでさえ気が滅入るシチュエーションに、あなたの言葉でマイナスを重ねてはいけません。 こういうときは、視点を変えてみましょう。 シチュエーションそれ自体ではなく、〝その状況にいる相手〟に視点を向ける!「人多いけど、人混みとか大丈夫なタイプ?」は、ネガティブなシチュエーションを相手への気遣いに換えるフレーズです。 混雑という目の前の出来事だけに目を向けていると、嫌な面ばかりが見えてきます。 そこで、〝混雑〟それ自体ではなく、〝混雑の中にいる相手〟に意識を向けるのです。 例として、次の会話を見てください。「人多いけど、人混みとか大丈夫なタイプ?」「人混みは苦手! ちょっと気持ち悪くなるし……」「わかる! ちょっとクラクラしたりするよね。そこの喫茶店でも入って少し涼んでいく?」 共感トークから気遣いへと、自然に話題をつなげているのがおわかりでしょうか。 自分が人混みで疲れているということは、隣にいる相手も疲れているはずです。「人混みで疲れたな」という自分の不満ばかりを口にするのは、子どものコミュニケーションです。 いつも相手に意識を向けるのが、思いやりある大人のコミュニケーションなのです。 自分がしんどいときは隣にいる相手もしんどい 仕事が長引いたときに「しんどい ー」「疲れた ー」などと連発している人を見て、「疲れてるのはみんな同じだっての!」と思ったことはないでしょうか。 こういう人は、「いま疲れている自分」しか見えていません。 自分がしんどいときは、隣にいる人もしんどいのです。 だからこそ、自分がつらく感じたときは、「自分がつらいってことは、この人もいましんどい思いをしていないかな?」と、もう一歩思慮を進めて、俯瞰的に物事を見る癖をつけましょう。 それだけで「気遣いのできる人」へグッと近づきます。 ネガティブなシチュエーションは、言葉一つでコミュニケーションのエンジンとなります。 つらいときこそ相手の気持ちに寄り添うことを心がけましょう。

地味だけど難しい「一緒に決める」という作業 大勢での飲み会や気になっている人とのデートなど、誰かと食事をシェアすることってよくありますよね。 こういうとき、地味に頭を悩ませるのが、「何を頼もうか」というメニュー選びです。 飲み会の場合は、誰かが音頭をとってまとめてくれたり、空気を読みながら注文してくれたりするため、まだ楽です。 けれど、異性と二人で食事のメニューを決めるときには、まとめてくれる誰かはいません。特に男性は、こうした何気ない場面でリードできるかを、相手の女性にチェックされているかもしれません。 地味だけれどよくあるこんなシチュエーション。 こんなとき、どうやって決めるのが正解なのでしょうか? お互いの意思を尊重しながら「選択肢を絞り込む」のがベスト!「どれも美味しそうだけど、これとこれならどっちが好き?」は、お互いの意思を尊重しながら、一緒に選択肢を絞り込んでいくフレーズです。 何かを一緒に決めるときは、自分一人で決めるのも、相手だけに選んでもらうのもよくありません。 お互いの「これいいな」を擦り合わせて選択肢を絞り込むのがベストです。 例えば一緒に食事をするとき、メニューを見ていると「これ美味しそう!」という話になるものです。そうなったら、相手が「いいな」と思った料理を覚えておきます。 そのうえで、自分の希望も交えて、「これとこれが気になってるんだけど、どっちが好き?」と選択肢を提示します。これだけで、相手はグッと選びやすくなります。 また、もしこのときに相手の反応が微妙だったら、「ほかに何か気になるものあった?」と選択肢をもう一度広げる質問をします。 こうして相手の意見を聞きつつ、自分の意見も交えて選択肢を絞り込んでいくのが、「一緒に決める」ときの鉄則です。 相手と一緒に決めるとき、大事なのはその結論ではありません。結論に至るまでの過程です。 よく、「過程よりも結論が正しいかどうかが大事だ!」と叫ぶビジネスマンがいたりしますが、コミュニケーションでは逆です。「一緒に決めた」という過程こそが何よりも大事なのです。 話し合って決めた結果、出てきた料理がハズレだったとしても、「あの料理、見た目はすごい良さそうだったけど、実際イマイチだったね」と話のネタにしたり、その後の思い出話にもできます。 もし勝手に一人で決めていたら、こうはなりません。自分は申し訳なく感じるし、相手も不満に思います。 一緒に決めたからこそ、たとえ失敗したとしても、気まずさを感じることなく、「思い出」として共有できるのです。 相手の選択に依存することと相手の意思を尊重することは違う このフレーズは、食事にかぎらず「何かを一緒に選ぶ」というシチュエーションならいつでも使えます。 ディナーの場所を決めるときや、家で観る映画を借りるとき、また旅行先を選ぶときなど、「誰かと一緒に選ぶ」というシチュエーションは、日常生活の中でよくあります。 こういうときは、「お互いの意見を出して、選択肢を絞り込んでいく」という決め方を意識しましょう。「相手の意思を受け入れることが大事なんだ!」と 100%受け入れているだけだと、「一緒に決めた感じがしない」「この人には自分の意思がないのかな?」と思われて、優しさが逆効果になってしまいます。 相手の意思を尊重することと、相手の選択に依存することを、はき違えてはいけません。 まる投げでも独断でもなく、一緒に選択肢を絞っていくこと。これこそが、お互いの意思を尊重した決定になるのです。

趣味の話をどう広げる? 自分の好きな趣味の話をするのって、とても楽しいですよね。「この瞬間が本当に楽しくって」「こういうところに注目すると、本当に面白い!」と、好きなことについてはいつまでも夢中で語れます。 けれど、もし、相手が自分の趣味に興味がなかったらと思うと、なかなかそんな話も切り出せません。それは相手にとっても同じです。 趣味について話したくても、なかなか話す機会がないのです。 話すと楽しいけれど、なかなか話しづらい趣味の話。 それを気持ち良く引き出すには、どうコメントすればいいでしょうか? 趣味へのこだわりを思う存分語ってもらおう!「それの醍醐味って何?」は、趣味の話を気分良く広げてもらうフレーズです。 相手の好きな趣味について、自分がまったく知らなくてリアクションをとりづらいということはよくあります。 でも、たとえ自分がその趣味のことを知らなくっても、話を広げることはできます。その趣味のどこが好きかを相手に聞くのです。「それの醍醐味って何?」「どういうところが好きなの?」 こう聞くことで、「この瞬間が本当に楽しくって!」「こういうところが面白くて……」と、相手は思う存分好きなことを語れるようになれます。 そうして、普段なかなか語れない自分の趣味とそのこだわりについて楽しく話してもらえれば、「この人は、こんな話でも楽しく聞いてくれるんだな」と、あなたへの好印象も持ってもらえるのです。 趣味自体よりもそれを好きな相手にスポットを! 趣味の話を聞くのに、「それってどういうもの?」と、趣味それ自体について深掘りするという返し方もあります。その趣味のことをまったく知らないなら、まずそれ自体について聞いてみるのもいいでしょう。 しかし、いつまでも趣味自体のことを聞いていては話が広がりません。相手はただ趣味について解説するだけで、その人自身の話を引き出せないからです。 趣味の内容が理解できたら、次はそれを好きな相手自身にスポットを当てるフェーズに入ります。 「その趣味だけでなく、それを好きなあなたに関心があるんですよ」ということを会話で示すのです。あなたに関心があるという態度は、気分良く話してもらうためのスパイスになります。そして、「醍醐味」という言葉には、その人のこだわりを引き出す力があります。 相手のこだわりを引き出し、楽しく話せる空気づくりをしましょう。

興味のわかないエピソードにどうリアクションすればいい?「こないだ、こんなことあったんだ!」とノリノリで話してくれても、全然知らない分野のことで共感できない……。こんなこと、ありませんか? 人は、自分にとって印象的だったことをついつい話したくなりますが、それが誰にでも伝わるとはかぎりません。 こんなとき、「へー、そうなんだ!」と相槌を打ってはいても、どこか気持ちのこもらない空返事になりがちです。 こうした共感の難しいエピソードに対しては、どうリアクションをとればいいのでしょうか? それは、相手になりきって、思い出を追体験することです。 相手の楽しい思い出を追体験する!「その瞬間、すごい楽しそう!」は、相手の楽しい思い出に全力で共感するフレーズです。 このフレーズで一番大事なのは、イメージすることです。まるで自分が相手になったかのように想像をふくらませ、その状況を追体験しながら口にします。 例えば、「ライブを開いて 1000人の前で歌ったときは、すごく気持ち良かった!」という話を聞いたとします。 このとき、自分がステージ上でスポットライトを浴び、大歓声の中で歌っている様子をできるかぎり鮮明にイメージします。その場の空気や熱が感じられるくらいまでリアルに想像できるとベストです。 相手のエピソードを強くイメージできているかどうかで、「その瞬間、すごい楽しそう!」と言うときの〝どれだけ本気でそう思っているか〟の伝わり具合が変わってきます。 口先だけで「楽しそう」と言ってしまうと、相手はかえってシラけてしまいます。自分の感情は、意識しなくとも相手に伝わってまうものです。 前のめりになるくらい本気で「楽しそう!」と言えれば、相手も自分の体験が伝わったことを喜び、気持ち良く話を広げられるようになります。 自分なりの感想も付け加えてみよう! 相手の立場になったつもりでその瞬間を味わったあと、自分なりの感想を付け加えるのも有効です。 大観衆を前に歌っている自分をイメージしたあと、「その瞬間、すごい気持ち良さそう! でも、自分なら緊張して途中で声出なくなるかも(笑)」と、「自分だったら」のコメントを加えるのです。 これだけで、「ちゃんと話を聞いている」ことがより相手に伝わります。 口先だけで共感しているのではなく、本当に自分ごととしてイメージして共感してくれていることが伝わると、相手も嬉しく思います。「その瞬間、すごい楽しそう!」 →「でも、自分だったら……」はとても使いやすい組み合わせです。ぜひ、セットで使ってみてください。

話していて楽しくなる話題を引き出そう!「最近、何かいいことあった?」 そう聞かれると、最近の楽しい出来事が頭に浮かぶことでしょう。思わず誰かに話したい出来事だったり、ちょっと自慢したいことだったり……。そんな話していて楽しくなる話題を引き出すのが、「最近、何かいいことあった?」です。 このフレーズは、相手が気持ち良く話せ、なおかつ最近関心のある話題を引き出す万能のフレーズです。老若男女、シチュエーションを問わず使えます。 話題の種類によってリアクションを変えよう! このとき、相手が話す話題は大きく二種類に分かれます。それは、実力系と運系です。実力系とは、それまで自分が頑張っていた成果がなんらかの形で報われたという話です。一方、運系とは、たまたま何かいいことが起きたという話です。 まず、実力系の例を挙げます。相手が「最近仕事で昇進が決まって ○ ○」と言ってきたとします。そうしたら、「そうなんだ。昇進が決まるまで大変じゃなかった?」と、相手がそこに至るまでにした努力を認める方向へと、話題を掘り下げていきます。 すると、「大変だったよー。頑張っても成果が上がらなかったり、認めてもらえなかったり……」など、成果に至る過程について話し始めるので、そこの話を深めていきます。 このように、実力系では相手が努力した過程にフォーカスすることで、その人への理解を深めていきます。 それに対し、運系の例としては、「この間、欲しかったバッグがたまたま安く買えて ○ ○」というように、得をした話題が挙げられます。こうした話題に対して、「へー、ラッキーだったね!」と返すだけでは会話が終わってしまいます。そこで、「それはツイてたね! そのブランド前から好きだったの?」など、相手の関心に焦点を当てて話を深堀りすることで、その人の興味や関心を知ることを目指します。 相手の価値観の理解に努めよう! このフレーズで相手の話を聞くときには、ポイントがあります。それは、話を深堀りして、相手の価値観や関心をどんどん引き出すように努力することです。ただ漫然と「へー、そうなんだ ~」と聞いているだけではダメです。相手が何に対して喜んでいるのか、何に価値を置いているのか、そこを見極めましょう。 誰でも楽しい話題についてはテンションが上がり、口が滑らかになります。「何かいいこと」という楽しい話題から入り、相手への理解を深めていきましょう。

自慢話をしたい人は多いけれど聞いてくれる人は少ない「この前の仕事のとき、すごく悩んで、これだけ苦労して、やっと成功したんだよ!」、そう一生懸命話したのに、相手の反応は「へー。そうなんだ……(興味なさそうに)」 こんな悲しい経験、ありませんか? 自分がやっと達成したという成功談を話しているのに、相手はあまり興味を示さず、つまらなそうにしている……。 さすがにこれほど露骨な態度をされたことはないかもしれません。 けれど、自分にとってはとても大きな出来事なのに、あまりノリのいい反応がもらえずに肩透かしをくらったということは、誰もが一度や二度、味わったことがあるのではないでしょうか。 人間、誰でも自慢話が大好きです。自分の成し遂げた成果やそれまでの努力について、褒められたいし、認めてもらいたいものです。 したい人は多いけど、聞いてくれる人は少ない。それが自慢です。 成功に至るまでの過程を聞き出そう! 「それってコツとかある?」は、相手の自慢を上手に聞くためのフレーズです。相手が得意なこと、うまくいったことについて、「そのコツはなんだったの?」「どうしてうまくいったの?」と、相手の成功の秘訣について深掘りします。 こう聞いてあげれば、相手は自分が成功に至るまでの過程を自然と話すことができます。特に、自分もそれをやろうとしたけどうまくいかなかったから、コツを教えて欲しい、というスタンスで話を聞けると、より効果的です。 TOEICを受けたことがない人に、「実は俺、 TOEIC 900点なんだよね」と言っても、イマイチな反応しかもらえないでしょう。それがどれだけ難しいことなのか、相手は知らないからです。そんな相手に自慢をしても面白くありませんよね? だからこそ、相手がやり遂げたことの難易度を知っていると示すことで、相手は気持ち良く自慢できるのです。 自慢話を聞き出すのは聞き上手への第一歩 ちなみに、このフレーズを一番よく使えるのは、ダイエットです。男女問わず、多くの人がダイエットをした経験があります。それに、女性はダイエットに成功したという話をするのが好きです。 そこで、相手がダイエットに成功したという話をしてきたら、「俺もダイエットしようとしたことあるけど、うまくいかなかったんだよね……」と返すことで、上手に共感を示しながら、相手を持ち上げることができます。 話し上手は聞き上手。 普段言いづらい自慢話をうまく聞き出せるようになるのが、聞き上手になる第一歩です。

自由な時間の使い方にその人らしさが現れる 最近のお休みはどう過ごしましたか? どこかへ遠出したでしょうか。それとも家でのんびりしていたでしょうか。 自由な時間の使い方は、人の行動の中でもっとも「その人らしさ」が出る部分です。 会社や学校で過ごす時間というのは、組織で決められた行動のため、個性が現れません。好きに使える時間に何をしているか。そこに、その人らしさが出るのです。 その人らしさを広げていこう!「一人でヒマなときって、どこか出かけたりする?」は、好きに使える一人の時間の過ごし方を聞くことで、その人らしさを知る質問を広げていくフレーズです。趣味をしていたというなら、その趣味について。家で映画を観てのんびりしていたというなら、なんの映画を観ていたのか。 その人の休日の過ごし方の話題を広げていくことで、徐々に人となりがわかってきます。 会話を盛り上げるには、相手について知ることが不可欠です。相手の趣味や価値観について掘り下げていくきっかけをつくるのがこのフレーズです。 インドア派相手にも使えるフレーズ ただ、「休みの日に何してる?」という質問でもよいのですが、それだと相手に圧迫感を与えてしまうことがあります。特に、インドア派で、休みの日は家でゆっくりしたいタイプの人は、「家でのんびりしてる」と言いづらいことがあります。 そこで、この「一人でヒマなときって、どこか出かけたりする?」という言い回しで尋ねます。出かけていないこともありえる、というニュアンスです。これを使ってみるとわかるのですが、意外と休みの日は家で過ごすという人が多いのです。 家でのんびり映画を見たり、ネットをしたり、寝ながらスマホをいじっていたり……。普段忙しい人ほど、一人の時間をのんびり過ごしたいと思っていることが多いようです。 このフレーズは、相手がインドア派であったとしても、決まりの悪い思いをさせずに休日の過ごし方を上手に聞き出すことができます。相手の自由な時間の使い方を知り、話を広げていきましょう。

とりとめもない話はリアクションが難しい とにかく誰かに話を聞いて欲しい! そんなとき、ありませんか? 嬉しいことがあったとき、嫌なことがあったとき。一刻も早く誰かに聞いて欲しいというときがあります。 ただ、感情のままに話していると、とりとめもない話になりがちです。そんなとりとめもない話には、聞いている側も「結局、何が言いたいんだろう?」とリアクションに困ってしまうことがあります。 そんなときに使えるのが、「その瞬間、どう感じた?」というフレーズです。 その瞬間の気持ちを聞いてみよう! 「その瞬間、どう感じた?」は、「何が起きたか」という事実から、「そのとき、どう感じたか」に視点を切り換え、相手の感情に焦点を当てるフレーズです。 とりとめもなく話しているとき、話し手はその出来事への感情の置きどころがわかっていないことがあります。怒っているのか、悲しいのか、自分でもわからないのです。そのため、聞き手がその出来事を思い出しながら話すように促すことで、話し手は感情を整理していくことができます。 「怒られていろいろ感じたと思うけど、その瞬間、どう感じた?」というフレーズで質問を投げかけたら、相手の回答に対して、その感情を掘り下げていきます。感想が「悲しい」だったらどの部分が悲しかったのか、「悔しい」だったら何に悔しく感じたのか、そのとき抱いた感情について質問していくのです。 こうすることで、モヤモヤしていた感情が次第に整理され、話している側もスッキリとした気持ちになっていきます。 事実ではなく感情に焦点を当てるのは大事なテクニック この「事実ではなく、感情に焦点を当てるテクニック」は、このフレーズにかぎらず会話の基本です。単なる事実のやりとりだけでは、会話が淡々とした情報交換になってしまいがちです。 そこで相手の感情を引き出していくことで、共感をともなうコミュニケーションへと盛り上げていけるのです。 もちろん、ビジネスの場では客観的な事実について意見し合うことが重要です。しかし、相手との心の距離を縮めるには、事実ではなく、相手自身に関心を向けるステップが必要不可欠なのです。 もし、自分の会話が淡白だと感じているなら、相手の感情に目を向けてみてください。それだけでグッと会話が弾むはずです。

趣味の話題で共通点をアピールするには? 初対面でも仲が良くても、必ず出る話題。それは趣味の話です。「趣味はなんですか?」「休日は何して過ごしますか?」なんてやりとりは、もう何回したかわからない、という人も多いでしょう。 趣味はお互いのことがわかって、話も広がる鉄板のテーマです。 そんな趣味の話題で共通点をアピールするには、どうすればいいでしょうか? 例えば、「一人旅が好きです!」と言う人に、あなたならどう返すでしょうか。「僕も一人旅好きだよ!」と、趣味が一致していることを伝えるのも一つです。 けれど、相手との距離を縮めたいなら、それよりももっと深いレベルで共感するフレーズがあります。 趣味レベルを超えた価値観レベルの共感をしよう!「わかる! 俺の場合、 ○ ○するのが好きだな」は、相手の好きなことに対して、価値観レベルで共感を示すフレーズです。 相手との共通点を趣味レベルでしか探していないと、「あー、この人とは共通の趣味がないな」となりがちです。相手の趣味に対して自分は興味がなかった場合、「一人旅が好きなのか ー。でも、自分は旅行とか別にしないし、話合わないな」と、共感の扉を閉じてしまう。 これは非常にもったいないことです。表面的な趣味レベルでは気が合わなくても、価値観レベルでは合う可能性があるのに、その可能性を探せていないのです。「趣味レベルの共感」とは、「お互いの趣味が一致する」という表面的な共感です。 一方、「価値観レベルの共感」とは、その趣味を「好きな理由が一致する」という、一歩深いレベルでの共感を意味します。 一人旅が好きな人に、「僕も一人旅が好きでよく行くよ!」と言うのは、まだ趣味レベルの共感です。 一人旅が好きといっても、それのどこが好きなのかは人それぞれです。気の向くままに行動できるのが好きなのか、知らないところを見られるのが好きなのか、一人になれるから好きなのか。その好きな理由は人によって違います。 そのため、「この人は一人旅のこんなところが好きなんだろうな」とイメージをして、その価値観に共感する形でコメントすると、話は格段に盛り上がりやすくなります。 例えば、相手が活発で自由気ままなタイプだと思ったら、「わかる! 俺の場合、旅先で気になったところにフラっと行ったりするのが好きだな! 案外そうやってフィーリングのままに行ったところのほうが、思い出に残ったりするんだよね」 など、「この人だったらこれも好きそう」という視点に立ち、自分の好きなことをアピールしてみます。 このように、相手の価値観のツボを押さえて返事ができると、「そうそう! この人とは気が合うかも!」となりやすいのです。 どこが好きなのかわからなかったら、聞き役に回ろう! 相手の価値観に沿って共通点をアピールすることはとても大事です。けれど、まだ相手のことがよくわからず、なぜそれを好きなのか想像もつかないということもあります。 こういうときは、あてずっぽうでむやみに発言するのではなく、いったん聞き役に回りましょう。ズレた共感は、マイナスイメージを与えるだけだからです。 都会の喧騒を離れて一人静かなところへ行くのが好きな人に、「一人旅が好きなのわかる! 食べ歩き自由にできるの最高だよね!」と言ったら、「あ、なんかこの人とは、価値観合わないな」とマイナス評価されてしまいます。相手の価値観を押さえたうえで返さないと、共感を得るどころか、幻滅されてしまうのです。 こうならないためにも、相手の価値観が見えてこない場合には、聞き役に回ることがとても大事です。「一人旅が好きなんだ! 一人旅って憧れがあるけど、どんなところが醍醐味なの?」と、好きな理由を掘り下げていけば、それだけで盛り上がりますし、共感できるポイントもグッと増えます。 そうして価値観を理解してから、「それわかる! 自分の場合、こういうのが好きだな」と共感を示すのです。「これが好き!」には、それを好きな理由があります。そして、その好きな理由に共感できれば、「趣味レベルの共感」を超えた「価値観レベルの共感」に発展します。「この人はどんな価値観でそれを好きなんだろう」と、言葉の奥にある価値観に目を向けるようにしましょう。

日常でつい出てしまったクセは相手との仲を深めるきっかけになる ふとしたときに出てしまうクセって、ありませんか? 接客業のクセで、ついつい何かと「ありがとうございます」と返してしまったりとか、手持ち無沙汰になると落ち着かなくて、おしぼりで折り紙を始めてしまうとか。「なくて七癖」ということわざがありますが、誰にだってクセはあるものです。 こうしたクセを相手が見せたとき、「ついやっちゃうんだよね」と照れながらごまかしがちです。 ただの何気ない笑い話にも見えるクセの話。しかし、これを相手との仲間意識を生む、強力なあるあるネタに変えるフレーズがあります。 マニアックなあるあるに共感!「それ、自分だけだと思ってた!」は、マニアックなあるあるに共感するフレーズです。 普通に相槌を打つときは、「あーわかる! ついやっちゃうよね!」といった言葉になると思います。これでも会話の進行上は特に問題ありません。普通に、「あるよねー」となって話が流れるだけでしょう。 けれど、一歩進んで「それ、自分だけだと思ってた!」と言うことで、相手により親近感を持ってもらうことができます。誰にでも身に覚えがあるネタではなく、自分と相手にだけ共通しているあるあるネタになるからです。 このフレーズを使うときは、少し驚きながらコメントするのがポイントです。 そんなことをするのは自分くらいだと思っていたけど、思わぬ仲間がいてびっくりした、というニュアンスです。これで相手との仲間意識が強くなります。「じゃあ、こんなこともない?」と続けると効果的 このフレーズを使ったあとは、「じゃあ、こんなこともない?」と続けるのも効果的です。「誰にでもお礼言っちゃうクセとか、自分だけだと思ってた! じゃあ、コンビニで商品受け取るときも、つい『ありがとうございます』って言っちゃうこととかない?」のように、その人ならやりそうなあるあるネタをこちらから提供するのです。 これに相手が共感してくれた場合は、お互いにあるあるネタを出して共感し合ったことになります。「この人とは気が合いそう」という空気を、二人の間につくることにつながるのです。 あるあるネタの応酬は、仲間意識を急速に育てます。「この人なら、こんなこともしがちなんじゃないかな?」とつねに想像力を働かせるようにしましょう。

先にカミングアウトすることで、リラックスした空気をつくろう いまこの本を読んでいる人の中にも、人見知りの方は多いのではないでしょうか。仲の良い友人とはいくらでも話したり騒いだりできるものの、初対面の人にはどうしても気を遣いすぎてしまう……。 私も人見知りだったため、この気持ちはよくわかります。 ホストを始めてからさまざまな人と会ってきましたが、その中で気づいたことがあります。それは、「人見知りの人はとても多い」という事実です。 お客さんの中にも人見知りの方はたくさんいました。けれど、ホストという仕事柄、そうした人の心も開いていかなければなりません。 そこで使っていたのが、この「実は人見知りなんだけど、仲良くなるとすごい話しちゃうんだよね。そういうところない?」というフレーズです。 これは、人見知りの人から共感を強く得られる一言です。人見知りをする人は、そこに引け目を感じていることが多いものですが、こちらから先にカミングアウトすることで、相手のそんな気持ちを解消することができます。 そして、この言葉をきっかけに、人見知りして、遠慮している陰にある相手の本音を引き出し、リラックスした状態をつくり出せるのです。 あなたとはリラックスして話せていますよ、というアピール「実は人見知りなんだけど」というフレーズには、相手の共感を引き出して緊張を解くだけでなく、別の効果があります。 それは、「あなたとはリラックスして楽しく話せていますよ」というメッセージを、暗に伝えられるということです。 先ほども書きましたが、多くの人は人見知りであることに引け目を感じて、欠点だと考えています。そうした弱みを自分から相手に見せるということは、その人を信頼している証といえます。 また、「仲良くなると、よく話すようになる」というのは、裏を返せば、「よく話しているのは、あなたに親近感を覚えているから」と打ち明けることになります。 相手から、「あなたと話していると楽しい」と言われて、嫌な気持ちになる人などいません。このフレーズは相手を信頼し、しかも話ができて楽しいと伝えられるのです。 一見、明るくて物怖じしないように見える人でも、実は人見知りということはよくあります。このフレーズはそんな人の共感を引き出すとともに、会話を楽しんでいるというアピールにもなります。ぜひ一度使ってみてください。

愚痴はもっとも共感を生みやすい話題 会話においてもっとも共感しやすく、されやすい話題。それは愚痴です。 人は日々何かしらの不満を抱えているもので、ストレスは知らず知らずのうちに蓄積されていきます。 愚痴なんて、「言うのも聞くのも好きじゃない」という人も多いかと思います。でも、愚痴には日々のストレスを発散して、カタルシスを得る効果があるのです。 相手の愚痴を先回りしよう! この「正直、最近仕事行きたくないときってあるんだよね……」というフレーズは、相手の愚痴を先回りして言ってあげて共感を引き出す言葉です。 ここでは、自分の愚痴をそのまま垂れ流してはいけません。愚痴を言うのが好きな人は多くとも、愚痴を聞くのが好きな人は、そういないからです。あくまで愚痴によって共感を引き出すことが目的です。 なので、相手がため込んでいそうな不満を予想し、それと同種の不満を自分も持っていたかのように打ち明けるのです。そうして、「それすごくわかる! 私も実は……」のような共感のリアクションが得られればベストです。 例えば、それまでの会話から、相手がいまの仕事を続けることに悩みを持っていることがわかっていたとします。そうしたら、「正直、こんなこと言うのもあれなんだけど、最近仕事に出たくないって思うことがあるんだよね……」と、自分の愚痴という形で悩みを打ち明けます。 仕事上の悩みは、多くの社会人が持っています。たいていは人間関係・給料・労働環境・将来性のどれかです。そこで、自分の中にある悩みのうち、相手に共感されやすいものを選んで、それをふくらませるのです。「それわかる!」となったら共感を深めるチャンス 相手が、「それわかる! 私も……」とのってきたら、共感を深めるチャンスです。今度は聞き手に回りましょう。相手と同じ悩みを持つ仲間、理解者として話を聞いてあげるのです。 そうすることで共感が高まり、心理的な距離は縮まっていきます。 愚痴はもろ刃の剣です。下手にこぼすと幻滅され、つまらない人と思われてしまうおそれがあります。しかし、巧みに使うと意外な共感を得られる強力な武器となるのです。うまく自分をコントロールし、この武器を使いこなせるようにしましょう。

「悩みごとなさそう」って言われたこと、ありますか?「悩みごとなさそう」って言われたことがある人、いませんか?「あるある!」ってなった人もいれば、「そんな経験まったくないね」って人もいるでしょう。 心当たりのない人も多いでしょうから、このフレーズは誰にでも使えるものではありません。しかし、刺さる人には本当によく刺さります。 それではこのフレーズが刺さりやすい人とはどんな人でしょうか? それは、いつも明るい人やいじられキャラです。「実は空気読んでいるのに……」という悩みを先回り「よく悩みごとなさそうって言われるんだけど……」は、普段明るくて悩みを表に出さない人の気持ちを汲み取ってあげるフレーズです。 自分のこととしてまず、「よく悩みごとなさそうって言われるけど、実は空気を読んで頑張っているんだよね」と吐露するのです。 もちろん、相手に対して、「悩みごとなさそうって言われてそうだけど、実はいろいろ考えてそうだよね」と、その人の気持ちを直接、汲み取りにいく方法もあります。しかし、「よく悩みごとなさそうって言われるんだけど……」と、自分のことのように話してから相手の共感を引き出すほうが、相手の共感を引き出しやすいのです。そのため、直接ではなく、このようにワンクッション置くことをおすすめします。 いじられキャラの気持ちを汲み取ろう 普段から明るいキャラやいじられキャラの人たちは、まわりの空気を読んで、そうしたキャラを演じていることが多いのです。場の雰囲気を悪くしたくない、あるいはネガティブにしていても誰も幸せにならないと知っているため、進んで明るく振る舞ったり、道化を演じたりしているのです。 そういういじられキャラの人に対して、心ない人は「お前、本当に悩みなさそうでいいよな」「人生楽しそう」といった言葉を投げかけることがあります。けれど、悩みのない人なんていません。 明るく振る舞っている人だって何も考えずに明るいのではなく、そうしたキャラを選んで振る舞っているのです。 どんなに明るく無邪気に見える人でも、悩みごとのない人なんていないのです。そうした人の気持ちこそ、汲み取れるようになりましょう。

飲み会の場で大人数ならどう声をかける? 一対一だと話せるけど、飲み会の場だと途端に話せなくなる。 こんな経験、ありませんか? 心を許した相手にはなんでも話せるのに、大人数になると途端に、自分が何を話せばいいのかわからなくなるという人は本当に多いです。 大人数の飲み会は苦手なのに、座った席の近くに気になる人がいる。 こんなとき、どう声をかければよいのでしょうか? 人見知りあるあるで仲間意識をつくる!「大人数よりサシとかのほうが話しやすくない?」は、人見知りな人と仲間意識を共有して盛り上がるフレーズです。 人と話すのは苦手じゃないど、大勢の飲み会だと話せなくなるという方。ご安心ください。同じような人は世の中にたくさんいます。 日本人の多くは人見知りです。いきなり初対面の人と打ち解けられる人はなかなかいません。 そのかわり、一度仲間意識を持つと、遠慮なくしゃべるようになります。他人行儀なときと、仲間意識を持ったときとの差が激しいのが、日本人なのです。 このフレーズは、そんな人見知りあるあるで盛り上がるフレーズです。「大人数よりサシとかのほうが話しやすくない?」「友達といるときはよくしゃべるけど、その友達が来ると、おとなしくなっちゃったりとかしない?」「自分が発言してシーンとなったことがトラウマで、なかなかしゃべりにくいんだよね」など、人見知りあるあるを展開します。 これに相手が「わかる! そういうの、あるよね!」とのってきてくれた場合、二人の間には人見知り仲間という共通点が生まれます。大人数の場でも、二人だけの空間をつくることができるのです。「君とだけは話しやすかった」と言うのも効果的 このフレーズを使って盛り上がったあと、会話の締めで使えるのが「君とはなんか話しやすかった!」というフレーズです。「普段全然しゃべれないんだけど、今日は自分でもびっくりするくらい話せた」「初対面じゃないくらい話せた!」と、人見知りな自分でも、その相手とだけはよく話せたことを伝えるのです。 これで相手も「私も! なんかめっちゃ話し込んじゃったね(笑)」とのってくれたら、お互いの相性の良さが強調されます。 このとき注意するのが、露骨に「僕と君、相性いいよね!」などと言わないことです。そこまであからさまに言うと、あざとく感じられて警戒されるおそれがあります。 そうではなく、「君は話しやすくてつい話しちゃった!」と相手が優秀な聞き手であるといった感想を伝えるようにします。これなら無理に強調しているのではなく、相手を褒めているニュアンスになるため、受け入れてもらいやすくなります。 また、相手が内気な人の場合、「しゃべりやすい人」という評価を得ることは珍しいため、とても嬉しく感じることでしょう。 引っ込み思案あるあるで盛り上がった最後には、必ず「君と話せて良かった」「飲み会に君がいて助かった」といったメッセージを送るようにしましょう。 人間の記憶は曖昧なものです。楽しい飲み会をしたことは覚えていても、そのときの会話の内容を覚えていることは、めったにありません。会話の内容ではなく、「あのときはよく笑ったし、楽しい気分だったな」という感情を記憶しているのです。 つまり、「君と話せて楽しかった」という言葉に相手が喜んでくれたら、相手にとっても、そこでの会話は楽しい思い出となります。 なので、締めは絶対大事にしましょう。 大勢での飲み会は、引っ込み思案にとってはピンチです。けれど、言葉一つでそのピンチをチャンスに変えることができます。 ピンチをチャンスに変えていきましょう!

自分のちょっといい話を切り出すのは照れがある 誰かに話したくなるような、ちょっといい話ってありますよね。「駅で困っている外国人がいたから、道案内してあげた」「後輩のために、一緒に残って手伝った」などの、ちょっとした善行。 こういう話は誰かに聞いて欲しいものの、自分から言うのはためらいがあります。「いきなりドヤ顔でいい人アピールしてきた」と思われてしまうおそれがあるからです。 では、どうしたら嫌味にならず、ちょっといい話ができるのでしょうか。 自虐を交えてバランスをとる!「自分でも似合わないことしたけど」は、ちょっといい話を切り出すためのフレーズです。 いい話をしたいとき、厳禁なのは自慢げな態度です。 自慢げな態度が見えた瞬間、「あ、この人は自分が良い人に見られたくて、そんなことをしたんだな」「自分に酔ってるんだな」とまわりはシラケてしまいます。これでは良い印象を与えるどころではありません。 そうならないためにも、「自分でも似合わないことしたけど」「普段なら絶対にしないけど」のように、軽い自虐を交えてバランスをとるのです。普段からそんなことできるような立派な人じゃない、というニュアンスをクッションにすることで、自分のちょっといい話を受け入れてもらいやすくするのです。 自慢要素が入る話は取り扱い注意! このフレーズにかぎらず、自慢要素が入る話は取り扱いに注意が必要です。 人は他人の自慢げな態度に敏感です。 自分で自分を持ち上げる武勇伝を語る人は、その実績が本当にすごいものだとしても、鼻持ちならないイタい人と思われてしまいます。 特に、年配の人や偉い立場にいる人ほど、要注意です。まわりの人が笑顔で「そうなんですね!」と気を遣って聞いてくれるせいで、ついつい武勇伝を語りがちだからです。本人は気持ち良くしゃべっていても、聞いている人は、心の中ではうっとうしく思っているかもしれません。 相手に言葉を届けようとするとき、謙虚さはとても大切です。 鼻持ちならないやつにならないよう、注意しましょう。

相手と違う意見を伝えるにはどうすればいい? コミュニケーションで一番大事なのは、共感です。 人間は共感を重ねることによって、赤の他人に信頼感を覚え、心を開くようになります。 しかし、相手の言葉に「うんうん、そうだね」とひたすら同調するだけがコミュニケーションではありません。相手の意見を受け入れるだけでなく、自分の意見を伝えることも重要です。 相手の意見とは違うけれど、自分の考えを伝えたいと思う場面も多々あります。 こんなとき、相手を怒らせることなく自分の考えを伝えるには、どうすればよいのでしょうか? 自分の言葉にクッションを添えよう!「さすがに ○ ○だと思っちゃうな」は、自分の意見を柔らかく伝えるフレーズです。 相手の意見と違うことを言うとき、また反対意見を言うとき。 こういうときは、自分の言葉にクッションを添えることが大事です。「そう言いたくなるのもわかるな。でも、さすがにこのケースだと、こんなふうに思っちゃうな」と、相手の考えに共感を示しながらも、自分の考えを伝えるのです。 ここで大事なのは、まずは共感を示すことです。 間違ったことを言っている人であっても、完全に支離滅裂な人は滅多にいません。話している内容であったり、そう言いたくなった本人の気持ちだったりと、どこかしら共感できるポイントがあるはずです。 そうして相手に共感を示してから、「でも、自分ならこう思うかな」と、押しつけがましくならないようにコメントをします。そうすれば、正面衝突することはまずなくなります。 ちょっとした気遣いのある言葉選びをするだけで、相手は「そうかもしれないな」と、受け入れやすくなるのです。 相手の顔は絶対につぶさない! 相手の発言に対して違う意見や反対意見を言うとき、絶対に気をつけなければならないのが、相手の顔をつぶさないということです。 たまに、「それは違う! 正しいのはこうだ!」と言わんばかりに高圧的な態度をとる人がいます。正しいことを言っているんだから、堂々と話せばいい。遠慮せずに真正面から説き伏せるべきだ、と考えている人です。 たしかに、正しさを曲げず、正論を述べることは大事です。 しかし、相手のプライドを無視して上からものを言う態度は、「伝える」という観点からすると大間違いです。「あなたは間違っている!」と高圧的に言われると、言われた側はムッとします。たとえそれが本当に正しい意見だったとしても、受け入れづらくなります。 そんなふうに相手の顔をつぶし、心の扉を閉じるような物言いをしていたら、伝わるものも伝わらなくなります。 だからこそ、「あなたの意見もよくわかるけど、さすがにこのケースだとこう思っちゃうな」「逆にこう考えられたりもしないかな?」など、相手のプライドを思いやりながら伝えるのです。そのほんの一言の気遣いだけで、感じの良さは天と地ほど変わってきます。 正論を言うのは気持ちがいいです。けれど、一方的な正論は相手の心を閉ざしてしまいます。 共感と謙虚さ。相手に意見を伝えるときは、この二つを意識しましょう。

自分のこだわりをどう話す? 独特なこだわりって、ありませんか? 待ち合わせには 30分以上早く行くようにしている、一人で食事するときでも「いただきます」と手を合わせしてまうなど、ついついやってしまうことって誰にでもあるものです。 そして、それは自分の人となりが見えてくる部分でもあります。 上手に見せられれば、相手に親近感を抱かせることもできます。 でも、自分のこだわりについていきなりドヤ顔で語られても、うっとうしく感じるだけですよね。 どうすれば自分のこだわりについて、自然に話せるのでしょうか。 押しつけがましさを抑えて控えめに話し出そう!「つい ○ ○しちゃうんだよね」は、自分のこだわりについて開示するフレーズです。 自分の習慣的な行動について、「ついついやってしまう」というニュアンスで切り出します。 少し控えめな語調なので、押しつけがましさを抑えて自分の話をすることができます。 また、こう切り出したあとに、「こういうこと、ない?」と相手に聞けば、自然と会話をつなげられます。 もし相手も似たような経験があるなら、「あるよね!」と共感が生まれます。「そんなことしないよー」と返されても、「そっか、自分だけかこれ! 君もそういうところあるかなと思ったけど(笑)」と、変わったこだわりのある自分をネタに、場を和ませることができます。 どちらに転んだとしても、会話をスムーズにつなげることができるのです。 こだわりは聞くほうも案外楽しい「こだわりを話すと言っても、こんなこと話してつまらなくないかな? 引かれたりしないかな?」そうためらう人もいるかもしれません。でも、その人なりのこだわりというのは、意外と聞く側にとっても楽しいものなのです。 例えば、一見コワモテの人が、「自分一人しかいないときでも、つい、『いただきます』って手を合わせちゃうんだよね」と言ったら、そのギャップがなんだか微笑ましく感じますよね。 自分にしかないこだわりやクセは、その人の人となりが現れる部分です。 上手に見せて、自分のことを知ってもらいましょう。

自分の過去のエピソードをどう切り出す? 相手の話を聞いていて、「そういえば自分もそんなことあったなぁ」と思い出すことはありませんか?「頑張って準備したのに、みんなの前に立ったら緊張して話せなくなっちゃった」というエピソードを聞いて、「自分も大勢の前で恥かいたことがあったなぁ」と、過去の失敗を思い出したとき。 そんな自分のエピソードも聞いて欲しいと思うときって、ありますよね。 でも、いきなり自分の話を切り出すと、それはそれで唐突な印象を与えてしまいます。 相手の話を聞きながらも、自分のエピソードを自然に展開するには、どう切り出せばよいでしょうか? 相手と自分のエピソードの共通点を探そう! 「○ ○系では似たようなことあるけど」は、自分が話したいエピソードを自然に切り出すためのフレーズです。 話したいエピソードがあるものの、それを切り出しにくいとき。そんなときは、相手のエピソードと似たエピソードが自分にもあるという切り出し方が有効です。「頑張ったのに空回りしちゃった系の話だと ○ ○」「みんなの前で恥かいた系の話だと ○ ○」のように、相手のエピソードの要素を ○ ○系として、まとめてしまうのです。 この場合、相手が話したエピソードと、自分のエピソードの共通点を探すことが重要です。 また、このフレーズには、相手が自分の話を聞く用意ができるという効果もあります。 はじめに、「頑張ったのに空回りしちゃった系の話だと ○ ○」と言っておけば、聞いている側も、「ああ、そういう話なんだな」と関心を持ちやすくなるからです。 どこに向かっているかわからない話は、聞いている相手にストレスを与えます。 でも逆に、話の方向性さえきちんと示しておけば、ストレスなく聞ける話になるのです。 距離を縮める会話の基本は「つなげる」こと! このフレーズでお互いのエピソードの共通点を探すのは、「つなげる」ことが二人の距離を縮める会話の基本だからです。 ただ順番にお互いの話したいことを言い合っているだけでは、良い会話にはなりません。一見会話が成立しているように見えても、点と点が並んでいるだけで、何の連続性もないからです。そこには相手の言葉を〝受け取って返す〟という意識がありません。 お互いの距離を縮めようと思ったら、「あなたの言葉を受けて、私はこう感じた、こう思った、これを思い出した」と、相手の言葉への反応として、自分の言葉を返すのがとても大切なのです。そういうやりとりを重ねるうちに、二人の間に親近感が生まれていくのです。 一方的に言いたいことを言っているだけでは、良い会話になりません。 会話をするときは、つねに相手の話につなげていく意識を持つようにしましょう。

悲しい話への共感は非常に厄介「他人の痛みがわかる人になれ」なんてことがよく言われます。どんなに優れた立派な人でも、他人の痛みがわからない人は「人でなし」と思われてしまうことがあります。 人の痛みや悲しみに共感することは大切です。しかし、これは非常に厄介です。軽々しく「それわかる ~」といった態度をとると、共感を示したつもりが相手から反感を買うことになるおそれがあるからです。 あくまでも主役は相手 そこで使うのが「君ほどつらくはないけど、俺も ○ ○」です。このフレーズにはポイントが二点あります。 一点目は、むやみに「わかる」と言わない点です。なんの根拠も示さずに「わかる」と言っても言葉が軽薄になります。そこで一応、自分の経験も話します。ただ、それはあくまで相手のつらさに共感を示すためです。少し自分の話をしたら、「それはとてもつらかったんじゃない?」と、すぐに相手へ話の主導権を返すことが重要です。 二点目は、相手のつらさをちゃんと認めていることです。決して自分のほうがつらいといった話はしません。「君ほどつらくはないけど」と、相手が自分よりもつらい経験をしたであろうことをちゃんと認めてあげることが大切です。 こうした姿勢を見せることで、相手はこちらの共感を受け入れやすくなるのです。 相手を主役と認め自分の話はさりげなく 失敗としてありがちなのは、「その気持ちわかる。俺も……」と、自分の話を延々とし始めてしまうパターンです。相手からしたら、「聞いてねーよ」となること必至です。ましてや、「自分もそういうことあったけど、こうやって乗り越えた。だから君も……」なんて説教し出すのは最悪です。相手は、もう二度と胸の内を明かしてくれることはなくなるでしょう。 また、ただ単に「わかるよ、その気持ち」と相槌を打っているだけでもうまくいかないことがあります。「簡単に〝わかる〟って言うけど、ほんとにこの気持ちわかってるのかよ」と思われてしまうことがあるからです。 ここまででわかったと思いますが、そう、悲しい話に共感するのは難しいんです。人は自分の悲しい感情を過大評価しがちです。そこで反応を間違えて地雷を踏んでしまうと、「どうせ自分の気持ちはわかってもらえないんだ」と、相手は心を閉ざしてしまいます。 悲しい話への共感は、一歩間違うと大事故になります。慎重に相手の様子を見ながら歩を進めましょう。

努力が報われなかった人にどう声をかける? ずっと勉強していたけど、試験に落ちてしまった。 ずっと練習していたけど、大会で負けてしまった。 目標に向けて努力していたにもかかわらず、思ったような結果が得られなくて落ち込んでいる人。 そんな人に声をかけるのは本当に難しいです。 特に、その努力が本気であればあるほど、なぐさめるのは難しくなります。 そんな人にはどう声をかければよいのでしょうか? 努力できる人であると励まして前向きにさせよう!「普通、そこまでは頑張れないよ」は、何かに挑戦した人に、その努力の過程を認めて励ますフレーズです。 相手にとって結果が満足のいくものでなかった場合、無理にその結果を褒める必要はありません。 結果を褒めることができないときは、その過程に注目して励ますのです。「忙しい中、あれだけ勉強してたけど、普通はそこまで頑張れないよ!」「毎日誰よりもストイックに練習してたけど、自分には絶対そんなの無理だったよ!」 と、その努力の過程を認めてあげるのです。 そして、「あれだけ努力できる人はほかにいないから、次は自分の納得いく結果になるといいね!」と、次のチャレンジはきっとうまくいくと励まします。 終わった結果をいくら見ていても、「でもダメだった」という感想しか生まれません。 それよりも、「ほかにいないくらい努力できる人」という新たな一面を見つけてあげて、「次はうまくいく!」と気分を前向きにさせてあげるのです。 自分の努力を認められれば、「そっか。今回、これだけ頑張れたんだから、次また頑張ればうまくいくかもしれない!」と前向きになる気持ちが湧いてきます。 この前向きな気持ちを引き出すのが、「普通、そこまでは頑張れないよ」というフレーズです。 上からの評価ではなく同じ目線での共感! このフレーズにかぎらず、相手の行動を褒めるときは、上から目線にならないように注意することが必要です。「君にしては頑張ってたね」「努力していたことは認めるよ」といった言い方をすると、相手の神経を逆なでしてしまいます。「なんでこの人は上から目線で私の努力を評価してるの?」とカチンときてしまうでしょう。 ここは、まるで自分ごとのように感情を込めて言うのがポイントです。「普通、そこまでは頑張れないよ」「自分だったら絶対そこまでできない!」と、相手の立場になったつもりでコメントします。 結果は満足できなかったものだったとしても、そこまで努力できる人はいないと相手に実感してもらうのです。 共感するときは、あくまで「同じ目線から」です。上からの評価ではなく、同じ目線での共感。それが、相手の心に寄り添うということです。相手になりきってイメージをして、その努力を励ますようにしましょう。

話しているうちに感情が暴走してしまう人「ねえ、ちょっと聞いて欲しいんだけど、この間、彼氏と喧嘩して……」。 そう恋人の愚痴をこぼし始めたと思ったら、「そういえば、前にもこんなことあって」と、過去の出来事まで掘り起こしながら話が連鎖していく。そして、話しているうちに感情がたかぶり、聞いている側も、どう受け答えすればいいのかわからなくて困ってしまう……。 こんな経験、ありませんか? はじめはただ愚痴をこぼしているだけだったのに、話しているうちに情緒不安定になってしまうといった人を、私はよく見てきました。感情が抑えきれず、泣き出す人さえいました。 このように、感情が暴走して収拾がつかなくなってしまった人には、どう接すればよいのでしょうか? パニックに陥っている相手の感情をていねいに整理しよう!「一言で言うとしたら、何が一番嫌だったの?」は、暴走した相手の感情を整理するフレーズです。「こんなひどいことされて、そういえば、過去にもこんなことやあんなこともあって……」としゃべり始める人は、出来事を時系列に沿って、一つひとつ振り返っているのではありません。「これと似たような思いをしたことがあったな」と、感情をベースに過去の記憶を思い出しています。 このときに大事なのは、「いろいろ思い出すことはあるだろうけど、結局、何が嫌だったんだろう」と、愚痴をこぼすきっかけとなった感情に焦点を当てていくことです。「一言で言うとしたら、何が一番嫌だったの?」「自分勝手なところが、すっごく嫌だった」「そうなんだ。自分勝手に振り回すところが嫌だったの? それとも、君のことを考えてくれていないところ?」「どちらかというと、後者かな。そっか。『私のことを大事にしてくれてないんだ』って気づかされたのが、一番つらかったのかも」 このように、相手の感情に注目して話を聞き続けることで、本人も気づいていなかった自分の感情に気づくことがあります。 相手の口から出てきた「出来事」を聞きながらも、それを語っている「感情」自体に注目することはとても大事なのです。「そう感じた」という感情は疑いようのない事実 間違っても、個別のケースを一つひとつ、「それは君が悪い。それはこうすべきだった」などと評論してはいけません。 たしかに、思いつくままにしゃべっているときは、論理的な整合性がとれていなかったり、過去を曲解していたりすることがよくあります。「よく勝手に私のものを捨てる」と怒っているけれど、実はきれい好きなあなたのために良かれと思って掃除していた、ということもあるかもしれません。誤解はときに不幸を招くため、本来なら、解ける誤解は解くべきです。 しかし、物事には順序があります。 理屈を説く前にすべきことは、相手の感情を知ることです。相手が話している過去の出来事の解釈は、その人の目から見た出来事であり、事実ではないかもしれません。けれど、「そう感じた」という感情は疑いようのない事実なのです。 愚痴が止まらなくなるときというのは、それまでに少しずつ蓄積された不満が、何かをきっかけにあふれ出たときです。無数の瞬間に感じていたストレスが、抑えきれず爆発してしまった結果です。 ですから、そんなときに「それは違うよ」と一つや二つ訂正しても、「いまそんなこと聞きたいんじゃないの!」と、相手の神経を逆なでしてしまうことになります。 まずは、聞くこと。相手のあふれている感情を優しく受け止めてあげましょう。

怒りたいけど自信がない人にはどうすればいい?「そういえば聞いてよ! この間、職場でタチ悪いお客さんがいて、絡まれて大変だった! でも、店長には『そんなことで不機嫌な顔するのはプロじゃない』なんて言われたんだけど、私が悪いのかな? どう思う?」 こんなジャッジを突然迫られたら、どう答えればいいか困りますよね。でも、ありがちなシチュエーションです。 理不尽な出来事に遭って怒りに燃えていたのに、「それは違う」と否定され、何が正しいかわからなくなってしまう。そんなとき、ついつい「私は正しかったよね?」と聞きたくなってしまうものです。 自分が正しいとは思っているけれど、自信を持てない人。そんな人にはどう答えればいいでしょうか。「それは怒っても当然」と認めてあげよう「さすがにそれは我慢の限界だよね」は、相手の怒りを認めてあげるフレーズです。 どんなに怒りっぽい人でも、 100%自分が正しいと思い続けられる人はなかなかいません。怒りながらも、どこかで「自分にも非がなかったろうか」と気にしているものです。 特に気が弱い人ほど、「これくらいも許せないなんて、自分の器が小さいのかな……」「我慢したほうがいいのかな……」と、自分の怒りを抑圧しがちです。 こういう人は、普段からとても〝いい人〟です。怒らず、嫌な顔をせず、何かされても笑って許す。まわりの目を気にし、空気を読むことに長けた若い人ほど、そんな〝いい人〟が多いです。 けれど、その怒りが正当なものなら、「怒ってもいい」と誰かが言ってあげることも大事です。気弱な人はすべてを自分のせいにしがちですが、世の中には怒るべき場面もあります。セクハラやパワハラはその典型的な例です。 怒るべき場面でも、「自分が悪いんじゃないか」と思ってしまっている人には、「さすがに我慢の限界だよね」「それに対しては怒っても当然だよ」と、怒りの感情を肯定してあげましょう。 怒りはネガティブな感情として捉えられがちですが、怒るべきことを自分のせいだと抱え込むと、それは毒となってしまいます。誰かが「それは怒っても当然のことだよ」とフォローしてあげることが、その人にとって救いとなるのです。 無理な正当化はしない 怒りを認めてあげることは、感情を発散する手助けになります。 しかし、本当にその人が悪い場合には、むやみにその怒りを正当化するべきではありません。逆恨みを認めたりしたら、相手の誤った認識を助長してしまいます。「この間ゴミをポイ捨てしたら、知らない人に注意されてうざかった ー」なんて話を全肯定しても、その人のためになりません。それに、「この人は明らかにおかしいことでも話を合わせて、媚を売ってきてるんだな」と思われかねません。 相手の怒りが逆恨みに近い場合には、そこを肯定しないように注意しましょう。先ほどの例なら、「ポイ捨てなんか別にしてもいいのにねー」などと同調せずに、「指摘の仕方がネチネチしてたの?」と、怒りのポイントをずらします。 その後、「でもポイ捨てはしないほうがいいね」と注意までするかは、相手との関係性や話題の深刻性にもよります。少なくとも間違ったことを正当化することだけはしないように気をつけてください。 いい人ほど、怒ることが苦手です。 でも、解放すべき怒りがあるのも事実です。 相手の話によく耳を傾けて、怒るべき怒りについては発散する手助けをしてあげましょう。

ネガティブな人にはどう声をかける? 愚痴が始まると止まらなくなる人、まわりにいませんか?「私、いつも失敗ばかりで……」「ダイエットも続かないし、本当にダメなんだ……」など、愚痴と自己嫌悪がループする人。 こういう人に、「そんなことないって!」と反射的に否定の言葉をかけても、「気を遣ってくれてるのはわかるけど、この人はちゃんと話を聞いてくれているのかな?」となってしまいます。 この自己嫌悪モードに入ってしまった人にはどう声をかければいいのでしょうか? 相手のネガティブな思い込みをほぐそう!「逆に、続けられてることはない?」は、相手のネガティブな思い込みをほぐすフレーズです。 そもそも「自分は全然ダメな人なんだ」といったマイナスイメージは、思い込みを自分の中でふくらませているだけのことがほとんどです。 ダイエットに失敗する →「私、続かない人なのかも」と思う →バイトや勉強をすぐやめてしまった過去を思い出す →「私、やっぱり続かない人なんだ」と、悪いところを振り返って、自分自身にマイナスのレッテルを貼ってしまっているのです。 ポジティブなレッテル貼りは自信につながりますが、ネガティブなレッテル貼りは自己嫌悪を招きます。 そのため、「逆に、続けられてることはない?」「でも、うまくいったときもなかった?」など、良い面にスポットを当てる質問をします。「ダイエットも続かなくって、私、本当に昔から続かない人なんだよね……」「そっか……。でも、逆に続けられてることはない?」「うーん……。あ、でも絵を描くのは昔から好きで、いまでもたまに趣味で描いたりしてるよ」「そうなんだ! じゃあ、今回のダイエットはうまくいかなかったかもしれないけど、続かない人ではないのかもね」 このように話を展開すれば、相手の「続かない人」というネガティブな思い込みをほぐすことができます。 共感は大事だけれどネガティブな共感には注意 この本で何度も繰り返し述べていますが、共感は大事です。相手の気持ちを理解し、感情に寄り添うことで、心の距離は縮まります。 けれど、ネガティブな共感には要注意です。よかれと思って共感したつもりが、相手のネガティブな思い込みを強化してしまうおそれがあるからです。 むしろ、相手がネガティブなことを言い始めたら、「でもうまくいっているところはないかな?」と考えてみましょう。もしそれで、相手のマイナスのイメージをプラスに変えられたら、「この人は、違う見方を与えてくれる」と思ってもらえます。 一見、悪い思い出に見えたとしても、どこかに良い面もあるはずです。 マイナスの思い込みがある人には良かったことを思い出させ、ネガティブなレッテルを剥がす手伝いをしましょう。

不幸な出来事が重なって落ち込んでいる人にはどう声をかければいい? 弱り目にたたり目、という言葉があります。悪いことに悪いことが重なったときに使うことわざです。 支度に時間がかかって出発が遅れた日にかぎって、運悪く電車が止まってしまい、しかも、それがたまたま大事なデートや打ち合わせの日だったり。また、仕事で大失敗したのを慰めてもらおうと恋人に会ったものの、急に別れを切り出されたり。 こういうめぐり合わせの悪い日というのはあるものです。 こんなとき、何かのせいにするのが苦手な真面目な人ほど、失敗を自分のせいにしがちです。「もっと早く出なかった自分が悪かったのかな……」「自分はダメ人間だな……」と。 不幸な出来事が重なって落ち込んでいる人には、どう声をかければいいのでしょうか? なんでも自分のせいにしがちな人をフォローしよう!「それは運が悪かったとしか言いようがないね」は、なんでも自分のせいにしがちな人をフォローするフレーズです。 失敗には、自分の力でどうにかできるものと、どうにもできないものがあります。先ほどの例で言うと、電車が遅れることはコントロールできませんし、仕事の失敗とフラれるタイミングが重なることは、単なる偶然でしかありません。 そんなときは、「それは運が悪かったとしか言いようがないね」「タイミングが悪かったね」とフォローしてあげましょう。「運が悪かった気もするけど、やっぱり自分が悪かったのかな……」と揺れ動いている人に対して、「そんなことないから、気にしなくていいよ!」と励ますイメージです。 このとき、無理に励ましているという印象を与えず、「そんなのは運が悪いだけに決まってるじゃん!」とあたりまえのように言いましょう。それが自然な言い方であるほど、「あぁ、本当に運が悪かっただけなんだな」と相手も思いやすくなります。 相手の声のトーンに合わせて自分のトーンも調整しよう! このフレーズを言うときのポイントは、相手の声のトーンに合わせて、自分の声のトーンも調整することです。 基本的には、「それは運が悪かったとしか言いようがないね!」と、〝!〟をつけるイメージで言います。明るく言い飛ばすことで、相手は失敗を深刻に捉えずにすむからです。 けれど、とても深刻に失敗を語っている場合は、「それは運が悪かったとしか言いようがないね……」と、こちらも相手に合わせてトーンを抑えて相槌を打ちます。 相手があまりに落ち込んでいるときに自分がトーンを上げて話しても、相手はついてこれず、「こっちは深刻に話してるのに……」と、逆に不信感を与えてしまいかねないからです。 高いトーンで悩みを吹き飛ばすかのように言うか、低いトーンで慰めるように言うか。「相手のトーンからは深刻に悩んでいるかわからない!」という場合には、表情を観察してみるのがおすすめです。 相手が苦笑いしながら「本当に最悪で……」と語っているなら高いトーンで返しても OKです。苦笑いで照れ隠しをするだけの心の余裕があるからです。反対に、まったく表情を緩めない場合は深刻に悩んでいる可能性がありますから、チグハグなテンションで返さないように注意しましょう。 なんでも自分のせいにしがちな人。そんな人には、「君のせいじゃないよ」とフォローしてあげましょう。きっと、相手の心は少し軽くなるはずです。

フォローのしようがない失敗をどう慰める?「友達とケンカして、思わずついヒドイこと言っちゃった……。すごくショック受けてて連絡してもスルーされるし、本当に私最悪だ……」 話を聞いてみると、本当に一方的な八つ当たり。 フォローしようにも、褒められるところが一つもない。 こんなふうに、どうしようもないやらかしに落ち込んでいる人に、あなたならどう声をかけますか? 反省していること自体をフォローする!「そもそも、そこを振り返れるのが偉いよ」は、失敗をして落ち込んでいる相手に、反省している態度自体を褒めてフォローするフレーズです。 相手が失敗して後悔しているとき、基本的には何か良い点がないかを探します。良い点を見つけてあげることで、相手の後悔の念を和らげるのです。 けれど、良い点がまったく見つからないときがあります。 そんなときは、反省している態度、それ自体を褒めます。 たとえ失敗自体が本当にフォローのしようがないものだとしても、失敗に向き合う態度、それ自体は本物だからです。 どうしようもない失敗を後悔しているということは、目を覆いたくなるような失敗から目を背けず、見つめているということでもあるのです。それならば、その前向きな態度自体を認めてあげましょう。 変えられない過去の出来事ではなく変わろうとしているいまの態度を見つめる よく後悔をする人は、視点が後ろ向きになりがちです。 あんなことがあった、こんなことをしてしまったと、過去ばかり見ているのです。 しかし、いくら思い返しても過去は変えられません。悪い記憶を掘り返して嫌な思い出に浸っているだけでは、「これからこうしよう」という前向きな姿勢は生まれないのです。 落ち込んでいる人には、前向きになれるような言葉を伝えましょう。

よかれと思った発言でトラブってしまった人に、どう声をかける? 友人が人の悪口を言っているときや、複数人で話していて話がおかしな方向に向かっているとき。「それはちょっと違うんじゃないかな」と言いたくなったことはないでしょうか。 その人のためにも、みんなにとっても注意したほうがいいという場面があります。 でも、実際にそこで注意すると、トラブルになってしまいがちです。 注意されることに慣れていない人は、「怒られた!」と反射的に思ってしまうからです。 このように、よかれと思って発言したのにトラブルになってしまった人に、どう声をかければよいでしょうか。 相手の勇気を讃えよう!「なかなかそれは言えないよ」は、勇気を出して発言した人を讃えるフレーズです。 現代の日本人は空気を読むことがとても得意です。 嫌われないよう、場の雰囲気を悪くしないよう、つねに気を配っています。 けれど、空気を読みすぎるせいで、言うべきことを言えないということもよくあります。そんな中、嫌われるかもしれないのを承知で発言するのは、とても勇気のいることです。 だからこそ、「なかなかそれは言えないよ」「そんな場面でよく言えたね!」と、その勇気を讃えてあげましょう。 さまざまな場面で使える便利フレーズ「なかなかそれは言えないよ」は、さまざまな場面で使える便利なフレーズです。 過去を振り返って話しているときには、だいたい使うことができます。「あのとき、あんなことがあったけど、いまは後悔してないんだ」「きっと、あのときはまだ、自分が子どもだったのだと思う」のように、過去をいまの視点から振り返ることがあります。 こういうときにも、「なかなかそれは言えないよ。そうやって過去を振り返れるのはすごいね」と相手を褒めるのに使えます。相手がちょっといいことを言ったときにはいつでも使えるので、とても便利です。 勇気を出して発言したときや、過去を振り返っているとき。使える機会は多いので、タイミングを見計らって使っていきましょう。

O型っぽいと言われて怒る人はいない「血液型占い? 何を言ってるんだこいつは。あんなのデタラメじゃないか。科学的根拠もないし、そもそも……」。そう思ったあなた。ちょっと待ってください。血液型占いの科学的根拠が乏しいことは、私だって知っています。 でも、そんなことはどうでもいいんです。相手が本当に O型っぽいかもどうでもいいです。大事なのは、 O型 =おおらかで人柄が良いという一般的なイメージを利用して、相手を間接的に褒めることにあるのです。 みなさんがもし「 O型っぽいね」と言われたらどう思うでしょう?「なんてこと言うんだ!」って、怒り出すでしょうか。いいえ、きっとそんなことはないと思います。なぜなら、 O型は「おおらか」「社交的」「面倒見が良い」といったポジティブなイメージが強いからです。 間接的な褒め言葉を挟むことで自然に褒められる! 実際にこのフレーズを使ってみてください。相手は十中八九、照れながらも「え?なんで?」と問い返してくるはずです。そこがチャンスです。すかさず、「いやー〇〇さんってすごく話しやすいし、友達多そうだなって」「後輩の面倒見とかすごく良さそう」など、 O型のポジティブなイメージと絡めて褒めるのです。相手の質問にただ答えただけという形なので、相手はその褒め言葉を自然に受け取ってくれます。 ここで、相手が「えー、そんなことないよ ~」などと返してきた場合は、「けど、かなり話しやすいけどな ~」など、自分がどう感じたかを伝えることが大事です。主観は否定できません。「そう感じた」と言ってしまえば、それ以上の説明は必要ないですし、相手が「そう言ってくれるってことは、相性が良いのかもしれない」と思ってくれればラッキーです。 相手が褒められたがっている箇所を探そう! このフレーズは応用性が高いです。褒めたら相手が喜びそうな部分を探して、それに関連するイメージを相手に当てはめて、質問してみるのです。 自分は独特な感性を持っていると思われたい人には「実は A B型じゃない?」、しっかりしてると思われたい人には「もしかして弟か妹いない?」など、いくらでも応用は可能です。 ぜひ、いろんな人にいろんなパターンで試してみてください。

みんな何かしらハマっているものがある よくまわりにこんなことを言う人がいませんか? 「好きなことには集中できるのになあ」「こだわるところと、そうでないところが激しい」「趣味の時間を勉強にあててれば……」などなど……。 好きなことと嫌いなことの落差が激しいことを「自分の特徴」だと思っている人は数多くいます。 それもそのはず、みんな何かしらハマっているか、ハマっていたものがあるからです。 そのハマれる分野への集中力を持ち出して、「自分はこだわりが強いんだ」と自負する人は、驚くほど多いです。 相手のこだわりを引き出そう! この「趣味とかこだわるタイプじゃない?」は、相手のこだわりを引き出すフレーズです。「わかる? 実は……」と、自分のこだわりについて話してくれるのがベストな反応です。 こだわりがありそうと言われて嫌な気持ちになる人は滅多にいません。たいてい、まんざらでもない顔をします。 これは逆を考えるとわかりやすいです。「こだわりとかなさそうだよね」と言われたら、「何も考えてなさそう」「センスがなさそう」と言われているようでムッとするでしょう。「こだわりがある」と認めることは、その人なりの価値観やセンスといったものがあると認めることになるのです。 本当の趣味を引き出そう! さらに、この言葉には別な効果もあります。それは相手の人が、普段は他人に話せない趣味を打ち明けてくれる可能性があるのです。 例えば、最近では気にしない人も増えましたが、それでも「アニメが大好きです!」と人前で言うことは、ちょっと抵抗があるでしょう。私も漫画やアニメは大好きですが、なかなか自分から女の子には打ち明けづらいことがあります。 女性も同じです。「こんなことが趣味と言ったら、変なやつと思われないかな」「バカにされたりしないかな」と、本当の趣味をなかなか口に出せないことが多いのです。 その本当の趣味を引き出すきっかけになるのがこのフレーズです。「趣味とかこだわるタイプじゃない?」という言葉から、「実は ○ ○が趣味なんだけど……」と相手が話し始めてくれればベストですし、そうでなかったら、「何かこだわってる趣味とかある?」と、さらに聞いてみるのもアリです。 また、相手が話しやすくするために、「実は、自分だったらこんな趣味があるんだけど……」と、引かれない程度にマニアックな趣味の話で、先に自己開示する方法もあります。 これは高等テクニックですが、それまでの会話の中で相手の趣味嗜好にあたりがついている場合、先回りしてそれに近い自分の趣味を開示できれば、「この人とは気が合いそう」という感覚を、相手に強く与えることができます。 本当の趣味の話を引き出せたら、話はかなりスムーズになります。相手がこだわりを持っている部分だからこそ気持ち良く話してもらえますし、うまく共感できれば、お互いに楽しく会話が弾みます。 初対面の人とは話のネタが思いつかないという人は、相手のこだわっている部分を掘り出そうと頑張ってみてください。

子ども好き =優しい人というイメージを活用 最近、〝イクメン〟を自称する芸能人が増えています。仕事だけでなく育児や家事にも積極的な人は、世間から好感を持たれやすいのです。 例えば、コワモテで厳しいツッコミをする、ダウンタウンの松本さんはすっかりイクメンキャラとなりました。大御所でコワモテなぶんだけ、子どもにはデレデレなのがギャップを生んでいます。 普段は近寄りがたい雰囲気の人でも、子ども相手に笑顔を見せていると、見ているこちらまで口元がほころんできます。 世の中には、子どもが好きな人も苦手な人もいます。しかし、「子ども好きな人は苦手」と言う人は、滅多にいません。世間は「子ども好きな人」に、「優しい人」というイメージを持つのです。「実は優しそう」と間接的に褒める! 「将来、親バカになりそう」というフレーズは、「実は優しくって、子どもを大事にしそう」と間接的に褒めることにつながるのです。 このフレーズは普段使われることがないため、言われた人の記憶に残りやすいというメリットもあります。本人にとって意外であればあるほど、「刺さる」褒め言葉となるのです。 この褒め方は聞き慣れない不思議な褒め方なので、相手が「えー? はじめて言われたけどなんで?」などと聞き返してくる可能性が非常に高いです。そうしたら、「子ども好きそうだし、すごく大事にしそう」「子どもを溺愛しそう」など、相手が子ども好きに見えることをアピールします。 もしここで、「けど私、子ども苦手なんだよねー」など、子どもが苦手であるようなそぶりを見せたら、「苦手とか言いつつ、自分の子どもには優しくしそう」と返すこともできます。 褒めた理由を聞かれたらチャンス! このフレーズは親バカ =子どもを大事にするというイメージを一回挟むので遠回しな表現ですが、「子ども好きそうだよね」と直接言うのもアリです。 その理由を聞かれたら、「なんか優しいオーラが出てる」「子どもと一緒に遊んでるのがめっちゃ想像できる」など、子ども好きにつながるその人の特徴を伝えて返します。 この、褒めた理由を聞かれたときに、その理由につながる特徴を伝える方法は、ほかの褒め言葉でも使えます。ただ褒めるよりもリアリティが出るからです。 普通に褒められると社交辞令や下心を疑ってしまうものですが、具体的に褒められると、素直に受け取ってもらいやすいのです。 褒めた理由を聞かれたらチャンスです。ぜひ、その理由をしっかり伝えましょう。

ただ服装を褒めるのは N G! 「女性を褒めるなら服からだ!」 そんなことをすすめている人や本をよく目にします。たしかに服を褒めることはとても大事です。顔やスタイルを褒めるより、服装を褒めることのほうがハードルは遥かに低く、また女性もその褒め言葉を受け入れやすいからです。 しかし、服装もただ褒めれば良いというものではありません。上手な褒め方があるのです。 それは、服装それ自体を褒めるのではなく、その服を着ている相手を褒めるというものです。つまり、「その服かわいいね!」よりも「その服似合ってるね!」のほうが、女性に受け入れられやすいのです。 服自体を褒めることには若干リスクがあります。「いや、別に今日はそんな気合い入れてないんだけど……」と否定されてスベってしまったり、「服がかわいいだけで、私はかわいくないってことなの?」と女心に余計な荒波を立ててしまったりすることがあるのです。「その服いいね!」ではなく「その服似合ってるね!」 しかし、服が似合っているという褒め方には隙がありません。「そう? あんま言われたことないけど、なんで?」と返されても、「なんか〇〇さんの雰囲気にすごく合ってると思う!」と、自分が相手に対して抱いているイメージに合っていると説明すれば、相手の女性は否定することはできません。そうなんだ、と納得してもらえます。 さらに、「〇〇さんの明るいけど落ち着いた雰囲気に合ってる」と相手の持つ雰囲気に絡めて具体的に伝えられれば、褒めを重ねることだってできるのです。 これは服だけでなく、服を着ている相手を褒めていることになるため、自己評価の低い女性に対してもコンプレックスを刺激することがありません。 褒め言葉は自然に伝えることが大事 そして、「あなたのこんなイメージにその服が似合っている」と告げたあとは、「でも、意外とこういうのも似合いそうだよね」と続けるとさらに効果的です。 ただ褒めただけだと、女性の心理は社交辞令や下心を警戒するモードにすぐ移ってしまうことがあります。そこに、「こういう服も似合うんじゃない?」と続けることで、「その服を着ている自分をイメージし、評価する」という世間話のモードへと移行するので、違和感なく褒め言葉を受け取ってもらえるのです。 それに加え、いままで考えたこともなかった新しいイメージを自分に与えてくれる人として、相手の印象にも強く残ります。 女性は他人から見た自分のイメージにとても敏感です。そのことをよく理解し、上手に褒めてあげてみてください。素直に喜んでもらえること間違いなしです。

私たちは、どうしても偏見を持ってしまうもの 以前、『人は見た目が 9割』という本がベストセラーになりました。 私たちは「人間、顔よりも中身だ」なんてことを言いながらも、実際は多くのことを外見から判断しているものです。「明るそう」「優しそう」「面白そう」とポジティブな印象もあれば、「冷たそう」「性格キツそう」「遊んでそう」といったネガティブなものまで。 私たちはどうしても、第一印象から何かしらの先入観を持ってしまうのです。 ここでは、「だからこそ、偏見を持たないようにしよう!」と言いたいのではありません。むしろ、自分の偏見に自覚的になることで、相手を上手に褒められることを知って欲しいのです。 相手が言われていそうなイメージを引っくり返す!「君のこと、 ○ ○だと思ってたけど」は、相手が言われていそうなイメージを引っくり返すフレーズです。 あまり表情を変えず、声の抑揚もなく、口数の少ない人を見たら、「なんだか冷たそうな人だな」と感じますよね。 大事なのは、あなたが相手に持った第一印象は、他の人も同じように感じているということです。そして、本人もそう思われていることを気にしている可能性が高いのです。つまり、あなたが「冷たそう」と感じた相手は、「自分は人から冷たい人だと思われがちなんだよね……」と、心の中で気にしているかもしれないということです。 そこで、「君のこと、クールな人だと思っていたけど、実はアツいよね!」と、相手の印象とは逆のメージで褒めます。そうすると、自分の隠れた一面が褒められた気がして、とても喜ばれやすいのです。 その褒め方に意外性があるほど、相手は「この人は私のことをよくわかってくれている」と感じる可能性が高くなります。 もし、「 ○ ○だと思ってたけど」に続ける逆のイメージを思いつかなかったら、「全然印象変わった!」と言うのもおすすめです。声のトーンを高くしてテンション高めに言うと、それだけでも相手は嬉しそうな表情を見せます。 経験上、こう言うと、「えー、どう変わったの?」と興味を示してくるか、「元々どんなイメージだったの!(笑)」とツッコミで返されるかの、どちらかのリアクションを受けます。 そんな反応なら上々です。「いやー、正直話しかけづらい人かなと思ってたけど、むしろ全然フランクで話しやすい人だった!(笑)」と、笑いを交えながら自然に褒めることができます。 コンプレックスは下手に刺激しないこと! このフレーズを使うときの注意点は、相手のコンプレックスを下手に刺激しないような言葉を選ぶことです。 例えば、見た目が派手な女性に対して、「男と遊びまくってそうだけど、実は ○ ○」などと言って相手を怒らせたり、傷つけたりしてしまったらアウトです。褒めるつもりがショックを与えるだけに終わり、これでは本末転倒です。 相手のマイナスなイメージを語るときは、言葉をオブラートに包むように気をつけましょう。「冷たそう」 →「クール」、「堅物」 →「真面目一筋」、「遊んでそう」 →「イケイケっぽい」などのように、マイナスにもとれるけど、たいしてショックを受けないような言葉に変換します。こうすることで、変な引っかかりを感じさせず、自然に褒め言葉を受け取ってもらえます。 記憶に残る褒め言葉とは、意外性のある褒め言葉です。相手のイメージの逆をいく褒め言葉は、きっと新鮮なものとして相手の心に残るでしょう。

「気配りをまったくしない人」などいない はじめに断言します。まわりの人に、まったく気を配らない人などいません。特に女性は、男性以上に周囲の空気や人間関係といったものに気を遣っています。それはつまり、このフレーズが多くの女性に刺さりやすいということを意味します。 学生時代を思い出してもらえればわかります。女性の社会では、空気の読めない人はすぐにハブられ、いじめられてしまいます。その苛烈さは男性の社会とは比べ物になりません。女性は「周囲の空気」というものに対して、男性よりもはるかに敏感なのです。 あたりまえの努力にスポットライトを!「実はかなり、まわりに気配りしてるよね」は、相手が普段からしている努力にスポットライトを当てるフレーズです。周囲への気遣いは、誰もが日常的に行っていることです。あたりまえすぎる行為のために、褒められることもありません。 しかし、このような、まわりから褒められることもないけれど、実は認められるべき行為こそ、注目してあげるべきところなのです。普段褒められることがない部分だからこそ、そこに触れてあげることで、「そうなの!」と相手は嬉しくなります。「気配りができる」は立派な勲章 この褒め方は、普段明るかったり、いじられキャラであったりする相手ほど有効です。そういう人たちはまわりの空気を読んで明るいキャラを演じていることが多いため、「実はかなり、まわりに気配りしてるよね」と、その陰の努力を褒めてあげることは、とても心を揺さぶる褒め言葉になるのです。 日本社会は周囲に気を遣うことを美徳としています。そんな社会で生きてきた私たちにとって、「気配りができる」というのは立派な勲章です。陰の努力家には、その功績を称えてあげましょう。

頑張りすぎる人に、どう声をかける? ときどき、「この人、頑張りすぎてない?」と思える人がいます。 働きながら家事や育児も両立している主婦や、勉強しながら寝る時間も削って働き、学費を稼ぐバイト学生のように、家族や自分の生活のために頑張っている人。 また、両親からの期待を背負って、小さい頃から毎日ピアノの猛練習を続けている人や、いい大学・いい会社へ行くことが親への恩返しと思って勉強に励む人のように、両親の期待に必死に応えようとしてきた人。 こうした人を見るたびに、私は「立派だなぁ」と思いつつも、少し心配になります。そんなに頑張って、どこかムリをしているのではないかと気になってしまうのです。 ここで紹介するのは、そんな頑張りすぎる人に声をかけるフレーズです。 自分の感情を見つめる手助けをしよう「本当はあんまりやりたくなかったんじゃない?」は、何かに耐えてきた人の本音を引き出すフレーズです。 何かに耐えて頑張ってきた人というのは、とても責任感が強く、真面目な人です。両親やまわりの人からの期待だったり、誰かのために努力していたり。自分以外の誰かの目を気にして頑張ってきた人です。 でも、そんな人でも、嫌になって投げ出したくなった瞬間はきっとあります。「頑張らなければいけないけど、もう頑張りたくない」という感情。 真面目な人ほど、そんな感情を認めたがりません。そんなの甘えだと思ってしまうのです。けれど、ずっと頑張っていたら、嫌になる瞬間があるのは当然です。そんな感情が湧くのは自然なことで、悪いことではない。そう伝えて、自分の本音に耳を傾けてもらうのがこのフレーズです。「ずっと家事と育児を頑張ってきたんだ。でも、本当はあんまりやりたくなかったんじゃない?」「投げ出したくなったときもあったんじゃない?」 そう声をかけて、「頑張らなくっちゃ。やらなくちゃ」という強迫観念にかられている相手の緊張を、緩めてあげるのです。 そうすることで、「たしかに、そう思うこともあったかな……」と、自分の感情を素直に見つめる手助けになれるのです。 最後はポジティブに締めよう このフレーズを使うと、相手は見ようとしてこなかったネガティブな感情に目を向けることになります。自分の中でタブー視して、心の奥に閉じ込めていた思いを少し解放してもらうという点で、ストレスの解消につながります。 しかし、ネガティブな面ばかりに目を向けさせて終わっては、落ち込ませることになってしまいかねません。最後はポジティブに締めるべきです。「でも、それだけつらいこともあるのに、続けてこれたのはすごいね」「頑張りすぎてるように見えるから、少し心配になるところもあるけど、責任感が強くて尊敬するよ」 こんなふうに、頑張ってきたことにスポットを当てて話を締めるようにしましょう。相手が前向きな気持ちになる手伝いをするのです。 見ないようにしていた感情に目を向けることは、自分ではなかなかできません。 他人のあなただからこそ、押さえ込んでいた感情を解放する手伝いをしてあげられるのです。

トラウマ話を聞いたらどう反応すればいい? ある程度仲が良くなってくると、「実は……」と過去のトラウマを打ち明けれらることがあります。なかなか人にしづらい話をしてくれているということは、それだけ信頼されているということです。しかし、その打ち明け話が深刻だった場合、リアクションは難しくなります。 例えば、「実は昔、ひどいいじめにあってて、いまでもそのときの傷跡が少し残ってるんだ……」と、過去の話を語り始めてきたとき。 はじめのうちは、相槌を打ちながらただ話を聞いていればよいです。「そうなんだ」「うわ ー、それはひどいね……」と、共感しながら話を聞きます。 けれど、こうしたトラウマ話を打ち明けてくるとき、相手はこちら側のリアクションを求めていることがしばしばあります。「これを聞いてどう思ったかな」「引いたりしてないかな」と、反応をうかがってくるようなときです。 こんなときは、どうリアクションすればいいでしょうか? 過去を肯定的に捉え直すきっかけをつくろう「それがあったから、いまの君がいるんだね」は、過去のつらかった思い出を肯定的に捉え直すフレーズです。 トラウマは扱いがデリケートな話題です。本人が強く気にしている分、うかつなことは言えません。「いい経験になったね!」などと言った日には、喧嘩になりかねません。「それがあったから、いまの君がいるんだね」は、トラウマ自体を美化せず、現在の相手を褒める含みを持たせています。そうして、その出来事もいまのあなたを形成している一部なんですよ、と知らせるのです。 その際には、「いまの君」の部分に、相手の良い面を絡めて言うようにします。 例えば、「それは大変だったね……。でも、それがあったから、いまの君はそれだけ人に気遣いできるようになったんだね」のように、フレーズの中で相手の良い面に触れるのです。 そうすることで、「私にはそんな良い面があるんだ」と自覚するとともに、「そうか、あの経験があったからこそ、そんな面を持てたんだ」と、過去を肯定的に捉え直すきっかけになるのです。 トラウマに囚われている人を前向きにしよう そもそも、トラウマというのは捉え方次第で、いくらでも姿を変えるものです。「いじめられた過去があるから、人には優しくしようと思った」という人もいれば、「いじめられた過去があるから、他の人にもやりかえそうと思った」という人もいます。過去の出来事が持つ意味は、どのようにでも解釈できるものなのです。 トラウマに囚われている人は、自分のマイナス面をすべてトラウマのせいにしがちです。「自分がいまこんな性格をしているのも、仕事がうまくいかないのも、あのことがあったからだ……」と考えてしまうのです。 しかし、それは危険です。その人の中でトラウマの存在が大きくなりすぎて、「うまくいっていないのはトラウマのせいだ」から、「トラウマがあるせいで、私の人生はうまくいかないんだ」という発想につながりかねないからです。 そうならないためにも、「その経験があったからこそ、いまの君の良い面がつくられている」と、トラウマもポジティブに捉え直せることに気づかせてあげましょう。 トラウマに人生を縛られている人をよく見かけます。それは非常に悲しいことです。「そんなものに囚われなくても、あなたは素敵な人になれてるよ!」と、前向きになれるきっかけをつくってあげましょう。

日本人は空気を読んで我慢しすぎる これまでいろんな人に会ってきましたが、「女性は本当にいつも空気を読んでいるんだな」と思うことがよくあります。男性でも、若い人たちはみんな空気を読むのがうまいです。 空気を読めない行動をすると、「ウザい奴」「イタい奴」と即レッテルを貼られてしまう世界で過ごしてきたら、まわりの目に過敏になるのも当然かもしれません。 そんな「空気を読みすぎる人たち」に使うのが、この「いつも我慢してない?」です。 空気を読みすぎていることに気づかせる「いつも我慢してない?」は、相手が空気を読んで自分を抑えすぎていることに気づかせるフレーズです。 若い女性に多いのですが、空気を読んで立ち回るのがうまい人は、自分のわがままを言うのが苦手なことが多いです。まわりに求められているキャラを演じ、雰囲気を乱さないように振る舞うことで、他人の顔色をうかがうのがクセになってしまっているのです。 空気を読んで慎ましくすのは、日本人の美徳です。けれど、そればかりでは自分のしたいことを見失ってしまいます。 たまには、わがままを押し通してもいい場面があるはずです。 このフレーズでは、「いつも我慢してない?」「空気を読みすぎて我慢しているように見えるな」と、相手が自分を抑えているように見えると伝えます。 そうして空気を読みすぎて我慢している自分に気づかせたうえで、自分を出していくようにすすめるのです。 自分を出す後押しを なんでも我慢するクセのある人は、自分を出すのが苦手です。 こんなことしていいのかな、こんなこと言ってもいいのかな、と許可を求めるように、人の目ばかりを気にしています。 そんな人には、「人間なんだし、もうちょっとだけ自分中心にしてもいいと思うよ」と、自分を出していくように促します。「人間なんだし」と、少しくらいわがままをするのは自然なことで、許されることだと伝えるのです。 わがままを言うのは許される。 頭ではわかっていたとしても、他人から言われることで実感が湧くことがあります。相手が自分を出す、後押しをしてあげましょう。

引っ込み思案な人にどう声をかける? 人は誰しも悩みを抱えているものです。小さいものから大きいものまで、人に言えるものから言えないものまで、その人なりの悩みを抱えながら生きています。 けれど、中には「悩みを抱えすぎな人」というのがいます。会って口を開けば愚痴や悩みごとばかりで、いつもつらそうにしている人。 そんな人には、どんな声をかければいいでしょうか? 落ち着いて悩みを整理しよう「悩みを抱えすぎて行動できなくなっちゃってない?」は、悩みがグルグル頭の中でループしている人に、悩みの整理をさせるときに使うフレーズです。 これまで多くの人の悩みを聞いてきましたが、悩みごとが多すぎてパニックになっているケースが非常によくあります。「これを解決すればいい」という悩みが一つあるのではなく、いろんな悩みがごちゃごちゃになっている状態です。「彼氏とはうまくいってないし、仕事はつまらないし、そういえば来月の家賃払うのに今月は節約しなくちゃいけないし……」と、悩みが次から次へと湧き出て収拾がつかなくなってしまっているのです。 言ってみれば、悩みごとが多いこと自体に翻弄されているのです。 こうした場合は、悩みをたくさん抱えすぎて、身動きがとれなくなってしまっている状態に気づいてもらうことが重要です。「悩みを抱えすぎて、行動できなくなっちゃってない?」「一つひとつ整理していこうか」と、あれもこれもと悩んでいて、その状況自体に悩んでいることに気づかせてあげて、そこから悩みを整理する段階へと進んでもらうのです。 本当に深刻なら紙に書き出すという方法も 相手の悩み具合が相当に深刻で、親身に聞いてあげたいときに使える方法があります。 それは、紙とペンを使って相手の悩みを書き出していくのです。 悩みを一通り聞いてから、「そっか……。ごめん、たくさん悩みごと抱えてるみたいだから、少し整理させてもらってもいい?」と、一つひとつ書いていきます。 そして、「こうして書くと、たくさん悩みをかかえてるね……。あ、けどこれなんかはいますぐ電話すれば片付くんじゃない? これも、ちょっと面倒くさいけど、頑張ったら今日中に終わりそう。なんなら手伝うよ? それから……」と、相手の悩みを仕分けしていきます。 ここまで親身に話を聞いてくれて、自分のために真剣に考えてくれるというのは、相手にすればとても嬉しい経験になります。 実際、話を聞いていてここまですることは滅多にありません。また相手との信頼関係がないと、引かれてしまうおそれがあります。けど、本当に悩んでいてあなたに助けを求めているなら、一歩踏み込んで悩みを聞いてあげることはとても大切です。 味方がいる。そう思えることは心の支えになります。 この人は自分の悩みを解決してくれる、頼りになる人なんだ。 そう思われる人になれるよう、相手の悩みには真剣に向き合いましょう。

褒められ慣れていないところを褒めよう 褒められ慣れていないところを褒める。これは褒め言葉の鉄則です。 誰が見ても美人だとわかる女性に「綺麗ですね」と言っても、まったく心に刺さりません。「またか」となるだけです。 普段言われ慣れていない言葉を投げかけるのが重要なのです。 褒められ慣れていないところを褒めるといっても、ただ奇をてらって言えば良いというものではありません。もっとも理想的なのは、普段褒められることがないけど、心の底では認めてもらいたいと思っている部分を褒めることです。 相手が心の底で「何を認めてもらいたがっているか」を考えよう!「家事頑張ってるの、すごいね!」は、相手が認められたがっていることを褒めるフレーズです。 褒めるという行為の本質には「承認」があります。その人がもっとも認められたいと思っている部分を自分が見つけ、承認してあげることで、「この人はわかってくれる」と、相手から思われるようになるのです。 外からは見えづらい努力に注目 特に女性の場合、「こんなに頑張ってるのに……」と、頑張っている自分を見てもらえないことにストレスをためがちです。 経験上、その最たるものが家事です。一人暮らしの場合はもちろん、実家暮らしの場合でも、料理や掃除、洗濯などを引き受けている女性は多いです。これらは外で人と会うときにもそう話題になるものでもなく、相手には気づかれないことなので、苦労していても、それが他人から承認される機会は多くありません。 だから、うまく刺さると効果は絶大です。 このフレーズの「家事」には、ほかの言葉が入っても構いません。仕事や通勤、資格勉強でもなんでも大丈夫です。本人が見えないところで努力している部分を、会話の中で見つけだしましょう。「相手が褒められ慣れていないけれど、褒めて欲しい部分を褒める」という褒め方は老若男女あらゆる人に通用する最強のテクニックです。これをマスターすれば、一流の人たらしになれることは間違いありません。

異性に求めるものは、理想のデートに現れる 女性が異性とどういうふうに過ごしたいか、気になりますよね? ネットの記事などでは鉄板のデートみたいな特集がよくありますが、正直アテになりません。人によって好みが全然違うからです。 いわゆるベタなデートが好きな子もいれば、趣味の合う人としか行けないマニアックなスポットで楽しみたい子、家でのんびり過ごしたいという子もいます。女性の数だけ理想のデートが存在するのです。 そこで一番いいのは、相手に直接聞くことです。これがもっとも手っ取り早くて確実です。 けれど、いきなり「どんなデートが好き?」と聞くのは芸がありません。それに、こういうふわっとした質問だと、相手もイメージしづらくって、なかなか返答できないことがあります。 理想のデート像を聞き出そう! そこで使えるフレーズが「記念日にはどんなデートしたい?」です。 これは、相手の理想のデート像を知るのにうってつけの質問です。誕生日や付き合って一周年、あるいはクリスマスなどに、どんなデートをしたいか、具体的にイメージして話してもらうのです。 これは、自分にとって一番楽しい過ごし方を想像するという、相手をわくわくさせる質問であるため楽しそうに話してくれることが非常に多いです。 どんな会話をするにせよ、「この人といると楽しい」と思ってもらうには、会話を楽しいものにする必要があります。その点でも、理想の記念日デートの質問は鉄板の話題です。 相手の理想に沿ったデートプランを自然に示そう さらに、自分と相手がすでにある程度親密な関係であるなら、「いいね! ○ ○ちゃんとこうやって過ごしたいな ~」と、相手の理想に沿ったデートプランを具体的に示すと、良い反応が返ってきやすいです。 自分とデートしている姿をイメージしてもらい、それを「楽しそう」と感じてもらうのです。そうすればスムーズに約束を取りつけることができます。 話が盛り上がってテンションが上がっているときであれば、このような踏み込んだ発言も自然にできます。デートの話を切り出すには、そのための空気づくりも重要なのです。 記念日をどう過ごしたいかには、その人の理想のデート像が現れます。上手に話題を提供して、話を広げていきましょう。

人の数だけ恋愛観はある「どんな付き合い方が理想?」というフレーズは、さきほどの「記念日にはどんなデートしたい?」をより突っ込んで聞くものです。理想のデート像ではなく、そもそもの理想の恋愛観を知ることが目的です。 理想のデートと同じで、「理想の付き合い方」というのも、人によってばらばらです。お互いに刺激し合いたい人、安心できる場所を求める人、友達の延長線上のような関係を望む人……。これもまた人の数だけ理想があります。 付き合い方から理想の恋愛観を探ろう! 相手が思い描く理想の恋愛観を知るためには、どんな付き合い方が理想かを聞く必要があります。これは言い換えれば、恋人にどんな関係性を望むのかということです。また、恋人自身にどんなものを求めるのかということもわかります。 例えば、「お互いに刺激し合いたい」という人には、相手の知らない世界について話すと良いでしょう。「この人は、私の知らない世界へ連れて行ってくれる」という予感が、あなたへの興味につながります。また、「つねに安心できる存在でいて欲しい」という人には、決して否定せずに、余裕のある態度で接することが重要になります。 収入や肩書き、ルックスなど、恋人に求めるものは人によってさまざまです。相手の「恋人には、こんな存在でいて欲しい」という思いを理解することは、その人を知るのにとても大事なのです。

気遣いできる人に好感は集まる 気遣いが上手な人はモテます。これは間違いありません。 何か大きなことをしてあげなくとも、ちょっとした気遣いや優しさは、本人が思っている以上に、相手に良い印象を与えるものです。 人間は、好意をくれた相手に好意を抱くようになるものです。さりげない気遣いをされることで、「この人は自分のことを気にしてくれているんだ」と、好感を抱くようになるのです。そんな気遣いを自然に表現できるフレーズがあります。 観察は気遣い上手への第一歩「今日ヒールなんだね、疲れてない?」は、気遣いをスマートに表現するフレーズです。この「ヒール」は、別の言葉でも構いません。相手をよく見て、普段と違うところに対して気遣いするのが、このフレーズのポイントです。 ポイントは、相手の外見をよく観察することです。気遣いをしても、それがまったく的外れだったら、「この人は何を言っているんだろう?」と思われるだけで終わってしまいます。そうならないためにも、相手をよく観察するようにしましょう。 ヒール以外にも、トランクケースのような大きな荷物、手や足の怪我などは目につきやすいところです。こういったところに気づいたら、「疲れてない?」と一声かけてあげましょう。相手と親密な場合は、「荷物持とうか?」と手を差し伸べてもいいでしょう。ただし、親しくもない相手の荷物を持とうとすると、断られて微妙な空気になるので注意してください。気遣いは見てわかるところからが基本です。普段から相手をよく観察し、スマートな気遣いをできるようになりましょう。

兄弟ネタは会話の鉄板「兄弟っている?」「弟とかいそう!」。 こんな会話、誰でも一度はしたことがあるのではないでしょうか。 この兄弟ネタは、フランクに使える会話の鉄板ネタです。 兄弟がいる人には、「あー、そうなんだ! 弟とは仲いいの?」など、その兄弟との関係について聞くことで、話を盛り上げることができます。 けれど、それだけではありません。もう一歩踏み込む方法もあります。 兄弟ネタの中でも、「欲しかった兄弟」の話は、相手の心理を知るのにとてもよく役立つのです。 甘えたい気持ちを引き出そう!「兄弟欲しくなったりしない?」は、相手の甘えたい気持ちを引き出すフレーズです。 このフレーズを使うときは、いきなり切り出したりはしません。「面倒見良さそうだけど、弟いたりする? あ、一人っ子なんだ。兄弟欲しくなったりしない?」と、兄弟がいるかという話を振ってから使います。 こう聞くと、「お兄ちゃんが欲しかったんだ ー」と、多くの場合、年上のお兄さんが欲しかったという返事が返ってきます。一見強気なしっかりした人でも、誰か頼れる人が欲しいという願望はあるものです。 そして、「兄が欲しかった」という回答をもらったら、「どうして?」と、その理由を聞き出していきます。「あ、一人っ子なんだ! 兄弟欲しくなったりしない?」「あー、お兄ちゃん欲しいかも」「どうして?」「思いっきり甘やかして欲しい(笑)」「そうなんだ(笑) もしいたら、どんなことしたい?」 このように、最終的に「兄がいたら、やりたかったこと」に話を展開していきます。 そして、「一晩中、愚痴を聞いて欲しい」「一緒に買い物したい!」といった相手の願望を引き出します。 ここでもし、相手とある程度仲が良かったら、「じゃあ、今度兄妹の設定で電話してみない?」「その設定で服見に行こうよ。店員さんに『ご兄妹ですか?』って言われたら勝ちってゲーム(笑)」と、ごっこ遊びを提案するのも効果的です。 二人だけの約束事を共有する遊びは、共犯関係を生んで、仲をグッと深めることができるからです。 兄弟に求めることから、その人の恋愛観がわかる この、どの兄弟姉妹が欲しかったのか、またどんな関係性を求めるかには、その人の恋愛観が現れます。兄弟に求めることが、そのまま恋人にも求めているものであるケースは多いのです。 女性の場合、兄が欲しいというケースがほとんどです。兄に頼りたい、甘えたい、かまってほしいという願望を持っているのです。こういう人は、面倒見の良い大人な男性を求める傾向があります。一方で、姉妹が欲しい場合は、一緒に遊んだりちょっとしたことを共有できる友達のような関係を求める人が多いです。 このように、「兄弟姉妹がいたらやりたかったもの」からは、いまは持っていないけれど欲しい関係性が見えてくるのです。それがわかれば、自分のとるべきアプローチも変わってくるでしょう。 兄弟ネタは、どんな人にも使える会話の鉄板ネタです。 ぜひ積極的に使ってみてください。

その人のいいところをどうやって伝える?「あ、この人いい人だな」と気づく瞬間ってありませんか? さりげない言葉の中に気遣いがあったり、他の人に見えないところでみんなのために動いていたり。ふとした瞬間に、その人のいいところに気づくというシーンはよくあります。 そんな「自分だけが気づいたその人のいいところ」を自分の中にだけ納めておくのはもったいないです。その良さを本人に伝えられたら、相手も喜ぶし、相手の良さに気づいていることもアピールできます。 では、どうやったらその人のいいところについて伝えられるのでしょうか? 具体的なエピソードを示そう!「いい人すぎて、いつか騙されるんじゃないか心配になる」は、その人の良さに気づいていることを示すためのフレーズです。 このフレーズは、相手の「いい人」さが出るエピソードを聞いたときや、ちょっとした気遣いをしてもらったときに使います。 もしそれで、「えー、なんで?」となったら、「この前もこういうことしてくれたし、なかなかそこまでいい人いないから逆に心配になる(笑)」のように、具体的なエピソードを挙げながら理由を言いましょう。この具体的に話すところがポイントです。 ここでもし、本人も気づいていなかったり、忘れていたりするエピソードを話せたら、「あ、この人、意外とよく気づいてくれる人なんだ」と、あなたへの評価は上がります。人は隠れた努力を認めてもらいたいものですし、それに気づいてくれた人に特別感を持つものなのです。 なので、いい人だと思う理由にはさらっと答え、「あなたの良さにちゃんと気づいている」ということを伝えましょう。「あなたのことを考えている」という姿勢が大事 他の人が見落としがちなあなたの良さに気づいている、というのは、あなたのことをちゃんと見ているというメッセージにもなります。それと同時に、このフレーズの「心配になる」というのも相手を気遣う言葉です。 こうした「あなたのことをよく考えている」という姿勢は、信頼関係をつくるのにとても大切です。 人は他人からの目を気にせずにはいられません。自分が他人からの関心を得られる人間か、人からどう見られているかをつねに気にしているのです。 だからこそ、あなたのことをよく見ている、あなたの立場に立って心配しているというメッセージを伝えることが、相手の心に刺さるのです。 あまりに思いが強すぎると重い印象を与えてしまうことになりますが、自然と伝えられれば相手との距離を縮める、またとないチャンスになります。 普段から相手をよく見て、その人のいいところを探すようにしましょう。 相手の良さに気づくことが、相手との仲を深める第一歩です。

おわりに綾瀬結希「なぁ、ホストのトーク術、教えてくれよ」 そんなふうに聞かれたとき、私はだいたい「こんなことを言うといいよ!」と教えていました。 でも、なぜか、そうしたアドバイスが効く人と効かない人がいました。「なんで同じフレーズ教えても、人によって効き目が違うんだろう?」 ある日、そんなことを何気なく本書の共著者である初芝賢さんに話したら、「それ、話しているときに何を考えているか、ちゃんと説明してないからじゃない? もっと聞かせて!」と、目を輝かせて喰いつかれました。 それが、前作の『歌舞伎町ホストがこっそり教える「もっと話したい!」と思われる人になる最強のフレーズ厳選 20選!!』を出版したきっかけです。 おかげさまで、前作は多くの方の支持をいただくことができました。 そして、前作での経験やレビューをもとに、大幅なフレーズの追加、対応できるシチュエーションの多様化を図り、「どうすれば読者のみなさまがより使いやすくなるか」をさらに追及しました。 そうして完成したのが本書です。 本書はきっと、みなさまのコミュニュケーション上達のお役に立てるものになっていると思います。 昔は人とのコミュニケーションが大の苦手だった私ですが、いまでは会話のない生活など考えられません。 かつての私にとって、会話は細い糸のようなものでした。 それによって自分と相手がつながることもありましたが、一度切れると相手は去って行ってしまう。 昔の私は、一度できたつながりを失うことを極端に恐れ、逆に、誰とも話せませんでした。 けれど、ホストの仕事を続けるうちに、私の考えは変わっていきました。 はじめはよそよそしくとも、会話を通じて小さな共感を積み重ねていけば、そう簡単に関係性が切れることはなくなると気づいたのです。 たしかに最初は細い糸かもしれない。 でも、言葉を重ねるごとに、そのつながりは太くなり、やがて二人を結ぶ強い絆となる。会話にはその力がある。 そのことが学べただけでも、ホスト業界に一歩踏み出した甲斐があったのではないかと思います。 コミュニケーションに自信がない人は、「嫌われたりしないか」と極端に警戒しがちです。私もそうでした。 けど、人の目を気にしている人ほど、相手の気持ちがわかる話し上手になれる才能がある。今ではそう信じています。 本書を通じて読者のみなさまが、コミュニケーションをより楽しんでいただけるようになることを願ってやみません。 この本を出版するにあたり、私の意図をうまく汲み取ってくださり、フレーズの選別まで手伝ってくださった初芝賢さん。 そしてなにより、フレーズというテーマに興味を持ってくださり、この本を読んでくださった読者のみなさま。 みなさまに感謝申し上げますとともに、キラーフレーズを使って人間関係を豊かにされることを応援しています!

おわりに初芝賢 本書で綾瀬結希さんの理論の言語化・執筆を担当しました、初芝賢と申します。「ホストが何を考えながらしゃべっているのか」が少しでも読者のみなさまに伝わるよう、綾瀬さんに丁寧に(しつこく)インタビューを重ねてつくり上げたのが本書です。毎日夜遅くまで電話しながら、二人三脚で執筆してきました。 なぜ、こうした共著形式をとっているのか。 もとをただせば、それは私が綾瀬さんに、「ぜひ本を書かせてくれ!」と頼んだことがきっかけです。「そういえば俺、ホスト始めたんだ」 綾瀬さんと久々に会ったとき、そう言われて、ホストになる前の彼を知っていた私はとても驚きました。「あんなに真面目だった綾瀬さんが、すっかり変わってしまったんだな……」 そう思ったのです。 けれど、彼がいかにお客さんを楽しませるか、お客さんの癒しとなることが嬉しいかを語るのを聞くうちに、納得できました。根がいい奴なところは何も変わっていなかったからです。 そして、話を聞いているうちに、私は「あれ?」と、あることに気がつきました。「あれ、綾瀬さんが何気なく語ってるこの会話理論、実はとんでもないんじゃないか……?」 言葉の端に見え隠れする彼の洞察に、深いものを感じたのです。 ただ、その時点ではまだ彼自身、言いたいことが整理できておらず、まとまっていませんでした。でも、これをわかりやすく整理して言語化すれば、コミニュケーションに悩む多くの人を助けることになるのではないか……。 いや、なるに決まってる!「その理論を眠らせるなんてもったいない! 綾瀬さんが思っていることを 120%引き出すから、ぜひもっと聞かせて、本を書かせて!」 そうしてできたのが、本作の前身となる『歌舞伎町ホストがこっそり教える「もっと話したい!」と思われる人になる最強のフレーズ厳選 20選!!』でした。 ありがたいことに、前作は多くの読者にご支持いただき、 Amazon Kindleランキングでベストセラー 1位(ビジネスコミュニケーションカテゴリ)を獲得しました。 ただ、前作は電子書籍のみの販売だったため、読者の方から「紙の本でも読みたい!」「続編を期待しています!」といった声を多くいただきました。 そこで、「どうせなら、よりパワーアップした内容にしたい!」という思いをもとにつくり上げたのが本書なのです。 おかげさまで、本書は内容的にもボリューム的にも、前作を遥かに上まわる作品となりました。 本書の制作には多くの方のお世話になりました。 共著者である綾瀬結希さん。的確なアドバイスと激励をくれた、編集者の山浦秀紀さん。私と綾瀬を秀和システム様とつないでくれた、企画のたまご屋さんの稲垣麻由美さん。本当にありがとうございました。 そして、まだ見ぬ読者のみなさま。「この本書を読んでミュニケーションが楽しくなった!」と言っていただけることを、心より楽しみにしています。

著者紹介綾瀬結希(あやせゆうき) 元歌舞伎町人気ホスト。早稲田大学在学中に歌舞伎町でスカウトされ、ホストの道へ。学業との両立を図るため、「短い時間で成果を上げるためにはどうすればよいのか」を戦略的に考え、トライ&エラーを繰り返す。その結果、他のホストの数分の一の勤務時間にもかかわらず、異例の速さで上位ナンバーへとのし上がる。同僚や友人からも「モテる方法」を問われ、「どんな人でも最速でコミュ力を上げるには?」をテーマに、独自の理論を打ち立てる。その成果が、「ホストの考え方を解説し、それを実践するキラーフレーズを使うことで、モテる人の頭の中身をコピーしてもらう」という本書の方法論である。電子書籍として公開された『歌舞伎町ホストがこっそり教える「もっと話したい!」と思われる人になる最強のフレーズ厳選 20選!!』は、有名著者を押しのけコミュニケーションカテゴリで 1位を記録し続けるロングセラーに。現在はホストを卒業し、民間企業に在籍している。初芝賢(はつしばけん)「あなたの経験を商品に」をコンセプトに活動しているライター兼電子書籍編集者。顧客の経験・スキル・思想などをヒアリングし、市場に受け入れられやすい形にパッケージ化することを得意としている。某企業のメインライターとして、 2012年から現在まで活動中。これまで 3冊の電子書籍の企画・編集に携わり、いずれも Amazonで高い評価を受けている。本作においては綾瀬結希の理論の言語化・執筆を担当。

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