思いと目標
人間を目標に向かわせるパワーは、「自分はそれを達成できる」という信念から生まれます。
疑いや恐れは、その信念にとって最大の敵です。
思いと目標が結びつかないかぎり、価値ある物事の達成は不可能です。
でも、目標をもたないために人生の海原を漂流している人たちが、驚くほどたくさんいます。
目標をもたないことの弊害は、あまりにも大きいと言わざるをえません。
人生のなかでの漂流は、誰にとっても、もしそのなかで遭難したくないならば、絶対にやめなくてはならないことです。
私たちは、人生の目標をもたないとき、つまらないことで思い悩んで、よけいな苦悩を背負ってみたり、ちょっとした失敗ですぐに絶望してしまう傾向にあります。
それは弱さのサインであり、誤った行いと同様、たどるルートは異なりますが、私たちを失敗と不幸せへと導きつづけます。
そもそも弱さとは、このパワフルに進化をつづける宇宙内では存続することさえままならないものなのです。
人間は、理にかなった人生の目標を心に抱き、その達成をめざすべきです。
その目標に、自分の思いを集中して向けつづけるべきです。
その目標は、そのときどきの内側の状態にしたがって、精神面の理想であることもあれば、物質的な目標であることもあるでしょう。
そして、そのどちらであっても、もし人生の漂流者となりたくないのなら、自分自身の思いを、みずからの手で設定したその目標に集中して向けつづける必要があります。
私たちは、その大きな目標の達成を第一の義務として、毎日を生きるべきです。
自分の思いを、はかない夢物語やあこがれ、妄想などの上に漂わせたりするのではなく、その目標に集中して向け、意欲的に達成をめざすべきです。
それによって私たちは、集中力と自分をコントロールする能力を磨くことにもなります。
そして、自分をコントロールする能力を磨くことこそが、自分を強化する最善の策なのです。
たとえ、その目標の達成にくり返し失敗したとしても(弱さが克服されるまでは、それが必然です)、それを通じて身につけることのできる心の強さは、真の成功の確かな礎として機能することになります。
個々の失敗は、それぞれが輝かしい未来に向けた新しい出発点にほかならないのです。
大きな目標を発見できないでいる人は、とりあえず、目の前にある自分がやるべきことに、自分の思いを集中して向けるべきです。
その作業がいかに小さなものに見えようと、問題ではありません。
そうやって、目の前にあるやるべきことを完璧にやり遂げるよう努力することで、集中力と自己コントロール能力は確実に磨かれます。
そして、それらの能力が十分に磨き上げられたとき、達成が不可能なものは何ひとつなくなります。
間もなく、とても自然に、より大きな目標が見えてくるはずです。
疑いと恐れを克服しよう どんなに弱い人間も、自分自身の弱さを知り、「強さは持続的な鍛錬によってのみ開発される」という真実を信じたときから、奮闘・努力を開始します。
そして、努力に努力を重ね、忍耐に忍耐を重ね、強化に強化を重ねることで、やがてはすばらしく強い人間へと成長することになります。
虚弱な肉体をもつ人間が、それを忍耐強いトレーニングによって強化できるように、虚弱な心をもつ人間も、それを、正しく力強い思いを意識的にめぐらしつづけることによって強化できるのです。
人生の漂流者であることをやめ、目標の達成に思いを集中しはじめることは、失敗を成功にいたる通過点だと信じる人たち、あらゆる状況を自分のために機能させる人たち、力強く考え、果敢に挑み、価値ある物事をみごとに達成する人たちの仲間に加わることです。
私たちは、目標を手にしたならば、次に、そこにいたるまっすぐな道を心の中に描き上げるべきです。
そして、私たちの視線は、その右にも左にも向けられるべきではありません。
同時に、疑いや恐れは、なおも厳しく排除されなければなりません。
それらは、目標の達成にいたるまっすぐな道を寸断したり、ねじ曲げたりすることで、あらゆる努力の効果を削減、あるいは皆無にさえしてしまいます。
疑いや恐れは、いかなる達成にも役立ちません。
それらは、私たちをつねに失敗へと導こうとします。
目標、活力、行動力、およびあらゆる種類の力強い思いが、疑いや恐れの侵入とともに、本来の機能を停止します。
人間を目標に向かわせるパワーは、「自分はそれを達成できる」という信念から生まれます。
疑いや恐れは、その信念にとって最大の敵です。
よって、それらを抱きつづけているとき、あるいは、それらの抹殺を試みていないとき、人間は、自分の前進をみずからことごとく妨害しているに等しいことになります。
心と人生のなかでつねに機能している「原因と結果の法則」を、みずからの手で発見することです。
そして、それを信頼することです。
それによってあらゆる疑いや恐れが、あなたの心から去っていきます。
疑いと恐れを克服することは、失敗を超越することです。
それらが克服されたとき、人間の思いは強力なパワーで満ちあふれます。
あらゆる困難が果敢に立ち向かわれ、賢く克服されることになるでしょう。
さまざまな目標が理にかなったときに植えられ、正しい季節の訪れとともに開花し、熟す前に落ちたりすることのない、しっかりとした果実へと成長することになるでしょう。
私たちの思いは、目標と勇敢に結びついたとき、創造のパワーになります。
この事実を知る人間は、絶えずゆれ動く思いや感情の塊などよりもはるかに高いレベルの、はるかに強い何かになるための準備を、しっかりと整えた人間です。
そして、この知識を実行に移すことで、人間は、自分の心のパワーを、意識的、知的に利用しはじめることになります。
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