みだしなみ・ファッション
50髪やスキンケアに手を抜かない
髪も肌も一朝一夕で美しくなるものではありません。
日々慌ただしく、時間に追われていると、規則正しい生活がおろそかになり、睡眠や食生活も乱れがちに。
まずは、ほんの何分かであっても、ふっと心を落ち着かせる時間をつくってみて下さい。私の大切にしていることのひとつが「余裕」。どんなときも余裕を忘れずにいることで、見た目も美しく品よくありたいものです。
51普段目につきにくいところも美しく
あなたのひじ、ひざ、かかとはきちんとお手入れされていますか?どんなにメイクが美しくても、見えないところで手を抜いていては本当に素敵な女性とはいえません。
メイクもファッションも完璧。
一分のすきもなかった女性のサンダルからちらっと見えたかかとが、がさがさにひび割れていて驚いたことがありました。
思わぬところにすきが……もったいないですね。いつもは隠れている部分がふいに見えたとき、そこにその方の日々の生活と育ちが出るような気がします。
52帽子やサングラスは「迷ったらとる」
「帽子は室内ではとるべきですよね?」というご質問を受けることがあります。
女性の帽子のルールとしては、ヘア飾りと見なされるので、つばの大きくないものであればレストランでもとらなくてもよいのです(もちろん、明らかに日よけ、防寒の役割のストローハットやニット帽などはNGです)。
ただし、日本では違和感を覚える方も多いでしょう。
相手が疑問に感じる前に、たとえマナー違反ではなくても、とる判断ができるのが育ちの良さです。要は、その場でご一緒する方々に違和感を持たせてはいけないということです。
いつもマナーどおりではなく、状況を見て対応ができる「俯瞰力」を身につけていただきたいですね。
もし、個人的な事情で帽子をとるのが難しいなら、「帽子のままで失礼します」とひと言添えて。
また、ビジネスの場ではいつ誰に見られているかわかりませんし、エレベーターで上司やお客様と乗り合わせることもあるかもしれません。
オフィスの建物に入る前に、帽子、サングラス、ヘッドフォンの類はとっておくべき。「迷ったらとる」が正解です。
53その場に違和感のない装いをする
毎日、和服でオフィスに出社される女性がいらっしゃいます。
これはマナー違反ではありませんが、ほとんどの方が洋装の現代では、よくも悪くも目立ってしまうことは否めません。
「主役になりたい人」「目立ちたい人」「自慢したい人」と、思われても不思議ではありません。服装選びに困ったら、自分はその場で主役なのか脇役なのかなど、立場を優先して考えましょう。
ビジネスの場ではとくに、露出が多かったり、カジュアルすぎたりする服装はNGである場合も。個性をもちつつも周囲と違和感のないもの、会社の方針に合った装いをするのが、俯瞰力のある女性です。
54年相応のみだしなみが美しい
流行りばかり追わず、個性あるファッションをなさる方は素敵ですね。しかし、オフィシャルな場面ではそれだけではNG。
たとえば、脚に自信のある方のミニスカートや、肌見せファッションなどは、とくに気をつけたいもの。
年齢とのギャップで、かえって老けて見えることもありますので要注意です。
個性はキープしつつ、浮きすぎないファッションをチョイスできる方は、一目置かれる存在となるでしょう。
55ひざの上のハンカチはおすすめしません
カジュアルな場ではお好みの装いでよくても、オフィスや格式の高い場では周囲に合わせられるのも品性。
TPOをわきまえた装いのできる方は、育ちの良さを感じさせます。以前、お打ち合わせで同席した女性が、とても短いスカート姿で現れました。
彼女はソファに座るとハンカチを取り出し、ひざの上にかけたのです。一見、「女性らしい」と思わせるかもしれませんが、非常に違和感があります。
これでは打ち合わせ中、ずっとハンカチに目がいきそうです。
「そこまでしてその丈のスカートをはきたいですか?」と思わせてかえって下品な印象となり、残念に思いました。
56ノースリーブにはジャケットを用意
夏のノースリーブは女性の魅力を引き立ててくれますし、おしゃれとしても楽しいもの。私もノースリーブは大好きです。ですが、目上の方とお会いするときはジャケットを羽織るべきだと考えます。
ビジネスシーンでは、予定外の会議や会食が突然入ることもあります。そのときになってあわてないように、ジャケットはあらかじめ準備をしておきましょう。
会社にお勤めなら、ロッカーにベージュや黒などどんな服とも合う1着を常備したいですね。「そういうことがあるかもしれない」と、想像力を働かせることのできる方が大人の女性です。
57アクセサリーもTPOでセレクト
ビジネスの場で、揺れるタイプや大きなピアスをしていると、打ち合わせをしていても、ついそこに目がいってしまいます。
おしゃれなだけではなく、その場にふさわしいかどうかまで考えてアクセサリーをセレクトするべき。
アンクレット、パワーストーンなどもつい視線がいってしまううえに、相手に違和感を抱かせてしまうかもしれません。
58「ちょっとそこまで」でも気を抜かない
制服姿の会社員の女性たちが、ランチ時にカーディガンを羽織り、お財布を小脇にかかえて小走りでお店に向かうシーンをよく見かけます。彼女たちがはいている靴は、決まって会社用のサンダルだったりします。
すぐ近くにランチに行くだけだからかもしれませんが、そんな姿に私はやや疑問をもってしまうことも。たとえ近くでも、たった1時間の休憩時間であっても、外は外。
きちんとバッグを持って、靴も会社用のサンダルからはき替える余裕がある女性は素敵に感じませんか?お店のランクや、また、取引先の方にお会いする可能性も想像したらなおのこと。
「ちょっとそこまで」であっても、手抜きのない装いを心がけたいものですね。
59急な来客でもあわてない装いを
たとえば宅配便が急に届いたら、どんな姿で玄関に向かいますか?「パジャマでもいいか」では、育ちがいい女性とは言えないのでは?自然災害や火事など、いつ何が起こるかわかりません。
不測の事態で外に飛び出したときに、人に見せたくないスタイルでは困ることも。
せめて近所で知り合いに会った際、こちらからごあいさつできるくらいには、常に整えておきたいですね。誰に見られても恥ずかしくない程度の準備ができている方が「余裕がある人」なのです。
60ランジェリーのこと
「見えないところのおしゃれ」とはよく言ったもの。急病や不慮の事故などでいつ救急車で運ばれるかわかりません。
万が一病院に運ばれても恥ずかしい思いをしないアンダーウェア、ランジェリーを意識しておきましょう。
61和室や目上の方のお宅に、ブーツをはいて行かない
事前に「和食のお店に行く」「彼のご実家を訪問する」とわかっているなら、ブーツはさけたほうがよいでしょう。
私のスクールでもブーツの美しい脱ぎはきをレッスンしていますが、とても難しいもの。玄関先でもたもた手間取るとご一緒する方をお待たせしますし、優雅ではありません。
なるべく脱ぎはきのしやすい靴を選びましょう。場に合った装いを考えられる女性は、気遣いのできる方という印象を与えます。
美容室にタートルネックで行かない。病院や健康診断にワンピースで行かない。アウトドアやバーベキューにヒールのある靴で行かない……など、ご一緒した方に気を使わせない装いができる想像力を大切に。
62靴のインソールにも気を使う
あなたの脱いだ靴、意外と見られているかも。
インソールが古くなっていたり汚れていたりしませんか?脱いだ靴からも、あなたの美意識や育ちが垣間見えると心得ておきましょう。
63靴の後ろ側は大丈夫?
生活の整っている方、真におしゃれな方は細部まで気を使うもの。とくにヒールの美しさには気を配りましょう。
つま先は目に入りやすいですが、靴の後ろ側は、自分では気づきにくい部分です。
知らない間にかかとが削れていたり、革がめくれていたりすることも。周囲に指摘される前に、チェックしておきたいですね。
64その場に合った靴選びができる
靴もTPOに合わせて選びます。カジュアルな場所なら、フラットな靴でもよいでしょう。ですがフォーマルな席なら、少なくとも5㎝以上のヒールのある靴を選ぶべきです。
パーティなど、とくに優雅にふるまいたい場なら、女性の脚を美しく見せてくれる7〜8㎝以上のヒールがおすすめ。
中途半端な高さのヒールは野暮ったく見えることも。ただし、葬儀に参列するのに高すぎるヒールでは品性を疑われます。ファッショナブルな場なのか、厳粛な場なのか、的確に判断できる女性でいたいですね。
65靴の音にも敏感に
階段を下りるときのミュールのカンカンカンという音、廊下を歩くときのハイヒールのコツコツという音。靴のかかとの音は、けっこう気になります。
今日は大きな会議で資料を配らなければいけない、美術館に行くから……など、音が気になると予想される日は、手持ちの靴の中からのチョイスもしっかりなさるように。
66シワ、シミ、毛玉、ほつれに注意
いくらハイブランドの服を着ていても、シワ、シミ、毛玉があっては台無しです。たとえクリーニング上がりであってもだらしなく映ってしまいます。
白シャツやブラウスは、アイロンがかかって、シワひとつないと清潔感と育ちの良さを感じさせます。
面倒くさがらずに、きちんとアイロンをかけたいですね。自分では気づきにくいのですが、スカートのすそのほつれにもご用心を。
毎日、360度チェックしたいものです。家を出るのがいつも時間ぎりぎりでは、点検している暇もありません。余裕をもって出掛ける前の服装チェックをすることで、育ちがいい女性の装いが完成します。
67ブラックフォーマルは、マストアイテム
大人の女性なら必ずもっておきたいのが、フォーマルな黒のワンピースやジャケット。季節に相応しいものをそろえておくのが大人の条件です。
フォーマル用の服は、シルクやウールなど上品な素材のものを。たとえ高級なカシミヤであっても、ニットはフォーマルなシーンや改まった場には着ていけません。
麻、綿も同じです。私も麻は大好きですが、すぐにシワができることを考えると、大切な場には選べません。
TPOをわきまえた最適な服装をセレクトできる選別の力(識別能力・感覚力)が養われているかどうかというところに、育ちが出るといえるのかもしれませんね。
68指先もTPO
美しく整えていることと、ファッショナブルであることは異なります。
いくら素敵なネイルでも、それはあなたのビジネスシーンに適していますか?書類を指すとき、お茶をお出しするとき、本来脇役であるべきネイルに目がいってしまってはビジネスパーソンとして合格とは言えません。
指先までのTPOを考える力を養いましょう。
69玄関に姿見を置く
玄関に、全身が見られる姿見がありますか?家を出てから、「あ、今日の靴、服と合ってないわ。このスカートの丈と合わないわ……」と後悔する経験をみなさんお持ちでしょう。
服装は必ず、靴もはいた状態で確認します。360度、全身のトータルバランスと、細かいディテールまでチェックしたいですね。
スカートのほつれがないか、シャツにシワがないか、靴のかかとはきれいか、後ろ姿もチェックを。鏡を通さないと気づきにくい部分まで確認してから出掛けましょう。
70季節感を大切にした装いができる
季節に合った装いは、ファッショナブルである以上に、美しい四季や自然に対する感謝の想いが感じられ、思わず見とれてしまいます。とくに和装には、日本の美しい心を感じます。
さらに素敵なのは、その季節の盛りのときよりも少し早い時期に先取りできる粋な方。
たとえば、9月に入ったら、白い色は極力さけて、真夏の装いから切り替えます。
残暑が厳しければ、カーキ、ボルドー、からし色といった深みのある色を、気温に合った涼しい素材で取り入れ、秋という暦のファッションを楽しみます。
日本人は、昔からこのような季節の先取りを大切にしてきました。洋装でも和装でも、季節感を大切にできる方は、丁寧な暮らしを送っている印象です。
日本の美しい四季を尊く思い、愉しめる余裕こそが、育ちの良さなのでしょう。
持ち物
71小さなバッグを持ち歩く
レストランや結婚式など、フォーマルな場ではハンドバッグを持つことが女性のたしなみです。
ヨーロッパの王室や日本の皇室の女性たちの装いを見ても、公式の場では常に小さなバッグをお持ちになっていることがわかります。
女性の手ぶらはあり得ません。また、仕事用の大きなバッグをレストランに持ち込むのもNG。その場の優雅な雰囲気をこわすのでさけたいですね。
「取引先の方と急に食事に行くことに!」「突然彼から素敵なフレンチに誘われた」ということがあるかもしれません。
そういうときは、大きな荷物は必ずクロークに預け、店内にはハンドバッグで入りたいもの。
急なお誘いでもあわてないように、トートバッグの中に軽くて小さめなクラッチなどをあらかじめ用意しておくと安心です。
72ビニール傘の普段使いはやめて!
ビニール傘を普段使いにしている女性は、日々を大切にしている育ちの良さを決して感じさせません。
もちろん、急に雨に降られたときはその限りではありませんが、そんなときのために折りたたみ傘を携帯しておきたいですね。
また、傘の柄に巻かれたビニールやサイズの表示を取らないまま使っている方を本当によくお見かけします。
これは、身の周りのものを整えるということをしない無頓着な方だと思われても仕方がないでしょう。
73紙袋を何度も使わない!
格式あるレストランでの食事など、改まった装いのときには、小さめのハンドバッグがエレガントです。問題は小さなバッグに入りきらなかった物を何に入れるか?ということ。
そんなとき、多くの女性がショップの紙袋を併用していらっしゃるようです。確かにブランドショップの物などおしゃれでセンスのよい袋は重宝しますね。
ただし、装いに合ったきれいな状態の物になさって下さい。何度も使い回しているのでは?と感じさせてしまうと、あなたの品が大きく下がってしまいますよ。
布製やビニール素材のサブバッグでも、もちろん結構です。ただ、紺色の地味な物は、お子さんの学校やお稽古に付き添うスタイルに見えてしまうことも。大人のエレガンススタイルに合うサブバッグをぜひ探してみて下さい。
74育ちがいい人の必需品は?
アイロンのきいた清潔感のあるハンカチとポケットティッシュは必ず持ち歩きたいですね。
そのほか、お懐紙やポチ袋を忍ばせておくと、いざというときに大人の対応ができます。
75丁寧に生活していないと思われる方の持ち物
次のようなものは大人としての美意識が整っていない印象となります。
- ・レシートやあまりにも多いポイントカードで膨らんだお財布
- ・必要なものがすぐ見つからないバッグ
- ・「○○保険」「○○銀行」など、どこかの企業のノベルティグッズ
- ・ペンケース代わりに使っている封筒や輪ゴムなど
76メガネは意外に汚れやすい
メガネやサングラスのレンズは指紋などですぐに汚れやすいもの。かけているときは気づかないことが多いのですが、周りの方はとても気になります。
あなたの顔で、確実に目立つ部分です!他人は指摘しづらい部分ですので、マメにチェックしておきましょう。
77万年筆は素敵な大人の証し
目上の方へのお礼状、お詫びなど気遣いのお手紙には万年筆が必須です。
実は幼稚園、小学校のお受験の願書は、今でも手書きのため、必ず万年筆で書くことをおすすめしています。
相手の方への敬意はもちろん、あなた自身の丁寧な生き方が万年筆での文章には表れます。ぜひご自身の手にしっくり合った物を選んで下さい。
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