この本を、僕の人生でもっとも大切な人たち──家族──に捧げます。母、父、ヘイリー、妻ウルスラと僕たちの子どもであるソフィーとハルステンに。言葉では表せないほど愛しています。そして、僕の妹アメリー・クリスティン・エルロッドを偲び、彼女との美しい思い出にこの本を捧げます。
この本を手にとってくれた人へあなたの人生が、現時点でどんな状況にあっても──闘いに勝利して成功を手に入れていても、試練の真っ最中で苦しみながら道を模索していても──僕たちにはひとつの共通点がある。
それは、「人生をもっと良くしたい」と願っていること。それは現状に不満があるからではなく、人は生まれつき、絶え間ない成長と向上を願う本能的欲求を備えているからだ。
なのにほとんどの人は、毎朝目を覚ましては昨日と似たような1日を送ることを繰り返してしまう。
作家であり、講演者であり、人生とビジネスの成功を後押しするサクセスコーチである僕の仕事は、みなさんの人生を全方位的に──できる限り短期間で──次のレベルの成功へと導くお手伝いをすることだ。
僕自身が自己啓発を熱心に学んできた経験から、このモーニングメソッドが、かつてないスピードで人生のあらゆる分野のレベルを上げるために、もっとも実践的で効率的なメソッドであることを保証しよう。
すでに何かを成し遂げた人や一流のパフォーマーにとってさえ、このモーニングメソッドは大変革をもたらすツールとなるだろう。
収入増や売り上げや収益の向上はもちろんのこと、健康、恋愛関係、財政、精神性などについても、劇的に改善できる。
逆境の真っただ中にいる人、耐えがたい試練に苦しんでいる人にとってモーニングメソッドが、克服しがたい試練を乗り越え、大きな突破口をつくり、現状をひっくり返す力を与えてくれることが、多くの人の体験により証明されている。
しかも多くの場合、ごく短期間で実現しているのだ。現状はほどなく過去の記憶となるだろう。本書を手にとったあなたは、奇跡のような旅に出ることになる。
シンプルだが革命的なプロセスが、人生のあらゆる分野を様変わりさせることを約束しよう──すべては、朝8時までの時間の過ごし方で決まる。
そんな大きな約束をしていいのか、とあやしむ方もいるだろう。
しかし、モーニングメソッドはすでに僕を含む世界中の1万人超の人生に大きな変化を起こしている。あなたにとっても、目標とする場所に到達するための確実なツールとなるはずだ。
僕は、このメソッドをあなたに今伝えられることを誇りに感じている。執筆にあたっては、読者が費やす時間とエネルギーに値するだけの、人生を変える結果を実感してもらえるよう、僕の力の及ぶ範囲でできる限りのことをした。
今回、この本をあなたの人生の一部にしてもらえたことに、深く感謝したい。僕たちの奇跡の旅は、今始まろうとしている。──ハル
この本を手にとってくれた人へ
はじめに
──一度死んだ僕が、モーニングメソッドで復活した話
運命の日、1999年12月3日。僕の人生は「上々」いや、「最高」だった。
大学の最初の1年を終えた20歳の僕は、1年半前から、年商2億万ドルのマーケティング会社でトップを売り上げる営業マンのひとりとして、社内記録を塗り替え、年齢にまったく見合わない額を稼いでいた。
恋人とは順調、支えてくれる家族がいて、素晴らしい友もたくさんいた。何もかもに恵まれていた。あの頃の僕は、世界の頂点にいたと言ってもいい。だから、まさかこの日の夜に世界が終わりを迎えるとは思ってもみなかった。
午後11時32分、ハイウェイ99を時速70マイル(約113キロ)で南下。友人たちと夕食を共にしたその夜、僕と恋人は先にレストランを後にし、ふたりきりで帰宅していた。
彼女は、夜の数々のイベントに疲れて助手席で眠っていた。
僕はしっかりと目を覚まし、両目で道路の前方をしっかりと見すえ、オーディオから流れるチャイコフスキーに合わせて、指揮棒のように指を振りかざしていた。
夜のイベントの幸福感に酔いしれていた僕は眠気のかけらもなく、白の真新しいフォード・マスタングで、フリーウェイを時速70マイルで飛ぶように南へ走っていた。
わずか2時間前、人生最高のスピーチを終え、初めてのスタンディングオベーションを体験して有頂天だった。聞いてくれたひとりひとりへの感謝を大声で吐き出したくてうずうずしていたが、恋人は眠っている。
両親に電話しようかとも考えたが、遅い時間なのでもう寝ているだろうとあきらめた。このとき僕は、電話をかけるべきだった。
そのチャンスを最後にしばらく両親と──誰とも──会話ができなくなるなんて、夢にも思っていなかったのだ。
「一生歩けない」と言われた交通事故
突然、シボレーの大型トラックのヘッドライトが僕めがけて突進してきた。僕自身は覚えていないが、それが現実だった。
シボレーのピックアップトラックは、推定時速80マイルの速さで、大きさも馬力も不釣り合いなフォード・マスタングに頭から突っ込んだ。
運命がゆがんだ瞬間だった。それからの数秒間はスローモーションの映像となって記憶されている。チャイコフスキーのオーケストラをBGMに、2台の車両が踊るようにはじけた。
2台の車の金属フレームが悲鳴のような音をたててねじ切れ、マスタングのエアバッグがものすごい勢いでふくらみ、僕と恋人は意識を失った。
時速70マイルで移動していた僕の脳が前頭骨に衝突し、前頭葉を構成する脳組織の多くが破壊された。
衝撃によってマスタングの後尾が右側に突き出し、僕の運転席側のドアに、避けきれなかった後続の車が衝突した。
16歳が運転するサターンのセダン車が時速70マイルで突っ込み、運転席のドアが僕の左半身にめり込んだ。ルーフの金属素材のフレームが歪んで頭に刺さり、頭蓋骨がぱっくり割けて左耳が切断寸前。
左眼球の眼窩がつぶれて眼球が支えを失い、左前腕の橈骨が折れて肘が砕け、割れた上腕骨が二頭筋をめがけて皮膚を突き破った。
僕の骨盤は愛車のセンターコンソールとサターンの先端部に引きちぎられ、3カ所を骨折。おしまいに、人体でもっとも大きな骨である大腿骨が2つに割れ、一方の端が太腿の皮膚を突き抜けて僕の黒いスラックスを引き裂いて穴をあけた。
そこかしこに血が飛び散っていた。僕の身体は破壊され、脳は一生消えない傷を負った。はかり知れない痛みに耐えられない肉体がシャットダウンした。血圧が下がり、すべてが真っ黒と化して、僕は昏睡状態に陥った。
起こった出来事にはすべて意味がある
救急隊のチームが到着し、消防士がジョーズオブライフ(倒壊した建物や事故を起こした車両などから人を救出するための装置)を使って、血まみれの僕の身体をスクラップ金属から切り離した。
この作業の間に僕の血液が尽きて、心臓が停止。呼吸が止まった。臨床的には、僕は「死亡」していた。救急医療隊員がただちに僕を救急ヘリに乗せ、命を救うべく尽力した。
6分後、試みが成功。心臓が再び鼓動し始めた。息を吹き返し、清潔な酸素を吸い込んだ。ありがたいことに、僕は生きていた。
6日間を昏睡状態で過ごして目を覚ますと、医者に二度と歩けないかもしれないと伝えられた。その後の苦しい7週間を病院での回復とリハビリに費やし、イチから歩く訓練をした。退院して両親の世話を受けることになり、現実世界に戻ってきた。
骨折11カ所と一生治らない脳損傷を負い、入院中に恋人に別れを告げられ、それまでの人生は二度と戻らないことを悟った。ところが、信じられないことに、これが好転の始まりだった。
自分の新しい現実に向き合うのはたやすくなかったし、時々は「なぜ僕にこんなことが?」と思わずにはいられなかったが、僕には自分の人生を取り戻す責任があった。
「こんなはずじゃなかった」と愚痴を言う代わりに、今の状態を受け入れた。
人生がもっと違っていたらよかったのに、悪いことが起きなければよかったのに、と願うことにエネルギーを注ぐことをやめ、今の僕の持ちえる力で「現状にベストを尽くすこと」に100パーセント集中した。
自分に今あるものに心から感謝をし、この状況を無条件に受け入れ、自分の望みを形にする責任を引き受ける。僕はそういう道を選んだ。
すると、人生を破壊する惨事となり得た自動車事故が、人生に起きた最高の出来事のひとつとなった。起こった出来事には意味がある。
しかし、どの「意味」を選びとるかを決めるのは、自分の責任だ。人生の課題や事件や環境にどんな意味づけをするのか──「」、「」、。
僕はこの事故を、華々しく復活するための「自分を奮い立たせる燃料」として利用することを決めた。
2000年この年の初めは、病院のベッドに横たわっていた。身体のあちこちが折れていたが、心は折れていなかった。そして、年末にはずいぶん状況が変化していた。
退院後、車を失うと共に「短期記憶の能力」まで低下した僕には、家に引きこもってメソメソする理由が十分にあった。
しかし、僕は会社の営業職に復帰した。この年はキャリア史上最高の1年となり、年末までに6万人のセールスパーソン中、6位の成績をあげた。
身体も、精神的にも、感情面でも、経済的にも、事故のダメージを修復中という状況のなか成し遂げたことだった。
2001年自分の経験からかけがえのない人生の教訓を学んだ僕は、これを他の人にシェアしたいと考え、高校や大学で自分の体験を話す活動を始めた。自分の逆境が、他の人の勇気になるのではないかと思ったのだ。
その結果、学生や企業からの反応がとてもよかったので、「若者に影響を与える」ことを今後の自分のミッションにしようと決めた。
2002年友人のジョン・バーグホフが、さらに多くの人に影響を与えるために事故の経験を本に書くことをすすめてくれた。
しかし、書き始めてすぐに中断。文才がなかったのだ。高校の作文の課題でも大変だったのに、本1冊は厳しい。
書こうとしてはコンピュータの画面を見つめてイライラするという繰り返しで、本は僕の持ち札ではないように感じた。一方で、会社のセールスでは2年連続でトップ10入りを果たした。
2004年マネージメントの仕事に挑戦したいと考え、会社のサクラメント支社のセールスマネージャー職を受諾した。
僕の部署は過去の社内記録を破って売り上げ1位を果たした。この年の秋に、個人売り上げ最高額を更新し、社内の栄誉殿堂入りを果たした。
この会社でやりたいことはすべて達成できたので、独立してプロの講演者となる夢を追いかける時機が来たと思った。
ここ2年ほどの間に頭の中を泳いでいた文字を形にして、文章を書くことにも慣れてきた。妻のウルスラと出会ったのもこの年だ。相性がぴったりで、彼女こそが僕の理想の人だという予感があった。
2005年2月最後にするつもりだった社内イベントの観客席に座っていたとき、現実に気がついた──自分はまだ能力を出し切っていない、と痛感したのだ。
なんてことだ。賞をいくつかもらって営業記録も複数塗り替えた僕だが、全社トップの成績者に年間最優秀賞の景品のロレックスの時計が贈られるのを眺めているうちに、気づいてしまった。
僕は全力を出し切っていない──少なくともこの1年は。能力を出し切らないまま会社を去る自分が許せなかった。あと1年頑張ろう、今度は全力でやる、と誓った。
2005年12月遅いスタートにもかかわらず、自己記録の2倍近い売り上げを目標に設定し、身の引き締まる思いで仕事に打ち込んだ。
同時に、自分の体験を世界に広めて人の役に立つべく、本を完成させるのが義務だという気持ちもあった。
365日休まず働き、それまでの25年間の人生ではありえなかったレベルにまで自分を律して、セールスと執筆に打ち込んだ。
かつてやり遂げたことのないことを達成するという情熱を燃料にして、居心地のよい「凡人の域」を出て、全人生を自分で舵取りする「非凡の域」へ到達しようと頑張った。
年末までに両方の目標を達成した。自分の最高成績の2倍以上の結果を出し、1冊目の本を書き上げた。僕は自分自身に、「本気で頑張ればいかなることも可能だ」と証明したのだ。
2006年春初めての著書『TakingLifeHeadOn:HowtoLovetheLifeYouHaveWhileYouCreatetheLifeofYourDreams』は、発売後まもなくアマゾンの全体ランキング7位、カテゴリ別ランキング1位に躍り出た。
しかし信じられないことが起きた。出版社が国外逃亡し、著者印税を持ち逃げして音信不通になったのだ。両親はショックに打ちのめされたが、僕は不思議と落ち込まなかった。
車の事故から学んだのは、人生に起こった変えられないことを嘆いたりグチったりしても何の足しにもならないということ。だから僕は落ち込まなかった。
もうひとつ事故から得た教訓は、自分が困難から学んだことを他の人の人生に生かしてもらうことに意識を向けると、苦境を強みに変えられるということ。だから僕はそうした。
2006年秋その肩書きの意味するところを理解しないまま、もののはずみで「ライフ&ビジネスコーチ」を引き受けることに。
40代のファイナンシャル・アドバイザーであるスコット・スミスにコーチングを依頼されたのだ。これは、自分にとっても多くのことを学ぶ経験となった。
そしてスコットは、人生とビジネスの両方で目に見える結果を出してくれた。僕は人助けに強い関心があった。
26歳の若輩者がコーチングのプロとして成功する確率がどれだけあるかわからなかったが、自分のミッションに合致しているため、とにかくやってみることにした。
コーチングビジネスが始動し、何百人もの企業家やセールスパーソンや事業主をクライアントに迎えた。
その後まもなく、「ボーイズ・アンド・ガールズ・クラブ・オブ・アメリカ」の全国大会の基調講演のスピーカーとして、初めての有料講演を行った。
1998年から、主に営業パーソンやマネージャーや役員といったビジネスパーソンの前で話をすることはあったが、若者相手には別のインパクトを残さなくてはならない。
僕はここにきて、髪をツンツンと尖らせたスパイキーヘアで「ヨー・パル・ハル」のニックネームを使って、地元の高校と大学で講演を始めた。
2007年人生が崩壊した年。米国経済が破たんした。一夜にして収入が半分になった。
コーチングのクライアントたちはもはや僕を雇えなくなり、家賃を含む請求書の支払いが追い付かなくなった。負債額は42万5000ドル。
打ちのめされてしまった。精神的にも、肉体的にも、感情的にも、経済的にも、どん底だった。これほどまでに絶望し、落ち込み、自暴自棄になったのは生まれて初めてだった。
どうやって再び人生を立て直せばいいのかと途方にくれ、克服しがたい難題の解決策をがむしゃらに求めた。
自己啓発本を読みあさり、セミナーに出かけ、コーチングまで頼んだが、どれも効果はなかった。2008年人生が好転し始めた年。
きっかけは、ついにある親しい友人に事態がここまで悪化していると打ち明けたことだった(その時点までずっと内緒にしていた)。
「毎日を楽しめているか?」彼はたずねた。「朝ベッドから出るのがやっと。だから、答えはノーだ」すると彼は、「ジョギングをしなよ。気分が上がるし思考がクリアになるよ」と言った。うえっ、走るのは大嫌いだ。でも、ワラをもつかむ気持ちでアドバイス通り走ることにした。
ジョギングによる気づきが、人生のターニングポイントになり(詳しくは2章)、自己成長のためのルーティンワークを編み出すことを思いついた。
ルーティンワークを通じて自分の問題を解決し、人生をひっくり返すことができる人間になりたいと。試してみたら、素晴らしい効き目があった。まさに人生がひっくり返ったのだ。
人生が全方位的にものすごいスピードで様変わりしたので、僕はこれを「人生を変えるモーニングメソッド」と呼ぶことにした。
2008年秋引き続き「人生を変えるモーニングメソッド」の実践法の研究を続けていた(当時は本にまとめる予定はなかった)。
さまざまな自己啓発メソッドや睡眠スケジュールを試し、本当に必要な睡眠時間をリサーチした。
得られた結果は、僕自身を含めて大多数の人が真実だと信じている物の見方や論理を覆すものだった。
結果に驚きながらも、プライベートでコーチングをしているクライアントたちに「人生を変えるモーニングメソッド」のルーティンを試すようにすすめた。
ほとんどの人は「でもねハル、僕は朝型人間じゃないんだよ」と抵抗したが、1週間だけ試してもらったところ、ほぼ全員の人生がただちに変化した。僕の人生を変えたのと同じくらい根底から。
体験した多くの人が、今度はその「早起きのルーティンワーク」という新発見を、友人や家族や同僚に伝え始めた。
そして突如として、僕は会ったこともない人たちがフェイスブックやツイッターで「人生を変えるモーニングメソッド」について投稿するのを見かけるようになった。
2009年間違いなく人生最良の年。理想の女性と結婚した。子どもができて、娘が生まれた。コーチングのビジネスは大繁盛で、クライアントは順番待ちのリストができた。
講演者としてのキャリアが軌道に乗り、高校や大学、企業や非営利団体の会議で講演会や基調講演を行った。
「人生を変えるモーニングメソッド」は猛烈な勢いで広まっていた。「人生が変わり始めた」というメールが毎日届いた。
これを世に広めるのは僕の義務だし、そのための最良の手段は本を書くことだとわかっていたので、ゆっくりとだが執筆を始めた。やはり文才はなかったが、心血を注いだ。友人のロマチオがいつも言っている。
「全身全霊で向かいさえすれば必ず道はある」2012年今、あなたが手に持っているこの本──書き上げるのに3年を費やした──が、ついに出版。
またたくまにアマゾンのベストセラー1位を獲得したのみならず、発売されたその年のうちに、アマゾン史上最高級の評価を得た(2017年1月時点で2000レビュー以上、5点満点中平均4・6点)。
さらに重要なのはレビューの内容だ。読んだ人の人生は本当に変わり始めていた。また、あらゆるタイプの人──専業主婦から会社の社長まで──に効果があった。
僕たちは「自分の人生」に責任がある
僕がこんなふうに自分の人生の話を書いたのは、現時点でどんな立ち位置にいても、どんなに過酷な試練のさなかにいても、克服して目標に到達することができるという一例を示したかったからだ。
僕は、心肺停止になり、二度と歩けないと告げられ、傷ついて落ち込むあまり、朝ベッドから出ることさえできなかった場所からここまで来られたのだから、あなただってきっと障害物を克服する努力ができないなんて言えないはずだ。
……そうだろう?他の誰かがやってのけた克服や達成は、「自分にもやればできる」という証拠になる。たとえ、過去や現在がどんな状況でも、克服し、目標を達成することは可能なのだ。
そのためにはまず、自分の全人生に完全に責任を持つことを受け入れ、誰のせいにもしないこと。自分の人生に責任を持てば持つほど、人生を変化させるパワーは強くなる。
ただし、「責任を持つこと」と「責めること」の違いを理解することが大切だ。責めるとは「誰かのせいにする」ことだが、責任は「誰が改善するか」ということだ。
事故を振り返ると、飲酒運転のドライバーは責められるべきだが、僕には、自分の人生を改善する責任がある。
自分の人生を理想通りにつくり変えるのは自分の責任だ。誰が悪いかは実は重要ではない。本当に大切なのは、過去を過去として手放し、未来に向かって理想の人生になるよう努力すること。
さあ、今日から始めよう。
「新しい自分」は今から始まる
現時点での人生は一時的なものだ。これまでの自分の選択の結果として、あなたはしかるべき位置にいる。でも今、理想の人生にするために自分を変える時期が訪れた。
人生が困難で試練のさなかであっても、いや、困難であればこそ、今こそが学び、成長し、改善するチャンスなのだ。
あなたは今、自分の人生のストーリーを執筆中だ。いいストーリーには必ず、困難を克服するヒーローやヒロインが出てくる。困難が大きければ大きいほど、ストーリーは魅力的になる。
ストーリーの今後の展開には何の制限も束縛もないのだから、次のページをどうするかは、あなたが決めればいいのだ。
いいことを教えよう。あなたには、自分を変える能力がある。人生を思い通りに変えることができる。
そのために行動や努力が不必要とは言わないが、自分を成長させることによって、望んだものを素早く簡単に引き寄せることが可能になる。
人生に望むことを手に入れるための「人間力」を身につけるお手伝いをするのが、この本だ。
機能を利用して、どんどん書き込もう
先に進む前に、この本に書き込む用意をしてほしい。読みながら、覚えておきたい記述、読み返したい記述に印をつけよう。
ハイライトを引く、メモをするなどして、重要なレッスンとアイデアと戦略を、すばやく見返せるようにしよう。僕自身は、細部にこだわる完璧主義者で、持ち物をきれいに保ちたいタイプなので、本に印をつけるのが苦手だった。
しかし、この種の本を所有する目的は、きれいに保つことではなく、最大限に価値を引き出すことにある。
今では僕も、あらゆる本に印をつけ、1冊まるごと読み直さなくても、いつでも立ち戻って素早くキーワードを思い出せるようにしている。さあ始めよう!あなたの人生の新しい章が、幕を開けるのだ。
1章▼潜在能力をフルに目覚めさせれば人生が拓ける
「人生は短い」とはあまりにも言い古された言葉だが、これは真実だ。あなたには、不幸せにも平凡にもなっている時間がない。それは無意味なだけではなく、痛ましいことだ。──セス・ゴーディン
満足した気分でベッドに入りたいなら、毎朝決意を持って目を覚ますべきだ。──ジョージ・ロリマー
なぜだろう。
生まれたばかりの赤ちゃんを「人生の奇跡」と呼びながら、自分の人生については平凡でもしかたないとあきらめてしまうのは。僕たちはいったい、いつの時点で奇跡を見失ってしまうのだろう。
あなただって、生まれたばかりの頃は、何でもできてあらゆる望みを叶える子になると、みんなに言われて育ったはずだ。
では、大人になった今、何でもできてあらゆる望みを叶えただろうか?いつのまにか、「あらゆる望み」を「そこそこで妥協すること」にすり替えてしまっていないだろうか?最近、気がかりな統計資料を目にした。
平均的なアメリカ人は、9キログラム体重過多で、1万ドルの負債があり、うつ気味で、自分の仕事に不満があり、親友は1人以下だというのだ。この統計のすべてが真実ではないにせよ、我々は目を覚ます必要がありそうだ。あなたはどうだろう。
潜在能力を最大限に発揮し、自分が望むレベルの成功を手に入れているだろうか。それとも、望んだもののほとんどを得ていない人生で妥協していないだろうか。自分の能力以下のレベルにもかかわらず妥協して、これでよしと正当化していないだろうか。
この本を読むからには、最高の人生、理想の人生をスタートさせるために、これからは妥協をしない、という覚悟を決めてほしい。
「理想の人生」を自分でプロデュースする
「あなたにできる最大の冒険は、自分が夢見るような人生を送ること」。名司会者であるオプラ・ウィンフリーによる、僕が最高に好きな言葉だ。
悲しいことだが、夢見た人生を送る人があまりにも少ないがために、このフレーズが形骸化している。ほとんどの人は、それなりの人生で妥協し、今の人生がもたらすものをただ受け入れている。
何かを達成した人でさえ、たとえばビジネスで成功しても、健康や恋愛といった他の分野では並みのレベルで満足してしまいがちなのだ。
ベストセラー作家のセス・ゴーディンは、「平均であることと面白味のない人であることは、ほぼ同じ意味だ」と語っているが、まさにその通りだ。
しかし、ほとんどの人が人生の一部においては理想以下で妥協しているからといって、あなたもそうする必要はない。
人生のすべてにおいてたぐいまれな成功を収める「ほんの一握りの人間」に、あなたがなればいい。幸福、健康、お金、自由、成功、愛情、すべてを手に入れることは可能なのだ。
人生のあらゆる分野の成功度・達成度・満足度を10点満点で測るとしたら、全員が10点満点を求めるはずだ。
「いいや、健康は7点でいい。健康すぎてもエネルギーがありすぎても困る」「恋愛は5点で本当に大丈夫。パートナーが要求を満たしてくれなくても、ひどいケンカをしても気にしないし、他のカップルがうらやむほど幸せなカップルになんてなりたくないから」
……そんなことを言う人に、いまだかつて出会ったことがあるだろうか。
この本を読めば、人生のすべての分野で10点満点を手に入れることが可能であることがわかるはずだ。毎日少しの時間を使ってシンプルな努力をするだけで、理想を叶え、しかもそれを持続することができる。すべては、毎朝の目覚めから始まる。
明日から、ささやかでシンプルなステップを実践することで、あなたが本当に理想とする人生を手に入れる人間に成長できる。
僕がそう言ったら、あなたは喜ぶだろうか?信じるだろうか?信じない人もいるだろう。もう疲れたよ、うんざりだ、という人が、あまりにも多い。
人生や恋人との関係を修復するためにあらゆることを試したけど望み通りにならない、という人が。気持ちはわかる。僕もそうだった。
しかし時間をかけて、すべてを変えるいくつかのコツを習得した。
だから、手を貸したいと思っている。あなたを「こっち側」の人間にしたいのだ。単なる「良い人生」じゃなくて、まさかと思うような「極上の人生」を送れる人間に。
本書が約束する3つのこと
1あなたは、トップクラスの健康・富・幸福・愛情・成功を得るにふさわしい人間である。あなたには、地上の他のすべての人と同じように、その資格と能力がある。
あなた自身の人生のクオリティのため、さらには家族、友人、クライアント、同僚、子ども、地域など、あなたと関わるすべての人の人生に及ぼす影響力のためにも、自分の理想とする人生に沿って生きることを、今日決心することになる。
2あなたは、そこそこの人生で妥協するのをやめて、理想の人生を追求することになる。
そのために最初に始めるべきことは、毎日少しの時間を使って、自分が求めるレベルの成功のための努力を継続できるだけの人間に成長することだ。
3朝の目覚めの工夫と毎朝のルーティンを行うことは、人生のあらゆる分野において、劇的な影響を与える。
「朝に集中して生産的に過ごす=朝を成功させる」ことが、集中力と生産性をアップさせる。
朝を非生産的かつ月並みに過ごせば、人生もそれに準じたものになる。シンプルに朝の目覚めを変えるだけで、人生が変わる。効果は思ったよりも早く表れる。
自分は「朝型人間」じゃない、という人へ
早起きがいいのは知っているし、以前試してうまくいかなかったという人もいるだろう。
「私は朝型人間じゃないので」「夜型なんだよ」「忙しくて時間がとれません」「睡眠時間を減らしたくない!」僕も「人生を変えるモーニングメソッド」を始める前はそうだった。
「人生を変えるモーニングメソッド」はあらゆる人のライフスタイルに効果を発揮する。
企業家、営業職、CEO、教師、不動産業者、専業主婦、高校生・大学生など、さまざまな立場の人が「モーニングメソッド」を実践して、自身の大きな変化に喜ぶあまり、結果を動画にしてユーチューブに投稿したり、フェイスブックやツイッターで紹介したりしている。
体験者のコメントを読むだけでも、その効果が見てとれるはずだ。
「人生があまりにも急速に変わっていく。仕事で苦戦していたのに、モーニングメソッドを始めてから、毎朝自分と向き合うだけで、すべてが好転したことに驚いている」「モーニングメソッドを実践して79日目。1日も欠かさずやっている。今までいろいろ試してきたが、数週間以上続いたのは初めてだ」「モーニングメソッドを始めて10カ月。収入は2倍になり、今まででベストの体型になった」「モーニングメソッドを活用して11キロやせた」
これらはすべて、あなたにも起こることだ。次の章では、僕自身がどのようにモーニングメソッドを活用したかについて、詳しく紹介する。
事業に失敗し、42万5000ドルの負債を背負い、重いうつ状態で、自分史上最悪の体型という「どん底」の状態から、複数の事業に成功し、収入を2倍に増やし、負債を100パーセント完済し、国内外で基調講演を行うという自分の夢を実現し、52マイルのウルトラマラソンを完走することで精神的・肉体的な絶頂を経験するまで、わずか1年以内の出来事だった。
あなたにも必ずできる。モーニングメソッドは、簡単に実践できて、しかも楽しめるプログラムだ。すぐにやり方を覚えられてラクにできるようになり、一度覚えれば一生使うことができる。
モーニングメソッドを行うにあたって夜更かしを禁じているわけではないが、いったん実践し始めると、休みの日でも早起きするようになる人が圧倒的に多い。
理由は、「そのほうが気分がいいし、用事が片づくから」。
そんなことを言える自分に早く会いたいだろう?モーニングメソッドの実践者の多くが、毎朝の早起きを、子どもの頃のクリスマスの朝の気分にたとえている。
ワクワクして、早く起きたくてしかたがない、毎朝そんな気分になれるなんて!クリスマスを祝う習慣がない人は、朝起きるのが嬉しくてしかたがなかったときを思い出してみよう。
学校の始業式、自分の誕生日、旅行の前日。毎日をそんな気分でスタートできたら、どんなに素晴らしいだろう。以下は、モーニングメソッドにより効果が期待されることのリストだ。
- ○毎日、目覚めたときにエネルギーを感じ、ワクワクする。
- ○ストレスが軽減する。
- ○思考がクリアになり、自分にストップをかけていた「思い込み」を乗り越えられるようになる。
- ○体調がよくなり、望む場合には体重が減り、自分史上最高のメリハリボディになれる。
- ○生産性が上がり、最優先事項にのみ、高い集中力を保ち続ける能力が高まる。
- ○感謝の気持ちが増え、心配が減る。
- ○金銭的な富を得て、幸運を引き寄せる能力が劇的にアップする。
- ○人生の目的が明らかになり、その通りの生き方が始まる。
- ○自分に見合うレベル以下での「そこそこ」で妥協することがなくなり、「理想の人生」のイメージに沿った生活が始まる。
もしかすると、誇大広告や大げさな約束では、と怪しむ人もいるかもしれない。しかし、大げさな記述は一切ないと断言しておく。モーニングメソッドを実践することによって、あなたは日々成長することになる。
本書では、僕の考案した「6つの習慣」について紹介する。あなたにふさわしい極上の人生。この国の95パーセントは、残念ながら一生これを手に入れることができない。あなたには、この統計の数字を変えるひとりになってほしいと願っている。
現時点で「朝型人間」になる決意ができていなくても、この本を読めば、今まで以上にラクに起きられるようになるから大丈夫。ちなみに「早起き」と「たぐいまれな成功」には確実な相関性がある。
1日の最初の1時間の使い方が、潜在能力をフルに発揮して望み通りのレベルの成功を手に入れる鍵なのだ。
朝の目覚めが変われば、人生が変わる。あなたはほどなく、その事実を理解することになるだろう。
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