見えない汚れと気づかない汚れ
●意外とあちらこちらに汚れがある
机の上や床の上はきれいなのにパソコンの周辺、デイスプレイ、キーボードはホコリだらけではありませんか,・静電気でホコリがかなり付着していると思います。
低層キャビネットの棚の上は清掃しても、中層キャビネットの棚の上は清掃したことはありますか,・多分ホコリで真っ白になっていると思います。
このように、事務所は見えない場所、気づかない場所がたくさんあり、ホコリやゴミ、汚れが溜まってしまっています。
この機会に次の場所を確認してみましよう。
①見えない汚れがある場所・箇所高。
中層キャビネットの天丼部分、パソコンの裏側、机と机の間・配線、コピー機の挿入。
排出トレー、応接テーブルの棚板、テーブル、椅子、ボードなどの脚部分、エアコン、壁かけの扇風機、ゴミ箱の内側など②気づかない汚れがある場所・箇所パソコンのディスプレイ。
キーボード・プリンター、電話機、シュレツダーの挿入部分および周辺の切断カス、床に落ちているパンチカス、ホワイトボードの受け皿、イレーザー、キャビネットの棚板(特に一番下の棚板)、テーブル、椅子、ボードなどの脚部分、コンセント、壁・ドアノブ、表示物、ゴミ箱、窓ガラス、扉など
●整理・整頓ができてもホコリだらけでは意味がない
これらの場所から物を取り出したり、作業をすると、手は汚れ、書類が手垢で薄汚れてしまいます。
整理、整頓ができていても、ホコリだらけの職場であれば、快適な職場とは言えません。
健康に影響を及ぼしてしまうかもしれませんし、トラッキング現象(プラグとコンセントの接触部分にホコリが付着し、漏電。
発火すること)など火災の原因にもなりかねません。
今までは見える場所だけを掃除していたかもしれませんが、5Sを続けていくためにも、見えない汚れや見えない汚れがある場所。
箇所も清掃に取り組みましよう。

5Sの清掃とは?
●清掃は気づかない汚れまできれいにすること
まったく清掃をしない会社はないと思います。
ただ、清掃業者に委託している場合、自分たちは清掃をしなくても大文夫だと思っていませんか,・清掃業者が行っている清掃は限られた場所であり、全ての場所が清掃されているわけではないのです。
5Sの清掃とは、「毎日清掃している場所だけではなく、気づかない箇所、見えない部分まで、職場のさまざまな汚れ、ホコリ、ゴミ、廃棄物を適当なタイミングで取り除くことにより、快適な職場環境を維持する」ことです。
「適当なタイミング」というのは、必ずしも全ての場所を毎日清掃することではなく、汚れ具合によって、清掃する頻度や時期を決めて清掃するという意味です。
さまざまな汚れ、ホコリ、ゴミを取り除くためには、事務所の隅々まで清掃しないといけません。
見えない汚れ、気づかない汚れまで徹底的に清掃すると、次から次へと汚れが気になり始めるでしょう。
●清掃で発見力も身につく
5Sの清掃をすると、今まで気づかなかったことに気がつくようになります。
また、視野が広がり、注意力も身につくことでしよう。
清掃により、さまざまな5Sの不備も発見できるはずです。
たとえば、・不要物。
新しく購入した物の置き場所が決まっていない。
表示どおりに物が置かれていない。
表示をし忘れた場所・箇所。
剥がれかかった表示物・掲示期限が過ぎた掲示物・期限が過ぎた一時仮置き物・守られていない運用ルール・危険箇所清掃は5Sの最後の仕上げです。
全員で清掃することによって、職場を汚さない、汚したらすぐに拭く、掃くことが当たり前のようにできる、感性豊かな人材が育つようになります。

5Sの清掃の目的
●たくさんの効果を生み出す5Sの清掃
5Sの清掃の一番の目的は、きれいで快適な職場環境を維持することです。
しかし、それだけではありません。
前項でご説明した「5Sの不備の発見」「感性豊かな人材づくり」の他にもたくさんのメリットがあります。
①仕事の質の向上広々とした、ホコリがない机の上では、思いきり書類を広げることもでき、処理スピードもアップします。
仕事のミスもなくなり、集中力が増して考える時間も増え、モチベーションが上がるはずです。
②顧客満足度の向上、クレーム防止注意力や気配り力が自然と身につくので、お客様へ丁寧に対応できるようになり、お客様の評判も上がります。
③安全性の確保5Sの清掃をしながら、つまずく場所や物が落下しやすい場所など危険な箇所が発見でき、すぐに対応できます。
労災防止にも結びつきます。
④備品。
設備予防保全ホコリまみれのコピー機、プリンタ、プロジエクタ、スクリーンは、故障が発生しやすくなります。
清掃時に点検も行うと、早めに異常が発見できます。
最終的には経費削減につながります。
⑤徹底したムダの排除「手持ち基準」や「在庫基準」を決めても、次第に物は増えていきます。
ワンロケーション、ワンアクションを推奨しても徹底できていない証拠です。
清掃することによってこれらのムダを発見し、改善する機会ができます。
⑥意識改革汚い、ホコリまみれの職場は、社員一人ひとりの意識改革ができていないことの表れです。
ゴミが落ちていたら自ら拾う、ゴミを散らかさないように作業をするという習慣が身につき、意識が変わります。
これまでは何気なく清掃していたかもしれませんが、清掃は奥が深いのです。

清掃の推進手順
●清掃基準を決めて取り組もう
5Sの清掃は次の手順で進めます。
目備鵬】清掃対象範囲・物の明確化机の上、電話、パソコン、FAX・コピー機・プリンタ本体やその周辺、シュレツダーやその周辺、棚。
ロッカー・キャビネット、応接室のテーブル・椅子、会議室の机・椅子、ホワイトボード、什器、床、廊下……事務所の全ての場所が清掃の対象です。
見えない。
気づかない箇所も忘れないでください。
また、雑巾やほうきなどの清掃用具も清掃対象物です。
目籠國“清掃方法の明確化清掃する対象物によって清掃方法や清掃道具が異なりますので、清掃箇所別に清掃方法を決めます。
床はほうきで掃いたり、掃除機で吸引します。
床面が塩ビ材質であったらモップで水拭きし、時にはワックスをかけます。
カーペットであれば、粘着シートモップで取れなかった汚れを拭き取ります。
目扁圃﹈清掃分担と清掃頻度の明確化清掃は全員が分担して行います。
個人机は自分が実施しますが、共通の通路、会議室、窓、外回りなども分担して平等に清掃します。
公平な清掃をするために輪番制で実施することもあります。
目耐嵐“清掃基準・分担。
点検表の作成どの箇所を、どのような清掃用具を使用して、どのような清掃方法で、いつ、誰が、どこを、どのくらいの時間をかけて清掃するのかを決め、決められた基準(分担)どおりに清掃が実施されているかチェックできる「清掃基準・分担表」(次項)を作成します。
目備囲嘔清掃用具の準備と定置化最適な清掃をするためには、最適な清掃用具が必要です。
適当な清掃用具を使用すると、かえって汚れがひどくなることもあります。
すぐに清掃できるように清掃用具はワンロケーションで管理し、定置化しましょう。
目耐鶴爾汚れ防止対策の実施パンチカスや切断カスなどの汚れが発生しないように対策を取りましょう。
「清掃基準」に従って清掃を実施します。

清掃基準・分担表のつくり方
●誰もがルールどおりに清掃できるようにしよう
清掃のやり方は人の性格によって異なります。
几帳面な性格の人は隅々まで丁寧に清掃しますが、大雑把な性格の人は表面的にしか清掃しません。
面倒くさがりやの人は、ほとんど清掃しません。
自宅であればそれでよいかもしれませんが、快適な職場づくりのためには、全員が同一のレベルで決められたルールどおりに清掃しなければなりません。
そのためには、清掃基準。
分担表を作成しましょう。
清掃基準・分担表には、どの箇所を、どのような清掃道具を使用して、どのような清掃方法で、誰が、いつ、どこを、どの位の時間をかけて清掃するのかを具体的に決めて記載します。
清掃基準・分担表作成のポイントを紹介しましよう。
①清掃する場所単位で作成事務所、会議室、応接室、喫煙室、給湯室など場所ごとに作成します。
②清掃するタイミングと清掃箇所の明確化。
使用後に清掃する箇所……会議室やワークエリアの机。
毎日清掃する箇所………応接室、受付台、個人机・毎週清掃する箇所……コピー機。
月に一度清掃する箇所……キャビネット・半年に一度清掃する箇所……エアコン、書庫。
年に一度清掃する箇所……窓ガラス、照明器具、壁清掃箇所は、見えない場所、気づかない箇所も忘れずに。
③清掃箇所に合った清掃方法と清掃道具を特定たとえば、パソコンのディスプレイは専用ウェスでホコリと汚れを拭く、汚れがひどいときは専用クリーナーをつけて拭く、キーボードはハンデイモップでホコリをはらう……といったように、具体的に清掃箇所と清掃方法と清掃用具を決めることが重要です。
④全員清掃と実施場所の特定個人机は各自で清掃するのが当然です。
まだ清掃は女性が担当するものと思っていませんか?皆で協力し合い、公平に分担して清掃すると、チームワークとコミュニケーションが良好になります。
輪番制を採用することもおすすめです。

清掃用具置き場の設置と5S
●清掃用具にもルールを設けよう
5Sの清掃によって快適な職場を維持するためには、必要な清掃道具を準備し、すぐ清掃に取りかかれるように清掃用具置き場の環境を整備することも重要です。
①清掃用具と数量の特定清掃用具には用途別にたくさんの種類があります。
。
掃く……ほうき。
吸引する……掃除機、コロコロ(クリーナー)。
拭く……雑巾、ウェス・磨く……洗剤、ワックス、モップ・掃う……はたき、ハンディモップ。
取り除く……刷毛清掃用具は、清掃箇所に合ったものを準備しましよう。
また、清掃箇所を一度に何人で清掃するのかによって必要な数量を配置します。
誰かが手持ちぶさたになったりしないようにするための防止策です。
②清掃道具置き場は見える管理に変身清掃道具は事務所の片隅のロツカーに放り込まれる傾向があり、清掃用具は乱雑に置かれています。
ロッカーは、思いきって扉を取り外しましょう。
清掃用具が取り出しやすくなり、清掃道具置き場はいつも整理・整頓されるようになります。
③清掃道具は戻される表示の徹底清掃道具も整頓する物の一つです。
前に清掃場所や清掃方法を確認する習慣がつきます。
清掃漏れがなくなり、行き届いた清掃ができます。
チョコ置きや置きっ放しということがなくなります。
清掃道具置き場に清掃基準・分担表を貼れば、清掃をするロッカーの上部には、置き場表示と管理責任者の表示、ほうきやモップなどの清掃用具には番号表示、置く場所には位置表示、清掃場所の表示などを徹底しましよう。
④清掃の最後は清掃道具の清掃清掃が終わって清掃道具を置き場に戻す前に清掃道具を確認しましょう。
雑巾は汚れていませんか?ほうきには髪の毛や綿ボコリがついていませんか,・掃除機のゴミは一杯になっていませんか?掃除道具を清掃して、はじめて清掃完了と言えるのです。

毎日清掃と定期清掃
●清掃には種類がある
いつ、どこを清掃するかは清掃基準・分担表で明確になりました。
次に、具体的な清掃のやり方を紹介します。
①毎日清掃毎日清掃は、業務の一環として、短時間で清掃することで長続きします。
。
清掃箇所は机の上、パソコン、電話、低層キャビネットの上、受付カウンター、応接室のテーブル・椅子など・清掃のタイミングは始業前もしくは終業前の3分清掃。
清掃担当者は全員で分担②随時清掃作業が終了した後や、使用した後には必ずゴミや汚れが発生します。
随時清掃とは、使用者自らが清掃して片づけ完了とすることです。
次に使う人への思いやりです。
。
作業終了後の物の片づけ、ゴミ捨て、拭き掃除・飲食後のテーブルの拭き掃除。
会議後のホワイトボード、机の消しカス、紙くず清掃・シュレツダー裁断屑の清掃③週一清掃毎日清掃するには業務に支障が出てしまうが、ホコリやゴミが気になるという箇所は、週1回清掃しましよう。
・清掃箇所はコピー機、プリンター、パンチ、ゴミ箱。
清掃のタイミングは、週末に輪番制で15分清掃④月一清掃月一清掃は、汚れがひどくならないうちに清掃することによって、什器や備品を長持ちさせる目的で行います。
・清掃箇所はキャビネット(側面、扉、棚板)、ドア、壁、表示物の整理、会議室の机、椅子など。
清掃のタイミングは、月末に全員で一斉清掃。
清掃時間は30分清掃⑤全社一斉清掃会社が長期休暇に入るゴールデンウイーク前、夏休み前、年末年始休暇前に手が届かなかった場所、箇所を含め全ての場所。
箇所。
物を、全員で2〜4時間かけて清掃し、事務所をピカピカにしましょう。
皆で助け合い、良い汗をかくと連帯感がわきますよ。

汚れ発生防止策
●汚れない環境をつくってしまおう
定期的に自発的に清掃をすることは、とても重要なことです。
しかし、できるだけ清掃する時間を短縮し、業務に支障をきたさないようにしたいものです。
毎日清掃を週一清掃か、月一清掃にしても影響が出ないようにするには、汚れない職場環境にすることが重要です。
まず、汚れ発生箇所をチェツクしましょう。
シュレツダーの周りには切断カスが散らばっていませんか?大型パンチの周辺にパンチカスが残っていませんか?ホワイトボードのマーカーペンは消しカスだらけではありませんか,。
その都度清掃をしなくてもよいように、汚れ発生源対策に取り組みましよう。
翻園国丁ンュレツダー周り飛散対策シュレツダー周りの切断カスは、一度に大量の書類を切断する際に飛散する場合と、ゴミが満杯になったときに袋を交換する場合に発生します。
対策として、シュレツダーの前に一度に切断できる枚数や量のイメージがわかる運用ルールを掲示することと、近くにコロコロ(クリーナー)を置いてすぐに掃除できる環境にします。
田園國】大型パンチ対策大型パンチの底のパンチカス容器はすぐにいっぱいになってしまい、カスがはみ出てきてしまいます。
また、移動中にパンチした書類から残ったカスが落ちたりして床がカスだらけになったりします。
大型パンチは、一回り大きな箱の中に入れると、はみ出したカスが飛散しません。
そして、パンチの前に「パンチカスがついています。
書類をトントンしてください」などと注意を喚起するルールを表示しましょう。
田関圃一ホワイトボードマーカー対策一般的には、ホワイトボードマーカーは受け皿に置いてあります。
イレーザーでボードを消すと、消しカスがマーカーに必ず付着してしまいます。
マーカーを使用した手で他の物や場所を触ると汚れが拡散してしまうことがあります。
このような場合、マーカーは受け皿に置くのではなく、ボードの横にマーカー置き場を設置すると、消しカスが付着しないように対策ができます。

清掃点検のやり方
●点検は改善のチャンス
5Sをスタートした当初は、人によって清掃のレベルはまちまちです。
「清掃終了」と言いながら、汚れが落ちていない箇所があったり、ゴミが落ちていたりすることも多々あります。
清掃した後は、必ず点検をし、清掃のし忘れや清掃のやり方が不十分な箇所を皆で注意し合って、全員が同じレベルの清掃ができるようにしましょう。
清掃点検は、5Sの「しつけ」の一つです。
以下に、いつ、誰が、どこを、どのように、点検したらよいか、点検のポイントを説明します。
①点検頻度週一清掃、月一清掃、全社一斉清掃の後に点検すると、職場の全体の清掃状況を確認できます。
②点検担当者点検担当者は、5S職場推進リーダーが適任です。
清掃不足や不備があった場合、その事実を清掃担当者に言いにくいものですが、推進リーダーは5Sの推進責任者ですから、きちんと伝えましよう。
③点検箇所と点検評価清掃基準表で決められた箇所が決められたルールどおりに清掃されているか、きれいに清掃されているかをチェックし、◎、〇、△、×で評価します。
◎は「大変良くできています」、○は「良くできています」、△は「手直ししてください」、×は「清掃漏れあり。
もう一度清掃し直してください」です。
④点検のフォローアップ点検で△と×だった場合は、清掃担当者にどこが不十分であったのか、どのように清掃したらよいかを伝えてください。
再清掃後にも、再度チェックをします。
◎の場合は、清掃担当者は笑顔で評価しましよう。
また、点検中に5Sの不備を発見することがあります。
管理責任者に不備箇所を説明し、改善してもらうようお願いしましょう。
次の点検時に改善箇所もあわせてチェックします。

coL∪MN⑥清掃を習慣化するポイント
清掃を習慣化するポイント清掃は、5Sの最後の仕上げです。
見える場所。
箇所だけではなく、見えない場所、気づかない箇所まで徹底した清掃を習慣化させることが大事です。
習慣になるまでは、責任者による清掃点検を毎週実施し、清掃の実施率とレベルを上げるようにしましょう。
POIN丁①全員で清掃の目的をよく理解しよう②自分の業務の一環として清掃を実施することが当たり前と思う風土にしよう③清掃タイムを設け、管理職も一緒になって全員で清掃できるしくみをつくろう④必要な清掃用具はすぐに使える状態で管理しよう⑤定期的にルール(清掃基準・分担・点検項目)を見直そう⑥汚れの発生源対策(シュレッダーカス、パンチカス、ホコリ)を実施しよう②見えないところ、気がつかない箇所まで徹底的に清掃しよう③机の上、床の上、什器をピカピカにしよう⑨一人ひとりが汚さない、汚したらすぐ清掃する習慣を身につけよう⑩汚れ、ゴミに気づいたらすぐに拭く、拾うことが当たり前になろう①清掃点検を、5Sの不備発見と改善の機会として有効活用しよう
コメント