はじめまして。お掃除職人のきよきよです。毎日、戸建て、集合住宅、オフィスビルなどなど、さまざまな施設で汚れと戦っています。私は、2016年から清掃現場の動画投稿をYouTubeで始めました。汚れをどんどん落としていく工程を工場見学のような感覚で見て楽しんでもらおうと思ったのです。今ではおかげさまで、チャンネル登録数19万人、総再生回数は2400万回を超えています。この数字から、みなさんの掃除に対する関心の高さがうかがえます。ところで、みなさんの中には掃除が嫌いという人が少なからずいらっしゃると思います。掃除嫌いの方は、こんな「負のスパイラル」にはまっているのではないでしょうか?掃除をしないから部屋が散らかり、汚れが溜まるしかたなく掃除機をかけた床に雑巾がけをしても汚れが落ちないふと窓を見れば手アカや泥汚れがベッタリどっと疲れて掃除の途中でイヤになり、やめてしまうするとまた部屋が散らかり、汚れる……
今こそ「負のスパイラル」を断ち切りましょう。というと、「大掃除するの?」と暗い気持ちになる人がいるかもしれません。掃除嫌いな方は力を入れて、汚れと格闘しているうちにイヤになってしまうのではないかと思います。ですが、本書で紹介している掃除術を知ったら、きっと「目からウロコ」のはずです。使用するのは市販洗剤4本だけ。ゴシゴシこする力は不要。キッチンのシンクはトイレ用洗剤でスッキリ。五徳や排水口のパーツは浸け込むだけ。がんこなアブラ汚れは「アルカリ性洗剤+アルコール」でピカピカ。黒カビは塩素系洗剤+キッチンペーパーで撃退……みるみる汚れが落ちて、まるで化学実験をしているような楽しささえあります。信じられませんか?ここで紹介している掃除術は動画にも投稿している方法です。それにはこんなコメントが寄せられています。「これは素晴らしい!わが家でもやってみます」「この洗剤でキレイになるなんて知りませんでした」「めちゃくちゃキレイになりました。感動!」ほら、動画の視聴者があきらめていた汚れが簡単に落ちることを証明してくれています。がっつり掃除をして──それも力を入れずにできる方法で、キレイになったあとはたった3分の掃除でキレイが持続します。そうなると掃除がやみつきに!クリーンなお部屋は居心地がいいだけでなく家族の健康維持にもつながります。快適な毎日を送るために、疲れない、イヤにならない、力不要の「やみつき掃除術」にトライしてください!
はじめに荘司さんファミリーの紹介きよきよ流「やみつき掃除術」の注意点!PART01よくある市販洗剤4本で家じゅうキレイになる!洗剤の基本①…場所ごとに〇〇用洗剤を買い揃えなくてもいいんです!洗剤の基本②…着目すべきは掃除の「場所」よりも「何の汚れ」を落とすのか?汚れの種類①…家の中の9割の汚れはコレ、酸性の「アブラ汚れ」なんです汚れの種類②…水まわりの白いもやもやの正体はアルカリ性の「水アカ汚れ」汚れの種類③…湿気のあるところで繁殖しやすい黒いシミやヌメリの「カビ汚れ」洗剤の種類①…汚れの性質で洗剤を選べば、落ちない汚れも感動的に落ちる!洗剤の種類②…マスト洗剤はこの4種類!酸性、中性、アルカリ性、塩素系塩素系洗剤……市販のカビ取り剤、浴室用をキッチンで使っても大丈夫?研磨剤…………マスト4洗剤にプラスして、〇〇剤もあるとより攻撃力アップ!基本の動作……掃除の基本動作は3つ、「洗剤」「研磨」「温度」で落とす道具①…………興味を持ったら使ってみて!お掃除職人愛用の道具7選❶マイクロファイバークロス❷シャイネックスサンドパット❸コゲ取りスポンジ❹コニシこすってクリーン❺ツインブラシ❻掃除用スクレーパー❼スクイージー道具②…………家にあると便利な掃除グッズを教えて!できれば100均のものでがっつり掃除…まずは汚れをがっつり取り切って次からラクしましょう!やみつきコラム1[雑巾がけ]「マイクロファイバークロス+中性洗剤」でどこまでもお掃除を!PART02アブラ汚れも水アカもさようなら!キッチン掃除術キッチン………アブラ、水アカ、カビ……いろいろな汚れが大集合する場所ガスコンロ……コンロの掃除は市販洗剤にチョイ足しでアブラ汚れが激落ち五徳……………五徳のコゲつき落としは温度に時間、プラス洗剤がポイントIHコンロ……コゲついたら汚れを削り落としてから洗剤で磨けばツルツルに!換気扇…………シロッコファンの汚れ、見るのがコワくて放置していますシンク…………あの酸性洗剤を使って磨けば新品の輝きを取り戻す!壁………………壁のシミが取れなくて壁紙を張り替えようかと考えてますやみつきコラム2[ゴミ受け]「浅型ステンレス」が目詰まりしなくておすすめPART03カビと湯アカ汚れを一掃する!浴室&洗面所掃除術浴室……………「3つの汚れ+石けんカス」には洗剤の使い分けがポイント!椅子、洗面器…椅子などについた茶色い汚れ、どうやったら落とせるの?鏡………………白くてもやもやしたウロコ汚れ、あの洗剤を使ってピカピカに!ゴムパッキン…根強い黒カビが塩素系洗剤とキッチンペーパーでスッキリ落とせる!浴室扉…………扉の白いもやもやが落とせません。どうしたらいいの?換気扇…………実はノータッチの換気扇、気になるけど開けるのがコワイです洗面台…………陶器を磨いて蛇口や排水口はブラシに中性洗剤でこすり洗いを洗濯機…………ワカメ汚れが出たら要注意!100円でクリーンにしますやみつきコラム3[排水口]ヌメリや黒カビの温床はまとめてキレイにしちゃおう!
PART04イヤ~なにおいと黒ズミを徹底除去!トイレ掃除術トイレ…………黒い汚れの「サボったリング」と黄ばんだ汚れ、2つの汚れが混在する場所便器内…………汚れもにおいも撃退するのにブラシは不要です!便座まわり……便器はキレイにしたのにイヤなにおいがするのはどうして?やみつきコラム4[トイレの床と壁]見えない尿ハネがトイレのにおいの原因に!PART05人を招きたくなる空間に!リビング&玄関掃除術リビング&玄関…いつでも人を招けるおうちにするのが憧れです!床………………ベタついた床は「食器用洗剤+クロス」ですべすべに建具、小物……えっ!こんなところまでお掃除するんですか?窓………………拭いても拭いても、筋が残ってキレイになりません壁………………壁にカビが生えてショック!どうしたら落とせますか?シールはがし…シールやテープのベタベタを車のメンテナンス剤でスッキリ落とす!玄関……………玄関タイルの黒ズミ、あきらめるしかないの?サビ汚れ………玄関、ベランダ、いつの間にかついたもらいサビを落としたいやみつきコラム5[エアコン]自分でフィルター、ルーバー、カバーのホコリをこまめに取ってPART06はりきり不要のたった3分!ゆる~い掃除術小さな習慣……かけるだけ、なでるだけの「3分掃除」を小さな習慣に!ナチュラル洗剤…掃除のスタイルに合わせて洗剤を選ぼう!キッチン………アブラ汚れはさっと拭き取り、換気扇は汚れない防御策を浴室……………入浴直後がお掃除チャンス!ナイロンタオルで湯アカを落としましょうトイレ…………普段の汚れは2種類の洗剤を「かけるだけ」掃除術リビング………シート1枚を使いまわして床も壁もついでにトイレもキレイ壁や天井………フロアワイパーであちこち拭くのってちょっと楽しい!おわりに
食器用洗剤が残り少ないから買っておかなきゃ!ついでに浴室やトイレ用も買っておこう──。その結果、常に収納庫にはキッチン用、トイレ用、浴室用、窓用、フローリング用など……7、8種類の専用洗剤が常備されていたりしませんか?ここで家にある○○専用洗剤の裏面に表示されている「成分」を見てください。例えば、「バス用」とあっても、実は「トイレ用」の洗剤と成分が似ている、なんてこともあるのです。ほかにも「液性」を見ると、アブラ汚れ用もキッチンクリーナーもレンジクリーナーも「アルカリ性」とあったり……似たような成分なら1本でいいと思いませんか。洗剤は汚れを落とすために使います。みなさん、「そんなの当たり前」と思うかもしれませんね。では、室内の汚れの種類をご存じですか?あとで詳しく説明しますが、特に落としにくい汚れの種類は大きく分けると3つ。①アブラ汚れ、②水アカ汚れ、③カビ汚れです。3種類の汚れを落とすのに7つも8つも洗剤を揃える必要はないのです。
室内の落としにくい汚れには大きく3種類あります。それを詳しく見ていきましょう。まず、アブラ汚れ。原因となるのは調理用や食品の油、人間の体から出る皮脂などです。手アカや裸足で床を歩けば足の裏の皮脂が床を汚します。これらは「酸性の汚れ」です。水アカ汚れは、「アルカリ性の汚れ」で水道水のミネラル成分が固まったもの。蛇口についた白いかたまりや浴室の鏡のウロコなどがその代表です。カビ汚れは、浴室の黒カビやヌメリなどで「中性の汚れ」です。汚れには酸性、中性、アルカリ性という性質があるのです。それを落とすにはその性質を中和する洗剤を使用する必要があります。例えば、トイレの悪臭は尿石というアルカリ性の汚れが主な原因です。これを中和して落とすのは酸性の塩酸系洗剤です。トイレ専用でも、それがアルカリ性の塩素系洗剤(名前が似ていてややこしいですが……)では落ちません。洗剤も適材適所が肝心なのです。
汚れの種類や性質を見てきましたが、その中でもっとも多いのは「アブラ汚れ」です。家の中の汚れの9割はアブラによる汚れと言ってもいいでしょう。さて、アブラ汚れで、すぐに思い浮かぶのは調理をするキッチンのコンロや換気扇だと思います。ところが、キッチンだけとは限りません。こちらで人の体から分泌される皮脂も原因になるとお話ししました。ですから、手で触るものほとんどにアブラ汚れがついていると思ってください。窓ガラス、ドアノブ、リモコン、階段や廊下などに取り付けられた手すり、さらに足の裏からも皮脂が出ますから、裸足で歩いたフローリングの床……つまり家じゅうにアブラ汚れがあるのです。また、炒め物などでフライパンから立ち上る白い水蒸気の煙も油分を含んでいます。それが空気中を漂い、壁や天井、家具にも付着します。換気扇が汚れて吸い込みが悪くなっていると、余計に油は拡散して窓や床、テーブルを汚します。ですから、室内の汚れのほとんどはアブラ汚れなのです。
浴室の鏡に白いウロコ状の筋を見つけたことはありませんか?あるいは、水道の蛇口に白いかたまりの付着やキッチンのシンクに白いもやもやした汚れがあるのを見つけたことはありませんか?この2つの白いモノ、実はアルカリ性の水アカ汚れなのです。水道水の中にはマグネシウムやカルシウムといったミネラルが含まれています。鏡や蛇口が水道水で濡れて水分が蒸発すると水道水の中にあったミネラルが白いかたまりになって付着してしまいます。これが汚れの正体です。窓ガラスが雨で濡れて乾いても白い筋は残りませんね。それは雨にはミネラルが含まれていないから。蛇口や鏡の白いかたまりや筋を防ぐにはこまめに水滴を拭くこと。放置しておくと汚れが蓄積され、固くなり、落ちにくくなってしまいます。トイレの便器と床の境目や便座から下の部分の汚れ、黄ばみ、悪臭の原因も水アカ汚れの一種。尿の水分が抜け、カルシウムが固まった尿石が原因のアルカリ性の汚れです。
家の中でもっともカビが生えやすい場所といえば浴室。浴槽の外側や天井、壁、タイルの目地などに生えた黒いシミは、黒カビ汚れです。黒カビはなぜ発生するのでしょう?カビの原因となる菌は目には見えませんが、空気中に漂っています。カビの原因菌は3つの条件が揃うと成長し黒カビになります。3つの条件とは、①20~30℃の温度、②80%以上の湿度、③栄養です。栄養は人のアカや食べカス、ホコリなどの汚れです。浴室では皮脂やアカを含んだ石けんカスが栄養になります。また、浴室の床にはピンク色のヌルヌルしたヌメリが発生することがよくあります。これはカビではなく酵母菌やメチロバクテリウムという細菌で、皮脂などを栄養にして繁殖しています。黒カビの原因となりかねないのでこまめに除去しておきましょう。さて、黒カビは浴室だけでなく、クローゼット内や家具の裏の壁に発生することがあります。予防するには風通しをよくして湿度を上げず、栄養となる汚れを残さないことです。
ここまで汚れの種類や性質、発生しやすい場所・条件についてお話ししてきました。ちょっとまとめてみましょう。室内の汚れのほとんど9割を占めるのがアブラ汚れで酸性、水道の蛇口や浴室の鏡、台所のシンクについた白いかたまりや筋は水アカ汚れでアルカリ性、トイレの黄ばみや悪臭の原因もアルカリ性でした。こびりついた汚れを落とすには、その汚れを中和してゆるめればいいのです。なお、汚れの中でもカビ汚れは中性の汚れです。洗剤で中和するのではなく塩素系洗剤で除菌漂白をします。さて、中和とは化学反応により互いの性質を打ち消して中性にすることです。そこで酸性の汚れにはアルカリ性、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を使用すれば、汚れが中和してさっと取れやすくなります。例えば、アルカリ性の水アカ汚れを取るのに、同じくアルカリ性のキッチン用洗剤を使用していたのではいくら頑張っても除去しづらいでしょう。
こびりついた汚れは洗剤で中和すればスルスル落ちると説明しました。すると備えておくべき洗剤は、汚れを中和するアルカリ性の洗剤1本、酸性の洗剤1本、除菌漂白(カビ取り用)の塩素系の洗剤1本、そして中性の洗剤1本。たった4本です。「中性洗剤は、酸性もアルカリ性も中和しないのに、なぜ必要なの?」と思った人がいるかもしれません。市販の中性洗剤には界面活性剤が入っています。界面活性剤は浸透作用、乳化作用、分散作用という3つの作用で汚れを包み込んで落とします。酸性やアルカリ性では変質しやすい素材の汚れ落としや、あまりがんこではない汚れを落とすのに適しています。中性洗剤は食器用洗剤を使ってください(弱アルカリ性や弱酸性のものでもOK)。掃除の現場でクエン酸や重曹などいわゆるナチュラル系の洗剤を使用したことはありますが、がんこな汚れを落とすには不向きでした。手肌にはやさしい洗剤なので汚れを落とし切ってから、汚れのこびりつき防止のために、こまめに使用するといいかもしれません。
住まいのカビ取り剤としてキッチン用、浴室用、トイレ用などが市販されています。「ハイター」「カビキラー」「ドメスト」などの商品名で売られていますが、それらに共通して含まれているのが次亜塩素酸ナトリウムです。次亜塩素酸ナトリウムは殺菌や漂白に力を発揮する塩素系消毒剤の一種です。商品名は違っても成分は似ています。違いは次亜塩素酸ナトリウムの濃度です。浴室用のカビ取り剤をキッチンで使っても問題はありません。逆に、キッチンハイターやトイレ用ドメストを浴室で使っても大丈夫です。実際に浴室の扉のゴムパッキンの黒カビ退治にはジェルタイプのドメストが効果を発揮します。注意してほしいのは、次亜塩素酸ナトリウムは常温で保管していても塩素濃度が徐々に下がっていくこと。長期間保管するより、なるべく早く使いきってしまいましょう。特に直射日光の当たる場所や高温での保管では塩素の分解が進むので、避けてください。
アブラ汚れでも、水アカ汚れでもこびりついてしまった汚れは、洗剤をつけて洗っただけでは完全に落とすのは難しいもの。とはいえ、中性洗剤をつけたスポンジでこするのは力がいりますし大変。そこで使いたいのが研磨材入りの洗剤、いわゆるクレンザーです。さまざまな製品が市販されていますが、その中でもおすすめは「カネヨン」です。カネヨンには界面活性剤が含まれているので、特にアブラ汚れに効力を発揮します。例えば、キッチンの電気のスイッチ周辺についた手アカやアブラ汚れには、雑巾に直接カネヨンを垂らして拭き取ればきれいに落とせます。また、「ハイホーム」もおすすめです。ハイホームは、天然温泉に含まれる成分「湯の花」とも呼ばれる珪酸を配合し、ヤシ油で作った石けんを配合した自然派クレンザーです。粒子が細かく、ステンレスやホーロー製品などさまざまな研磨に使えます。カネヨンかハイホーム、どちらかひとつを備えておくと、こびりついた汚れ落としに便利ですよ。
洋服に食べこぼしの汚れがついたときなど、すぐ落とせばキレイに落ちたのに時間が経ってシミになってしまうと、なかなか取れないことも……。家の汚れもこれと同じです。アブラ汚れも水アカ汚れも、固まる前に落とすのがポイント。でも、時間が経過して汚れが固着して落ちにくい状態になってしまったら、それを落とす掃除の基本動作は3つ。①汚れの性質に合った「洗剤」で汚れを中和して落とします。②固まった汚れはクレンザーやメラミンスポンジなどで「研磨」して落とします。こびりつきがひどい場合は専用のスクレーパー(ヘラ)や使用しなくなったカードで汚れをこそぎ落としてから洗剤を使用します。③温める。アブラ汚れなどは、お湯に浸けてがんこな汚れをゆるめてから落とします。素材の破損や変形を避けるため、沸騰した熱湯でなくても湯沸かし器の40℃ぐらいのお湯でも大丈夫です。
ここからは、お掃除職人35年の経験から数多くの道具を試してきた結果、「これはいい!」と実感し、使い続けているものを厳選してご紹介していきます。まずは雑巾から。掃除用雑巾に「マイクロファイバークロス」を使用している方は多いかと思います。私は、会員制巨大スーパー「コストコ」の「マイクロファイバータオル」を使っています。マイクロファイバーは、髪の毛の100分の1ともいわれる極細の繊維。こちらはもともと洗車用で、吸水性に富んだ厚織りのタオルです。汚れをたくさん含んで、水分もたくさん含んでくれるので、掃除にはもってこい。例えば、がんこなアブラ汚れなどを拭き取って「捨ててしまう」前提でしたら、ウエス(古布)でもいいのですが、やっぱり専用に開発されたものは使い勝手がいい!36枚入りが約1900円でコスパがいいのも魅力です。用途床、窓、網戸、建具など拭き掃除全般に
一般的な洗い用スポンジと違うのは、両面にサンドシートが貼り合わされているところ。このサンドシートで汚れを取りつつ研磨もできるので重宝しています。#400と#1000のサンドパットを使っていて、#400はやすりでいうと400番の細目の研磨力で、#1000はもっと細かいもの。例えばシンクのお掃除で、汚れたところを#400で落として、その後、#1000で磨いて細かい傷を消すのに使っています。水アカはこのサンドパットで簡単に落ちてしまいます。用途シンク、蛇口、鏡などの汚れ落としと磨き用
100円ショップのダイソーで入手したフライパンなどのコゲ落とし用のスポンジです(商品名「やわらかコゲとりスポンジ」)。私はシンクの中のがんこな汚れや蛇口の白い水アカ汚れに使っています。以前は金だわしで磨いていましたが、こちらは中がスポンジで、中性洗剤をつけて使えるのでより汚れを落としやすく、キレイにピカッとなります。浴室の鏡もウロコ汚れになる前の状態、石けんカスなどの汚れ落としにも使えます。用途シンク、蛇口、鏡などの汚れ落とし
陶器を磨くためのパッドで、私は20年以上愛用しています。便器や洗面台などについた汚れを削り落とすのにすごく便利です。金だわしだと陶器に傷をつけてしまうおそれがありますが、こちらは傷つけずに汚れをこすり取ったり、研磨したりできます。便器や洗面台など陶器の汚れがひどいときには、おすすめですよ。用途便器、洗面台などの陶器の汚れ落としに
100円ショップのダイソーで買った「墓石洗い溝ブラシ」を愛用しています。使用頻度が高いので、毛先が丈夫な墓石用を使っていますが、一般のご家庭で使うのでしたら、普通のツインブラシでもいいかと思います。ソフトとハードのブラシが両端についていて、ソフトなほうで窓サッシの溝の汚れやゴムパッキン、室内の隅の汚れを掃き出して、ハードなほうで蛇口や排水口などの汚れを取り除きます。用途サッシの溝、蛇口、排水口の汚れ落とし
家の中の隅やサッシ、引き戸などの溝の汚れを取るのに便利です。プラスチック製もありますが、私は金属製のものをよく使っています。金属のヘラ部分に雑巾を巻いて使えば、傷をつけません。お好み焼きのヘラに似ていますが、掃除用だと片方が鋭角で、隅の汚れをかき出しやすいです。100円ショップでも、金属製、プラスチック製などいろいろな種類が手に入ります。用途部屋の隅、引き戸と床の間のホコリ取り、壁のシールはがし
窓ガラスなどの水切りに使うスクイージー。私は、ベルギーの清掃用具メーカー、モアマンの製品を使っています。これで窓掃除をすると拭きあとが残りにくく、仕上がりがキレイなのですが、私が愛用しているものは6000円以上します。プロ仕様のスクイージーでなくても、一般の方が使うのであれば100円ショップのものでも十分だと思います。用途窓掃除、浴室の鏡の水切り
マイクロファイバークロスは、私はコストコのものを愛用していますが、100均のものでも代用できるでしょう。おすすめは、水だけで汚れを落とすメラミンスポンジもおすすめ。身を削ってがんこな汚れを落としてくれる、頼れる相棒です。3~4cmのサイコロ状にしていくつか常備しておけば、すぐに取り出しやすくさっとお掃除できます。コゲ取りスポンジ(ダイソーの「やわらかコゲとりスポンジ」)は、一見地味ですが、多くの掃除業者が愛用する実力派アイテム。コゲだけではなく、浴室小物にこびりついたアブラ汚れを落とすのにも大活躍してくれます。また、ツインブラシ(私は墓石用ブラシを愛用)もサッシの溝や浴室扉のゴムパッキン、小物などを洗うときに重宝します。次に紹介するスクイージーは場所を限定したアイテムで、窓、鏡用。入浴後、これで浴室の鏡をさっと水切りすれば
ここまで、基本の洗剤4本とプロのお掃除職人である私が愛用している掃除道具などを紹介してきました。洗剤を何本も買い揃えなくても、汚れの性質を理解して4本の洗剤と便利な道具(100円ショップで買えるもの多数!)を使えば、ほとんどの汚れは落とせるとおわかりいただけたかと思います。とはいえ、掃除は面倒。できればやりたくないという人がいるのもわかります。そんな人は汚れを溜めて、そのあと大変だった経験がトラウマになっているのかもしれません。掃除は化学です。アルカリ性の汚れなら酸性の洗剤、酸性の汚れならアルカリ性の洗剤で中和すればあきらめていた汚れが、力ワザを駆使しなくても落とせます。がっつり取り切って……とは言っていますが、中には洗剤液に浸けておくだけで落ちる汚れもあります。汚れに合った洗剤と道具を使って、住まいの汚れを撃退しましょう。一度、汚れを取り切ってしまえば、その後の掃除はグンとラクに。手間も時間も大幅に減らせますよ。
料理が好きでも嫌いでも、得意でもそうでなくても、毎日使うのがキッチンです。アブラ汚れを中心に、シンクには水アカ汚れの白いウロコや筋がついたり、排水口にはヌメリが発生したりと、さまざまな汚れが溜まりやすい場所です。ちょっと掃除をサボるとそんな汚れが固まって、キレイにするのに手こずることも珍しくありません。調理したあとにはすぐに拭き取っておくとあとあとラクです。放置してしまった汚れは、ほとんどがアブラ汚れです。アブラ汚れは酸性の汚れ。そこで洗剤はアルカリ性の洗剤を使います。換気扇や五徳などがんこなアブラ汚れは高温の洗浄液を作って、パーツを数時間、浸けてから洗います。壁に跳ねたアブラや汁物のシミもアルカリ性の洗剤で落とします。排水口のヌメリは塩素系洗剤で作った洗浄液に浸けておくだけ。特別な専用洗剤を用意しなくても、どこにでも売っている安価な市販洗剤とプロのワザを応用すれば、あきらめていた汚れも驚くほどキレイにスッキリ落とせます。
コンロの汚れで手こずるのは五徳の周辺にこびりついた汚れです。この汚れ、アブラ汚れが固まったもの。市販のアルカリ性洗剤で落とせばいいのですが、なかなか落ちないことが多いようです。そんなときには市販の洗剤をパワーアップさせれば解決します。その方法は?簡単です。アルコールをチョイ足しすればいいだけです。それも家にある消毒用アルコールで十分。多くのご家庭では新型コロナ予防対策で手の消毒用においてあるかと思いますが、その消毒用アルコールを足せばいいのです。計量カップなどの容器にアルカリ性洗剤を入れ、アルコールを少し混ぜます。これを刷毛などでガンコなアブラ汚れに塗布して30分待ちます。ブラシでこすって、まだ落ちていなければ再度、塗布。さらに放置すればほとんど取れます。市販の洗剤はアブラ汚れのかたまりの表面から汚れを除去していくのに対し、チョイ足し洗剤はアルコールの作用でアブラのかたまりに浸透、汚れの土台から崩して除去するので激落ちするのです。
コンロの五徳ですが、アブラや煮物の吹きこぼれが落ちて、放置しておくとガビガビにコゲついてしまうことも。この汚れはただこすっても簡単には落ちないでしょう。五徳は毎日、火であぶられアブラハネで攻められている、まさに歴戦の勇士。ですから汚れも手ごわいのです。手間をかけずに落とすには、熱を加え時間を置くことをおすすめします。できるだけ熱い湯をバケツに用意します。ここに「キッチンマジックリン」などアルカリ性の洗剤、そして食器用洗剤を加えます。これで洗浄液が完成です。この中に五徳を浸け込んで放置。汚れがひどければ長時間(できれば10時間ほど)、浸けておくといいでしょう(洗浄液から発生する蒸気は吸い込まないようにご注意ください)。洗浄液から五徳を取り出して汚れが残っていたら、その部分をこすって落とします。浸ける時間をかければかけるほど、こする手間が省けます。一度で汚れが取れなければ、また洗浄液を作って浸けておきます。これを繰り返していると、がんこな汚れが次第に落ちていきます。
IHコンロは、ガスコンロと異なり五徳がなく平らな分、掃除がとてもラクです。とはいえ、調理をしていれば、炒め物のオイル、煮物の吹きこぼれ、こぼしてしまった調味料など、必ず汚れはつきます。それを放っておくと表面に汚れがこびりついてしまうことに。前出の下のBefore写真の汚れはかなりひどい例ですが、これももちろん落とせます。まず、汚れを削り落とします。使うのはスクレーパーです。100均でも売っていますが、スクレーパーがなければ家にある使わなくなったクレジットカードやポイントカードなどでも代用できます。スクレーパーかカードでできる限り、汚れを削り落としましょう。その後、汚れをほぼ削り落とせたら洗剤とスポンジで磨きます。この現場で私が使ったのは中性洗剤とケミクールを混ぜたもの。ケミクールはアルカリ性の強力洗浄剤、汚れに浸透して根こそぎ落とす溶剤です。一般家庭では、アルカリ性洗剤に食器用洗剤を混ぜて使えばOKです。これを研磨力のあるスポンジにつけて表面を磨いていきます。
ドラム式換気扇には内部に羽がいっぱいついた円形のシロッコファン(以下略してファン)が入っています。このファンの掃除法を紹介します。まず、レンジフードと換気扇本体とを接続しているネジをゆるめ、フードを外します。ファンの前についている外れ防止の金具を外します。ファンの中心にある外れ止めのネジを手でゆるめて取り外したら、中心の出っ張りを引っ張り、ファンを外します。ファンは洗浄液に浸けますが、液に浸ける前に取れる汚れはわりばしなどでこそげ取っておきましょう。洗浄液はバケツに湯を入れ、アルカリ性洗剤(キッチンマジックリンなど)を説明書きの分量通りの湯に混ぜ、中性洗剤(食器用洗剤)を数滴落として作ります。中性洗剤を入れるのはファンから溶け出したアブラ汚れがバケツについたり、ファンに再付着したりするのを防ぐためです。30分から1時間ほど浸けると汚れがかなり落ちています。それでもまだ汚れがついている場合には、ブラシで洗ってくださいね。
洗い物をするシンクに白い曇りや筋がついていたら、その正体は水アカ。アルカリ性の水アカを落とし、シンクをピカピカにするのは、酸性の洗剤。ここでは、研磨粒子つきのスポンジ、シャイネックス#400と#1000を使います(こちら)。私はサンポールでシンクを磨く動画を公開していましたが、サンポールだとステンレスを黒っぽく焼いてしまうおそれがあります。その後の対処に自信のない方は、酸性のナチュラル系洗剤「クエン酸」を使うことをおすすめします。最初に、食器洗いのスポンジに中性洗剤(食器用洗剤)をつけ、シンク全体を洗います。これでアブラ汚れが落ちても、シンクの曇りが取れなかったら、酸性洗剤の出番です。クエン酸をスポンジにつけシンク全体を洗います。これで固まって付着していた水アカがゆるんでいきます。次にクエン酸を、最初はシャイネックス#400、次に#1000につけて磨きます。最後に研磨剤(カネヨンなど)で磨けば、新品のような輝きが戻ります。
調理中に何かの汁気が壁に飛んで筋状のシミに。気づいたら壁紙に浸み込んで取れない。もう壁紙を張り替えるしかないのか……あきらめる前にこんな方法をお試しください。まずは、アルカリ性洗剤(キッチンマジックリンなど)をスポンジにつけて洗ってみますが、これでダメなら、塩素系洗剤(ドメストなど)の登場です。塩素系洗剤を、ゴム手袋をした手で壁のシミにつけてこすります。このとき、絶対に手袋を着用してください。10分放置します。さらに中性洗剤と塩素系洗剤をスポンジにつけ、泡立ててシミの上に塗っていきます。約1時間そのままにしておき、クロスで水拭きして洗剤を落とします。これでも落ちていなければ最後のひと手間をかけましょう。研磨剤(カネヨンなど)の登場です。研磨剤をクロスにつけ、シミが落ちていない部分を軽く磨きます。このとき、原液をつけすぎたり、力を入れて磨きすぎると壁紙を傷つけるので、研磨剤はひと垂らしほどで、力を入れずに軽く壁をこすります。あとは水拭きして洗剤を落とせば終了です。
体を清潔に保ち、一日の疲れを癒せるのがお風呂です。それだけに浴室は清潔にしておきたいもの。体の汚れを落としたあとの石けんカスは洗い場の床や壁の低いところ、扉などに飛び散っています。それをエサに繁殖するのがタイルやゴムパッキンに付着する黒カビや雑菌です。カビを退治するには塩素系洗剤を使います。掃除の方法はブラシでこすり落とすのではなく、泡スプレーを吹きかけるか、塩素系洗剤を薄めた液をカビに塗布して、キッチンペーパーで湿布したらラップでぴったりフタをして放置します。黒カビ同様に気になるのが鏡や蛇口に付着した白いウロコ状や筋状の汚れでしょう。これは水アカのアルカリ性の汚れです。酸性洗剤を使って落とします。実は浴室だけは、汚れの種類が4つあります。アブラ汚れ、水アカ汚れ、カビ汚れのほかに「石けんカス」というのがあります。これを落とすには、使用している石けん(シャンプー)が弱アルカリ性か弱酸性かによって、中和させる洗剤を選ぶ必要があります。
浴室で使っているプラスチックの椅子や洗面器の周囲に茶色いザラザラした汚れがついていませんか?これは湯アカと皮脂が混じった石けんカスが付着し、茶色く変色した汚れ。重曹を使って落とす方法がインターネットや書籍などで紹介されていますが、わざわざ重曹を購入しなくても、家にある中性洗剤(食器用洗剤)で落とせます。ただし、ナイロンタオルや普通のスポンジではキレイに落とすのは少し難しいかもしれません。タオルやスポンジの力が弱いからです。使うのはコゲ取りスポンジ(こちら)です。このスポンジ、見かけは地味ですが、力を入れずに鍋のコゲが取れると大好評です。このスポンジに中性洗剤を1滴つけて軽くこすれば茶色いザラザラが落ちていきます。このとき、あまり力を入れるとプラスチックが傷つくおそれがあるので力を入れすぎず、軽くこするようにして落としてください。
浴室や洗面所の鏡がなんとなく曇って白いウロコのようなものに覆われている──特に浴室の鏡にはよくある汚れです。白いウロコは水アカでアルカリ性の汚れなので酸性洗剤で落としてから研磨します。酸性洗剤といえばサンポールです。まず鏡を水で湿らせ、キッチンペーパーを貼りつけます。その上から酸性洗剤の原液をかけていきます。全体にかけ終わったら食品用ラップで覆います。約10分、放置。水で洗い流しましょう。白いウロコは薄くなったものの、まだスッキリしていないかと思います。残った白いウロコの筋を削ります。このとき使用するのはウロコ取り用のパッド。「ダイヤモンド〇〇」という商品名で、アマゾンや100円ショップで売っています。このパッドに研磨剤(超微粒子の「ハイホーム」がおすすめ。こちら)をつけてクルクルと円を描くように軽くこすります。鏡が傷つくおそれがあるので力を入れすぎないように注意します。鏡全体をクルクルとこすったら、水で流して終了です。
黒カビがつきやすく、なかなか取れない場所のひとつに扉のゴムパッキン、シャワーホースなどがあります。でも、ちょっとした工夫でどちらもスッキリ落とすことができます。用意するのは塩素系洗剤、キッチンペーパー、食品用ラップです。まずゴムパッキンから説明しましょう。短冊状に切ったキッチンペーパーを塩素系洗剤(キッチンハイターなど)の原液に浸してから、ゴムパッキンの黒カビに貼付。さらに空気に触れないようラップでしっかり覆います。キッチンペーパーの代わりにティッシュを使ったことがありますが、ティッシュがボロボロになってしまいました。この作業を午前中に行い、夕方まで6時間ほど放置。1回で落ちなければ再チャレンジします。シャワーホースの黒カビは水洗いでは落ちません。塩素系洗剤でもジェルタイプのもの(カビキラーやドメスト)を直接、黒カビに塗布して放置します。洗い流して落ちていなければ何回か、ジェルを塗布して放置するのを繰り返すと、キレイになりますよ。
浴室の扉ですが、内側と脱衣場に向いている外側では汚れの性質が異なります。外側は扉の下のゴムパッキンに白いカリカリしたものが付着していることが多いです。このカリカリは、水分中のカルシウムなどミネラルが固まったアルカリ性の汚れです。掃除はカリカリの除去から始めます。使うのはサンポールのような酸性洗剤。刷毛で原液をカリカリに何回か塗り、酸が浸透してカリカリを溶かすまで30分ほど放置します。この間に内側の汚れを落とします。内側は主に石けんで体を洗ったときに飛び散った石けんカスや湯アカです。これを落とすには、食器用の中性洗剤を使います。コゲ取りスポンジ(こちら)に中性洗剤をつけて全体を洗います。ドアの隅などに白いカリカリがついていたら酸性洗剤を塗り、少し放置してから落とします。最後に放置しておいた内側のカリカリを落とします。水で洗い流しながら、ブラシでこすればがんこなカリカリも落ちていきます。
プロは換気扇の内部まで分解して掃除します。みなさん、できるところまででいいので挑戦してみてください。まず掃除の前に電源を切り、浴室の床にシート(新聞紙でも可)を敷いておきます。換気扇分解時にネジが落ちても紛失を防ぐための養生シートです。横からフィルターが取り出せるタイプならフィルターを引っ張り出し、ネジをゆるめカバーを外します。内部のシロッコファンも取り外します。取り外したフィルター、カバー、シロッコファンを水洗いし、よく拭いて水分を除きます。本体内部は水拭き後に乾拭きして終了です。乾燥機能付き換気扇の場合はアルミフィンと基盤があり、これは取り外しません。アルミフィンの洗浄は基盤を濡らさないようにビニールで基盤を覆ってから行いますが、心配ならアルミフィンのホコリを取るだけでいいでしょう。換気扇には、内部の構造が異なるものもあります。メーカーの取り扱い説明書があれば、その方法に従いましょう。
歯磨きや洗面で毎日使う洗面台。白い陶器部分に水アカがこびりついてザラザラしていたり、蛇口と洗面台との設置部分や排水口の周囲に黒い汚れがついていたりすることがよくあります。一度、細かいところまでお掃除してスッキリさせてみませんか。洗面ボウルの汚れは陶器磨き専用の「こすってクリーン」(こちら)か、メラミンスポンジで磨き、その後、水拭きします。鏡はこすってクリーンで磨くと傷つくおそれがあるのでやわらかいスポンジで洗いましょう。蛇口やシャワーホース部分もスポンジに中性洗剤(食器用洗剤)をつけて洗います。排水口や蛇口と洗面台の設置部分の黒ズミはブラシ(使い古しの歯ブラシでもOK)に中性洗剤をつけ、こすり落とします。水アカは水道水に含まれるカルシウムなどが原因で発生します。そこで家族一人ひとりが使用後すぐに水分を拭いておけば水アカがつきにくくなります。それがムリなら、就寝前に水分を拭き取っておくとベターです。
ふと気づくと洗い立ての洗濯物に茶色いシミがついていたり、ワカメのようなモノが浮き上がってきたり、洗濯槽から生ぐさい雑巾臭がしたり……その原因は黒カビ。そのカビがワカメ汚れになって出現するのです。そうなったら、いえ、そうなる前に洗濯槽を掃除しましょう。洗濯機用洗剤もありますが、おすすめは100円ショップでも売っている酸素系漂白剤(「オキシウォッシュ」)。洗濯槽に水(できれば40℃くらいの湯)を入れて、湯に溶かした酸素系漂白剤を投入。洗濯機を回して5分ほどよく混ぜます。そのまま30分放置。様子を見て、汚れが出てきていなければ2時間放置。すると洗濯槽の底に茶色いモノが溜まってきます。また2、3分洗濯機を回して6時間ほど放置。私が試したところ、洗剤を投入してから7時間ほどで水が濁り、底にはドロドロしたモノが溜まりました。洗濯機を回し、泡が出なくなったら、水を流して底に溜まった汚れを除きます。
家の中でもっとも汚れる場所……それはトイレかもしれません。汚れの原因は尿石や黒カビ。尿石は尿の水分が蒸発してカルシウムが固まったもの。便器のフチだけでなく床にも、壁にも付着しています。そして便座を便器本体から外してみると、そこにも尿石汚れがついています。この汚れがイヤなにおいの原因になっているのです。尿石はアルカリ性なので酸性洗剤を使えばスッキリ落とせます。トイレ掃除をサボると現れるのが便器の中の黒い輪です。この正体は黒カビ。落とすのにブラシは使用しません。陶器の表面を磨くときに使う「こすってクリーン」(こちら)を使います。ゴム手袋をして、こすってクリーンで便器の中を磨けばキレイになります。手洗い器もこすってクリーンで磨けば黒ズミがスッキリ落とせます。普段は便器のフチには酸性洗剤、便器内の黒ズミには塩素系洗剤をまいておくだけですが(こちら)、2つの洗剤が混ざらないように注意してください。
トイレ掃除をサボってしまうと便器の中が黒ずんだり、「サボったリング」ができたりします。そんなとき、ほとんどの人はブラシでこすって掃除していると思います。それでも汚れは落ちますが、さらに便器をピカピカに、あたかも新品状態に変身させたいなら、ブラシは不要です。必要なのは陶器の洗浄パッド「こすってクリーン」(こちら)とゴム手袋だけ。私はゴム手袋をはめて、こすってクリーンで便器内を磨きます。まず、便器に溜まっている水を流し、こすってクリーンで磨きます。便器内の水が溜まったところの黒い輪ジミは、流したあとに戻ってくる水を手で押し戻してから、磨きます。なお、ブラシだと便器のカーブ面を磨くときに力を入れにくく、便器内の曇り汚れまでスッキリ落とすのが難しいのです。それに、放置しておくと黒カビの温床になります。メンテナンス面でも、ブラシより手袋のほうが洗いやすいし干しやすいでしょう。掃除の仕上がりの面でも、手入れの面でも、ブラシ不要のトイレ掃除はおすすめです。
一見キレイなトイレでも、実は汚れている箇所があります。普段は目に見えないところ。それは便座と便器本体との接合部分です。このすき間には、温水洗浄便座のノズルからの水ハネ、それに尿ハネなどが入り込んで変色したり、汚れがこびりついたりしていることも。それがイヤなにおいの原因ということがよくあります。掃除は便座を外すことから始めましょう。外し方は着脱ボタンを押すタイプ、ロックレバーを引くタイプ、ネジをゆるめて外すタイプなどさまざまです。取り扱い説明書に従って外してください。便座を便器本体から外したら、便座カバーはトイレ用のお掃除シート(フロアワイパー用のシート)で拭くか、汚れがひどい場合は浴室に持っていき中性洗剤で洗ってしまいましょう。便座側についた汚れも、シートで拭き取って捨ててしまいましょう。温水洗浄便座には、脱臭フィルターというものがついています。ここが汚れてにおいの原因ということもあり、汚れていたら拭き取ります。その後は便座を取り付けて終了です。
玄関はいわば家の顔です。建物内で最初に入る空間であり、その家の印象を大きく左右します。そこで、いつもキレイにしておきたいもの。靴を着脱するたたきのタイルが黒ずんできたら、酸性洗剤とメラミンスポンジを使って落としましょう。傘立てなどをどかしてみるとサビがついていることもあります。これも酸性洗剤で落とせます。お客様を招き入れたり、家族が集まりくつろいだりするリビング。ふと見るとテレビや窓に子どもの手アカがベタリ。フローリングの床はなんだかベタベタ。窓や床に手足の皮脂が付着して、そこにホコリも絡まって落ちにくいアブラ汚れになっているのかもしれません。でも大丈夫。マイクロファイバークロスとよくある洗剤でスッキリさせましょう。そのほか、通気のよくない壁に黒カビが発生、床や壁に子どもが貼ったシールが落とせないなど、悩みは尽きないかもしれませんが、大丈夫。解決するワザがあります。そうしてキレイな状態に変えたら、いつでも人を招き入れられる玄関やリビングの完成です。
キッチンやリビングの床がアブラ汚れでベタベタしているときには、アルカリ性か中性の洗剤で拭き取ります。どちらを使うかは汚れの状態によって使い分けます。アブラ汚れがひどく、黒ずみやベタベタが気になるときにはアルカリ性洗剤(キッチンマジックリンなど)を使います。水に濡らして絞ったクロスを用意し、そこに1滴(1プッシュ)、アルカリ性洗剤を垂らして、床を拭きます。その後はクロスで水拭きをします。一方、なんとなくベタついている感じかなというときには中性洗剤(食器用洗剤)を使います。その際も水に濡らして絞ったクロスを用意し、そこに中性洗剤を1~3滴垂らして、汚れを拭き取ります。中性洗剤はほんの少量、使用する界面活性剤も低濃度なので二度拭きは不要です(気になる方は二度拭きしてもいいでしょう)。雑巾に使用するのは、マイクロファイバークロス(こちら)がおすすめです。吸水性に優れているので水も洗剤も、汚れさえもよく含み、掃除にもってこいのアイテムです。
プロの掃除では「こんなところまで」と思うほど細かな隅々までを掃除します。スイッチやコンセント部分のアブラ汚れ、配電盤のカバーについたアブラとホコリの汚れ、クローゼットの扉のホコリなど、住まいの細かい場所には、さりげなく汚れが付着しています。細かいところを掃除するときも洗剤は使い分けます。ちょっとスッキリさせたいなというときには水拭きだけですが、なんとなくベタつくところは中性洗剤(食器用洗剤)を使います。使用する雑巾はマイクロファイバークロスです。例えば、クローゼットの扉の内側・外側、内部の棚に溜まったホコリは水拭きで、キッチンに設置されたコンセントや電気のスイッチのアブラ汚れは中性洗剤(水で濡らして絞ったクロスに洗剤を1滴つけて)で拭き取ります。壁と床のすき間、フローリングの部屋の四隅、階段の隅などには掃除用スクレーパー(こちら)にクロスを巻きつけて拭き取っています。みなさんも、たまに時間があるときに細部までお掃除してみませんか?
窓の汚れは外側と内側では異なります。外側は排気ガスや泥、ホコリの汚れ。これは水洗いでキレイになります。一方、内側はアブラ汚れ。調理中に肉や魚から出た油脂や調理油が空気中に飛んで付着したもの、それに手アカなどです。この汚れを落とすには窓専用の洗剤が必要だと思っていませんか?いえいえ、中性洗剤(食器用洗剤)で十分です。用意するのは、水に濡らして絞ったクロス1枚、乾いたクロス1枚、中性洗剤、そして手指消毒用のアルコール。消毒用アルコールは新型コロナ対策のために常備しているお宅も多いと思います。まず濡らしたクロスに中性洗剤を1滴垂らします。3、4滴も垂らすとあとで拭き取るのが大変なので1滴でかまいません。このクロスで窓を拭きます。そして消毒用アルコールをシュッシュッと2回ほど噴霧したのち、乾いたクロスで汚れを拭き取ります。これだけでアブラ汚れが落ちてピカピカに。拭いたあとの筋もほとんど残りません。
黒カビが生えるのは水まわりだけとは限りません。部屋の隅や家具の裏、風が通らないところにカビは発生します。特に暖房を使用する冬には要注意。窓周辺は暖まった室温と冷たい外気温の差で結露が発生、結露で濡れた壁にカビが繁殖するのです。この現象はどこの家でも起こるのでカビを発見しても「掃除をサボったばっかりに……」なんて落ち込まないでください。壁のカビはひどくなる前に退治してしまいましょう。用意するのは、塩素系洗剤(ここではキッチンブリーチを使用)。その洗剤10mlを水200mlで薄めます。カビ以外の手アカやアブラ汚れなども気になるときには、アルカリ性洗剤を1プッシュ加えてもいいでしょう(気にならなければ塩素系洗剤だけでOK)。この溶液を刷毛につけ、壁の黒カビに塗っていきます。塗り方は下から上へ。作業時にはゴム手袋を着け、床にはビニールシートを敷きましょう。30分ほど放置してカビが除去できたら、刷毛に水を含ませ、溶液を塗った部分(下にクロスを敷いて)を水洗いします。
フローリングの床やドア、壁、柱などに貼ったシールやテープ、ステッカーなどは時間が経つとはがすのに苦労するものです。シールはがし専用の溶剤もありますが、溶剤によっては床などに塗ってあるワックスを溶かすので私は使いません。実はシールやテープはがしには意外なモノが役に立つのです。それは車のガソリンタンク内に溜まった水分を除く「水抜き剤」です。車用品専門店やホームセンターで売っていますが、安いものなら200円ほどで購入できます。では、使い方を説明しましょう。床や壁などにピッタリと貼りついたシールやテープをまずは掃除用スクレーパー(こちら)で削り落とします。すると、下地にベタベタした接着剤が残ってしまうと思います。ここで「水抜き剤」の出番です。クロスに溶剤を浸みこませ、ベタつきを拭き取っていきます。すると、みるみる落ちてすべすべになります。水抜き剤はアルコール成分が90%ほど。これがベタベタを除去してくれるというわけです。
玄関には、雨が降ったときの水分や土砂が持ち込まれ、それらがタイルの凹凸や目地に入り、日々踏みしめられて、蓄積されていきます。水で流したくらいでは落ちないことも。前出の下の写真は、高圧洗浄機で水を噴射してタイルを洗ったあとです。くすんだ汚れが残ってすっきりキレイとはいきません。でも、あきらないでください!玄関タイルをキレイにする強い味方をご紹介します。酸性洗剤の「サンポール」+「メラミンスポンジ」です。使い方は簡単。サンポールをスポンジに直接つけて、タイルに塗っていきます。30秒ほど置いて、メラミンスポンジでこすっていくだけ。その後は、必ず水でよく流しましょう。サンポールがタイルの目地などを溶かすおそれがあるからです。共同住宅で玄関に水を流しづらい場合には、水で濡らしたクロスなどでよく拭き取りましょう。さらに酸を中和させるアルカリ性洗剤で拭くと酸性洗剤のにおいが中和消臭されます。
玄関で靴を着脱するたたきですが、金属製の傘立てなどをどかすと、その下にサビがべっとり……。傘立てではなくても、「こんなところにサビが」ということもあるでしょう。サビを落とすには、サンポールのような酸性洗剤が有効です。水洗いして泥汚れをざっと落としたら、水気を拭き取り、刷毛でサンポールの原液をサビに塗っていきます。1分ほど放置してから、メラミンスポンジでこすって、水で流します。それでもまだサビが残っていたなら、落ちなかった部分にもう一度、サンポールの原液を塗布し1分放置。その後、メラミンスポンジでこすって、水で流せば、除去できるでしょう。仕上げにアルカリ性洗剤(キッチンマジックリンなど)で酸性洗剤を中和させます。ベランダのサビも同様です。サビの範囲が小さいようなら、サビ部分に直接サンポールをかけて15分ほど待って、メラミンスポンジでこすり、水で洗い流します。まだサビが残っている場合には、再度、原液をかけて放置後、洗い流します。
掃除が苦手、あるいは掃除が嫌いで掃除をサボりたい人ほど、汚れを発見したら、すぐに取るクセをつけるといいでしょう。実はまとめて大掃除するより、ちょこちょこっと掃除したほうがラクなのです。洋服についたシミと同様に、時間が経ってからより直後のほうが落としやすいのです。キッチンのアブラ汚れも、調理直後、油が跳ねて飛んだ直後の液体の状態ならさっと拭き取れます。浴室の水アカや湯アカも、壁や床、浴槽についた直後ならばナイロンタオルでさっとなでるだけで落ちてしまいます。拭けばすぐに取れる汚れでも時間が経つほど固まり、こびりついて落としにくくなります。するとなかなか取れない汚れと格闘するうちに「やっぱり掃除は大変」と挫折して、掃除嫌いになっているのではないでしょうか?調理後のコンロを拭く、入浴後には鏡の水切りをするなど、ちょこちょこっとした掃除グセをつけると、あとでがんこな汚れに対抗する必要がなくかえってラクになりますよ。
ここまで〝がっつり掃除〟をするために、「キッチンマジックリン」のような合成洗剤や「サンポール」のような酸の作用で汚れを落とす洗浄剤を使う掃除法を紹介してきました。これらの洗剤は汚れに対して攻撃力の強いパワフルな洗剤です。一方でクエン酸や重曹、セスキ炭酸ソーダといった化学薬品を含まない、自然由来の素材を使った〝ナチュラル洗剤〟もあります。みなさんの中には手肌にやさしいナチュラル洗剤を使いたいという人がいるかもしれません。確かに、アルカリ性の洗剤などは手袋をしないと手がカサカサになるおそれがあります。しかし、トイレ内に付着した尿石汚れをクエン酸で落としたり、キッチンの換気扇のアブラ汚れを重曹で落としたりするのは時間もかかるし、汚れがこびりついていれば至難のワザだと思います。がっつり掃除にはパワフルな洗剤が最適。汚れをスッキリ落としてから、キレイな状態を維持するために、日常の掃除にはナチュラル洗剤を使ってはどうでしょうか?
調理中にコンロについたアブラ汚れは時間が経つと固まって落としにくくなります。使用後、アブラが液体のうちにさっと拭いておきましょう。シンクも水道水のミネラル分が固まると白い筋状の水アカ汚れになります。使用後か寝る前にシンクの水滴を布巾などで拭いておきます。シンクのゴミ受けは、入れたままにしておくとにおいの発生やヌメリの原因になりますので、毎日捨てましょう。塩素系洗剤を少しまいておくとベターです。そして、換気扇は不織布の換気扇フィルターをかけて汚れを防止するだけで内部のファンの汚れ方が違います。換気扇が汚れてアブラの吸い込みが悪くなると部屋がアブラっぽくなり、においも発生します。そのアブラのにおいがゴキブリも寄せ付けてしまいます。換気扇はフィルターをかけて汚さない防御策をしておくといいでしょう。床はフロアワイパーにウェットシートをつけて拭きます(ついでにこちらのように壁もワイパーがけをしましょう)。
浴室掃除には、体を洗うときに使うナイロンタオルがおすすめです。壁や浴槽は強度のあるスポンジでこすると傷つくことがあります。そこで体を洗うナイロンタオルなら、こすっても傷めずに済みます。浴槽の汚れは、内側の水面部分に湯アカにざらっとしたラインがつく程度かと思います。入浴後、お湯を落としてから浴槽内のラインをナイロンタオルでなでるように洗うと簡単に落とせます。これが翌日まで放っておくと固まって洗剤を使わないと落ちなくなってしまいます。この湯アカは、洗剤を使って掃除をするときでもナイロンタオルで十分です。また、洗剤はお風呂専用でなくても、食器用中性洗剤でOK。浴室は壁や床に飛び散った石けんカスをシャワーで流しておきましょう。壁の下のほうもナイロンタオルで少しこすっておくとベターです。そして鏡は100円ショップで売っているスクイージーで鏡面の水を切っておくと水アカの白いウロコがつきにくくなりますよ。
普段のトイレ掃除ですが、便器の中をブラシでこすらなくても簡単にキレイにできる方法があります。ドメストとサンポール、2種類の洗剤をかけて流すだけです。ただし、この2つの洗剤は混ぜると危険ですから、同時に掃除するのではなく日にちを分けるようにしてください。便器内には2種類の汚れが混在しています。水際近くにある黒い輪のような汚れは、主に黒カビです。これには、塩素系のドメストをかけ、約30分放置して流します。便器のフチの汚れは主に尿ハネによる尿石汚れ。酸性のサンポールをかけ、約30分放置して流します。これだけです。例えば3日おきにドメスト、日をあらためて3日おきにサンポールで掃除すればいいでしょう。どうしても一度に両方の洗剤を使用したいときには、水をしっかり流してドメストを完全に落としてから、サンポールを使うようにしてくださいね。
まず大前提として、リビングにモノをいっぱい置かないこと。1年使用しないものは今後も使わないものと考えて、処分するかメルカリなどで売ってモノを減らしましょう。さて、お掃除ですが、床にホコリが溜まっていたら、最初に掃除機をかけてから、フロアワイパーで拭きましょう。取り換えシートは汚れていない部分を利用して、拭き掃除に使いまわします。シートを本体から外し、汚れていない部分を内側に折りこんで、玄関のたたきやトイレの床、手袋をして便器の拭き掃除にも利用します。雑巾で拭き掃除をすると洗わなくてはいけませんが、取り換えシートなら洗う手間が省けます。キッチン用、トイレ用などとさまざまなシートがありますが、全部を買い揃える必要はありません。トイレ用は「流せるシート」でなくても、掃除をしたらポイとゴミ箱に捨てればOK。住居用の普通のシート1枚でほとんどの拭き掃除ができます。こまめに拭き掃除をしていれば、床がベタベタになるほど汚れることはほとんどなくなりますよ。
壁や天井には、ホコリがついていたり、アブラ汚れがついていたり、室内で犬やネコを飼っているとペットの毛がついていたりします。そんな汚れを落とすにはフロアワイパーが便利です。フロアワイパーにドライシートを装着して拭くだけ。雑巾で拭くとなると天井は脚立を出す必要があるし、反対に壁の低いところは屈んで拭いて腰が痛くなることも。フロアワイパーなら高所にも届くし、壁や天井の四隅にもぴったりと入ります。シートの表も裏も使えば、3LDKの天井・壁掃除で10枚ほどです。キッチンの天井でアブラ汚れがひどければキッチン用シートを使ってもいいでしょう。喫煙者がいるご家庭で気になるタバコのヤニ。ヤニは水溶性ですので、付着したばかりならウェットシートで拭けば落とせます。実はこのお掃除、遊び感覚でできて楽しいし、掃除後はシートが黒くなり汚れが取れたという達成感もあります。子どもに手伝わせると喜んで掃除してくれるかもしれません。
いかがでしたか?本書を読んで「こんな方法があったのか!」「今まで放っておいた汚れもこれなら落ちそう!」「こんなに落ちるなら楽しそう!試してみようかな……」と思っていただければ幸いです。仕事で個人のお宅のハウスクリーニングに出向くと、7本も8本も洗剤が並んでいることがあります。その家の方の〝やる気〟はひしひしと伝わってきますが、では、それでお掃除の成果が出ているかというと、それほどでもないのが現状です。汚れの性質に合わない洗剤を使ったり、たくさんの洗剤を用意したことで満足されたりしているのかもしれません。汚れの性質がわかれば、たった4本の洗剤でキレイに落とせます。さらに便利な掃除道具があれば、あまり力を入れずにラクに汚れを落とせます。掃除道具といっても今どきは100均で買えるものがたくさんあります。
汚れの性質に合った洗剤と道具を上手に使って、がんこな汚れを落とす「がっつり掃除」を本書では詳しく説明しました。ところで掃除も料理と同じ、日常生活に欠かせません。ここ数年、時短料理が話題になっていますが、同じように「時短掃除」があってもいいのではないでしょうか?そこでがっつり掃除をしたあと、日々の汚れを溜めない「たった3分の時短掃除」も紹介しました。がっつり掃除も時短掃除も実際に試してみると「カンタン!」「ラク!」が実感できるはずです。落ちない汚れに悩んだり、汚れがあっても見て見ぬふりをしたり、掃除に疲れて途中でイヤになったりすることもなくなるでしょう。そうなるとおもしろくなって、あっちもこっちも掃除したくなるかもしれません。私は35年間、お掃除の仕事をしてきましたが、いつもキレイになった現場を見ると晴れ晴れとした気持ちになります。みなさんにも、「お掃除をすると気持ちいい!」を体感してほしいと思います。そして、たとえ掃除嫌いでも、本書で紹介した方法なら「掃除してみよう」という気持ちになっていただければ、お掃除職人冥利に尽きます。最後に、本書をお読みいただいたみなさまへ、本当にありがとうございました。2021年11月秋晴れの日にお掃除職人きよきよ
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