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3 ACT―人生を変える「行動」を生み出す実践術を習得しよう

目次

[想像にリアリティを与える臨場感]

ゴールを達成したときの自分と、そのときに目の前に広がっている世界に対して、強烈なリアリティを感じることができれば、いまのあなたのコンフォートゾーンを、ゴールのコンフォートゾーンに近づけることが可能となります。

想像したものを実現させるためには、単に空想するのではなく、想像に強烈なリアリティを与えてやる必要があります。

そうしなければ、目的的志向が働かず、ゴールの世界もけっして実現してはくれません。そして、想像に強烈なリアリティを与えるのが、臨場感なのです。

[「臨場感」を獲得してゴールに近づく]

人間の脳は臨場感の強い世界を現実と認識する性質があります。

たとえば、映画を観ているとき、私たちはスクリーンに映し出された世界に強い臨場感を感じます。そのとき、脳は、スクリーンに映し出された世界を現実だと認識しています。

それゆえに、虚構の世界を観ているだけなのに、手に汗を握ったり、思わず「きゃっ!」と叫んだり、生理的反応を起こすわけです。

実は、脳が現実だと認識する情報は、物理世界に限定されておらず、しかもその情報が真か偽かという区別もありません。

では、脳が何をもって現実と認識するのかといえば、一番臨場感の強いものなのです。このように、人間は、自らが一番強く臨場感を感じている世界を、現実として選びとり、現実として認識します。

逆に、たとえ目の前で起こった大事件であっても、それ以上に強い臨場感を感じている世界があれば、大事件は現実として選択されないし、現実として認識もされません。

これが認知科学の一つの到達点です。つまり、人間は、一番臨場感の強い世界を選びとって生きているのです。これはとても重要な理論で、高いコンフォートゾーンを獲得しようとする場合にも適用することができます。

たとえば、現状のコンフォートゾーンよりも強い臨場感を、ゴールのコンフォートゾーンに与えてやれば、脳は自動的にそれを現実として選択することになります。

また、ゴールや夢の達成においても、臨場感は将来の自分のイメージと結びつくことで強いリアリティを持った未来の記憶をつくり出します。

[11のルールでゴールを達成する]

アファメーションの実践的なつくり方をまとめておきましょう。アファメーションには、 11のルールがあります。一つ一つは簡単なルールですが、これらを守って的確で効果的なアファメーションにしていくことがとても重要です。

①個人的なものであること

アファメーションは、一人称で書きます。つまり、アファメーションの主語は、個人の場合は「私」、チームや組織の場合は「私たち」「われわれ」です。内容は、あなたが心の底からそう願ったり、考えたりする、個人的なものにします。

②肯定的な表現のみを使い、肯定する対象のみを盛り込む

アファメーションの中には、「こうなりたくない」「欲しくない」という表現を使ってはいけません。また、なりたくなかったり、欲しくなかったりする対象も、いっさい盛り込みません。理由は、否定的な言葉や否定する対象を口にしたとたんに、その人のエフィカシーが格段に下がってしまうからです。

③「達成している」という内容にする

アファメーションは、現在のあなたがすでに人生のゴールを達成している、という考えのもとにつくっていきます。なぜかといえば、アファメーションは、あなたのゴールのコンフォートゾーンを上げるための技術だからです。

たとえば、「私は ○ ○をきっとやり遂げるだろう」という内容では、あなたのいまのコンフォートゾーンが、ゴールのコンフォートゾーンよりも低いということを前提にしています。これでは、ゴールのコンフォートゾーンをリアルに感じることはできるはずがありません。

したがって、アファメーションは、「私は ○ ○を持っている」「私は ○ ○をする」「私は ○ ○だ」といった言い回しを使い、すでに達成しているという内容にします。

④現在進行形で書く

同じ理由から、アファメーションの文言はすべて、「いままさに ○ ○している」「いま起こっている」などのように現在進行形で記していきます。

⑤決して比較をしない

他人と比較して「こうだ」という内容にしてはいけません。他人との比較によって成り立つゴールの世界は、本当のゴールではありません。

⑥「動」を表す言葉を使う

アファメーションでは、ゴールの世界における自分自身の行動やふるまい方を表すような言葉づかいの工夫をしてください。

たとえば、「私は、どんなに身分の高い人に対しても、にこやかに親しみのある笑顔を向け、落ち着いた身ぶり手ぶりを交えて交渉することができる」といった感じです。動を表す言葉を使うことで、ゴールを達成した自分の姿をより鮮明にイメージすることができます。

⑦情動を表す言葉を使う

ゴールを達成したときに、あなたがいかに感動するか。その感動をあなたに正確にイメージさせる言葉を使って、ゴールの世界のあなたの姿をアファメーションの中に表していきます。

そして、あなたが選んだ情動を表す言葉に対して、かつて体験した「嬉しい」「楽しい」「ほがらかだ」「気持ちいい」などの最高の情動を結びつけておきましょう。情動を結びつけておけば、ゴールの世界の臨場感はいっそう増し、よりリアルになっていきます。

⑧記述の精度を高める

アファメーションは、一度つくれば終わりというものではありません。毎日、自分にそれを語りかけながら、気づいたことがあればその都度、修正を加え、精度を高めていきます。

⑨バランスをとる

人生のゴールは、仕事に限定されるものではありません。キャリア、家庭、姻戚関係、ライフワーク、財産、住環境、地域活動、精神性、健康、余暇など、生きがいを見つけられるあらゆる分野にゴールを見出すことができます。

⑩リアルなものにする

アファメーションの文章は、その文言からゴールを達成した自分自身の姿が浮き出してくるくらい、リアルな記述にしていきます。

⑪秘密にする

アファメーションは、それがルー・タイスや私の指導を受けた正式のコーチである場合を除いて、誰にも内容を明かしたり、見せたりしてはいけません。それをきっかけに、あなたの邪魔をするドリームキラーが必ず現れるからです。

[アファメーションを実行してみよう!]

以上に記した 11のルールを守って、さっそくあなたもアファメーションを一つ、つくってみましょう。そして、それを毎日、自分に語りかけてください。

自分に語りかけるタイミングと時刻にルールはありませんが、一番いいのは夜の就寝前のひと時です。

就寝前は気持ちもリラックスしているし、そのまま睡眠に移行していけば、アファメーションがより記憶に定着しやすくなります。試験勉強などで経験したことがあると思いますが、寝る直前に覚えたものは脳が記憶によくとどめるからです。

[〝話す状況〟を作る技術]

会社の朝礼や会議、取引先でのプレゼン、結婚式のスピーチなどで、多くの人を相手に何かを話す場合、必ずしも相手があなたの演説を聞く状況にあるとは限りません。むしろ、相手はあなたの話に興味を持たないで、何か他のことを考えている場合が多いかもしれません。

いわば、アウェー状態の中で、ひとり孤独にスピーチをせざるを得ない状況に追い込まれていると言えるでしょう。そうした場合、あなた自身で〝話す状況〟を作る必要が生じてきます。

相手があなたの話を好意的に聞き入れて、それを受け入れてもらえるようにするのです。これは難しいことではなく、要は「相手の目的(ゴール)を知り、自分の話を相手のゴールに合致するものにして、相手のプラスの情動を引っ張り出す」ということを行えばいいのです。

自分の話が相手のゴールに合致するということを相手に認識させれば、しめたものです。あとは相手の方から積極的に耳を傾けてくれるようになります。

[ゴールの共通点を見抜く]

よく自分の言いたいことだけを話してしまう人がいますが、それは話し方が下手なのではなく、話す状況を作ることが下手だということです。

あなたやあなたの話にニュートラルな状態にある相手に対して自分の言いたいことだけを言っても、相手は興味を示すどころか、心を閉ざして警戒してしまいますから、気をつけましょう。そうした場合、まずは相手の興味の対象を理解し、その話をすれば、相手から積極的に話についてきます。

スポーツの話でも映画の話でも構いません。

相手に「自分の興味のある話をしてくれる存在」と思われることが大切なのです。相手のゴールと自分のゴールの共通点が見つかれば、その共通点の話題に徹して話をします。

そのためには、相手以上の知識と抽象度が必要となります。そこで自分のゴールを明確にしておきましょう。

すると、たとえば相手がマンガ好きで自分が映画好きだったという場合のように、多少ゴールがずれていても、「映画化されたマンガ」の話をすれば、マンガについての知識がなくても、お互いのゴールの共通点を見つけられます。

[ルールを守れない人とは同じピッチに立てない]

ビジネスの世界では、ルールを守ることが絶対で、経済的な成功者と言われる人たちは、もちろんこのルールをきちんと守っています。ルールを守れない「誠実」でない人とは取引などできません。

スポーツの世界と同様で、ルールを守れない人とは同じピッチには立てませんし、そもそもルールを守れない人はピッチに立つ資格がないのです。私の経験上、仕事に対してルールを守り、誠実だった一番の相手はユダヤ人です。

韓国に利息制限法がまだなかった頃、私はあるユダヤ人から「 20 ~ 30億を預けるから韓国で消費者金融会社を設立してほしい」と頼まれたことがありました。

私は自分がオーナーでないと納得しないので、その話は断ったのですが、もしその話を引き受けていたら、私は今頃、「韓国のサラ金王」になっていたでしょう。

[ビジネスには私情をはさまない]

またあるときは、ニューヨークのユダヤ人から資産運用を頼まれていたこともありました。私に全権が渡されていたため、株の売買はすべて私の判断で行っていました。

彼らは誓約書にある想定利回りで資産を運用している限り、個別の案件の判断はすべて任せ、自由にやらせてくれました。ただし、もし契約上の利回りを 1%でも下回ったらクビ、というわけです。

これが日本だった場合、人情というものがありますから(こうした馴れ合いは主に銀座などでの接待で育まれるわけです)、これだけのことでクビになることはないでしょう。

ですが、ビジネスの世界では当然のこと。なぜなら、厳格なルールにもとづいて仕事をしているからです。さらに、己自身のことをもっと語れば、私は多くの著書を出しています。

そして、出版依頼を受けた際は独自の厳格なルールを作っています。

販売計画を教えてもらうことはもちろんですが、より多くの人たちに私のメッセージを理解していただくために、全国の書店に並ぶよう、初版の部数をできるだけ多く設定してもらっています。

どんなことでも気持ちよく仕事をするためには、ルールが重要ですね。ちなみに、私が一番嫌いなタイプは、ビジネスとプライベートを混同する人間です。

[過去のイメージで判断されてしまう]

組織において、他人が自分をどう思っているのかについて思い悩んでいる人は、思いのほか多いのではないでしょうか。しかし、そんなことを気にするのはナンセンスです。

なぜならば、現在の自分の価値を評価するのは自分自身だけだからです。人が他者を評価する場合、往々にして過去のその人のイメージをもとにします。

たとえば、会社において上司や同僚などがあなたを評価するとしましょう。あなたは過去に仕事上で致命的なミスを犯し、会社に大きな損失を与えたことがあります。

この場合、いくらあなたがふだん真面目に懸命に働いていたとしても、たった一度の失敗の印象のせいで、上司や同僚から「あいつはダメなやつ」というレッテルを貼られているかもしれません。

そして、そのことにあなたは人知れず思い悩み、職場においてもいつもオドオドしているかもしれません。また、同じミスをするのではないかと考えて。

[「他者の意見」を無視する勇気]

こうした思考の負のスパイラルに陥らないためには、「他人は自分の過去のイメージでしか自分を判断しないが、自分のゴールへの達成能力(エフィカシー)を判断するのは自分である」ということを何度も繰り返し唱えましょう。

人という存在は絶えず変化していくものです。今の自分は一瞬にして過去の自分になるゆえに、過去の出来事やイメージでその人を判断することはまったく無意味なのです。

先の例で言えば、過去に 1回、失敗したからといって、その人がまた失敗するかどうかは誰にもわかりません。なぜならば、過去の自分と現在の自分との間には何の因果関係も存在しないからです。

過去に千回失敗した Aという人と、一度も失敗をしたことのない Bという人との間において、未来のチャンスは平等です。

過去は明日の成功とはまったく関係がないからです。だから、他人を過去のイメージのみで推し量るのは極めて馬鹿げた行為であり、そのこと自体を気に病む必要はないのです。

繰り返しになりますが、たとえ 1万回失敗しようが、そのこと自体すでに過去の出来事です。チャンスは過去からではなく、未来からしかやって来ないのですから。

[とりあえず、礼儀を重んじる]

たとえばプロ野球選手で完封勝利をあげた投手がお立ち台でのインタビューで、「チームのみんなと、ファンのみなさんの声援のおかげで勝てました」と言うことがあります。

ロンドンオリンピックでも、多くのメダリストたちが「応援のおかげでメダルを取ることができました」と話していましたが、本当に選手たちはファンに感謝をしているのでしょうか。

スポーツ選手が点を入れたり試合に勝とうとしたりするのは「自分たちのため」であり、それがお金をもらう仕事だからです。

では、なぜファンに感謝するのかというと、それが礼儀であり、人間関係を円滑にする一種のマナーだからです。ルールや契約によって成り立っているビジネスにおいても同様です。

契約で行うことに対して感謝する必要などないのですが、人間関係をギクシャクさせないためにも、また、相手の気分をよくさせるためにも戦略的に感謝の言葉を述べるのです。

[場の空気に従うかは自分が決める]

こうした社会の中で、必要以上に「場の空気を読む」ことを重視する人がいますが、それは日本人にありがちな一種の「過適応」で誤った考えです。

なぜなら、「その空気が正しい・間違っている」という判断基準は相対的かつ主観的なもので、一概に何が正解とは言えないからです。

もちろん、人間関係を円滑にするために、空気を読むことはしないよりもした方がいいのですが、だからといって、その空気に必ずしも従う必要はありません。

従うかどうかの判断は、自分のゴールに合致しているか否かの観点からすればいいことだからです。

「場の空気」が自分のゴールに合致しているのであれば従えばいいですし、合致していなければ、その空気を変えればいいのです。

自分のゴールのために相手に合わせる、というのはビジネスの基本ですが、必要以上に合わせることもありません。お互いビジネスでやっているのですから、相手に気を使って自分が遠慮しすぎて、イヤな思いをすることはないのです。

日本人はともすれば、付和雷同というか、組織の和を重視しがちですが、ときにはあえて「場の空気」を無視する勇気を持つことも必要ではないでしょうか。

[場を支配できればしめたもの]

オバマ大統領といえば、多くの国民から熱狂的な支持を受けた、 2008年の大統領選中の「 Change」「 Yes W e C a n」の合言葉が印象的ですが、オバマ大統領の演説が特別に上手だとは私には思われません。

では、なぜアメリカ国民は、高度な話術を持っていないオバマ大統領の演説に熱狂したのでしょうか。それは、オバマ氏が「話す状況」をうまく支配していたからです。

当時、アメリカ経済は失速し、イラク戦争の影響もあり、世界のリーダーであるアメリカの権威は落ちていました。

そこにオバマ大統領が登場し、 「Change」「 Yes W e C a n」と、強いアメリカの復活を印象づけたのです。

すでにアメリカに、国民が熱狂する土壌ができあがっており、オバマ大統領はそれを有効的に利用していただけなのです。

話し方には「論理的話し方」と「情動的話し方」の二つがあります。

論理的話し方は、相手に説明したり説得したりするときや、何かを選択させる際に使う話し方で、情動的話し方は、自分や相手の心に話しかけ、コミュニケーションを重視する話し方です。オバマ大統領も政財界などで成功者と言われる人たちも、論理的話し方をきちんと身につけています。

そして、オバマは大統領選で国民の琴線に訴えかけるような、まさに国民が欲している言葉を用いて、ピンポイントで国民の情動に訴えかけることに成功したからこそ当選できたのです。

論理的話し方、情動的話し方、この両者の話し方には、メリットとデメリットがありますが、大事なのは「誰に何を話すか」を明確にし、両方を使い分けることです。

いま、日本人は世界中でビジネスを展開しています。私は、日本人が国際社会で成功し、生き残っていくためには、論理的な話し方の習得が大切だと思っています。

[声の高低差を駆使する]

「一目ぼれ」をさせるには、まず呼吸を通じて相手と同調することが大切です。具体的には、過去に体験した「嬉しい・楽しい」といったことを思い出し、心地よい情動をイメージします。

その空間を共有すると、次第に相手にもあなたの情動は伝わります。あなたが「ここは心地よい空間だ」と思うと、相手にとっても居心地のいい空間になります。

話し方にもコツがあります。相手には低い声でゆっくりと話すことです。人は無意識に、相手が自分の味方か敵かを判断しています。

多くの人にとっての味方は父親というイメージが植えつけられています。

そこで、低い声でゆっくり話せば、相手の無意識は父親を連想し、味方だと思って安心します。ただしこれは、いざという大事な場面を迎えたときに実践するのが有効です。声の高低差を利用して、「これから話すことは重要なことです」と相手の無意識に刷り込むことができます。

[目の焦点距離を利用する]

ここまできたら、あとは「一目ぼれ」を起こさせます。自分の目の焦点距離を動かし、それを相手に無意識に追わせることで、相手の目を動かすのです。

具体的には、 ①相手と適度な距離を保ち、相手の目と目の間に焦点を合わせる ②相手の顔の前 20 ~ 30センチのところに焦点を合わせる ③相手の顔の後ろ 20センチのところに焦点を合わせる これを繰り返し、相手に眼球運動をさせれば成功です。

あなたの顔は、相手の印象に深く残り、濃厚な関係を構築できるでしょう。

これは「 PTSD(心的外傷後ストレス障害)」や、トラウマ治療に用いられる「 EMDR」という心理療法の応用です。

相手はそれまでの会話のなかで、ここが心地のよい空間で、あなたを味方だと思っていますから、勝手にあなたを重要性の高い人物だと記憶してくれます。

これが「一目ぼれ」というわけです。一度、相手をほれさせてしまえば、あとはあなたの優位に話を進めることができるはずです。もっとも「異性から好かれる」という強い信念をあなたが持っていれば、こうした技術は無用でしょう。

[相手のスコトーマを読む]

人生の成功者と言われる人たちは一般に、会話における雑談のレベルが高いものです。「高いレベルの雑談」とは、要は抽象度の高い会話を指します。

ふだんから抽象度の高い会話をしていれば、自然と周囲には抽象度の高い(つまりエフィカシーの高い)人たちが集まるから不思議なものです。人脈を広げたかったら、抽象度の高い会話をいつも心がけるのが一番の早道かもしれません。

たとえば、かつて私が新しいビジネスをはじめたことをブログに書いた際に、数社からいっしょにビジネスを展開したいとの申し出を受けたことがありました。

そういったときに私はあまり自分の話はせず、相手の話を聞くように努めます。「自分たちの会社はこんなビジネスをやっている」「こんな企画を考えています」ということを私は黙って聞くのです。

そうすることで、相手に見えていないスコトーマが見えてきて、「こういうビジネスの展開ができるのでは?」という提案や「こういった人が役立つのでは?」といった人脈の紹介も可能になります。

[大切なのは高い抽象度]

この場合、重要なのは知識ではありません。

相手の持ってきた情報に対し、常に高い抽象度での視点を持ち、会話をすることで、相手の見えている部分と見えていない部分、つまりスコトーマを発見することこそが肝要なのです。

「営業」における雑談においても、抽象度を高めることは重要です。相手の抽象度をはかるためには、自らの会話の抽象度を常に相手より上に置いておく必要があります。

営業において大事なのは「具体的に何が欲しいか」ではなく、相手の抽象度をはかってニーズの傾向をつかむことなのです。

たとえば、車のセールスマンならば相手の抽象度に合わせて、顧客が自然環境や価格など、何を重視しているかを読み取る必要があります。

いずれにしても初対面では、雑談のなかで抽象度をはかることが大事です。

漠然とした話をすることで、相手の興味や関心の範囲をはかり「どのくらいの抽象度なのか」を知ることによって、今後のアプローチの仕方が変わってくるからです。

[セルフイメージを演出する]

情報空間における付加価値のことで、物質的には同じものであっても、与えられた情報によってその価値が大きく変化するもののことを、「バーチャルバリュー」と言います。

そして、それを生み出すために重要なのが、イメージ操作なのです。

すなわち、自己演出によって「自分にしかない価値がある」と思わせられれば、自由自在にお金を生み出せるようになります。それはいわば一種のセルフプロデュースと言えるでしょう。

その具体的な例としてあげたいのが、ひと頃 I T業界の風雲児として名を馳せた堀江貴文氏です。

同じ IT系起業者である三木谷浩史氏が常にスーツ着用であったのに対して、堀江氏はいつもTシャツ姿のラフな服装でマスコミを通じて挑発的な発言を繰り返していました。

私は、堀江氏のTシャツスタイルと挑発的な物言いは、演出として「ワザと」やっていたと思います。

彼は「時代の反逆児・ホリエモン」というセルフイメージを演出することで世間の注目を集め、己のバーチャルバリューを高めた結果、彼の会社「ライブドア」の時価総額を、ピーク時には 9353億円にまでのばすことに成功したのです(その後の彼の運命はここではひとまず置いておきます)。

とはいえ、堀江氏のTシャツスタイルに関しては、当時から強い反発もありました。

これは、本来ならば TPOを考慮してスーツを着用するのが望ましいとされている場でも、Tシャツスタイルを崩さなかったからです。

しかし、そもそもビジネスにおいて大事なのはあくまでもコンテンツの中身であり、見た目は二の次でどうでもいいことです。

とはいえ、「郷に入っては郷に従え」という言葉もあるように、ときにはその社会の礼儀に合わせた行動が必要となります。

相手に合わせた礼儀や服装、食べ物、言葉遣いを見せることにより、「あなたに合わせていますよ」と態度で示して相手を喜ばせることができます。

これは、社交の一環であり、大人として普通の身だしなみの一つです。要は相手にとっても自分にとっても不快でない服装をすればいいのです。

[みんなが「自分はすごい」と思う]

あなたのゴールがたとえば「世界平和」「貧困や飢餓の撲滅」といった抽象度の極めて高いものである場合、ひとりですべてを行うことは難しいため、チームで動くことが多くなります。

そのとき、全員が共通のゴールに向かうための高いエフィカシーを持っていることが重要になります。これが「コレクティブ・エフィカシー(集合的エフィカシー)」です。

チームのパフォーマンスを上げられるか否かは、コレクティブ・エフィカシーを作れるかどうか、チームの全員が「自分はすごい」と思っているかどうかにかかっています。

ハーバード・ビジネス・スクールと米 TPIの合同統計によると、コレクティブ・エフィカシーがある会社とない会社の 10年間の追跡調査を行ったところ、売り上げの差は 2 ~ 3倍程度でしたが、利益率では 750倍の違いが生まれたという結果があります。

[リーダーが高いゴールを設定する]

コレクティブ・エフィカシーを生み出すのは、〝ゴールの共有〟と〝結果としてのラポール(心理的連帯感)〟です。リーダーと集団がゴールを共有すると、高いコンフォートゾーンも共有され、ラポールが生まれます。

まずはリーダーが〝レベルの高いゴールを設定〟し、〝チームのみんながそれを達成できると思う〟ことが重要なのです。

臨場感を共有している人たちの中で、その場の臨場感を支配する者だけが持つ特別な位置を「ハイパー・ラポール」と言います。

ゴールとコンフォートゾーンが共有されるほど臨場感が強ければ、そのリーダーはハイパー・ラポールを持つことになります。

精神医学にも「転移」という概念がありますが、患者が医者を強く信頼することが命に別状があるかどうかに関わるほど重要だとされています。

これは患者の健康状態という臨場感をお互いが分かち合い、その臨場感を医者が支配している状況と言えます。

まずは、自分のチームに対してハイパー・ラポールを作りましょう。そうすれば、より強いチームになります。重要なのは、組織の成員すべてをあなたの夢に巻き込むことです。周囲がドリームサポーターに変われば、しめたものです。

[お金持ちになったら次に何をするのか?]

お金持ちになること自体をゴールにすることを私は否定しません。

しかし、それはある意味現在の資本主義や貨幣制度の実態を肯定していることになりますから、私としてはお金儲けというゴールは単なる通過点と考えて欲しいと思っています。

大切なのは、お金持ちになったらそのお金を何に使って世界に対してどのように働きかけるかという次の新しいゴールではないでしょうか。

とはいえ、逆説的になりますが、それでも貨幣制度や現実の世界秩序を変革するには莫大なお金がかかるのも事実。そこで、どのような人がお金儲けに適しているかを考えてみましょう。

[ほどほどの抽象度がベスト]

結論から言うと、抽象度が低すぎても高すぎてもお金儲けには不向きなのです。抽象度が低すぎると、自分のことしか見えていないので他者に発信するような市場価値のある付加価値は生み出すことができません。

一方、抽象度のものすごく高い人はお金には執着しません。たとえば、精神的高みに達した聖者や高僧のような人たちです。となると、もっともお金儲けに適しているのは、適度に抽象度の高い人でしょう。そこそこの目的意識があり、視野も広く、発想にも独創性がある。

そして、自らが他人の真似できない付加価値を創造し、そこにマーケティングと利益回収のノウハウを用いて利潤を獲得できる。

あるいは他人が創り出した付加価値を利用して、そこに独自の視点から改良を加えることで、新たな市場価値を創出できる。そうした人が一番お金儲けに向いているのです。

後者は近年のベンチャービジネスの創業者に多いタイプですが、彼らを最終目標にすることはお勧めできません。なぜならば、それは結局お金に縛られたゴールだからです。

私はみなさんにそこからさらに先のより抽象度の高いゴールを実現させることを目指して欲しいと願っています。

それは人により、「差別のない世界を作る」であったり、あるいは「世界平和」であったり、その形は様々だと思いますが、そのゴールはあなたにとってより魅力的でわくわくするものにきっとなるでしょう。

[思考を活性化させる営み]

エフィカシーを高めてゴールを達成するための方法の一つに、瞑想することが挙げられます。正しい瞑想をすると脳の前頭前野にドーパミンが流れます。

すると、思考が一気に活性化して高い抽象思考ができるようになります。実際に高等数学や量子物理学、音楽などの抽象度が高い学問をしていると同様の現象が起きるのです。

前頭前野に大量のドーパミンが流れれば流れるほど、より高い次元の情報空間を認識できるようになります。

[日常の中で行う瞑想]

よく誤解されるのですが、私が言う瞑想とはある特定の時間に集中して行うことではありません。

私の提唱する瞑想とは日常生活で常に行うもののことです。すなわち、ふだんの暮らしの中で、いついかなるときも抽象度の高い思考を維持し続けることを、瞑想と言っているのです。

たとえば、目の前にコーヒーカップがあるとします。

そこであなたはそのカップがどこで作られ、材料は何でどのような流通経路をたどって現在の自分のところまで来たのかについて思いを馳せます。

あるいは、コーヒーに使われている豆がどこの農場で収穫され、収穫に従事している人はどのような人なのか、そのコーヒーを生産者から買い上げて市場に流通させているのはどんな階層の人たちなのかイメージします。

このようにコーヒーカップ一つとっても、さまざまな瞑想が可能になるのです。そして、この瞑想を継続することにより、新たな視点から物事を見つめ直すことが可能になるかもしれません。

それまで見えなかった革新的なビジネスモデルを発見することもあるでしょう。あるいは自身のゴールに直接結びつく大きなヒントが見えてくる場合もあるでしょう。

また、食卓にあるご飯や肉、野菜を黙って食べるとき、「この米はどこで栽培されたのか」や「この牛はどんな牛だったのか」「この野菜は誰が育てたのか」などとイメージを広げてみる瞑想もいいでしょう。

自分の身近な日常生活の中にさまざまな意味を見出して思考を巡らすことは、脳を活性化させるには極めて優れた方法と言えます。

このように、瞑想はあなたの脳が認識している情報宇宙全体を、ふだんより一段高い抽象度で見つめるために非常に有益な方法なのです。

VOICE TPIEを体験された方々の声

飯干梨瑛さん 収入がアップして夢を実現 5年ほど前の私は、 1ヵ月の収入が数千円という大変な状況でした。

そんな時、博士の著書に出会い、そこにあったアファメーションのワークを実践。いつの間にか悩む時間が減り、収入もずいぶん伸びていました。

「これは何としても博士から直接学びたい!」と思ったものの、当時の私にはセミナーはまだまだ高額に感じられました。

そこで「私には困難を乗り越えるすっごいパワーがある」とアファメーション。ルーや博士から直接指導を受け、素晴らしい仲間と活動しているところをニヤニヤ思い描いていました。

結果、気がつくと収入も時間のゆとりもさらに増え、 1年以内に生前のルーと博士のセミナー受講が実現しました。

当時は描くことすらなかった夢を手に入れ続ける毎日です。40代で超安産を実現! 40代での出産は周囲から怖い声もけっこう聞こえてきます。過去に切迫早産や流産を経験していた私は不安になるばかり。

そこで、自分がこうありたいと思う姿をどんどんアファメーションして影響を受けないようにしました。

「私は若々しくて美しい妊婦!」「私の体力は 20代後半レベルを維持している」「私は的確な判断力がある」などなど。

博士をはじめ、 TPIE、ワークスで知り合った方々が「いつも元気だねぇ」「あなたのような妊婦が本来の姿だね」など、ステキな言葉を毎回かけてくださったことも健康な自分&赤ちゃんのイメージを強化してくれました。

おかげさまで仕事も趣味も充実の楽しい妊娠期間を経て超安産でした。

吉原友美さん アファメーションのチカラを実感! アファメーションをはじめて作ってからたった数ヶ月で劇的な変化があらわれました。

ゴール達成の為にアファメーションを唱えビジュアライゼーションで徹底的にイメージをしました。まるで夢が現実になったような感じです。

今までだったら出会えないような人達と出会いがあったり、仕事では重要なポジションを任されたり。

同僚や友人から相談される事が多くなり、『私自身の存在がアファメーションだ』と言われた事さえあります。とにかくゴールがどんどん達成していくので楽しくて楽しくて……。これからの自分が楽しみです。

傳田貴士さん なりたい自分に近付いているという臨場感 TPIEを学び、なりたい自分にどんどん近付いているのに気付きますが、アファメーションによるものだと確信しています。

苫米地博士をはじめ、会いたい人にもどんどん会うことが出来ますし、それによりまたゴール側のコンフォートゾーンに臨場感が高まります。

ものごとに対する解釈がガラリと変わりました。すぐに講師として 300人の前で 90分ほど話す機会がありました。

実は少し緊張しドキドキしたのですが、その鼓動を自分の入場テーマのリズムのようだと自然に思いドキドキをワクワクに変えて臨むことができました。そしてその講義はほとんど 100%近い参加者から良かったと評価頂きました。

現状のコンフォートゾーンの外に出ることは不安を招くかもしれませんが、そのドキドキは自分が自分に対して行っている盛大な拍手のようなものだと思っていつも新しいことに挑戦しています。

アファメーションとはゴール側の記憶を作る方法だと捉えています。ワクワクする方法と言い換えてもいいかもしれません。

ゴールとは、心から成し遂げたい大きい夢やなりたい自分の姿であり、記憶とは、そのゴールを達成できるという将来の自分の能力に対する確信とも言え、エフィカシーを情報化したものとも言えるんだなと、実体験を通じていつも体感しています。

谷口健さん 過敏性胃腸炎も克服!メンタルに有効です 私は自動車屋の経営者です。

毎日社員の前で挨拶などを行う立場。なのに極度の上がり症で、緊張すると持病である過敏性胃腸炎の発作が起きる体質でした。

緊張すると急激にお腹が痛くなるんです!そんな中、 TPIEでアファメーションの技術を学び、実践することでエフィカシーが爆発的に向上。

自分に自信がついたためか、精神面が格段に強くなりました。その結果、発作が起きなくなったのです。

現在では最も苦手だった「人前で話す」こともできるようになり、自分でセミナーを企画するほどに! TPIEに出会う以前の自分では考えられません。

アファメーションの技術は本業にも活かし、毎日朝礼にて社員全員で取り組んでいます。おかげ様で社員も自主的に課題解決に取り組むようになってくれました。

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