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第5章【4番目のS】清潔(Seiketsu)って何?

目次

22「清潔」で気持ちのよい職場にする

清潔とは

清潔とは、決められたことが確実に守られ、気持ちのよい職場が維持されていることをいいます。

清潔のポイントの1つ目は「決められたことが確実に守られること」、2つ目は「気持ちのよい職場の維持」です。

2つ目のポイントの「気持ちのよい職場の維持」の中には、「見栄え」「態度」「言葉遣い」も含まれます。

工場を見渡して、作業服のボタンが外れていたり、帽子を斜めにかぶったりしている人はいませんか。また、横柄な態度の人や言葉遣いの悪い人を見ませんか。そのような人がいる職場は、「気持ちのよい職場」といえません。

清潔が保たれている職場は、不快感を与えない職場をいうことが多く、それは、職場の整理・整頓・清掃が維持され、働いている人はルールを守りながら、清潔な服装で身なりをととのえて仕事をしている職場といえます。そのような職場は、お客様が見ると気持ちのよい職場と感じさせます。

「清潔」のプラスイメージを生かす

清潔な職場、清潔な服装など「清潔」の言葉はプラスのイメージが強い。このプラスのイメージを定着させるためには、管理者の強い指導力が欠かせません。

「清潔」はきれいにし続けた結果のこと

「清潔な服装でいよう」とか、「職場を清潔にしよう」といったように、「清潔」という言葉は、プラスのイメージで使われることが多くあります。

食品工場で改善活動をするときなどは、この「清潔」は絶対条件です。そのため、徹底して取り組んでいますが、清潔な職場や環境が急にできるわけではありません。

たとえば、清潔な服装が確実に守られるようにするには、髪の毛が出ないように何回も注意したり、汚れている服を取り換えるように指示したり……を繰り返し行うことで、徐々にできるようになっていくのです。

この清潔な職場を維持するためには、服が汚れていたら管理者が洗濯するように促したり、上着からシャツがはみ出していたら注意したりし、常に部下の行動を観察する必要があります。

清潔な職場は、管理者が苦労しながら、みんなを巻き込みきれいにする取り組みを徹底させている結果なのです。

「どうあるべきか」を描いた指導をする

清潔な服装はどうあるべきか。清潔な職場とはどのような職場か。それぞれのイメージを具体化した指導を行わなければ清潔は保てません。

「清潔」とは行動を変えること

「清潔」の「清」は、「気持ちがよい。さわやかである」といった意味があります。

だから清潔な職場とは、決められたルールを確実に守り、こまめに清掃をしたりゴミを捨てたりした結果、「気持ちがよい、さわやかな職場ができた」ことを指します。

つまり、みんながこまめに清掃をしたりゴミを捨てたりする行動をとらなければ、清潔な職場を維持することは難しいのです。

職場のみんながこまめに清掃をしたりゴミを捨てたり、またできていないことを注意し合ったりする。

管理者と働いている人が一体となって清い行動がとれるようにする。このように、それぞれの行動を変えることが大きなポイントになります。

とくに、できていないことを注意し合えるようになるには、管理者が率先して指導しなければ難しいのですが、そこまでできれば清潔な職場になります。

23身だしなみ改善で安心感を与える

職場ごとの身だしなみ基準を理解しよう

スーパーのレジや売り場、会社の事務所および工場など、大半の会社が制服を決め、従業員の方も決められた服装で仕事をしています。

なぜ、会社は従業員に制服を着るように強制しているのでしょうか。

店舗ではその店のイメージの服装を、事務所ならお客様にいい印象を与える服装を、工場であれば働きやすく、品質が維持できる服装を会社が考えて決めています。

逆にいえば、会社の意図と身だしなみの基準を理解し、意図や基準に見合った身だしなみでなければ、品質を保ったり、お客様に好印象を与えたりすることができないのです。

第一印象は潜在化し、会社の善し悪しが評価されてしまう

みなさんが他社に行ったとき、帽子をかぶっていない人、上着から下の服が出ている人、汚れた服のまま仕事をしている人を見て、この会社で品質が維持できると思うでしょうか。

「せめて服がはみ出さないようにできないのか」とか、「あの汚れた服で当社の製品を扱うのだろうか」と思うでしょう。

お客様は、職場の整理・整頓・清掃の状況とともに、身だしなみも見て、安心感を抱いたり好印象を抱いたりします。

そして、パッと見た第一印象は潜在化し、それで会社の善し悪しを評価してしまうのです。ですから、身だしなみ基準を理解して整えることは、お客様に安心感を与えることになります。

きれいな服は気持ちもきれいにする

私たちは、新しい服を着て仕事をすると、服を汚さないように製品の取り扱いを丁寧にします。

きれいな服装であれば、知らず知らずのうちに、その服装に見合った仕事をし、汚れた服装であれば、その服装なりの仕事になってしまいます。

土曜日や日曜日に作業服を洗濯し、月曜日に洗濯した服に腕を通すとき、さわやかな気持ちになることはありませんか。

そして、製品についている油が洗濯したての服につくと、「製品に油がつかないようにしなければ……」と思うことがあるでしょう。

このように、服装がきれいであれば、気持ちもさわやかになります。さわやかな気持ちで仕事をするためには、きれいな服装で仕事をすることが大切です。服装のきれい、汚いが、仕事の仕方にも影響を与えているのです。

洗濯をするのが面倒で汚れた服をそのまま着ているのは、自分が使っている設備を拭かないのと同じことです。設備に油がつけばきれいに拭くことと、着ている服が汚れれば洗濯することとは同じだと心得ましょう。

また、服装はファッションだと思い、長袖の上に半袖を重ね着している人もいますが、それを会社ですることはいいとはいえません。会社は仕事をする場で、自分の趣味が制約されることを理解させる必要もあります。

身だしなみは名刺と同じ

名刺は会社と本人との関係を結びつけます。同じように、身だしなみを見て、会社のイメージを連想させます。それほど身だしなみは大切なのです。

column55S実践講座55Sの究極は「清掃」をなくすこと

■発生源対策も5S活動の一環

原料投入時に原料がこぼれる、コンベヤにカバーがなくて粉が飛び散る……などといった状態はありませんか。

チョットしたアイデアを出せば汚れない改善ができることがありますが、それらをせずに、清掃をすることばかりに力を入れていませんか。

5S活動は、清掃をしたり余分なものをなくしたりする……といった、後追いの活動ではありません。

アイデアを出して発生源をなくし、清掃をしなくてもいい状態をつくることも5S活動の一環なのです。

■設備の不備をなくそう

設備から油がしみ出る、壊れたカバーからほこりが出る……などを放置していませんか。

5S活動を行う場合、設備が不備であれば、その設備を本来の状態に戻し、ほこりやゴミが出ないようにすることも並行して行うことが大切です。

設備の不備も直さず「清掃をしなさい」ばかりでは誰も本気にはならないでしょう。

「職場をよくしよう」とする思いがあっても、設備の不備をなくさなければ、「職場をよくしよう」が、お題目になるでしょう。

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