ここまでで、斎藤一人という人物像とキャラクターは皆さんにお伝えできたかもしれない。
そこでここからは、今回、この対談を行うということで、皆さんから送られてきた、一人さんに聞いて欲しいという質問を中心にすすめてみたい。
質問は、誰もが聞きたいこと、知りたいものを選んでみた。
一人さんの回答は、今から未来を切り開いていく人々の生き方の参考になるものばかりだ。
そして、対談の最後には、すっかり一人さんと打ち解け合うことができた僕から、とっておきの質問もさせてもらった。
信長かなり多い質問だったのですが、ズバリ、「お金持ちになるには、どうしたらいい?」と聞かれたら一人さんはどのように答えますか?お金持ちになるための近道みたいなものはありますか?
一人手っ取り早くお金持ちになりたい方法なんてないの。たとえば俺は、高額納税者番付で何年間も日本一になったんだよね。
でも、その裏では商品を企画開発して、それが完成したら、今度は売る組織を作って販売して、そして、そこから得た利益から税金を払ってということで、やっと日本一になったんだよね。
だから、お金持ちになるには何年もかかるんだよ。
信長10年ぐらいとか?
一人10年までもかからなかったけど。
信長手っ取り早い方法がないっていうのは、すごく重みのある言葉ですね。
一人そうだね。あと、仕事をする上で上手くやるためのコツはありますかってよく聞かれるけれど、コツなんてないからね。
それに、最初は順調にいっている商売でも、三代目くらいになるとつぶれちゃうものも多いんだ。だから、時代の変化なんかにきちんと対応していかないと。
信長これから仕事でガッツリ稼ぎたい、という人がいたら何て言ってあげます?
一人ガッツリ稼ぎなって言う。ガッツリ稼いで世の中のお金を動かして、そして、きちんと税金を払う。
俺たち商人は、心臓が身体に血液を回すように、世の中にお金というものを回すのが仕事なんだよ。
信長ちなみに、お金を稼ぐために一番必要なことはなんですか?
一人働くことだね。
信長そうですよね(笑)。
一人本来ならね、その人が本当に求めているもの、その人に必要なものはきちんと与えられるようになっているはずなんだ。
だから、自分が根っから好きなことをやっていれば、自然と道は開かれて、成功するようになっているものなんだよ。
それなのに途中であきらめたりしてしまうからダメなんだ。
それに、まだ若いからといって人生で寄り道なんてしていちゃいけないの。
もし、ある若者がファッションが好きで月に何万円も洋服代がかかるのなら、好きな洋服が思い切り買える仕事って何だろうとか、シェフになってお店を持ちたいけれど、今のバイトのままじゃダメだなとか、自分の気持ちにきちんと向き合うこと。夢はあるのに上手くいきっこないとか、周囲や大人に言われてあきらめちゃうからダメなんだ。
信長なるほど。望むことを強く明確にイメージすれば、起こすべき行動も変わってくるということですね。では、お金は何に使うべきでしょうか?
一人自分の好きなものだね。自分のお金って自分のものだから、使いたいものに使わないとダメなんだよ。
たとえば、寄付なんかにしても、本当に心から寄付したいのならいいけど、そんなことを思ってもいないのにお金を出したりしてしまうのは、お金を殺しているのと同じなんだよ。
それに、洋服なんかにしても、安かったからといって自分が着ないような服なんて買ったりしちゃあダメなんだよ。本当に着たいものだけを買うんだ。そんな基本的なことが、実はものすごく大切なんだよ。
信長生きたお金の使い方をするべきということですね。それでは、お金関係でだまされないためには、どうしたらいいのでしょうか?
一人まず、お金でだまされるっていう言い方は、ちょっとおかしいんだよ。
お金には、稼ぐ能力と維持できる能力という2つの能力が必要なんだ。
たとえば、ある人が1億円を稼ぐ能力があったとしても、その人がその1億円をきちんと維持できるかどうかは別の問題なんだ。
もし、その人がお金は稼げてもお金を維持できる能力がなければ、いつか、周りからだまされたりするかもしれない。
要するに、稼ぐ能力と維持する能力っていうのは、まったく違う能力なんだよ。
あと、一時期はお金をよく稼いだという人でも、今はまったくお金がないという人だっているよね。お金っていうのは、手に入れると同時に狙われるものでもあるの。銀行から詐欺師に株屋まで、とにかく皆がお金を狙ってくるからね(笑)。
信長確かに、悪い人たちだけじゃなくて銀行さえも狙ってきますからね。
一人銀行からは「貯金しませんか」というのもあるけど、「不動産買いませんか」とか言われたりすることで、気がつけば必要がないお金を使ってしまっていることがあるんだよね。
ただし、銀行は悪くはないんだよ。彼らは、彼らの仕事をしているだけだから。
だけど、お金が実際に入ってくると、こうして皆が狙ってくるということを知っておかなきゃダメだ。
信長ちなみに、詐欺師の見抜き方はありますか?
一人それはね、狙った相手には必ず美味しい話を持ちかけてくるということ。でもね、上手い話が向こうからやってくるってこと自体がおかしいんだよ。
信長一人さんのお金の失敗談などはありますか?一人ありません。
一人さんのいわれるように、お金は稼ぐよりも、そのお金を維持する方が難しいかもしれない。
ホストの例を挙げると、かつては一年間で何千万円も稼いでいた人が、引退時には100万円も手元に残らなかった、というケースもたくさんある。これぞまさに、「お金を維持する力」がなかったという悪い例だろう。
でも、お金を維持することは大切でも、稼いだお金をそのまま貯蓄にまわすだけなのもどうだろうか。やはり、自分が稼いだお金なら、自分が本当に欲しいものを買い、未来に投資するのも生きたお金の使い方だろう。
また、習いごとやレッスン、自分を磨くために投資することだって、一見、お金は出て行くように見えても、長期的視点で見れば何倍にもなって戻ってくる可能性もある。
つまり、自分にとっての生きたお金の使い方を考えることが大切なのだ。
それにしても、日本一のお金持ちに「お金持ちになるコツはないし、近道もない」と言われてしまった。
やっぱり、お金は堅実に、そして着実に一歩ずつ、ですね。
信長もし一人さんが今、何もしていない20歳の青年だとしたら何をされますか?一人ネットを使って、何か商売になるようなことをするだろうね。
でも、今なら物を売るというよりも考え方の方かな。
学校とか授業みたいなもの。
俺が「こんなのやるよ」って声をかけたら、集まる人間はたくさんいるから。
信長現在、予定している新しいビジネスはありますか?一人ないな。
でも、やりたくなったら何かやるね。
今やりたいのはねえ、「自信のない人に、自信を持たせてあげること」かな。
あと、「答えはひとつではない」ということを教えたいね。
なぜかというと、日本人は、学校教育でどうしてもひとつの答えだけを学んでいるから。
信長自信を持たせるための方法というのは?一人信長君の場合は、学校を卒業した後、ホストになる生き方を選んで成功してきたんだよね。
要するに、一人ひとりにね、その人の幸せがあるということ。
たとえば、ウツの人がいるとしよう。
そうすると、ウツの苦しみを知っているのは、ウツの人だけなんだよ。
ウツの人だからウツの本が書けたりするんだ。
だから、ウツという状況がいやだといって、無理やりウツから抜け出そうとするのはよくない。
それよりも、ウツという経験を自分がしているのだったら、ウツを利用して生きていく方法を考えるのもひとつの方法なんだよ。
そうすると、それが一番ウツから抜け出せる方法だったりするんだ。
信長なるほど、「自分の弱点こそが最大のチャンス」の法則ですね。
僕も昔は、実際にコミュニケーション障害のような時期があって、自分から人に上手く話すことができなかったこともありました。
だから、相手の人が話すことを聞く側にまわることが多かったんです。
でも、そのときの経験があったからこそ、今、ホストとしてお客さんの話を聞くという仕事にもつながっているのだと思います。
その頃、無理をしてでもこちらから一生懸命に話そうとしていたら、今のホストとしての成功はなかったかもしれません。
一人自分の弱点は、自分の強みになるんだよね。
自分にとってのコンプレックスや弱点は、自分でもそれを認めたくないし、ついそこから逃れようとしてしまう。
そうすると、それらは、自分の中でさらに大きくなって、もっと自分を苦しめてしまう。
けれども、まずは、そんな自分であることを受け入れて欲しい。
確かに、「弱点は最大のチャンスにはなる」のだけれど、実際には、チャンスになるまでの道のりは少し遠いかもしれない。
たとえば、ウツの人がウツから抜け出そうとすることで、無理して明るい友人と会ってよけいに落ち込んだり、行動しようと躍起になってやる気の出ない自分を責めたり、元気になろうとして、さらに薬に頼ることもあるかもしれないのだ。
そんなときは、まずは、自分にやさしくして欲しい。
そして、弱点こそが最大の武器になるということだけを頭に入れておいて欲しい。
今は、まだ何もできなくてもいい。
けれども、弱点をチャンスにするぞ、なんていう強い自分になれる日がきっと来るはずだ。
実は、何を隠そう、あの一人さんも、もともとはあまり体が強くなかったそうだ。
だからこそ健康に関心を持ち、それがきっかけで健康食品の会社を興して大成功したのだ。
「ピンチはチャンスになる」、ということを忘れないでもらいたい。
信長最近は起業する人たちが増えてきていますが、今後もこのような傾向は続くと思われますか?一人続くと思うよ。
どうしてかと言うと、本当に起業したい人もいると思うけれど、勤め人になりたくないから起業する人もいるんだよね。
今ではネットで気軽に仕事ができるようになったし、株式会社という組織を作るのも昔より簡単になったからね。
一昔前はね、一千万円くらい準備しないとできなかったんだよね。
信長これからの時代、若者は起業した方がいいと思いますか?それとも、企業や組織に就職した方がやはり将来は安泰なのでしょうか?一人自分で起業したい人にとっては、いいと思うよ。
だって、そんな独立心のある人に、会社に勤めなさいって言っても無理なだけだよ。
だけどね、会社に勤めている人間だっていっぱいいるんだよ。
サラリーマンをやることに向いていて、起業に向いていない人だっているんだ。
だから、人それぞれなんだ。
信長ビジネスをするなら、きちんと組織を作ることが重要だという人もいますが。
一人組織化をしたい人はすればいいの。
どっちが正しいっていうのはない。
でも、俺みたいに組織化するのは嫌だっていう人もいるんだよ。
たとえ話になるけれど、鮎は清流に住んでいて清い水が好きなんだよ。
でも、どじょうは泥の中が好きなんだ。
どっちが正しいのかと言われても、それぞれにふさわしい生き方がある。
だから、自分は鮎なのか、それともどじょうなのかと問いかけてみるんだね。
僕は新小岩っていう下町が好きだから新小岩にいるけれども、六本木とか赤坂が好きな人もいるんだよ。
どの街にもいいところがあるんだ。
だから、自分が何に向いているか、自分本位になってでも考えることが大事。
そうじゃないと、後からいろいろと苦しくなってしまう。
信長自分らしさが活かせないとストレスが溜まりますね。
そうすると、若者たちが自分らしく生きるために、どんな勉強をすればいいと思いますか?学生時代と大人になってからの〝勉強〟には違いがあると思うのですが。
一人人って大人になればなるほど勉強なんてしないんだよね。
なぜかというと、多くの人にとって、勉強は辛くて苦しかったものだから。
自分たちが大学や会社に入るためのものだったからね。
そんな面白くもない勉強なんて、大人になったらもうしたくはないよね。
だから、本を読むよりゴルフの方が楽しいってことになる。
でも、それは、本当はとてももったいないことなんだ。
大人こそ勉強をすることで、他の人とすごく差がつくんだよ。
読書にしても、本当に本が読みたい人なら、忙しくても寝る前の5分を割いて、1ページでも読みたいと思うはずだよ。
本を義務で読もうとする人もいるかもしれないけれど、そこまでして読むのだったら、無理して本なんか読まない方がいい。
内容が身に入らないからね。
本って本好きじゃないと読めないものだよ。
テレビが好きじゃなきゃ、テレビを見ないのと同じだ。
信長スマホでネットのニュースやゴシップは見るのに、本を読まない人は多いですよね。
どちらも、同じ活字なのに。
一人でも、読まない人なら、読まないということでいいんだ。
その人の生き方の中で、自分なりの幸せを見つけたほうがいいの。
無理をしなくてもいいんだよ。
信長後悔しない生き方とは?一人さんは人生で後悔していることはありますか?一人ないね。
信長即答ありがとうございます。
じゃあ、僕たちが後悔しないような生き方って、どんな生き方だと思いますか?一人失敗しても経験になるから、とにかく思ったことをやる。
だって、何も失わないよね。
皆、失敗を恐れ過ぎているんだよ。
失敗しても、この方法ではダメなんだということが分かるなら、それはある意味成功なんじゃないかな。
人生に失敗は無いんだよ。
信長とにかく失敗を恐れずに、ということですね。
そして、自分の気持ちにストレートに生きるということが、後悔のない生き方ですね。
僕も、自分の気持ちに忠実にいきたいです。
では、今、何かに後悔している人に対してアドバイスなどありますか?一人あのときこうしていればよかった、ああしていればよかった、というのが後悔するということだと思うけれど、実は人間って、その人がその瞬間、瞬間に最高の判断でやっていることなんだよ。
だから、過去の自分のその瞬間に戻って、他の選択をするかと言われても、絶対にできないものなんだよ。
だって自分は、その瞬間における最高の選択をしていたわけだからね。
だから今、もう悔やんでも意味はないんだよ。
それよりも、その経験をしっかりと受け入れて、さて、次はどうしようかなっていうことなんだよね。
人生は何回でもやり直しがきくから、悔やんでいる時間があるのなら、さっさと前を向いてやり直した方がいいね。
信長人生に目標は持つべきでしょうか?一人目標は持とうと思って持てるもんじゃないんだよ。
目標を持つ人って、自然に持っちゃうものなんだよ。
でも、目標があるといってもね、頭で考えた目標だとダメなんだ。
心から湧き上がってきた目標じゃないとね。
自分の中から湧き上がってきた目標にだけ、やりたいエネルギーも内側から上がってくるものなんだよ。
だって、無理をしてやっていることにエネルギーって出ないよね。
それに、目標があるといっても、くだらないものもあるよね。
信長たとえば、億万長者になるなんていう目標はどうでしょう?あと、女性にモテたいとか?一人いや、それならまだいいんだよ。
それは、自分の中から湧き上がってきている欲望なのだから。
お金が欲しい、外車に乗りたい、彼女が欲しいなんていう欲求があるなら、それを叶えるために自分なりにできることをやるんだな。
でも、そういう欲望ではなくて、思考から生まれた目標を持っている人がいる。
たとえば、その目標を人に言ったら、ちょっとカッコいいと思ってもらえるようなものとか、他の人にすすめられた目標とかね。
でも、そんな目標には、自分の内側からの想いがあふれ出てこないから、叶えるためのパワーも出てこないよね。
信長内側からあふれ出る願望しか本当の目標にならないのですね。
信長成功できる人の性格とかはありますか?素直であること?一人正直言うとね、成功する人はもう生まれつき決まっているの。
こんなことを言うと、皆はがっかりしちゃうかもしれないけれどね。
信長では、成功者に共通した性格ってあるんですか?
一人あきらめないこと。
そして、必要なことがあるのなら改善・改良すること。
でも、あきらめないだけじゃあダメ。
改良を重ねてもっと良くしていかないとね。
だから、単に粘る人が素晴らしいというわけでもないの。
だって、それを体験したことで、どこがダメだったかわかるでしょ。
だから、その部分を改良していかないと。
簡単に言うとね、成功するということは、どこまでも続けることなんだよ。
要するに、一度やったことを改良しながら、自分の失敗を踏みしめて上へ昇っていくんだよ。
だから、螺旋階段みたいな感じで少しずつ上へ昇っていくんだよ。
そして、成功する人はね、これはあと10回改良したらできるな、なんて勘がきちんと働くんだよ。
長年やっているとね、これは5回改良したらOKだな、なんていうこともわかってくる。
俺みたいな人は、それを頭の中で一瞬でやっちゃうんだよ。
すぐに、ひらめくからね。
だから、あきらめずに改良し続ける。
これができる人間は、必ず成功できるよ。
信長でも、一人さんのお考えでは、成功する人は生まれつき決まっているんですよね!?一人そう、結局は生まれつきなの。
だから、こういう話を聞いて、きちんと実践できる人がいたら、その人は、生まれつきそういう才能を持っているということ。
つまり、成功する素質がもともとあるということなんだ。
だいたい、俺に言わせると、成功する方法って他にあるわけがないんだよね。
信長なるほど。
でも、もし僕なりの意見をひとつ加えさせてもらえるなら、自分はもともと成功できる人間なんだ、と信じ込むことも大事かもしれませんね。
それで成功できる人なら、きっと成功するはずだから。
信長体のケアで気をつけることは?一人体のケアが大事といってもね、正直いって健康食品や無農薬みたいなものだけにハマりすぎている人の方が、なんだか不健康のような気がするね。
逆に、栄養のこととかあまり考えないでホルモンとか食っている人の方が健康だったりするよね。
食べ物っていうのは、自然と体が求めるものが食べたいようになっているからね。
そんな自然の欲求の方が健康には大事なのかもしれない。
つまり、食べたいときに食べたいものを食べたらいいの。
細かいことは考えなくていいの。
信長それを聞いて、ちょっと安心しました。
ここでは、一人さんに対して若者たちから届いた質問を幾つか投げかけてみた。
そして、その答えは、常に一貫している。
それは、「こうしなければいけない」「ああしなければいけない」という指導や決めごとは一切ないということ。
一人さんはいつでも僕たちに選択の余地を与えてくれるのだ。
そう、僕たちは自由に自分の人生を選べるのだ。
だから、まずは、自分があるひとつのことを経験してみて、そして違うと思うなら別の道を選べばいい。
一人さんにとって、失敗は〝いいもの〟であり、後悔なんてありえないのだ(だってその瞬間に最高のものを選んでいたのは、この自分なんだから、そんな自分を責める必要はないのだ)。
でも、だからといって無駄に時間を過ごせばいいというものでもない。
一人さんいわく、それは、「もったいないこと」なのだ。
時間が有り余っているからといって、テンションの上がらないことを続けるのではなく、気持が集中できることを一刻も早く見つけられるようにするべきなのだ。
一人さんの考え方は、僕たちに今の若者が失いがちな自己尊厳と自己肯定を与えてくれるアドバイスばかりだ。
学生時代にこんな先生に会いたかったな。
信長ところで、一人さんはどうしてそんなに話をするのが上手いのですか?一人自分では話すことが上手いのかどうかなんてわからないけれど、俺がいつも思っているのは、どうしたら他の人にもっとわかりやすく自分の話を伝えられるのだろう、っていつも考えているよ。
話の中にたとえ話を入れたり、難しい話も簡単な話にしたりね。
でも、もし俺の話がわかりやすいんだとしたら、それは俺が親切だからなんじゃないかな?信長親切に話をするということ?一人「親切」っていうのは、「親を切る」ものなんだよ。
つまり、親になりきることなんだ。
どんな相手だって、もし自分がその人の親だとしたら放っておかないよね。
他人だから「このバカ野郎!」とかって思ってしまうけれども。
だから、俺も若い人たちに何か聞かれたら、「こうやってやんな」「ああやってやんな」っていつも教えちゃうんだよ。
彼らを自分の子どもだと思っているからね。
普通だったら他の人の子なので、「頑張りな!」の一言で終わるんだけれどもね。
信長だから、どんな人にも丁寧に対応されるのですね。
それにしても、いつからそんなに話すのが上手くなったんですか?昔から話す機会は多かったのですか?一人子どもの頃から、大人と話をしていると大人たちが黙っちゃうぐらいだったんだ。
俺の話を一日中聞いていたいっていう大人もいたよ。
信長人前で話す技術は必要ですか?一人必要な人には必要だけど、そうでない人には必要ないね。
人前で話すことが必要な人は、たとえ今、話すのが下手だとしても、話さなくてはならない時期がくると自然に上手くしゃべれるようになっちゃうの。
信長人前で話すときに大事なことってなんですか?一人ある人が普段の状態で話す能力が100ほどあるとするならば、その能力は、だいたい人前に出ると70くらいに落ちてしまう。
さらに、もしその人が話すことに慣れていないのなら、そこからさらに落ちて50位になっちゃうの。
だから、人前で話すときには、いつもの自分の能力の半分くらいしか発揮できないということだ。
おまけに、人は人前ではいつもより上手く話そうと思ってしまう。
つまり、普段の100より120くらいで話そうとするから、自分の理想と実力の間に70のギャップが生まれちゃうんだよ。
それよりも、素人なんだから、たどたどしくても、途中でつかえて失敗してもいいや、って開き直って話した方が絶対に上手くいくんだよ。
信長なるほど。
それでは、人が夢中になって聞いてくれるような話し方ってありますか?一人内容にもよるね。
大概は自分の失敗談とか、面白い話とか、楽しい話なんかをすれば聞いてくれるよね。
とにかく、全体的に楽しい話が8割で、ためになる話が2割くらいでいいかな。
そのぐらいのバランスでしゃべったら、皆に興味を持って聞いてもらえるね。
信長一人さんって、人のことを絶対にけなさないし、特に、人の話を例に出して決して笑いを取らないですよね。
一人俺は自分のことも笑いものにしないよ。
「笑うことに関して、誰も傷つけないこと」っていうのが一人さんのルールなんだよ。
相手を辱めるのなら、自分の自虐ネタなんかを持ち出す方がマシだろうね。
でも、わざわざ自分を傷つける必要もないんだよ。
何しろ、笑いの種なんて他にいくらでもあるんだから。
信長人を傷つけない笑い、というのは大切ですね。
では、次に人を動かす方法を教えて欲しいのですが。
実は、僕の弟が漫画喫茶で10年以上働いています。
まだ30代前半なのでいろいろなことを経験して欲しいと思うし、何か自分でビジネスを興すのもどうかと思うのですが、そんな彼に対して何を言ってあげたらいいでしょうか?一人そんな弟さんに何か意見をしようなんて、よけいなことだよね。
まず、何年間も漫画喫茶で働いていることがえらいの。
普通だったら、どこかでもうとっくに辞めているはずよ。
だから、「お前はえらいなあ」なんて声をかけておけばいい。
そして、そんな弟のことを尊重できていれば、必要なときに彼の方から何かあれば相談してくるものだよ。
そして、そのときに自分が考えていることを答えてあげたり、助けてあげればいいの。
そして、もし、信長くんが弟のことが心配なのならね、弟に「頑張っているな」って言って、小遣いが足らないのなら3万でも5万でもあげればいい。
そして、弟のことを気にかけているのなら、弟よりも長生きすればいいの。
彼より先に死ななきゃいいんだよ。
信長アドバイスありがとうございます。
一人さんの話は面白くて、楽しくて、ついつい時間を忘れて夢中で聞き入ってしまう。
でも、そんな話術も、実はとても慎重に練られたものばかりであるということがよくわかる。
たとえば、子供から大人まで、誰が聞いてもわかりやすい話をするということ。
難しい話にはたとえ話を加えること。
笑い話の中で人を辱めないこと。
誰も傷つけないこと。
これは、面白い話をしようとすると、つい陥りやすい罠なので、とても大事なことだと思う。
一人さんはいつも、自分が話したいことよりも、相手が聞きたいことを中心に話してくれる。
でも、自分も含め、人前で話す人が陥りがちなのは、ついつい役に立つ話をしようと思って、面白さの部分を忘れてしまうことだ。
一人さんのように、全体の8割を面白い話にすれば、オーディエンスからも興味を持って話を聞いてもらえるはずだ。
そして、楽しさを追求する一人さんの話がいつも楽しく面白く、心地良いのは、その内容には〝誰も傷つけない〟という大前提があるからなのだろう。
信長嫉妬心ってどう思われますか?一人俺は、嫉妬なんていらないと思っているんだよね。
信長では、嫉妬などはすべきでない?一人俺は、嫉妬なんてすることはないね。
でも、ある人がある人に嫉妬をするときって、その嫉妬をする相手のことがうらやましいわけで、つまり、その嫉妬する相手に何かいいことがあったはずなんだよ。
たとえば、信長君が家を買うことになって、親から300万出してもらって家の頭金を出したとするよね。
一方で、俺も家が欲しいのに、その頭金がなくて家が買えないとする。
すると、信長君だけどうして300万円も出してもらってずるいじゃないか、って思うわけだ。
さらに金額が大きくなって、3000万円ももらったとすると、もっとずるいと思って嫉妬が燃え上がるわけ。
だけど、立場を逆にしてみよう。
自分がそのお金をもらった側ならすごくうれしいよな。
つまり、自分にその事が起きたら喜ぶのに、人に起きたら喜べないというのは器量が狭いっていうんだよ。
だから、そんなときは、嫉妬心を燃やすよりも、「信長君、よかったな。
日頃から親を大事にしているからだよ!」とか言えるくらいの方が、その後の人間関係は絶対に上手くいくんだよ。
それなのに、妬んだり、影で悪口を言ったりするからダメなんだ。
素直によかったねって言ってあげた方がいいんだよ。
だいたいね、嫉妬や妬みは不安や恐れの感情があるからで、そんな感情を持つと結果は必ず悪い方向に行ってしまう。
もし、それが愛から生まれる言葉なら「よかったね!」になるはずなんだよ。
人はよく、自分はチャンスを逃してしまったなんていう話をするけれど、それは、自らがチャンスを遠ざけているんだよ。
信長確かに、人の幸せを喜べない人って多いですよね。
でも、それじゃ器が小さい人間ですよね。
一人あのね、どんなときでも、まず相手を肯定してあげるの。
一人さんのモットーは「自分に優しく、人に優しく」なんだよね。
そして、俺の優しさとは相手のことをわかってあげること。
たとえば、自分ができることをできない人に向かって、「どうしてこれができないの?」と問い詰めるのではなく、「大丈夫だよ。
でも、こういう方法があるよ」と言えるかどうかだ。
「優しい」という字は、「憂」というパーツに一人さんの「人」という字がくっついて、「優」という字になるよね。
落ち込んで憂いを感じている人に、寄り添ってその人を理解することが優しさなんだ。
とにかく、どんなときでも相手を肯定してあげるの。
そして、優しい人間が大勢集まったら「優勢」という文字になって、文字通り「勢い」が出るよね。
うちの会社や俺の仲間たちも優しい人間が多くて勢いがあるから、今の俺は無敵なんだよ。
嫉妬心は、人間の感情の中でもやっかいなもののひとつだろう。
でも、そんな感情が起きた原因は、一人さんのいうように、嫉妬している相手に素晴らしいことが起きたから、というのはその通りだと思う。
僕もホストクラブに入りたての頃、とびきりのイケメンや、トークが上手いホストを見るたびにうらやましいと思っていた。
けれども、それは嫉妬というよりも憧れに近い感情だったので、その頃の僕は、そんな彼らが持っているあらゆるノウハウをすべて真似することにしたのだ。
そんなことが、僕をナンバーワンホストに導いてくれたのかもしれない。
どんな人も、日常生活をしている限り、他の人に嫉妬を感じることはあるだろう。
でも、そんな感情は一人さんの言うように、相手を讃えるという気持ちに変換してポジティブに乗りきっていきたい。
それに、男だったらあんまり嫉妬ばかりしている姿はカッコ悪いし、女性にモテないぞ!
信長ところで、一人さんの恋愛観についても伺いたいのですが、モテる男、モテる女になるにはどうしたらいいのでしょうか?一人質問の答えになっていないかもしれないけれどね、俺、はっきり言って、彼女いなかったときがないほどモテてきたんだよ(笑)。
信長そうなんですか!さすがですね。
一人それで、質問に戻るとね、とにかくモテようとするよりも、まずは嫌われないようにしなって言いたいね。
人が嫌がるようなことを言ったり、人が嫌な思いをするようなことは決して言わないことだ。
モテるとか、モテないとかはその次なんだよ。
まずは、プラスにする前に、マイナスになるものを取り払って、ゼロに戻すんだよ。
モテようとするのはその後だ。
信長よくわかります。
ホストの世界でも、女性を口説くとか口説かない以前に、「どうしてそういうこと言うの?」って言う人もいますからね。
そんな人は、いくら見た目がよくて盛り上げ上手でも、その発言だけで一瞬ですべてがマイナスになってしまうことがあります。
そういう意味では、得意なことを伸ばす前に、まずは自分の欠点をなくしておく方が、ホストとして成功できるんでしょうね。
それでは、女性を口説く時に大事なことってなんでしょうか?一人俺はねえ、口説いたことなんてないんだよ。
どうしてかと言うと、口説くというのは、相手が自分のことを好きじゃないときにやることなんじゃないのかと思っているんだよね。
だって、もし、相手が自分のことを好きなら、口説く必要なんてないじゃない。
信長な、なるほど。
つまり、口説く前にすでに勝負を決めているんですね。
そうすると、もうわざわざ口説く必要はないんですね。
僕も実は同じなんです。
カリスマホストと言っておきながら、自分からは恥ずかしくて、ほとんど口説いたことがないんです。
だから、テレビや雑誌の取材などで「女性への殺し文句は?」と聞かれるとすごく困ったりします。
実際には、女性に対して細かいことにまで気を配り、念を入れて準備をして仕事に臨んできたんですね。
その結果、女性の方からアプローチしてくれたのです。
やはり、何事にも準備が大事なんですね。
では、好みのタイプの女性は?一人俺ねえ。
俺のことを好きな人が好きなんだよ。
信長自分に興味のない人や、自分のことを嫌いな人を好きにしようなんて思わない?一人思わないんだよ。
信長ちょっと話は逸れるんですけど、二股はしてもいいと思いますか?一人あのねえ。
そんなことは、自分で決めることなの。
でも、彼女は一人でも大変なのに、それが二人になると、もっと大変なの。
それも2倍に大変になるんじゃなくて、10倍も100倍も大変になるの。
ヤキモチなんかも焼かれて、大変でしょ。
それでもやりたいかどうかなの。
あのね、お金と女は自己責任なの。
信長名言ですね!「お金と女は自己責任」なのですね。
では、結婚した方がいいのか、シングルの方がいいのか、ということについては?一人それはねえ。
結婚しないと自分だけで生きていかないといけないから大変なの。
でも、実は結婚するともっと大変なの。
いずれにしても、どちらも大変なの。
ただね、結婚したらいいことが一個だけあるの。
それはね、結婚すると浮気ができるのよ。
信長浮気は、シングルでもできませんか?一人いや、シングルだと不倫ができないんだよ。
不倫にならないんだよ。
どうしても不倫をしたい人は結婚するしかないの。
信長一人さんは、結婚というものをどう捉えていらっしゃいますか?一人恐ろしいものだね(笑)。
信長では、シングルの人が一番大切にすべきものは何ですか?一人自由を謳歌することだね。
信長なるほど(笑)。
モテようとする前に、まずは嫌われない人間になっておくこと、というのはホスト業界においてもまったく同じだ。
実際には僕自身も、モテるために巧みなトーク術などはあまり必要ではないと思う。
「好かれる人間になるには?」の前に「嫌われない人間になるには?」という視点は、どんな人間関係においても適用できるだろう。
また、特に男女関係において「人は好かれることによって、こちらも好きになる」という一人さんの原則にもまったく同意見だ。
これぞまさに、心理学で言うところの「好意の返報性」であり、基本的な人間の心理でもある。
相手に好きになって欲しければ、相手のいいところを観察し、そのいいところを徹底的にほめて、そこが好きだとアピールしまくるのだ。
そうすれば相手も悪い気はしないし、いつしか相手の方からも好意を持ってくれるようになり、恋が成就する確率は一気に上がるのだ。
やはり、恋愛は人生の一大テーマでもあるので、男女共に、ぜひ勝負をかけて臨んでいただきたい。
信長もし、一人さんが政治家だったら何をしますか?一人政治家にはならないよ。
でも、「政治家になったら?」ってよく言われていたんだよ。
実際にね、小学校、中学校までは政治家になろうと思っていたこともあったの。
でも、もし、俺が政治家になるならなったで、いいアイディアをいっぱい出せると思うよ。
でも、プロの政治家がこれだけ一生懸命やっているのだから、素人の俺たちが口を出す問題ではないと思うんだ。
だから、一人さんは商売のプロとしてしっかり稼いで税金を払う。
俺はそっちの方が向いているし、楽しく稼いで、きちんと税金を払えるということが、政治家になるよりも必要だと思ったから、事業家になったんだよ。
信長法人税とかは、下がった方がいいと思いますか?一人法人税が上がろうが下がろうが、どちらでもいいね。
その決定に従うだけだよ。
そのルールに従って楽しく仕事をするっていうだけだよ。
つまり、サッカーをするなら、サッカーのルールがこう変わったと言われれば、そのルールに従いながら、きちんと勝てばいいんだよ。
人々を導くリーダーシップや、部下や周囲の人々から厚い信頼を寄せられる人間性、そしてカリスマ性と政治家に必要な要素をすべて備えた一人さん。
実は、僕はそんな一人さんみたいな人にこそ政治家になって欲しいと思っていたのだけれども、今回の回答は、とても一人さんらしいコメントだと思った。
さすがに、全国高額納税者番付のランキングの常連である人の回答だと思う。
ちなみに、もし僕が政治家だったら、相続税を100%にして富の再分配を行うと思う。
そして、そこからの財源は、子育て世帯に必要な予算を作りたい。
基本的には、頑張ってお金を稼いだ人には、豊かな暮らしができるようにするべきだと思う。
けれども、そんな人々の子供達や子孫は、やはり自分の力で自立し、自分で将来を選択し、そして自分で稼げるようにしていくべきではないだろうか。
富の集中が解消されれば、教育やスポーツ、環境、クリエイティブ関連など、さらにさまざまな分野への投資が進むだろう。
そして、それが結果的に社会の活性化につながるのだ。
リスクのないところに発展などはないのだから。
いずれにしても、もし僕が政治家に立候補したら、マスコミなどに追いかけられて、エッチな本も買えなくなるのでやめておこう(笑)。
そして、やっぱり僕も、一人さんのように政治家になるよりも、政治に使われるお金を稼ぐ方が向いているのかな、と思っている。
信長最後に、信長ならではの質問をさせていただきたいのですが、もし一人さんがホストクラブを作るとしたら、どんなお店を作りたいですか?一人思い切り楽しめるお店にするよ。
たとえば、おちょこでタワーを作るとかね。
信長おちょこですか!?一人日本酒でおちょこタワーを作るとか楽しそうだろ?ともかく、よそのホストクラブよりも楽しくなきゃダメなんだよ。
それ以外の方法なんかないんだよ。
それ以外の方法を考えるからおかしくなっちゃうんだよ。
信長そうなんですよね。
ホストの方も、最初は楽しくやろうと思っていたはずなのに、ノルマだったり他のホストとの競争にさらされていると、ホストとしての基本を忘れてしまうんです。
やはり、ホストクラブの在り方の原点である〝楽しんでもらうこと〟を忘れてはいけないですね。
一人お店がたくさんあっても、どうせ10万円を使うのなら一人さんの店で使おうと思ってもらえるくらい研究して楽しい店にするね。
でも、これって、一番難しいことだよね。
難しすぎるから他の事に逃れようとするんだよ。
たとえば、ルックスの部分で勝負しようとか、いろんなことを考えはじめる。
でも、仮に男前になれても、楽しい方がいいに決まっているよね。
信長おっしゃるとおりです。
男前のホストというのはたくさんいますが、それだけでは女の子はすぐに飽きて関係が終わってしまいます。
一方で、楽しい会話ができる人や、楽しい雰囲気を作ることができる人とはずっと関係が続きます。
一人俺は仕事をしていても、女性といても、誰といても楽しくしていたい。
今、こうして話しているこの時間も楽しんでいたいからね。
だからいつも、どうしたら楽しくなるかってことを考えちゃうんだよ。
人はね、生きている社会や、住んでいる国がどこであろうが、その人が幸せならいいんだよ。
「幸せって何ですか?」って聞かれるのなら、「幸せって、楽しいってことなんだよ」ってこと。
ご飯を食べていても楽しく食べた方が幸せなんだよ。
お酒を飲んでいても楽しい方が幸せなんだよ。
楽しいって最高だよな。
信長この世での人生を終えたときに、神様から「生きていたときに人生を楽しみましたか?」って聞かれるかもしれませんね。
一人絶対、聞かれるね。
それから、「人に親切にしましたか?」っていうことも聞かれるだろうね。
とにかく、生きているうちに精一杯楽しまなきゃダメなんだよ。
信長一人さんなら、「100%楽しみました!」って答えられるでしょうね!
今日の対談で一番の収穫は、この回答だろう。
一人さんと一緒に話していて驚くのは、一人さんは、いつも本当に楽しそうに話をしているのだ。
実際に、一人さんと会話をしていても「楽しいなぁ~」という言葉がよくでてくるのだ。
そして、一人さんは常に穏やかでもある。
ぴりぴりした様子などはみじんも感じさせない。
出てくる言葉も常に前向きで明るくて、こちらも一緒にいるだけで楽しくなってしまう。
正直いって、ここまで楽しい気持ちにさせてくれる人は初めてだ。
自分自身を楽しませて、そして周囲の人を楽しませる。
これが、斎藤一人の根幹をなす人間力なのだ。
突飛な考えかもしれないけれど、すべての日本人がこんなに自分を楽しむことができるようになれば、この国はとんでもなく幸せな国になるのではないだろうか?人を幸せにするのも大切だ。
でも、まずはその前に、自分だけでも毎日を楽しく過ごせる人間になりたいものだ。
結果的にそれが周囲の人をも幸せにできるのだから。
対談を終えてふと時計を見ると、時間はあっという間に午後9時。
8時間もの間、ほぼノンストップで話していたというのに、一人さんはまだまだ元気いっぱい。
疲れを見せないどころか、対話も白熱するほどに、一人さんのエネルギーもどんどんアップしてくる。
けれども、そろそろ終わりの時間が来たようだ。
最後の質問に答えてもらうのが、少し名残惜しくなってきた。
「これですべて終わりかな?今日も楽しかったなぁ~」満面の笑顔で席を立つ一人さん。
そして、一言。
「じゃあまたね!信長くん!」そう言うと、その場から足取りも軽く立ち去っていった。
最初から最後まで〝生命力のかたまり〟のようだった一人さん。
そして、一貫してモットーである〝明るく楽しく〟を最後まで僕に見せてくれたのだ。
一人さんをお見送りして外に出たら、あたりはもう真っ暗。
長いようでいて、あっという間に過ぎていった8時間。
その凝縮した時間の中で学んだ言葉たちを抱きしめながら、僕は新小岩の駅へ向かった。
おわりに「失敗したことは?」「ないね」「後悔していることは?」「ないね」「損したことは?」「ないね」すべての答えはいつも瞬時に、迷いもなく、くやしいほどに直球で鮮やかな即答だった。
そしてまた、その答えは、ブレなどない、どこまでも同じ回答でもあった。
そんな回答に、最初は面食らってしまった。
また、途中で、なんだか禅問答を行っているような気分にもなったりもした。
でも、これが斎藤一人という人なのだ。
一般的に、この世界で大成功している人とは、より高い収益を上げるために計算高くて(いい意味で)、複雑な思考をしていたり、また、感情的にはドライでクールというのがイメージかもしれない。
なぜならば、そんな人でないと生き馬の目を抜くような厳しい世の中には太刀打ちできないからだ。
でも、僕の前にいた日本一の成功者は、驚くほどシンプルな人であり、シンプルな哲学の持ち主でもあったのだ。
そして何よりも、どこまでも愛にあふれた温かい人でもあった。
これまで会った中で一番温かい人であり、愛情深い男性だったとも言えるだろう。
驚くことに、この若い僕の方が、たくさんの元気をもらうくらいパワフルな明るさを放射している人だったのだ。
「ああ、こういう人が、〝成功〟ではなく、〝大成功〟する人なんだ」会話をしていると、そんな確信が何度も込みあげてきた。
そんな一人さんの熱量の大きさを思い出しながら、ふと思うことがある。
それは、一人さんが8時間の対談の間に何回か語っていた、「今日はどんなに楽しくても、でも、明日はそんな今日に負けるくらいもっと楽しい日がやってくるんだよ」という言葉だ。
そして、そんな言葉の裏側にあるのは、〝希望〟だ。
希望という言葉も、とてもありふれた単語だ。
でも、この言葉を毎日噛みしめている人はどれだけいるだろうか?希望がある人とない人では、この今という瞬間を生きるエネルギーの熱量が違うのだ。
希望というエンジンが一人さんの未来を動かし、今の地位にまで導いたのだろう。
ところで僕は、「はじめに」で一人さんのことを〝どれだけの人〟という言葉で表現してみた。
でも今の僕は、一人さんという人を一言で表現するのにぴったりの言葉を見つけた。
それは〝天才〟という言葉だ。
でも、何の天才?商売の天才?いや、きっと、〝人間の天才〟なんだと思う。
人間力が積み上げられ、ぴかぴかにまで磨かれた、人間の天才なのだ。
僕もこれから、まだまだそんな人間の天才の足元にも及ばない若輩者として、一人さんの背中を追いかけていくのだろう。
今回の教えを胸に刻み、そして実践しながら。
そして、この本を手にとってくれた皆さんへ。
この本には斎藤一人という天才の名言がそこかしこに隠れている。
そして、「成功への鍵」のキーワードは、どんな人にも役立つものばかりだ。
だから、ぜひ何回も読み返して欲しい。
その都度、心の中に響いてくる言葉は違うはずだから。
また、この対談をきっかけに斎藤一人という人や、僕のことに興味を持ってくれた人がいるのならば、一人さんや僕のこれまでの本なども手に取っていただければ幸いです。
最後に、僕の人生に、突然登場してくれた斎藤一人さんに感謝を込めて。
どうもありがとうございます!
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