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第2章話し方

話題

目次

19お住まいを聞くのは失礼か

会話のきっかけとして「お住まいはどちらですか?」「最寄り駅は?」と尋ねることがあります。

しかし、相手の方は具体的な場所を答えたくない場合も。初対面でお会いしたばかりでしたらなおさらでしょう。

そんなとき、相手に失礼なく、大人として使えるのが「こちらからはお近くでいらっしゃいますか?」という聞き方。

個人情報については少しぼかして尋ね、広い範囲でお答えいただけるよう配慮しましょう。相手の方が答えを濁したら、それ以上はお聞きしないほうがよいということです。

20ご主人の会社名は聞いてもいい?

相手の方やそのご家族の職業を聞くときも「ご主人のお仕事は何?」「何ていう会社?」とストレートに聞かず、遠回しに尋ねる言葉を選びたいもの。

「ご主人様はどのような関係のお仕事ですか?」など広範囲で尋ねるのが育ちがいい人です。

21ママ友に子どもの受験の話はタブー?

幼稚園受験、小学校受験をはじめ、中学、高校、大学など、お子さんの進路もデリケートな話題です。

子どものことを聞かれた方は、ご自身のことを聞かれたときよりいっそうナーバスになってしまうもの。

そのようなときは、「みなさん、どうなさるのかしら」とぼかしたり、「まだ決めてないのよ」とお答えするのがよいでしょう。

そもそも、「おたくは受験なさるの?」「〇〇ちゃん、どこ受けるの?」など、配慮のない質問をするママ友との交際は、考えたほうがいいかもしれませんね。

22うわさ話への対応

あまりよくないうわさやゴシップを聞かされたとき、対応に困ってしまいますね。

「まあ!それはひどいわね」「信じられない。いやね」などと同調してしまうと、あとで「○○さんもこう言っていた」ということになりかねません。

こんなときは肯定も否定もせず、「そうだったのね」と事実だけを受け止めるのが賢明です。

また、「そういうことがあったのね。ところで……」とまったく別の話題に切り替えてしまっても。

「うわさ話は好まない人」と相手が気づき、「こんな品のない話をしてしまって私、恥ずかしいわ」と反省してくれるかもしれません。

23答えたくないことを聞かれたら?

「結婚しないの?」「仕事は決まった?」「そろそろお子さんは?」など、相手に悪気はないとわかっていても、聞かれたくないこと、触れてほしくない話題もあります。

そんなとき、どう反応するのがよいでしょう?「それを言われるとつらいんですよね……」「最近よく聞かれるけど、お答えしなくていいかしら?」と言ってしまうのもひとつ。

相手の方も不躾で失礼な言葉だったと気づいてくれるはずです。

24社交辞令はほどほどに

「今度お食事しましょう」「ぜひ飲みに行きましょう。ご連絡します」は、多くの方にとってもはや挨拶言葉。単なる社交辞令という認識になっていると思います。

しかしなかには、そうは受け取らずあなたからのお誘いを待っていたり、なかなか連絡がないのを心配している方も。このような感覚は人によって異なります。

置かれている環境や交友関係が相手の方と異なる場合、社交辞令はほどほどに。

ほめるとき

25年上の人に「かわいい」は失礼?

「かわいい」はほめ言葉ではありますが、目上の方に対して使うのは時としてNG。

どうしてもかわいいと表現したいときは、ご友人に使う「かわいい〜!」ではなく、「失礼ながら、かわいらしいと思ってしまいました」など、「目上の方にこの言葉は失礼とわかっていますが……」。

26「」「」

女子高生のように、何もかも「かわいい!」で済ませてしまうのは、大人なら避けたいですね。同様に「素敵!」もひと言で済ませてしまっているように感じさせますので、多用は避けたいもの。

持ち物であれば、「鮮やかなお色ですね」「とてもシックで高級感のある素材で、〇〇さんにお似合いだわ」など、具体的な言葉を選んでほめることで、心からそう思っているということが伝わります。

27「」

女性が言われてうれしい言葉のひとつが「お若いですね」。ただし、それは「年齢を知っている」という前提があってこそ。

実年齢を知らない方から「お若いですね〜」と言われると、「この方、私をいくつだと思って言ってるのかしら……」と複雑な気持ちになってしまうでしょう。

そこまで考えが及ばず、ほめ言葉として使ってしまうこともあるので、失礼な発言にならないよう気をつけたいものです。

28「、」

「今日は素敵ですね!」「え?今日は?」「いえ、今日も!」という冗談交じりの会話をよく聞きますね(笑)。よく聞くということは、ついつい言ってしまいがちだということでもあります。

笑い話として済めばいいですが、親しくない方の場合、「ありがとうございます」で会話が終わり、実は快く思っていなかった、ということも想像しておく必要があります。

「今日は、特別素敵ですね!」「わ、今日は格段にお美しい!」など、「特別」や「格段に」「いつにも増して」などを添えるのを忘れずに。

29スキルはどんどんほめる!

一方、スキルはどんどんほめましょう。

「仕事が早くて尊敬します」「運動神経抜群でいらっしゃるんですね」「私もこんな文章が書ければ、と羨ましくなります」など。

「私はほめることが苦手で……」と思われている方も、相手を好意的な目で見る癖をつけることで、ほめる要素は次々と発見できるものですよ。

30ほめるときの注意点

「素敵。羨ましいな」と思って言ったつもりでも、相手にとってはうれしくないと感じることは意外とあります。とくに容姿については注意が必要です。

「やせたね!」は、体調など事情がある場合もありますし、そもそもご本人はスレンダーな容姿をネガティブに感じているかもしれません。

「目が大きくて羨ましいわ」「切れ長の目で素敵ね」も然りです。

31外国の方をほめるときの心構え

相手が外国の方の場合、日本人の考える美の基準とは異なる場合が多々あります。

今は世界的に、ルッキズム(外見至上主義)はよくないことと考えられていますので、たとえほめる場合でも、安易に容姿には触れないという意識を持って。

もしくは、「日本では素敵というほめ言葉なのよ」とつけ加えることも大切です。

話し方

32声のトーンは低く

私の教室では、「ハリウッド女優のように、多少低くてハスキーな声の女性は魅力的ですよ」とお伝えすることがよくあります。

日本の女性は、とくに高くかわいらしい声を求める方が多いように思います。しかし、地声ではないのに無理に高いトーンで話そうとすると違和感が。

低めの声でエレガントに話すほうが、大人の余裕や品のある女性という印象を与えてくれるはずです。

33「」「」

「コーヒーになります」「1000円からお預かりいたします」「お名前のほう、伺ってよろしいですか?」「はい、諏内様でよろしかったでしょうか?」このような言葉を聞いて違和感を持たない方は要注意。これらは「バイト語」と呼ばれている、いわゆる新語です。

「丁寧で正しい言い回し」と思い込んで使っている方も多いようですが、気づかずにいると、ご自身や所属企業などの信用にも関わります。

とくに、年配の方々にとっては耳障りに感じることも多いので、すぐに見直してみましょう。

34「やばい」「うまい」は使わない

男女問わず、極端に感情が揺さぶられるものに対していい意味でも悪い意味でも使われている「やばい」や、美味しいものを食べたときの「うまい」という言葉。

とくに女性の「うまい」は、年配の方ならぎょっとするような言葉遣いです。

また、多くの方が日常的に使うようになってから久しい「マジ」も、相手や場所によっては控えたいもの。

使われ始めた頃には違和感を覚えていたはずなのに、聞きなれると何も感じなくなってしまうのはとても怖いことですね。「違和感」という感覚を失わないよう、言葉遣いには常に敏感であり続けたいものです。

35相づちはバリエーションと回数を計算する

「あなたの話をしっかり聞いていますよ」ということを表す相づち。

会話においてもとても重要なものですが、相づちがほとんどない方、少ない方、多すぎる方、などさまざまです。

適度なタイミングで打ったとしても、同じ言葉だけを続けていると「真剣に聞いていない」「適当に流されている」と思われてしまうのが難しいところ。一般的な相づちは「はい」「うん」「ええ」「そうですか」など。

状況や相手との関係性で「そうなんですか」「それはそれは」「へえ」「まあ」などご自身でバリエーションを増やしていきましょう。

「〝〟、〝〟」、「」。

気遣い

36「がんばって」は逆効果

相手を元気づけたいときや応援したいときは、「がんばって」という言葉が自然と出ます。

しかし、心から応援の気持ちを伝えているつもりでも、相手の方は突き放されているような気がしてしまうことも。

ときに、無神経な言葉となってしまうのです。

私自身は、受験や試合に向かう方へ「お力が出せるようお祈りしています。体調だけは気をつけてくださいね」などとお伝えすることが多いです。

37「陰ながら応援しています」も要注意

相手が困っているときや、悩んでいるときに「陰ながら応援してます」「私には何もできないけれど……うまくいくといいね」といった言葉をかけていませんか?謙虚な気持ちであっても「私にできることはありません」「私は何も手伝いません」と断定しているようで、冷たく聞こえてしまうことも。

たとえ無力であっても、「私にできることがあったらいつでも言ってね」など、寄り添う気持ちを伝えることが大切です。

38「何が食べたい?」と聞かれたときの答え方

「何が食べたいですか?」と聞かれたとき、お店選びに気を使わせたくないという理由で「中華以外なら……」という答え方をしたことはありませんか?気を利かせたつもりでも、「食べたいものを聞いているのになぜ食べたくないものを答えるのか」と不快に感じられる方も。

この場合は「○○が食べたいです」と素直におっしゃるのがいちばん好感度の高い答え方です。

「○○以外」と言う場合は、「この頃フレンチが続いているので、フレンチ以外で」とか、「パクチーが苦手なのでエスニック系以外が希望です」というように理由をセットで伝えられるとよいでしょう。

39「何でもいい」は使わない

「どこ行きたい?」「どこでもいい」「何食べたい?」「何でもいい」では、相手は困ってしまいますね。自分の意見をきちんと伝えるのが育ちがいい人ですと、前作でもお伝えしました。

では、本当に相手に合わせたいときは、どうすればよいのでしょうか。

たとえば、男性からデートで「何食べたい?」と聞かれたら、「何でもいい」ではなく、「今日は、あなたの好きなものが食べたいわ」と言ってみては。

ただし、いつもこれでは自分を持っていない人と思われてしまうので、「今日は」とつけるのを忘れずに。

40「それでいい」より、「それがいい」

「今晩カレーでいい?」「うん、それでいいよ」これも日常の会話としてよく聞かれますね。ですが、「それでいいよ」は妥協している印象を与えかねません。

気遣いのできる人であれば「あ、カレーいいね」「それがいいな」という表現になるはずです。

41「ファスナーが開いている!」を伝える?

ワンピースやスカートのファスナーが閉まっていない方を見かけたとき、「ファスナー開いてますよ」とダイレクトな言葉で伝えるより、「もしかしたら、ファスナーが下がっていらっしゃるかもしれません」「見間違いかもしれませんが……」など、不確かではあるけれど……というニュアンスで伝えるとおおげさにならず、相手の方が恥ずかしく思う気持ちも軽減できます。

知り合いの方でしたら、「私も実は……」とご自身の失敗エピソードを話せば、さらに相手の方の気を楽にしてあげられますね。

42会話に入れない人への気配り

数人で楽しく会話をしているときに、うまく話の輪に入れず、ひとり取り残されて居心地悪そうにしている方がいたら、「○○さんもそうでしたよね?」とさりげなく話を振って差し上げましょう。

また、とくに言葉がけをしないまでも、その方にアイコンタクトを取りながら話すだけでも、一緒に会話を愉しんでいる空気がつくられます。まずは、その状況に気づける力を養いたいものですね。

43育ちがいい人は自慢しない?

うれしいことがあったとき、誰かと共有したくても自慢しているようで話すのを躊躇してしまうことはありませんか?会話の中でさらっと伝えても、「何気なく自慢を挟んでいる」と感じさせ、あまり印象がよくないことも。

私のおすすめは、前置きをすること。

「うれしいことがあったの!聞いてもらってもいい?」と素直に伝えてから話せば、うれしくてたまらないというニュアンスになり、むしろ微笑ましいものです。

「いちばんにあなたに話したかったの」「他の人には言いにくいんだけど」と、相手への好意や信頼感、特別感を伝え、大好きなあなたに一緒に喜んでもらいたいという素直な気持ちを表してみてくださいね。

謝罪

44待ち合わせに遅れたとき、理由をどう伝える?

待ち合わせに遅刻したとき、ビジネスの場面では、理由や言い訳は一切告げず、潔く謝罪の言葉だけを述べて業務に入ったほうが好印象を与えます。

では、友人やデートの場合はどうでしょう?「お待たせしてごめんなさい」と、まず口にするべきは謝罪の言葉。

その後すぐに遅れた理由を言いたくなりますが、「育ちがいい人」はその前にもお伝えすべきことが!「ずっと立たせたままで、お疲れになったでしょう?」「お寒くなかった?」など、相手を気遣う言葉です。

遅れた理由は、その後で伝えましょう。

なお、「約束を忘れてて」や「友達とバッタリ会っちゃって」などは、相手を大切にしていないと受け取られることもあるので、伝え方に気をつけてくださいね。

45間違った敬語に気づいたら

目上の方との会話で、「こちら、拝見されましたか?」など、尊敬語と謙譲語を間違えて使ってしまい、後で気づいて恥ずかしく思った経験をお持ちの方もいらっしゃるのでは?時間が経つほど言い出しにくくなるので、気づいたら、「先ほどは、失礼いたしました」と早めにお詫びするのが賢明です。

46失言したときのフォローのしかた

まったく悪気なく言った言葉が失言だった……ということもありますね。

たとえば、相手の方の年齢を知ったときに「まぁ、年上かと思っていました」とうっかり言ってしまい、相手が気を悪くされた場合など、どうフォローしたらよいか慌ててしまいますね。

この場合は、「凛としてらして素敵でしたので、てっきり」「お話の仕方がとてもしっかりしてらっしゃるので」「いつも頼りになるから」など、ほめ言葉にシフトしましょう。

ほかにも、「今日、ご主人はお休みなの?」と言ったら「私、独身なので」と返された、「最近太っちゃって」と言った相手はもっとふくよかだった——など、いろいろなケースがあります。

とくに、年齢、容姿、経済状況、ご家族のことはデリケートな話題ですから、思い込みによる失言は避けたいですね。

お断り

47義理ママのお願いにどう応えるか?

義理の両親からの頼まれごとは、立場上なかなか断りづらいもの。しかし、都合がつかないときは無理をし過ぎず、上手にお断りすることも大切です。

その際、「すみません、その日はちょっと……」と言葉を濁すと、嫌がっているようなイメージを与えてしまいますし、「忙しいので」も、「もっと大事な用がある」というニュアンスになり、相手はあまりよい気持ちにはなりません。

「希望に応えられないことへのお詫び+おおよその理由+今後のお手伝いは喜んでする意志」を伝え、失礼や誤解なく良好な関係性を保ちましょう。

48親子・親しき仲にもマナーあり

実家がお近くだと、お子さんを預けたいとき頼りになりますね。ただ、「孫は本当にかわいいけれど、責任を持って面倒を見ることが負担」という声もしばしば耳にします。

昨今のおばあちゃま世代はアクティブな方も多く、ご友人とのお食事会や観劇、旅行などスケジュールがいっぱいということも。

そのような中お願いするのであれば、立場に甘え過ぎず、お礼の気持ちを言葉や品物、商品券、またはお金、お手伝いするなど、何かのかたちで表すことを忘れないようにしたいですね。

49頼まれごとを、どこまで引き受けるべき?

相手に悪いと思って気が乗らないことを引き受けてしまうと、のちのち後悔することになり、お互いのためによくありません。

「ここまでは少々無理をしても相手に尽くすけれど、ここからはできない」という意思表示をはっきりできる人が、しっかり自分を持っている魅力的な人でしょう。

50商品やビジネスの勧誘をされたら

「このお鍋ひとつあると、なんでも作れるから経済的よ」「これ、驚くほどシワがなくなるのよ。試してみない?」など、知り合いから高価な商品をすすめられたときは、「うちは〇万円以上のものを買うときは夫に相談することにしているの」と、お財布を握っているのが自分だけではないことを伝えるのも有効です。

また、ビジネスパートナーとして誘われた際も、自立した女性のイメージとはやや異なりますが、「仕事のことは家族と話し合うことになってるので」とおっしゃるのもひとつです。

51最初に釘を刺しておく

セールスをお断りするのには、最初も肝心です。「今日お見せしたいものがあるの」「〇〇さんにもぜひ使っていただきたいんだけど」と言われた段階で、「今日は決められないけど、それでもよろしければ」と釘を刺しておくとよいでしょう。

強くすすめられても「先ほどお伝えしたように」と態度を一貫するようにしてくださいね。

52欠席の返信は即!がマナー?

同級生数人での久しぶりのディナーや友人のお誕生会、ママ友同士でのランチなど、日程が確定している場合の欠席連絡は、できる限り早めに入れましょう。

お食事の用意や席次の割り振りなど、さまざまな段取りで、主催者や幹事さんにご苦労をおかけしないための配慮です。

53すぐに欠席連絡を入れない方がいいパターンも

特に幹事さんがいらっしゃらない集まりの場合、グループLINEのように全員が目にするSNSへ「残念ながら欠席です」と送ってしまうと、「じゃあ再度日程を調整しましょうか」とみなさんに手間をかけてしまったり、「あら、では私も……」と欠席を誘うような流れになる場合もあります。

お店などにご迷惑がかからない範囲のちょうどいいタイミングでお伝えするのも、心遣いのできる育ちがいい人なのかもしれませんね。

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