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第四章子育て方法論の検証

第四章子育て方法論の検証

●自己抑制型育児法●子ども中心型育児法

目次

1.「自己抑制型育児法」と「子ども中心型育児法」

我が国の子育ては伝統的に「自己抑制型育児法」でしたが、戦後一九六〇年代半ばごろから、「子ども中心型育児法」ともいうべき自由教育思想がアメリカから入ってきて、いまだに混乱しています。

この二つの育児法の比較検証を行ってみましょう。

自己抑制型育児法

人間は自意識を持つようになり、自我のために公正な判断が妨げられるので、自我を抑制するために一定の規範を守るべきとする道徳教育が伝統的に倫理教育の根幹をなしてきました。

我が国の子育てにおいて、自我を抑え自律心を育てる「自己抑制型育児法」が踏襲されてきたことは当然のことでした。

自己抑制型育児法は端的にいうと、「授乳は時間決め、泣いてもすぐは与えない、添い寝もしない」というストイックなもので、自律を目的にしたものです。

結果として親に依存心を持たせず、自己抑制的性格を培うもので、母親の負担は少なく、子どもの心を適正に成熟させます。

学校での学習への適応は良好で、社会貢献度は極めて大きいといえます。

「自分が欲するものは必ずしもすべて叶えられるとは限らない」という諦めと断念を子どものときに刷りこんでおくのは大切なことです。

子ども中心型育児法「授乳は欲しがるときはいつでも。抱っこ、おんぶ、添い寝は欲しがればいつでも」のやり方です。

その結果は、欲しがれば何でも叶えられると思い、自己中心的、身勝手衝動的で、我慢できず、すぐキレる性格になります。

子どもが欲しがるとき、欲しがるだけ与えるようなことはしてはならないのです。

我慢させておいて、「よく我慢したね」とほめてやるようにします。このような配慮で「自己抑制」のトレーニングを三歳までにしておきます。

ルソーは「子どもを不幸にする一番確実な方法は、いつでも何でも手に入るようにしてやることである」といいました。

「子ども中心型育児法」では自己抑制ができないので、すぐキレやすい性格となり、家庭内暴力、引きこもり、不登校となりやすく、校内暴力に加担したり、人格障害と診断されたり、社会不適応の存在となりやすく、そうなれば一生が台無しになってしまいます。

なぜ、子ども中心型育児法か?

一九六〇年代後半にアメリカで「ウーマンリブ運動(女性解放運動)」が起こり、離婚率が倍増、家庭は崩壊し、子どもは放任され、虐待、遺棄、ネグレクトが多発しました。

これに対して、親の愛情欠乏が指摘され、『スポック博士の育児書』等が育児における「親の愛情」の重要性を強調しました。

本書は一九六六年に邦訳され、我が国で広く読まれました。

日本では、そのころの家庭では貧しいながら満たされた愛情があり、決して親の愛情欠乏状態はなく、アメリカが緊急避難として依存した「子ども中心型育児法」を取り入れなければならないような必然性はなかったのに、アメリカの情報を無批判に取り入れて、日本特有の「愛情過多症候群」が始まったのです。

愛情欠乏が非行の原因のように報道されていますが、実際は愛情過多、溺愛が非行を誘導していることにも注目しなければなりません。

結論として「子ども中心型育児法」は誤りであり、伝統的な「自己抑制型育児法」こそ正しいことは明白です。

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