目次はじめに第一章「上手に褒める」キラーフレーズ五選! (1)「実は、 O型じゃない?」 (2)「やっぱり黒似合うなあ、でも意外と赤も似合いそうだね」 (3)「実はかなり周りに気配りしてるよね」 (4)「家事がんばってるの、すごいね」 (5)「将来親バカになりそう」第二章「相手を知る」キラーフレーズ五選! (1)「最近なにかいいことあった?」 (2)「記念日にはどんなデートしたい?」 (3)「どんな付き合い方が理想?」 (4)「子どもの頃ってどんな性格だった?」 (5)「休みの日って外に出たりする?」第三章「共感を示す」キラーフレーズ五選! (1)「俺、 ~な人初めて会ったわ」 (2)「俺、最近……」 (3)「俺もそれやろうとしたけど、上手くいかなかったんだよね」 (4)「こういうことない?」 (5)「君ほど辛くはないけど、俺も……」第四章「共感を引き出す」キラーフレーズ五選! (1)「よく悩みごとなさそうって言われるんだけど……」 (2)「ちょっと誰かに話したかったんだけど、実は……」 (3)「正直こんなこと言うのもあれなんだけど……」 (4)「趣味とかこだわるタイプなんだけど、〇〇さんもそういうとこありそう」 (5)「実は人見知りなんだけど、仲良くなるとすごい話しちゃうんだよね。そういうところない?」おわりに付録 キラーフレーズ一覧はじめに 「女の子と話すときって、どんな話すればいい?」おそらくこの質問をされたことのないホストはいないのではないかなと思います。一般の人から女性との会話の仕方について質問されることは本当によくあります。けど、実はそのたびに少し困っていました。自分の体験を語ることはできても、誰にでも使える形でそれを教えるのが難しかったからです。「普通に話すだけだよ?」と言うのは不親切ですし、「こんな話は鉄板だよ」と教えたところでしっくりこないことが多いからです。そこで、自分が普段無意識的に行っている会話の流れや使っている言葉を振り返って分析することにしました。どんな流れで仲が深まっていくのか、どんな言葉が相手に刺さるか。そうしたことを一つ一つチェックしてみたのです。そして、ホスト仲間や一般人の友人の話も聞きながら、自分が歌舞伎町ホストとして使っているフレーズをまとめたのがこの本です。「そうは言ってもイケメンのホストだから通用するんだろ?」と思う人がいるかもしれませんが、そうではありません。実際にさまざまな友人たちに試してもらい、有効だったものだけを掲載しています。そのため、再現性の高いノウハウとなっていると言えるでしょう。この本がキラーフレーズの紹介という形を取っているのには理由があります。それは、徹底的に実践的な本にしたいと考えたからです。ノウハウというものは具体的に使う場面がイメージできなければ意味がありません。また、単発のノウハウが箇条書きになっていて、その背景にある理論が身につかないものも長期的に見ると読者の役には立ちません。具体的でありながら、応用の効く理論として話術を身に着けてもらうにはどうすれば良いのか。それを考え結果、行きついたのがこのキラーフレーズです。キラーフレーズとは、武道の型のようなものです。この本では 4つのステップ × 5パターンの、 20種類のキラーフレーズについて解説しています。読者がここで書いているフレーズを何度も実践する中で、その背景にある理論を体得していき、縦横無尽に使いこなせるようになる。本書ではそこを目標としています。本の構成は以下のような五章構成となっています。はじめに第一章「上手に褒める」キラーフレーズ五選!第二章「相手を知る」キラーフレーズ五選!第三章「共感を示す」キラーフレーズ五選!第四章「共感を引き出す」キラーフレーズ五選!おわりに付録 キラーフレーズ一覧 第一章から順に読み進めていくことで、女性との会話で意識することが自然と身につけられる構成になっています。ただ、一度に全部読もうとすると少ししんどいかもしれません。その場合、「今日はこれを使ってみよう!」と一部のフレーズに集中して理解することも効果的です。 本書で一番大事にしていること。それは実践です。いくらバッティングの本を読んでもイチローのようにはなれないのと同じで、理論は実践を繰り返すことで初めて身体化されます。「えー、こんなの本当に使えるの?」と疑って戸惑う前に、まずは実践してみましょう。本書が示すのは、正しいトライ&エラーを繰り返すため
の道筋です。方向性が定まっていてこそ効率的な努力が可能になり、結果に繋がるのです。ぜひ、本書を読みこんで実践してみてください。第一章「上手に褒める」キラーフレーズ五選! (1)「実は、 O型じゃない?」 「血液型占い? しょっぱなから何を言ってるんだこいつは。あんなのデタラメじゃないか。科学的根拠もないし、そもそも……」。そう思ったあなた。ちょっと待って下さい。血液型占いの科学的根拠が乏しいことは僕だって知っています。でも、そんなことはどうでもいいんです。相手が本当に O型っぽいかもどうでもいいです。大事なのは、 O型 =おおらかで人柄が良いという一般的なイメージを利用して間接的に褒めることにあるのです。 みなさんがもし「 O型っぽいね」と言われたらどう思うでしょう?「なんてこと言うんだ!」って怒り出すでしょうか。いいえ、きっとそんなことはないと思います。何故なら、 O型には「おおらか」「社交的」「面倒見が良い」といったポジティブなイメージが強いからです。 実際にこのフレーズを使ってみてください。十中八九、照れながらも「え? なんで?」と問い返してくるはずです。そこがチャンスです。すかさず、「いやー〇〇さんってすごく話しやすいし、友達多そうだなって」「後輩の面倒見とかすごく良さそう」など、 O型のポジティブなイメージと絡めて褒めるのです。こうすれば、相手の質問にただ答えたという形なので、女性も自然にその褒め言葉を受け取ることができます。 ここで、相手が「えーそんなことないよー」などと返してきた場合、「けどかなり話しやすいけどなー」など、自分がどう感じたかを伝えることが大事です。主観は否定できません。「そう感じた」と言ってしまえばそれ以上説明は必要ないですし、相手が「そう言ってくれるってことは、相性が良いのかもしれない」と思ってくれればこれ以上はありません。 このフレーズは応用性が高いです。相手が褒められたら嬉しそうな部分を探し、それに関連するイメージを相手に当てはめて尋ねてみるのです。自分は独特な感性を持っていると思われたい人には「実は AB型じゃない?」、しっかりしてると思われたい人には「もしかして弟か妹いない?」など、いくらでも応用は可能です。ぜひ実際に色んな人に色んなパターンを試してみてください。 (2)「やっぱり黒似合うなあ、でも意外と赤も似合いそうだね」 「女性を褒めるなら服からだ!」そんなことを薦めている人や本をよく目にします。たしかに服を褒めることはとても大事です。顔やスタイルを褒めるより、服装を褒めることの方がハードルは遥かに低く、また女性もその褒め言葉を受け入れやすいからです。しかし、服装もただ褒めればよいというものではありません。上手な褒め方があるのです。それは、服装それ自体を褒めるのではなく、その服を着ている相手を褒めるというものです。つまり、「その服かわいいね!」よりも「その服似合ってるね!」の方が女性には受け入れやすいのです。服自体を褒めることには、若干リスクがあります。「いや、別に今日はそんな気合い入れてないんだけど……」と否定されてスベってしまったり、「服がかわいいだけで私はかわいくないってことなの?」と女心に余計な荒波をたててしまったりすることがあるのです。しかし、服が似合っているという褒め方には隙がありません。「そう? あんま言われたことないけど、なんで?」と返されても、「なんか〇〇さんの雰囲気にすごくあってると思う!」と、自分が相手に対して持っているイメージから似合っていると説明すれば、相手の女性は否定することはできません。そうなんだ、と納得してもらえます。さらに、「〇〇さんの明るいけど落ち着いた雰囲気に ~~」と相手の持つ雰囲気を具体的に伝えられれば、間接的な褒めを重ねることまでできるのです。また、服だけでなく服を着ている相手を褒めているため、自己評価の低い女性に対してもコンプレックスを刺激
刺激することがありません。そして、「あなたのこんなイメージにその服が似合っている」と告げたあとは、「でも、意外とこういうのも似合いそうだよね」と続けるとさらに効果的です。ただ褒めただけだと、女性の心理は社交辞令や下心を警戒するモードにすぐ移ってしまうことがあります。そこに、「こういう服も似合うんじゃない?」と続けることで、「その服を着ている自分をイメージし、評価する」という世間話のモードへと移行するので違和感なく褒め言葉を受け取ってもらえるのです。それに加え、今までなかったイメージを自分に与えてくれる人として、相手の印象にも強く残ります。女性は他人から見た自分のイメージにとても敏感です。そのことをよく理解し、上手に褒めてあげてみてください。素直に喜んでもらえること間違いなしです。 (3)「実はかなり周りに気配りしてるよね」 はじめに断言します。周りの人に気を配っていない女性はいません。女性は男性以上に周囲の空気や人間関係といったものに気を使っているものです。それはすなわち、このフレーズが多くの女性に刺さりやすいということを意味しています。学生時代を思い出してもらえればわかりやすいです。女性社会では、空気の読めない人はすぐにハブられ、いじめられてしまいます。その苛烈さは男性社会と比べ物になりません。女性は周囲の空気というものに対して男性よりもはるかに敏感なのです。 しかし、周囲に気を配っていることが認められる機会はあまり多くありません。それはほとんど日常的に行っているため、もはや当たり前となっているからです。 ただ、この当たり前に行っていることを、相手が普段からしている努力としてスポットライトを当てることは可能です。なにげなくやっているためあまり認められることのないところを褒めてあげることで、「そうなの!」と相手は嬉しくなります。 この褒め方は、普段明るかったりいじられキャラであったりする相手ほど有効です。そういう人たちは周りの空気を読んで明るいキャラを演じたりしていることが多いため、「実はかなり周りに気配りしてるよね」とその陰の努力を褒めることはとても心を揺さぶる褒め言葉になるのです。日本社会は周囲に気を使うことを美徳としています。そんな社会で生きてきた我々にとって、「気配りが出来る」というのは立派な勲章です。陰の努力家にはその功績を称えてあげましょう。 (4)「家事がんばってるの、すごいね」 女性は褒められ慣れていないところを褒められると喜ぶ、ということを第一章では書きました。誰が見ても美人だと分かる女性に「綺麗ですね」と言っても心には全く刺さらず、「またか」となるだけ。だから意外性のある褒め方をするのが効果的。そういう話でした。 しかし、褒められ慣れていないところを褒めるといっても、ただ奇をてらえば良いというものではありません。最も理想的なのは、普段褒められることがないけど、心の底では認めてもらいたいと思っている部分を褒めることです。褒めるという行為の本質には承認があります。その人が最も認められたいと思っている部分を自分が見つけ、承認することで、「この人はわかってくれる」と相手から思われるようになるのです。 特に女性の場合、「こんなにがんばってるのに……」と、がんばっている自分を見てもらえないことにストレスを溜めがちです。経験上、その最たるものが家事です。一人暮らしの場合はもちろん、実家暮らしの場合でも料理や掃除、洗濯などを引き受けている女性は多いです。これらは外で人と会う時には意識されない、相手には気づかれないことなので、苦労していてもそれが承認されることは多くありません。だから、上手く刺さると効果は絶大です。 このフレーズの「家事」の部分は他の言葉が入っても構いません。仕事や通勤、資格勉強でもなんでも大丈夫です。本人が見えないところで苦労している部分を会話の中で見つけだしましょう。この「相手が褒められなれていないけれど褒めて欲しい部分を褒める」という褒め方は老若男女あらゆる人に通用する最強のテクニックです。これをマスターすれば、一流の人たらしになることは間違いありません。 (5)「将来親バカになりそう」 これは、「子どもを好きな人に悪い人はいない」というイメージを利用した褒め方です。よくこんなことありませんか?硬派で売っているコワモテの俳優が、私生活では実は親バカだというエピソードを暴露されて場が和む場面。あるいは漫画や映画などで、普段は冷たい雰囲気の女性が子ども相手に笑顔を見せていて、見ているこっちも微笑ましくなってしまう場面。世の中には子どもを好きな人も苦手な人もいます。しかし、子ども好きな人を苦手と言う人は滅多にいません。人は子ども好きと聞くと、「実は優しい」このイメージを利用するのです。 「将来親バカになりそう」というフレーズは、「実はやさしくって子どもを大事にしそう」と間接的に褒めることに繋がるのです。さらに、このフレーズは普段使われることがないため、言われた方の記憶に残りやすいというメリットもあります。本人にとって意外であればあるほど、「刺さる」褒め言葉となるのです。 この褒め方は聞きなれない不思議な褒め方なので、相手が「え-?初めて言われたけどなんで?」などと聞き返してくる可能性が非常に高いです。そうしたら、「子ども好きそうだし、すごく大事にしそう」「子どもを溺愛しそう」など、相手が子ども好きに見えていることをアピールします。もしここで、「けど私子ども苦手なんだよねー」など、子どもが苦手であるようなそぶりをしていたら、「苦手とか言いつつ、自分の子どもには優しくしそう」と返すこともできます。 このフレーズは親バカ =子どもを大事にするというイメージを一回挟むパターンですが、「子ども好きそうだよね」と直接言うのもアリです。その場合、理由を聞かれた時には「なんか優しいオーラが出てる」「子どもと
一緒に遊んでるのがめっちゃ想像できる」など、子ども好きに繋がる特徴や子ども好きそれ自体の言い換えによって返します。この、褒めた理由を聞かれた時に、その理由に繋がる特徴や言葉自体の言い換えによって返すという方法は他の褒め言葉でも使えます。理由を聞かれて困ったときは、思い出して実践してみてください。第二章「相手を知る」キラーフレーズ五選! (1)「最近なにかいいことあった?」 「最近なにかいいことあった?」 そう聞かれると、最近の楽しい出来事が頭に浮かぶことでしょう。思わず誰かに話したいできごとであったり、ちょっと自慢したいことであったり……。そんな話していて楽しくなる話題を引きだすのが、「最近なにかいいことあった?」です。このフレーズは、相手が気持ちよく話せ、なおかつ最近関心のある話題を引き出す場能のフレーズです。これを使えるのは女性相手だけに限りません。男女問わず使える汎用性の高いフレーズなので、相手を知るのにもってこいの言葉となっています。ここで、相手の話を聞くときに一つのポイントがあります。それは、話を深堀りして相手の価値観や関心を引きだすように努力するというものです。ただ漫然と「へーそうなんだ ー」と聞いているだけではダメです。相手が何に対して喜んでいるのか、何に価値を置いているのか、そこを見極めましょう。このとき、相手の話す話題は大きく二種類に分かれます。それは、実力系と運系です。実力系とは、それまで自分が頑張っていた成果がなんらかの形で報われたという話です。一方、運系とは、たまたま何かいいことが起きたという話です。まず、実力系の例を挙げます。「最近仕事で昇進が決まって ~」と言ってきたとします。そうしたら、「そうなんだ。昇進が決まるまで大変じゃなかった?」と、相手がそこに至るまでの努力を認める方向へと話題を深堀りしていきます。すると、「大変だったよー。頑張っても成果が上がらなかったり、認めてもらえなかったり……」など、成果に至る過程について話し始めるので、そこの話を深めていきます。このように、実力系では相手の努力の過程にフォーカスすることで、その人への理解を深めていきます。 次に、運系の例としては「この間欲しかったバッグがたまたま安く買えて ~」というように、得をした話題が挙げられます。こうした話題に対して、「へー、ラッキーだったね!」と返すだけでは会話が終わってしまいます。そこで、「それはツイてたね!そのブランド前から好きだったの?」など、相手の関心に焦点を当てて話を深堀りすることで、その人の興味関心について知ることを目指します。 誰しも楽しい話題についてはテンションが上がり、口が滑らかになります。「いいこと」という楽しい話題から入り、相手への理解を深めていきましょう。 (2)「記念日にはどんなデートしたい?」 女性が異性とどういう風に過ごしたいか、気になりますよね?ネットの記事なんかでは鉄板のデートみたいなものが特集されていることがよくありますが、正直あてになりません。人によって好みが全然違うからです。 いわゆるベタなデートが好きな子もいれば、趣味の合う人としか行けないマニアックなスポットで楽しみたい子や、家でのんびり過ごしたいという子もいます。女性の数だけ理想のデートが存在するのです。 そこで一番良いのは、相手に直接聞くことです。これが一番手っ取り早くて確実です。けど、いきなり「どんなデートが好き?」というのは芸がありません。それに、こういうふわっとした質問だと、相手もイメージしづらくってなかなか返答できないということがあります。 そこで使えるフレーズというのが「記念日にはどんなデートしたい?」です。これは、相手の理想のデート像をしるのにうってつけの質問です。誕生日や一周年、あるいはクリスマスなどにどんなデートをしたいか、具体的にイメージして話してもらうのです。これは自分にとって一番楽しい過ごし方を想像させるという、相手をわくわくさせる質問であるため楽しそうに話してくれることが非常に多いです。どんな会話をするにせよ、「この人といると楽しい」と思ってもらうためには、相手にとって会話を楽しいものにする必要があります。その点でも理想の記念日デートの質問は鉄板の話題です。さらに、自分と相手がすでにある程度親密な関係であるなら、「いいね! ○ ○ちゃんとこういうやって過ごしたいな ~」と、相手の理想に沿ったデートプランを具体的
に示すと興味を持ってもらいやすいです。自分とデートしている姿をイメージしてもらい、それを楽しそうと感じてもらうのです。そうすればスムーズに約束を取り付けることができます。また、話が盛り上がってテンションが上がっているときであれば、このような踏み込んだ発言も自然とできます。デートの話を切り出すには、そのための空気作りも重要なのです。 記念日をどう過ごしたいかにはその人の理想のデート像が現れます。上手に話題を提供して、話を広げていきましょう。 (3)「どんな付き合い方が理想?」 「どんな付き合い方が理想?」というフレーズは、さきほどの「記念日にはどんなデートしたい?」をより突っ込んで聞くものです。ここでは理想のデート像ではなく、そもそもの理想の恋愛観を知ることを目的としています。 理想のデートの話のところで書いたように、理想の付き合い方というのも人によってばらばらです。お互いに刺激し合いたい人、安心できる場所を求める人、友達の延長線上のような関係を望む人……。これもまた人の数だけ理想があります。 そこで、相手の理想の恋愛観を知るために、どんな付き合い方が理想かを聞く必要があります。これは言いかえれば、どんな関係性を恋人に望むのかということであり、そこから恋人にどんなものを求めるのかということがわかります。 例えば、「お互いに刺激し合いたい」という人には、相手が知らない世界について話すと良いでしょう。「この人は私の知らない世界へ連れて行ってくれる」という予感があなたへの興味に繋がります。また、「常に安心できる存在でいて欲しい」という人には、決して否定をせずに余裕のある態度が重要になります。収入や肩書き、ルックスなど、恋人に求めるものというのはさまざまありますが、相手の「恋人にはこんな存在でいて欲しい」という思いを理解することは、その人を知るのにとても大事になるのです。 (4)「子どもの頃ってどんな性格だった?」 「三つ子の魂百まで」ってことわざがありますよね。小さいときの性格や癖ってなかなか変わらないものです。「子どもの頃ってどんな性格だった?」というフレーズでは、もともと相手がどんな性格だったかを知ることができます。 ただ、このフレーズで大事なのはそこだけではありません。いくら人の本質的な性格は変わらないと言っても、本当に子どものままの性格でいる人など滅多にいないからです。色んな人に遭ったり、住む場所や出会う人が変わったり、成功や挫折を繰り返すなど、人は自分の経験や周囲の環境の変化によって、少しずつ変わっていくものです。子どものときと同じ性格でずっとやっていけているという人は、よっぽど成熟していたか図抜けてポジティブであるかのどちらかです。多くの人は悩みながら自分を少しずつ変えてきたか、あるいは知らず知らずのうちに変わってしまっている自分に気がつくという経験があります。このフレーズで大事なのは、相手が自分の変化をどう受けとめているかわかることです。自分の性格が昔と今とでは大きく異なっているなら、変わるきっかけとなった経験や出会いがあったはずです。それこそがその人が人生において大切にしている価値観を形作る原因となったものです。また、知らず知らずのうちに変わっているとしたら、その変化を嬉しく思っているのか寂しく思っているのかを知ることが出来ます。例えば、意外と多いのが「小さいときはもっと男女問わず遊んでてやんちゃだったけど ~」と、昔は人見知りしなかったと言う人です。こういう人は、昔見たいに分け隔てなく人と付き合えなくなったことを寂しがっていることが非常に多いです。そのため、自分から本音をオープンにしながら心を開いていくことで、相手にとって受け入れられやすい存在となりやすくなるのです。相手が大切にしている経験や、寂しがっている思いはその人の本音の感じ方が現れる部分です。普通に会話しているだけでは現れづらい相手の心の声を察知できるようになれば、それからの接し方も大きく変わってきます。
(5)「休みの日って外に出たりする?」 人の行動の中で最も「その人らしさ」が出るのは自由な時間の使い方です。仕事や人付き合いのような外から決められてやることではなく、好きに使える時間をどう使うかに、その人らしさが出るのです。 このフレーズは、好きに使える時間が最も多い休日の過ごし方を聞くことで、相手の趣味や価値観、また仕事の疲れをどうやってリフレッシュしたいかといったことを引きだすものです。 ただ、「休みの日に何してる?」という質問でも良いのですが、それだと圧迫感を与えてしまうことがあります。特に、相手がインドア派で休みの日は家でゆっくりしたいというタイプの場合、「家でのんびりしてる」と言いづらいことがあります。 そこで、この「休みの日って外に出たりする?」という言い回しで尋ねます。これを使ってみるとわかるのですが、意外と休みの日は家で過ごすという人が多いです。家でのんびり映画を見たり、ネットをしたり、寝ながらスマホをいじっていたり……。普段忙しい人ほど、一人の時間をのんびり過ごしたいと思っていることが多いのです。このフレーズは、相手がインドア派であったとしても上手に休日の過ごし方を聞くためのフレーズです。ここで相手の自由な時間の使い方を知り、そこから話を広げていきましょう。 第三章「共感を示す」キラーフレーズ五選! (1)「俺、 ~な人初めて会ったわ」 「初めて」は魔法のことばです。このことは男性読者ならよくおわかりになると思います。人間、誰かにとっての特別になりたいものです。自分にとって大切な人の特別になれたらこれ以上の喜びはありませんし、意識していない人から特別視されても悪い気はしません。この「初めて」という言葉は、相手との関係を特別なものにできる魔法のフレーズなのです。 この「初めて」という言葉は、自分と相手との共通点を強調するのに使います。相手がマニアックな趣味を持っている時に、「俺もそれ大好きなんだ!それ好きな人初めてあった!」と共感を示すことで、まるで特別なことを共有している関係かのようになれるのです。よく、秘密を共有していると特別な関係になれるといいます。そのように、他の人が持たない何かを共有しているという認識を二人が持つことで、両者の関係は特別なものになるのです。また、自分と相手との共通点を強調するだけでなく、相手を褒めるときにもこの言葉は使えます。「そんな人いままで見たことない!」というニュアンスで、相手に感心したかのように使うのです。 この時、なるべく相手の価値観やこだわりについて「初めて」だと関心を示すのが良いです。自分の持ち物や容姿といった外面的なことよりも、内面について認められる方が強い承認を得たと感じやすいからです。 「初めて」という言葉は自分と相手との共通点を強調することにも相手を褒めるのにも使えるまさに魔法のことばです。会話の中で自分と相手の共通点を見つけたら、ぜひ試してみましょう。 (2)「俺、最近……」 「俺、最近ワインにはまってるんだよね」「俺、最近よく映画見るんだ」のように、ふと思い出したように話を切り出します。おっと、「なんだ、そんなのテクニックなんかじゃなくて当たり前のことじゃないか」と早とちりしないでください。大事なのはここからです。ここで切り出すのは、「相手が関心を持っている話題」でなければなりません。相手が興味を示す話題を、さも自分が話したい話題かのように話すのです。ここで実際にあった話を紹介します。ある日のこと、女性客が「私フレンチが好きでよくカフェやレストラン巡りしてるんだ」と会話の中で打ち明けてきました。もちろんここで「俺もフレンチ大好きだよ!」とすぐに話を盛り上げることもできます。しかし、露骨に合わせてきてると思われると逆効果になることがあります。そこで、あえてここではスルーをしました。そして、「フランス料理が好きということはワインにも関心が強いのではないか」と予想して、「俺、最近ワインにはまってるんだよね」と冒頭のフレーズを使いました。すると、「うそ ー!私も最近ワインに凝ってて ~」と、あたかも偶然趣味が一致していたかのごとく話が進み、その後の会話も大盛り上がりしました。 それに、相手が興味を持つ話題を出すことのメリットとして、デートへの布石を打てるという点です。例えばさっきの例で言えば、「そういえばこの間、美味しいワインを安く飲めるいい店を紹介されて ~」とつなげることで、相手がそのお店に興味を持った時に、「今度行ってみようよ!」と自然な流れで誘えます。会話が盛り上がっていればさらっと言えるし、何より相手が断らない可能性が高いです。テンションが上がっていることに加え、話のコシを折りたくないという心理が女性に働くから
からです。 よく陥りがちなミスであるのが、自分の話したい話題をそのまま話してしまうことです。たしかに気心のしれた仲の友人や、恋人と一緒にいる時には、他愛のない話をする時間も大切です。けれど、まだ十分仲が良くなっていないのに、相手が退屈してしまう話題を出すのは NGです。「最近、筋トレに凝っててさ ~」なんて筋肉自慢をされても女の子はドン引きするだけです。こんなことがないように注意しましょう。 このキラーフレーズを活用するには、相手が何に興味を持っているのか事前に知る必要があります。そのためのキラーフレーズは第二章「『相手を知る』キラーフレーズ 5選!」に詳しく紹介していますので、そちらも併せると効果は絶大です。 (3)「俺もそれやろうとしたけど、上手くいかなかったんだよね」 「この前の仕事の時、すごく悩んで、これだけ苦労して、やっと成功したんだよ!」 「へー。そうなんだ……(興味なさそうに)」 こんな悲しい経験、ありませんか?自分がやっとこさ達成したという成功談を話しているのに、相手はあまり興味を示さずつまらなそうにしている……。さすがにこれほど露骨な態度をもらったことはないかもしれません。けれど、自分にとってはとても大きな出来事なのに、あまり芳しい反応がもらえずに肩透かしをくらったという経験は、誰もが一度や二度味わったことがあるのではないでしょうか。 自分の成功体験って、人に話したくなるものです。自分の成し遂げた成果やそれまでの努力を自慢したり、認めてもらいたいものです。 けれど、案外ちゃんと聞いてくれる人はそう多くありません。他人の自慢話を聞くというのはとても退屈だからです。ホストクラブに客として来るキャバ嬢も、「おっさんに延々とつまらない自慢話を聞かされる」という愚痴をよくこぼしています。したい人は多いけど、聞いてくれる人は少ない。それが自慢です。自慢をしたい人からしたらこれは悲しい現実ですが、相手に気持ちよく話させる聞き手になりたい人にとっては大チャンスです。前置きが長くなりましたが、相手の自慢に上手く共感を示すのが、「俺もそれやろうとしたけど、上手くいかなかったんだよね」です。これは、相手が行ったことを自分も試そうとしたとして共感を示しながらも、その難しさを知っていることを示すフレーズです。 TOEICを受けたことがない人に「実は俺 TOEIC 900点なんだよね」と言ってもイマイチな反応しかもらえないことでしょう。それがどれだけ難しいことなのかわからないためです。そんな相手に自慢をしても面白くありません。そのことは逆の立場でも言えます。つまり、相手がやり遂げたことの難易度を知っていると示すことで、相手は気持ちよく自慢できるのです。このフレーズを使う時に一番よく使えるのはダイエットです。ダイエットは男女問わず多くの人が経験したことがあります。それに、ダイエットに成功したという話をするのが好きな女性は非常に多いです。そこで、相手がダイエットに成功したという話をしてきたら、「俺もダイエットしようとしたことあるけど、上手くいかなかったんだよね……」と返すことで、上手に共感を示しながら相手を持ち上げることができます。話し上手は聞き上手。普段言いづらい自慢話を上手く聞き出し、共感を示せるようになるのが聞き上手になるコツです。 (4)「こういうことない?」 今から 10年ほど前、お笑いであるあるネタがブームになったことがありました。ギターを持ってあるあるネタを言ったり、歌や踊りとともにあるあるネタを繰り出すコントが大流行していました。当時ほどではなくても、今でもあるあるネタというのはお笑いの鉄板ジャンルとして存在しています。 なぜあんなにもあるあるネタが流行ったのでしょう? なんとなく感じていたことをスパっと言葉にしてくれたから?普段言いづらいことをネタとして笑い飛ばしているから?リズムが軽快で見ていて気持ちがいいから? 理由はさまざま考えられます。けれど、その最大の理由は人々の共感に上手く訴えるができたからだと私は思っています。 あるあるネタは、まさに人々に共感させることに特化した笑いです。自分と相手との間に共通する体験や感情を示すことで、共感の場を創り出すのです。 このあるあるネタの原理を利用したのが「こういうことない?」です。これは、相手の話を聞きだし、あるある話を振ることで「自分もそんな経験あるよ」と共感を示すフレーズです。 前章で紹介したダイエットの例を使うとしたらこうなります。「ダイエットしようと思っても、どうしても食べたくなった瞬間がきつくて続かないんだよね……。〇〇さんもそんな経験ない?」。こう続けることで、相手の気持ちを理解していることを示しながら、スムーズに話を展開することができます。 また、相手の感情に対して共感を示すときにも使えます。相手が何かに対して嬉しい( or悲しい)と感じたという
という話をしたとします。そのときに、「その気持ちわかる。 ~~なことがあったときとか、嬉し( or悲し)かったりしない?」と、相手の感受性を汲んだ形で話を続けてあげることで、相手にとっての良き理解者となることが可能になるのです。 あるあるネタはお笑いの鉄板。同じように、あるある話は会話の鉄板なのです。 (5)「君ほど辛くはないけど、俺も……」 ここまでさまざまな共感の示しかたを紹介してきましたが、最後に紹介するのは悲しい話に対する共感の仕方です。「他人の痛みや悲しみが分かる人になれ」なんてことがよく言われます。他のどんなところに共感できていたとしても、悲しい感情に共感できなければ人でなしと思われてしまうことがあります。 相手の悲しみに共感することは大切です。しかし、これは非常に厄介です。下手な返し方をすると、共感を示したつもりが相手からの反感を買うことになる恐れがあります。 そのよくありがちな失敗としてあるのが、「その気持ち分かる。俺も ~」と、自分の話を延々とし始めてしまうパターンです。相手からしたら、「聞いてねーよ」となること必至です。ましてや、「自分もそういうことあったけど、こうやって乗り越えた。だから君も ~」なんて説教し出すのは最悪です。もう二度と胸の内を明かしてくれることはなくなるでしょう。 また、ただ単に「わかるよその気持ち」と相槌を打っているだけでも上手くいかないことがあります。「簡単にわかるって言ってるけど、ほんとにこの気持ちわかってるのかよ」と思われてしまうことがあるからです。 ここまで見てもらって分かったと思いますが、そう、悲しい話に共感するのは難しいんです。人は自分の悲しい感情を過大評価しがちです。下手に地雷を踏もうものなら「どうせ自分の気持ちはわかってもらえないんだ」と心を閉ざされてしまいます。 そこで使うのが「君ほど辛くはないけど、俺も……」です。このフレーズにはポイントが二点あります。一点目は、むやみに「わかる」としていない点です。なんの根拠も示さずに「わかる」と言っても言葉が軽薄になるので一応自分の経験を話しますが、あくまで目的は相手の辛さに共感を示すためです。そのため、少し自分の話をしたら、「それはとても辛かったんじゃない?」と、すぐに相手へ話の主導権を返すことが重要です。二点目は、相手の辛さをちゃんと認めていることです。決して自分の方が辛いといった話はしません。「君ほど辛くはないけど」と、相手が自分よりも辛い経験をしたであろうことをちゃんと認めてあげます。こうした姿勢を見せることで、相手は自分の共感を受け入れやすくなるのです。悲しい話への共感は、一歩間違えれば地雷原です。慎重に相手を立てながら歩を進めましょう。第四章「共感を引き出す」キラーフレーズ五選! (1)「よく悩みごとなさそうって言われるんだけど……」 「悩みごとなさそう」って言われたことがある人、いませんか?「あるある!」ってなった人もいれば、「そんな経験なんてまったくないね」って人もいるでしょう。心当たりのない人も多いでしょうから、このフレーズは誰にでも使えるものではありません。しかし、刺さる人には本当によく刺さります。 それではこのフレーズが刺さりやすい人とはどんな人でしょうか?それは、いつも明るい人やいじられキャラです。 「あれ?どこかで見たことあるような……」と感じた人は記憶力のいい人です。そう。第二章にて「実はかなり気を配ってるよね」のキラーフレーズを紹介したときに、このタイプの人について少しだけ触れました。普段から明るいキャラやいじられキャラである人たちは、周りの空気を読んでそうしたキャラを演じていることが多いのです。場の雰囲気を悪くしたくない、あるいはネガティブにしていても誰も幸せにならないと知っているため、進んで明るく振る舞ったり道化を演じたりしているのです。 そういう人に対して、心ない人は「お前本当に悩みなさそうでいいよな」「人生楽しそう」といった言葉を投げかけることがあります。しかし、悩みのない人なんていません。明るく振る舞っている人だって、何も考えずに明るいのではなく、そうしたキャラを選んで振る舞っ
ているのです。 この「よく悩みごとなさそうって言われるんだけど……」と言うのは、そうした悩みを表に出さない人の気持ちを汲み取ってあげるフレーズです。このとき、「悩みごとなさそうって言われてそうだけど、実は色々考えてそうだよね」と直接汲み取りにいく方法もありますが、「よく悩みごとなさそうって言われるんだけど……」と、自分のことのように話してから相手の共感を引き出す方が相手の共感を引き出しやすいです。そのため、直接ではなくこのようにワンクッション置くことをおすすめします。どんなに明るく無邪気に見える人でも、悩みごとのない人なんていません。そうした人の気持ちこそ汲みとれるようになりましょう。 (2)「ちょっと誰かに話したかったんだけど、実は……」 「実は私……」と言われると、身を乗り出して聞きたくなりませんか?打ち明け話には人を惹きつける魔力があります。実際に、有名人の暴露本というのは絶対に売れる鉄板ジャンルになっています。「ここだけの話」に人は弱いのです。また、人は誰かに秘密を打ち明けられるとその人に親密感を覚えるものです。この「ちょっと誰かに話したかったんだけど……」というフレーズは、秘密を暴露するという形を取りながら相手の共感を引き出すものです。打ち明けられた相手は、「私にだけ話してくれるんだ」と思い、あなたの味方になったかのように話を聞いてくれるでしょう。心理学では、「何かをもらったらお返ししなければならないと感じる」という返報性の原理というものがあります。ここではそれを活用しています。相手の信用が欲しければ、信用しているところを見せる。距離を縮めたければ、自分から縮める。この原理は他の会話でも利用できるものですが、打ち明け話で特に有効なのです。よくあるパターンとしては、「ちょっと誰かに話したかったんだけど、実はかなり人見知りで……」という軽いものや、「ちょっと誰かに話したかったんだけど、実は昔いじめられてたことがあって……」という重めのカミングアウトがあります。これらは意外と多くの人が経験を持ちながらも、後ろ暗くて話辛いものです。そのため、相手に思い当たる節があれば、そこから話を広げることで深い共感に繋げられます。ただし、いくら打ち明け話が重要だからといって、なんでもかんでも暴露すればいいとというものではありません。「実はサラ金から 200万借金があって……」とか、「実はロリコンで……」などと打ち明けられてもドン引きするだけです。ここまで何度も繰り返してきましたが、重要なのは共感です。共感できない重い話や、イタイだけの話は絶対に NGです。ここでは、自分が話したいことというスタンスを取りながらも、相手に共感をされるだろう話題を選びます。打ち明け話だからといって重い話題を選ぶ必要は全くありません。このフレーズを使うことで、相手に聞く姿勢を取らせることが重要なのです。 (3)「正直こんなこと言うのもあれなんだけど……」 会話において共感しやすく、されやすいもの。それは愚痴です。人は日々なにかしらの不満を抱えているもので、それは知らず知らずの内に蓄積されていきます。愚痴なんて言うのも聞くのも好きじゃないという人も多いかと思います。しかし、愚痴には日々のストレスを発散してカタルシスを得る効果があるのです。この「正直こんなこと言っちゃあれだけど……」は、相手の愚痴を先回りして言ってあげて共感を引き出すというものです。 ここでは自分の愚痴をそのまま垂れ流してはいけません。愚痴を言うのが好きな人は多くとも、愚痴を聞くことを好きな人はそういないからです。あくまで愚痴によって共感を引き出すことが目的です。なので、相手がため込んでいそうな不満を予想し、それと同種の不満をあたかも持っていたかのように打ち明けるのです。そうして、「それすごく分かる! 私も実は……」のような共感のリアクションを得られればベストです。 例えば、それまでの会話の中で、相手が今の仕事を続けることに悩みを持っていることが分かっていたとします。そうしたら、「正直こんなこと言うのもあれなんだけど、最近仕事に出たくないって思うことがあるんだよね……」と、自分の愚痴という形で悩みを打ち明けます。仕事の悩みというものは、たいてい人間関係・給料・労働環境・将来性のどれかです。そこで、自分の中にある悩みの内、相手に共感されやすいものを選び、それを膨らませるのです。 そして、相手が「それわかる!私も……」ときたらチャンスです。今度は聞き手に回りましょう。相手と同じ悩みを持つ仲間、理解者として話を聞いてあげるのです。そうすることで共感度は高まり、心理的な距離は縮まっ
縮まっていきます。 愚痴はもろ刃の剣です。下手にこぼすと幻滅され、つまらない男と思われてしまう恐れがあります。しかし、巧みに使うと思わぬ共感を得るための強力な武器となるのです。上手く自分をコントロールし、この武器を使いこなせるようにしましょう。 (4)「趣味とかこだわるタイプなんだけど、〇〇さんもそういうとこありそう」 よく周りにこんな人がいませんか? 「好きなことには集中できるのになあ」「こだわるところとそうでないところが激しい」「趣味の時間を勉強にあててれば……」などなど……。好きなことにと嫌いなことの差が激しいことを自分の特徴だと思っているひとは数多くいます。それもそのはず、人間なにかしらハマれる分野を持っているからです。そのハマれる分野への集中力を持ち出して、「自分はこだわりが強いんだ」と自負する人は驚くほど多いです。 この「趣味とかこだわるタイプなんだけど ~」は、自分が趣味にこだわっているという話を足掛かりにして、相手のこだわりを引きだすフレーズです。「わかる!実は私も ~」と、自分のこだわりについて話してくれるのがベストな反応になります。 こだわりがありそうと言われて嫌な気持ちになる人は滅多にいません。大抵まんざらでもない顔押します。このことは逆を考えるとイメージしやすいです。「こだわりとかなさそうだよね」と言われたら、「何も考えてなさそう」「センスがなさそう」と言われているように感じてムッとするでしょう。こだわりがあると認めることは、その人なりの価値観やセンスといったものがあることを認めることになるのです。 さらに、この言葉には別なメリットもあります。それは、相手が普段人には言えない趣味を打ち明けてくれる可能性があるのです。例えば、最近では気にしない人も増えましたが、それでも「アニメが大好きです!」と人前で言うことは憚られるでしょう。僕も漫画やアニメは大好きですが、なかなか自分から女の子には打ち明けづらいことがあります。女性も同じです。「こんなことが趣味と言ったら変なやつと思われないかな」「馬鹿にされたりしないかな」と、本当の趣味をなかなか口に出せないことが多いのです。 その本当の趣味を引き出すきっかけになるのがこのフレーズです。この言葉から、「実は ~~が趣味なんだけど……」と話し始めてくれればベストですし、そうでなかったら「何かこだわってる趣味とかある?」とさらに聞いてみるというのもありです。また、相手が話しやすくするために、「実は自分だったらこんな趣味があるんだけど ~~」と、引かれない程度にマニアックな趣味の話で先に自己開示をするという方法もあります。これは高等テクニックになりますが、それまでの会話の中で相手の趣味嗜好にあたりがついている場合、先回りしてそれに近い自分の趣味を開示できれば「この人とは気が合いそう」という感覚を強く相手に与えることができます。 本当の趣味の話を引き出せたら、話はかなりスムーズになります。相手がこだわりを持っている部分だから気持ちよく話してもらえますし、上手く共感できればお互いに気持ち良く会話を楽しめます。話のネタが思いつかないという人は、相手のこだわっている部分を掘り出そうとがんばってみてください。 (5)「実は人見知りなんだけど、仲良くなるとすごい話しちゃうんだよね。そういうところない?」 今、この本を読んでいる人のなかにも人見知りの方は多くいるのではないでしょうか。仲の良い友人とはいくらでも話したり騒いだりできるものの、初対面の人にはどうしても気を使いすぎてしまう。実は、僕も極度の人見知りでした。ホストになったのも、人見知りを解消しようとナンパを始めたことがきっかけです。 ホストをはじめてからさまざまな人と会ってきましたが、その中で気づいたことがあります。それは、人見知りの人がとても多いという事実です。特に若い人ほどその傾向は強いです。 お客さんにも人見知りの人はたくさんいました。けれど、ホストという仕事柄、そうした人の心も開いていかなければいけません。そこで使っていたのが、この「実は人見知りなんだけど、仲良くなるとすごい話しちゃうんだよね。そういうところない?」です。 このフレーズは、人見知りする人からの共感を強く得られるものです。また、人見知りをする人はそこに引け目を感じていることが多いのですが、先に自己開示することでその悩みを払拭させられます。そして、この言葉をきっかけに、人見知りして遠慮している陰にある本音を引き出し、リラックスした状態を作り出すのです。 このフレーズの良いところは、相手の共感を引き出して緊張を解くだけでなく、もう一つポイントがあります。それは、「あなたとはリラックスして楽しく話せていますよ」というメッセージを暗に送ることができるということです。 先にも書きましたが、人見知りというのは多くの人にとって引け目を感じる欠点です。そうした自分の弱みを
開示するということは、相手に対する信頼の証になります。また、「仲良くなるとよく話すようになる」というのは、裏を返せば「よく話しているのはあなたに親近感を覚えているから」ということを意味します。自分と話していて楽しいと思われることが嫌な人などいません。このフレーズでは相手を信頼し、会話を楽しんでいるというアピールにも使えるのです。 一見明るくて物怖じしないように見える人でも、実は人見知りということはよくあります。このフレーズはそんな人の共感を引きだすとともに、相手との会話を楽しんでいるというアピールにつなげられます。ぜひ一度使ってみてください。おわりに キラーフレーズ 20選、いかがだったでしょうか? 「明日使ってみよう!」と、前向きな感想を持てた方もいれば、 「本当にこれで上手くいくの……?」 と、懐疑的な方もいるかもしれません。 しかし、水泳教本を読んでも泳ぐことはできないように、マニュアルは実践して初めて価値が生まれます。そして、実践による効果を最大化するためにはその背景にある理論を理解することが非常に大切です。 本書では、一つ一つのフレーズに対して詳しい解説を行いました。それは、ホストの考え方をできる限り吸収してもらいたいと考えたからです。 背景にある考えを確認しながらフレーズを繰り返し実践することで、次第にホストの思考が頭にインストールされていくでしょう。ぜひ明日、いや今日にでも試してみてください。この本をきっかけに会話が得意になってくれたら、それにまさる喜びはありません。付録 キラーフレーズ一覧 ●「上手に褒める」キラーフレーズ (1)「実は、 O型じゃない?」 (2)「やっぱり黒似合うなあ、でも意外と赤も似合いそうだね」 (3)「実はかなり周りに気配りしてるよね」 (4)「家事がんばってるの、すごいね」 (5)「将来親バカになりそう」 ●「相手を知る」キラーフレーズ (1)「最近なにかいいことあった?」 (2)「記念日にはどんなデートしたい?」 (3)「どんな付き合い方が理想?」 (4)「子どもの頃ってどんな性格だった?」 (5)「休みの日って外に出たりする?」 ●「共感を示す」キラーフレーズ (1)「俺、 ~な人初めて会ったわ」 (2)「俺、最近……」 (3)「俺もそれやろうとしたけど、上手くいかなかったんだよね」 (4)「こういうことない?」 (5)「君ほど辛くはないけど、俺も……」 ●「共感を引き出す」キラーフレーズ (1)「よく悩みごとなさそうって言われるんだけど……」 (2)「ちょっと誰かに話したかったんだけど、実は……」 (3)「正直こんなこと言うのもあれなんだけど……」 (4)「趣味とかこだわるタイプなんだけど、〇〇さんもそういうとこありそう」 (5)「実は人見知りなんだけど、仲良くなるとすごい話しちゃうんだよね」
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